【11/29〜12/1の作業】いらない木の切り倒しと撤去、ゴミ拾い、資材搬入、地鎮祭
セノーテは約6,600万年前の隕石落下の衝撃でできたんだが、そう分かった根拠が「セノーテがリング状に多く分布している」こと。うちの村の辺りはそのリング上からは外れているので、そうそうあちこちにあるわけではない。でもセノーテがあると謳った売地がたまにある。要は、地主が積極的に水利として使ったり観光資源になったりするようなセノーテはほとんどないんだが、キレイな水を蓄えた小さい地下洞窟らしきものは結構ある。ユカタン半島全体が石灰岩層なので、洞窟の形によっては雨水が貯まるんじゃないだろうか。
で、その小さい洞窟のさらに小さいものなら、うちの敷地にもある。
奥の方の枯れ枝を多少どけてみたら、水が溜まっていた。キレイかどうかは穴の深さ次第なので、ちょっとこの状態じゃわからない。
上の写真で左の方に鉛筆の山が崩れたように見えるのが、切り株の根。
上から見ると別の穴になっていて、こちらにも雨水が溜まっている。
大きさ的には大したことないので当然セノーテと呼べるものではないが、ミニチュアとして面白い。家の建設が終わって落ち着いたら、フィギュアか何か買ってきて洞窟探検劇場でも作ってみたい。
えー、現場作業員は現場らしい仕事をしているが、我々は海辺の家の新築時同様、ゴミ拾いをずっと続けている。前の家でも、「空き地に捨てられた」程度のゴミと作業員たちが飲み食いした後のゴミを拾っていた。ちなみに作業員たちは我々のしていることを見てだんだんその辺にゴミを投げ捨てるのはやめて、我々の使っているゴミ袋に入れるようになった。
今の現場もずっと空き地だったんだが、野原の真ん中じゃなくて両隣には人が住んでいる。片方は我々の土地の売主だった、つまり我々が買う前は自分たちの土地だったわけで、燃やした後に残ったゴミがちょっと散らばっちゃった…程度。だが、逆隣りはひどいことに自分たちのゴミ捨て場にしていた。それも長年。
最初のうちは敷地全体と同じく地表にある大量のゴミを拾っていたんだが、地中にも埋まっていると気づいた。彼らとの境界にやたら多く、洗濯や炊事をするエリアの外(うちの敷地内)は、ガラスやプラスチックのかけらが土と岩とごっちゃになって、地面が1メートル近く盛り上がっている。
そのゴミ地層の中には、布切れ(着なくなった服)や注射器(ここでは自分で打つ薬もある)やゴムサンダルなど、もうありとあらゆるものが埋まっている。なんと、普段のノリで投げ捨てようと腕を振り上げた時にうちの相棒と目があってやめたことがあったらしい。流石にもううちの敷地内に投げ捨てるのはやめたが、とにかく民度が低い。
敷地内の他のエリアのゴミがほぼ片付いたので、拾うだけじゃなくて全部掘り返すことにした。将来、土エリアときれいな小道に分けてきれいに造るつもりでいたし。幸い、家を建てる部分からは外れているので、建設現場でのやりとりの合間に地道に続ければいつかきれいになるはず(怒)。
とにかく悪びれないというかあまり深く付き合いたくはないが、我々はすぐに表立って陰険な間柄になることは誰ともしない(揉めて収集つかなくなってから絶交する)ので、まぁ、仲良しじゃないけど普通のお隣さんって感じになりますかね。子供が多く、彼らには罪はないのでお喋りするし、彼らの前で親と口論するのも避ける。が、ちくちくとゴミを他人の土地に捨てるのは悪いことだと教え込んでくつもりw。
10回のビアへ(岩の納品単位)の第1回。
ちょっと早いんだが、見てるとどの現場でも、ブロックを見ると作業員にやる気が出るらしく、よろしいことでw。
高さ15mくらいはある木で、道の向こう側の家まで届くんじゃないかとハラハラして見ていたが、親方の目測に間違いはなかった。ただし、枝を切り落としてうち側に寄せるまで通行止めw。
あと地鎮祭をした。あたしが神主役なんで写真はありません。作業員の一部はビデオ撮ってたらしいけど、当然なんちゃってなんで、ここで晒す気はない、あしからず。まぁ、お浄めしてお呼びしてお供えしてお祈りして…を一通り。
マヤ文化でもあるにはあるが、どちらかというと竣工してから「これから住みますね」と土地の神様に報告する儀式をするという。あと、家じゃなくて果樹園では毎年、種付けや実がなり始める前にするらしい(する人は)。地鎮祭と同じく、安全と良い成果物を祈って。人によってはシャーマンを呼ぶそうだが、隣のヒルベルトも親方も、個人的にする方が好きで、あたしがしたのがすごくよかったと言ってくれた。こっちこそ気に入ってもらえてよかった。
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名前は知らない。他にも結構いろんな花が咲いている。余裕がある時だと写真撮って調べるんだが、ちょっと今は疲れちゃって無理なんで、家が建ってからのお楽しみ。
この記事の一番下に書いてある張り紙がなくなっていて、代わりに牛さん本人がお披露目されていた。CHOCO LOMO チョコロモというのは料理の名前で、ユカタンのシチューです。予約以外の肉で作って売るのであろう。買うかどうかわからないけど、牛さん、ありがとう。(実は昨日から鳴き声が聞こえてきて、分かっちゃいるものの何とも…。あまりいろいろ考えないようにしている…)
メリダに旅行に来ている人がマヤの家を見たいというので親方の家に案内したついでに、メリポナを紹介する養蜂場へ。友達のエンリケ(この土地を紹介してくれた、元地主の旦那の弟)も、そこの文化保存活動に携わっていて、たまに講師を務めるらしい。結構興味深かったんで、写真を撮り忘れた、すみません。養蜂なんで、はちみつ製造用の巣や成育用の巣を人工的に作っている。その伝統的な作り方の、槌とトンカチ。材料にはなんと、使い道がないと聞いてゴミ捨て場に持っていったウアノの幹を使うとのことで、これはもったいない申し訳ないことをした。
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