La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

細かい壁と柱

2024年01月06日 | 新築

【1/2〜5の作業】 ブロック積み(続き)、柱のコンクリ打ち(続き)、階段室の基礎

 

正月休みは1日だけ。現場が働いていない間に伐採ゴミを燃やそうを思ってたが、流石に元日は我々も休んだ。

  追加の鉄筋の搬入。

  針金を3本に撚る。

型枠を固定するための強い針金を作った。木と木の間に1往復半針金を張って、重しをつけて回す。3分くらい回していた。機械なしで撚るいい方法だと思った。

 

  そして、型枠作り。

 隣のゴミ一家の猫。

  型枠はこの柱用。

車庫の上、二階が乗る部分なので、ブロックより幅が大きくてちょっと壁から飛び出る部分。

 

 岩混じりの砂。追加分。

  相変わらず豪快。

 

 階段の基礎の部分を掘る。

 その先の柱までコンクリを運ぶ若い衆。

サンダル履き。大きい石も埋まっているし、穴や木の根を超える。とにかく体幹がすごい。

 基礎の岩投入。

 モルタル投入。

 

 車庫の壁。

車庫というかカーポート? 三方が壁で屋根付きの部分。明かり取りのためなんだが、窓を作るのでなくブロックをずらして積んでもらった。よく敷地を囲む塀で見る安上がりな方法。明かり取りや換気のための特別なブロックはちゃんと売っている。大きいタイプだと結構な値段なんだが、安くあげるためというより、実はずらし積みのほうが可愛いと思っている。というのも、マヤ電車の駅や外人住宅なんかでそういうオサレなブロックを見るんだが、

 海辺の家の隣のおばさんち。

X型とかいろいろあるんだが、要は流行りなんです。本来遺跡なんかで見る意匠で素敵なんだが、あまりに流行ってて素敵というより「おしゃれでしょー!」丸出しに感じるんで嫌になってしまった。

  間仕切り壁。

マヤの家は外壁だけ、間仕切りはない。寝るのはハンモックだし。が、風呂場といい、シャワーと別のトイレといい、個室といい、ニホンジンの家には間仕切りがあるw。現場の作業員たち、ちまちまと狭っ苦しいなぁと思ってるに違いない。

  なので柱も多い。

  最後に車庫の柱。

上に書いた型枠のとこ。作業終了時刻ギリギリで、他の部分を終えた作業員も参加したのでやたら人が多い。が、連携が上手く取れている。

 おまけ。

おい、ちょっとグラグラするぞと言われて足場にしているブロックの隙間に石を差し込む。で、見てください。グラグラすると言った本人、グラグラするブロックに乗ったまま。怖くないのか?


マメイ

2024年01月06日 | ユカタン諸々

  マメイの旬が来た。

夜、パンを買いに行く途中、近所に3軒ある購買所のうちひとつが開いていて、売りに来た人たちにも遭遇した。

 産地直送マメイ。

今まで、熟れすぎた柿と表現してきましたが、撤回。甘い焼き芋みたい、というかほとんどスイートポテト。おそらく今まで食べてきたのは追熟で、採れたばかりのはこういう味なんだと思う。

 

 こっちのお正月でいいこと。

毎年同じこと言ってますが、往路が元日の夕方からで、復路が終わったら夜寝るだけ、翌日が3日というのは、メキシコに来てよかったと思うことベスト3に入る。

 

  メリポナの巣。

敷地内の別の木に無事引越しが完了したらしい。

 なんと我が家にもいた。

…というか、メリポナってこの辺ならどこにでもいるのか? あと、逆に針のある普通のミツバチは見たことがないことに気づいた。

 

 現場飯。

チキンスープで、今回肉を漬けておいた果汁はリマだという。つまり、ソパ・デ・リマ。やっぱりユカタン料理にいつも出てくるソパ・デ・リマってのは、数あるユカタンスープのうち、鶏肉とリマを使ったものが小洒落た上に特別な名前をつけられて出世したんだと思う。

ちなみにソパってのはスペインのスペイン語だとスープだと思うが、このへんだとだいたいパスタが入っている。甘いマカロニサラダもソパ。ただ、メキシコのスパゲッティはクタクタに煮たもので特に褒められたもんでもないので、ソパ・デ・リマは麺の代わりにトスターダ(トルティーヤを揚げたもの)に変えて正解だと思う。

 

 乳牛。

いつもの近所の「この牛をいついつ屠るよ」お披露目荷車なんだが、彼女たちは何なんだろう。朝は2頭、昼間は1頭に減ってて夕方はいなかった。

 

 おすそ分け。

左のはパパイヤだけどどこにでも売ってるタイプとは別の種類だそうで、馴染みのあるパパイヤよりスッキリした味。

  市場で買った柑橘類。

市場のおばさんにグレープフルーツと言ったらこれが出てきて、違うだろと思ったんだが買ってきた。苦くも酸っぱくも、たいして甘くもない。房を破るとすぐ果汁がドバーッと出てきて非常に食べにくいんだが、普段やたら甘い柑橘類を食べているので却って爽やかで美味しかった。

ーーー

以下、クモ苦手な人は無視してください。

 タランチュラの赤ん坊。

 もう少し育ったやつ。

1枚目のが全長5ミリくらい、2枚目のが1センチくらい。みんなが怖がるタランチュラにも、幼児時代があるのです。


年越し

2024年01月01日 | メキシコ 日常生活

明けましておめでとうございます。

今年は台所がないので特別なものは何も用意する気にならず。小さいガスコンロならあるので頑張ってカレーだけ。牛肉を買いに行くのは生活が落ち着いてからと考えているので、豚肉を買いに村の市場へ。

 肉屋でもらった。

クリスマスとお正月の粗品。結構いい作りの買い物バッグで、豚さんの絵がかわいい。

その代わり…でもないんだが、現場の親方一家にまたしても一家の集まりに呼んでもらった。おそらくメキシコ中で似たようなことをしていたと思う(1/6 追記:メキシコ中じゃないそうです、知らんと言われた)。大晦日の夜11時頃から集まって、年が明ける15分くらい前に古い服を着せた人形を燃やす。アニョ・ビエホという。

 準備OK。

道路に人形を寝かせて、ガソリンをまいてある。なんか、メキシコじゃシャレにならない景色だが、ここは安全なユカタンのさらに安全な田舎の村。

 火を付ける。

ゆく年の悪かったことすべてを燃やしてしまうというコンセプトらしいが、なぜ人形(ひとがた)なのか謎。

 少し離れたところの家でも。

人形には花火(爆竹)が仕込んであって、ときどき大きな音を立てて弾ける。そういえば人形の写真を撮るのを忘れた、すみません。火が収まって年が明けたタイミングで、みんなで新年の挨拶(ハグ)をし合う。年寄りから子供まで20人くらいと。大家族っていいですね。ニホンジン同士はそういう恥ずかしいことはせず、オメデトウゴザイマスと頭を下げる。

 その後、みんなで食事。

とにかく寒い。いや、内陸部で寒くなるのは知っていたが、家の中は暖かいし日中は30℃近くまで上がるので油断して真冬用の服を「借家では開けない引越し荷物」に入れてしまった。家具などと一緒に開かずの間のどこかに眠っている。冬季に急に日本に行かなきゃならなくなるなど、一応捨てないで持っているセーターとかジャンパーなど。ちょっと羽織るものくらいは出してあるんだが、いや〜、寒かったです。おそらく15℃くらい。寒くないですか? 我々はもう一生Tシャツで過ごしたいと移住したので、15℃でも十分寒い。ちなみに夜明け前にはもう少し下がる(けどベッドの中なので関係ない)。

 肉を焼いている。

ポクチュクというユカタン料理。こんなの。…ですが例によっていいレストランではこういう感じで出てくるが、ローカルは、肉とサルサと付け合せの玉ねぎが配られてトルティーヤでちぎったものを挟んで食べる。ハバネロサルサはお好みで。美味しかったのと寒いので写真を撮るのを忘れた(こればっかり)。

 スーシー。

突然1人の女の子が我々の席に来て「寿司は食べるか?」と聞くので、ニホンジンだから聞いてるのかと思って食べると答えたら、一切れずつ持ってきてくれた。おそらく夜中の食事まで待ってるとお腹空いちゃうから少し前に食べた残りだと思うw。メリダのスーシー以上に巻き寿司から離れていて、もはやなんちゃってではない。よくわからないけど甘いところがあった。

  その後はビニャータ。

小分けのお菓子をたくさん入れて作ったくす玉で、紐で高いところに吊るして大人が高さをコントロールする。子供には叩きやすく、大人には(大人もするんです)叩きづらく高さを調整して外野はそれを見て面白がるという行事?出し物で、集まりとかパーティでいっつもやる。ユカタンのピニャータは、棒とか使わずに拳で叩く。(それより子供の重装備を見てほしい、マジで寒かった)

 おじいちゃんも。

一族の長老。マヤ語しか通じないけど優しいおじいちゃん。その後大人もトライするんだが、普段目にするピニャータよりやたらと頑丈でなかなか壊れない。パンチを繰り出した全員、手が痛い痛いと騒いでいた。

  棒登場。

棒を使うときはスイカ割り方式で。あ、この写真で座っている赤い服の大人が高さ調節の係りです。

楽しかった。が、寒かった。本当は真っ平らなユカタン半島の地平線が見えるという隣村の丘まで行って初日の出を見るつもりだったんだが、これより寒くなるのかと慄いてやめてしまった。

正月休みは1日だけで2日からは平常運転、現場も始まる。昨年は引っ越しを決めたのと日本の家族でちょっとあり、特に後半はバタバタだった。今年は4月頃には引っ越せるようになるし、この村にもどんどん慣れていってるのでいい年になるはず!

本年もよろしくお願いします。


仕事納め

2024年01月01日 | 新築

年が明けましたが挨拶は次の記事で。こちらは工事の進捗レポートってことで。

【12/28〜30の作業】 ブロック積み、柱のコンクリ打ち

 

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 内側。

  コンクリを流し込む。

このやり方は海辺と同じ。

 余ったコンクリは壁ブロックの中へ。

これは海辺ではしてなかったけど、余ったのをどうしてたのか思い出せない。

  角の型枠。

内側は板でなく角材で。

 足場の片付け。

このチームはなんと足場も持っている。海辺の家の現場では、ブロックを壊して木材を差し込んで板を渡していた。あちらは5人だけのチームだったし、7年も前だからまだまだ機械やレンタル品なんか使う大工は少なかったんだろうと思う。海辺の村の米人おばさんの現場では、ごっつい量の足場をレンタルしていた(おばさん、ぼったくられ)。

翌日から2日間正月休みなので、資材の片付けは念入りにしていた。

 お飾り。

 仕事納めで大福餅を頬張る面々。

いつも昼ご飯をご馳走になってていろいろ日本の料理も味見させてあげたいが、いかん戦、台所が…。メリダ人でも、どこかの大都市で食べたことがあったりしなければ、うちの倶楽部で買ったことがなければ本当の餅がどんなものなのかは知らない。そのくせ、小豆(缶の)じゃないとか前に買ったの(ガムみたいな雪見だいふくモドキ)と違うとか文句を言う人がたまにいる。こっちは餅の存在を知ってか知らずか、柔らかさに驚いたりして、みんなニコニコ。この辺の人はみんな舌がいいが、さすがに甘みは物足りなかったか?