前回は、来訪されたお客様を出迎え、お名前と予約の有無を確認するところまでお話しいたしました。
面会をご希望のお客様に対して、上司は不在、もしくは在社していても面会不可という設定ですから、
秘書としては、まずは丁重にお詫びをします。
【予約がある】
「中村様、お約束いたしておりながら、誠に申し訳ございません」(45度の分離礼)
【予約がない】
「中村様、せっかくお越しくださいましたのに、誠に申し訳ございません」(45度の分離礼)
次に、予め提示された課題内容に沿って、理由を説明します。
過去問から予想し得る不在理由をいくつか挙げて、それに見合った来客への説明を考えてみましょう。
【 「そこまで出かけて来る。客が来るまでには戻る」 予約のある客が来訪 】
「山田は外出が長引いておりましてまだ戻っておりませんが、お待ちいただくお時間はおありでしょうか」
【 ただいま会議中 会議が終わりしだい外出 予約のない客が来訪 】
「本日山田は立て込んでおりまして、お会いする時間が取れそうもありません。
後日、改めてお約束いただくわけには参りませんでしょうか」
【 「疲れたので休みたい」 予約のある客が来訪 】
「山田は急用のため、ただいま席をはずしております。
しばらくかかると申しておりますが、いかがいたしましょうか」
(「いたす」 のは秘書A子です。 お客様の意向を尋ねるなら、「いかがなさいますか?」)
【 予約客を待っている間に常務が訪ねて来て話している 遅れて来訪 】
「先ほどまでお待ちしておりましたが、急な打ち合わせのため、ただいま席をはずしております。
お待ちいただいて、終わりしだいご案内申し上げるということで、よろしいでしょうか」
【 「ちょっと書店に行く」 来客の予定を忘れている 予約客が遅れて来訪 】
「山田は外出が長引いておりまして、帰社が遅れております。
それほど時間はかからないと存じますが、しばらくお待ちいただけませんでしょうか」
不在理由を述べる際には、たとえ課題文に書かれていても、そのまま伝えてはいけない ワードがあります。
【外出】
「外出先での 用件が長引いております」
「列車の事故で、出張先からの帰社が遅れております」
「おみえになることを 忘れてしまった ようでございます」
「書店に行った だけですので、すぐに戻ると思います」
【多忙】
「予定が立て込んでおりまして、お会いする時間が取れそうもありません」
「忙しい ため・・・」 「あわただしい ので・・・」
【疲労】
「急用のため、ただいま席をはずしております」
「少し 疲れた ようでございます」
【緊急・急病】
「急な出張のため、本日は戻らないとのことでございます」
「緊急事態 のため・・・」 「持病が悪化 いたしまして・・・」
***************************************************************************************
お詫びをして不在理由を説明するという場面ですから、笑顔で応対するのは不自然ですが、
かといって、眉間にシワを寄せたり悲痛な表情になるのも、決して美しいものではありません。
上司に取り次げないという設定で応対を行なうことが予め分かっている以上、
上級秘書として求められる、品位ある 「恐縮の表情」 を、鏡の前で工夫してみませんか?
お読みくださいましてありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。
面会をご希望のお客様に対して、上司は不在、もしくは在社していても面会不可という設定ですから、
秘書としては、まずは丁重にお詫びをします。
【予約がある】
「中村様、お約束いたしておりながら、誠に申し訳ございません」(45度の分離礼)
【予約がない】
「中村様、せっかくお越しくださいましたのに、誠に申し訳ございません」(45度の分離礼)
次に、予め提示された課題内容に沿って、理由を説明します。
過去問から予想し得る不在理由をいくつか挙げて、それに見合った来客への説明を考えてみましょう。
【 「そこまで出かけて来る。客が来るまでには戻る」 予約のある客が来訪 】
「山田は外出が長引いておりましてまだ戻っておりませんが、お待ちいただくお時間はおありでしょうか」
【 ただいま会議中 会議が終わりしだい外出 予約のない客が来訪 】
「本日山田は立て込んでおりまして、お会いする時間が取れそうもありません。
後日、改めてお約束いただくわけには参りませんでしょうか」
【 「疲れたので休みたい」 予約のある客が来訪 】
「山田は急用のため、ただいま席をはずしております。
しばらくかかると申しておりますが、いかがいたしましょうか」
(「いたす」 のは秘書A子です。 お客様の意向を尋ねるなら、「いかがなさいますか?」)
【 予約客を待っている間に常務が訪ねて来て話している 遅れて来訪 】
「先ほどまでお待ちしておりましたが、急な打ち合わせのため、ただいま席をはずしております。
お待ちいただいて、終わりしだいご案内申し上げるということで、よろしいでしょうか」
【 「ちょっと書店に行く」 来客の予定を忘れている 予約客が遅れて来訪 】
「山田は外出が長引いておりまして、帰社が遅れております。
それほど時間はかからないと存じますが、しばらくお待ちいただけませんでしょうか」
不在理由を述べる際には、たとえ課題文に書かれていても、そのまま伝えてはいけない ワードがあります。
【外出】
「外出先での 用件が長引いております」
「列車の事故で、出張先からの帰社が遅れております」
「おみえになることを 忘れてしまった ようでございます」
「書店に行った だけですので、すぐに戻ると思います」
【多忙】
「予定が立て込んでおりまして、お会いする時間が取れそうもありません」
「忙しい ため・・・」 「あわただしい ので・・・」
【疲労】
「急用のため、ただいま席をはずしております」
「少し 疲れた ようでございます」
【緊急・急病】
「急な出張のため、本日は戻らないとのことでございます」
「緊急事態 のため・・・」 「持病が悪化 いたしまして・・・」
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お詫びをして不在理由を説明するという場面ですから、笑顔で応対するのは不自然ですが、
かといって、眉間にシワを寄せたり悲痛な表情になるのも、決して美しいものではありません。
上司に取り次げないという設定で応対を行なうことが予め分かっている以上、
上級秘書として求められる、品位ある 「恐縮の表情」 を、鏡の前で工夫してみませんか?
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先日、就職支援のため仲間4名とある大学を訪れたときのことです。
担当者が会場準備で不在だったため、女性の職員が対応しました。
マスクをして(風邪だったら仕方ないですが・・)不審者を見るような態度で無表情で出迎えられ、とても4名が入りそうもない部屋に案内されました。
その時仲間の一人の男性が「ここは企業訪問はないんだろうか?そんなはずはないよね?客の応対に慣れていないね」と一言。
大学側としては、一人でも多くの大学生を希望の企業に就職させたいもの。
売り手市場になったとはいえ、就職支援をする職員がこのような応対では、大学自体のイメージをダウンさせていまいますよね。
企業や組織のイメージを大きく左右すると、つくづく感じた出来事でした。
そもそも、訪問者の情報を共有化していれば、随分と違った応対にもなると思いますが、突然の訪問者への応対は、人間性が出ますよね。
このような応対をする大学、企業は意外と多いです・・・
上級秘書の応対をされたら心地よいでしょうね。
>不審者を見るような態度で無表情で出迎えられ
それはそれは、居心地の悪い思いをされたことでしょう。
無表情の人って、とても多いように見受けます。
警戒しているのか、実は緊張しているのか、あるいは照れかくしなのかも知れませんが、
そのような表情で出迎えられた側にしますと、とても歓迎されているとは思えませんよね。
お連れの男性がおっしゃった通り、「客の応対に慣れていない」のでしょう。
担当者からの引継ぎ、応対、お部屋の用意など、すべてにおいて準備不足なのは、
個人の資質であると同時に、職場の伝統のような気がします。
さまざまな事情でマスクを付けたまま業務を行なう職場もあるでしょうが、
ご存知のように、最近のマスクは昔とちがって大きめです。
前髪を垂らしてメガネをかけると、誰が誰やら分からなくなることも・・・。
それでも「笑顔」を伝えられるのは、目の表情と声の調子です。
来客応対は、来訪者からは指摘しにくいものですが判断はしますよね。
自分の職場を客観的に眺める目を養いたいものです。