旧帝国大学(現在の国立七大学)出身者の親睦と知識交流を目的として発展してきた学士会館。
大正2年(1913年)に創建された木造2階建ての施設は大火により焼失。
復興に向けて再建の準備を進め、基礎工事に取り掛かるまさにその日、関東大震災が発生。
消失と再建を繰り返しながら、昭和3年(1928年)に現在の学士会館が建設。
長い歴史の中、2・26事件(昭和11年)の際には東京警備隊司令部が置かれ、
太平洋戦争が勃発すると屋上に高射機関銃陣地が設けられ、空襲の被害にも遭いました。
終戦後はGHQに接収されて、高級将校の宿舎や倶楽部として使用。
返還されたのは、昭和31年(1956年)のことでした。(以上、HPの「沿革」を要約)
宿泊、結婚式場、レストランなど、現在は七大学の関係者に限らず広く一般に開放されていますが、
竣工から百年近く経ち、老朽化に対応するため本格的な改修工事が行われることとなりました。
2024年12月で全館休業。
左:新館(昭和12年増築) 2025年1月から解体工事開始
右:旧館(昭和3年建造) 2026年4月から曳家工事開始(東側に約7m移動)
工事期間は約5年で、その間、レストランなどを他の場所で営業する予定はないとのこと。
学士会館前の白山通りの拡張工事も行われるため、かなり大掛かりなものとなりそうです。
白山通りに面した玄関を入ると、ステンドグラスに出迎えられます
レストランへと続く廊下
廊下の途中にある の入口までステンドグラス
こちらも長い廊下の途中
自習室
広い部屋に机と椅子が並び、思い思いに読書や調べものができる、さすが大学の関連施設。
こちらも廊下の途中にあり、立ち止まってばかりで、なかなかカフェに辿り着けません。
THE SEVEN’S HOUSE(Cafe,Beer,Wine)に ようやく到着
以前、御茶ノ水の「山の上ホテル」の閉館が決まった頃、大勢の方でにぎわったため、
学士会館で「ちょっとお茶を飲む」のも待ち時間を覚悟していたのですが、
タイミングがよかったのか、すぐに案内していただき、以前と同じ窓側の席に着きました。
ここからの眺め、そして美味しいケーキとお紅茶も、これで最後でしょうか。
(現在、 は1階の共有スペースのみで、こちらのレストランではお許しを頂いてパチリ)
重厚な造りと装飾を目に焼き付けておかなくては。
御茶ノ水で『虎に翼』の余韻に浸り、神田であんみつをいただき、神保町を通り抜けて学士会館へ。
これも時の流れでしょうが、見慣れた景色が変わってゆくのは、やはり寂しいものですね。
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