ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

満ち足りていることがすべてではない ~ サムシング♪

2012年06月09日 | お気に入り♪(ビートリー)

以前なるほど、と思ったフレーズがある。

~ 書き手というのはだいたいにおいて密度を濃くする方がいいと思っているからそっちに傾きがちなのだが、そうするといま書いていることから外に出にくくなってしまう。

言葉を並べる時、そこにはある力学が働く

ざっくりとした書かれ方は緩いように感じるかもしれないが、
単に事情や経緯を説明する言葉によるナレーションでしかないものではなく、
時として、説明すべき人や物や事をちゃんと映し出し、もっと普遍的で本質的な部分を表現することさえあるように感じる。

カンペキで精巧なものが素晴らしさのすべてでないのは、書き物だけではない

私たちが好きになるのが、カンペキなスーパーモデルとは限らない。
あばたもエクボ、ではなくて、足りていないがゆえに好ましく感じたりすることは往々にしてある。
それは、単なる傷を舐め合うような低い共感レベルの次元に限った話でもない。

そんなことは、あらためて言われなくても、直感的に或いは経験的に誰もが分かっていることだが、
そういったことを、合点がいくように説明している文章に出会うと私は感服する。

聖書の中の「ローマ人への手紙」を読んでゆく、カール・バルト「ローマ書講解」の一節にある言葉だ。
私が(私だけではないと思うが)、何もかもに恵まれた羨むばかりのモノや生活や人に必ずしも惹かれないことを、一見難解なようだが、遥か昔の人間が的確に言い当てている。

 

ある人は、他の人にとって何ものかでありうる。
しかしそれは、彼がその人対して何ものかであろうと意志することによってではない。
だから、たとえば決して彼の内面の豊かさによるのではない。

彼が現にあるところのものによるのではなくて、
まさに彼が現にないところのものによって、
彼の欠乏によって、彼の嘆きと望み、
彼の存在の内にあって、彼の地平を越え、彼の力を越えるもによってである。

使徒とは、プラスの人間ではなくマイナスの人間であり、このような空洞が見えるようになる人間である。
そのことによって彼は他の人たちにとって何ものかである。

満ち足りていない何かに魅せられるということは、しばしば起こることだ。
Something、みたいな緩くてざっくりとした表現のほうが、閉じ込められたものを解放することがある。

The Beatles - Something with lyrics and video

このような空洞に光を感じ取れることができる感性は素晴らしい。
そのような感性をもったひとは沢山いるに違いないが、時代や空気や日常に埋もれてわからなくなってしまう。
だから、このように表現することのできるひとがいると嬉しくなるのだと思う。

( ↓ ) 大量消費文明の中にいながらにして射してくる一筋の光明を、僅かの瞬間に捉えたような音が美しい。(1:40過ぎ)

Living in the Material World

 

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時間は流れない、世界が流れる - She's Leaving Home

2012年05月02日 | お気に入り♪(ビートリー)

実家から仏壇が引き取られて行った。

人が亡くなるということは現在進行形の縛りから解放されて自由になることのように思える、

と書いたが、

現在進行形から容易に逃れられないものにとっては、寄る辺を失うことでもあるような気がする。

いろいろと片付けるべきことの整理も進み、疲れも残ってるに違いないのだが、

今夜はあまりよく眠れない。

シューベルトにも匹敵する、と言わしめただけに、

普遍的なテーマが通奏低音のようになって、現在進行形的にストーリーが流れていく。

時間が過ぎ去るというのは、時刻を区切りながら現在進行形の世界を生きる私たちの錯覚か幻想であって、

実際に過ぎ去っていくのは世界のほうなのだ。

時間は流れない ~ 世界は過ぎ去り時間はとどまる

  

The Beatles- She's Leaving Home

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絡め取るもの ~ From a lover to a friend

2012年03月25日 | お気に入り♪(ビートリー)

訳をつけてみるのは良い趣味だ。

これは不思議な感じのする曲で、声明のごとく言霊が漂っているかのようなオープニング。

サビがあるのかどうかもはっきりしないまま、漂い出した音が乱反射しながら煌いているよう。

Driving Rainのほうが明らかにキャッチーなのだが、ポールはこちらをシングルに持ってきた。
当時、リンゴ スターは、このFrom a Lover to a Friendがフェイバリットだと言っていたが、
正直なところ、lovelyでもcatchyでもないと思っていた。
( Driving Rain、たたみかけるようなドラムにレイドバックするギター、スカッとしたい向きにはオススメです。 → ストーンズっぽいポールと来日公演の思い出

それが今は響いてくる。
漂う音が、たよりなげな感情の粒々を絡め取ってしまうように共鳴する。

何かを失わないと届いてこない音があるのか。

Paul McCartney - From a Lover to a Friend [videoclip] 2001

And when the time comes around いつかその時が来たら
We will be duty bound         僕らには義務がある      
To tell the truth of what we've seen 見てきたことの真実を語らないと 
And what we haven't found      そして見つけられなかったことに
Will not be going down          がっかりすることはない      
Despite too easy ride to see       いとも簡単に見つけられそうなことだったとしても

From a lover to a friend          恋人から友達へ
Take your own advice           自分自身への忠告を受け入れることだ
Let me love again              もう一度愛させて
Now that you turned out to be     あなたがそうなのだと分かった
Someone I can trust, Someone I believe 頼ってもいいひと、信じてもいいひとだと

Ohh la la la
How can I walk when I can't find a way どうしたら 歩いていけるのだろう 道が見つからないのに
I'm in a dilemma                 ジレンマの狭間にいる
All I want is to tell me you're going to take it away  取り去ってあげるって言ってほしい

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Paul McCartney - My Valentine (Kisses on the Bottom Album)

2012年02月04日 | お気に入り♪(ビートリー)

 待望のポールの新作が2/8に出る。

早速、日本盤と、さらに2曲が追加されているUS盤のDelux版を2枚合わせて購入した。

父がピアノで弾くジャズのスタンダードを聴いて育ったポールが敬愛を込めて歌うお気に入りのジャズナンバーの数々。
(大好きなMy one and only loveはDelux版のみの収録曲になっている。)← Delux版はLive音源のダウンロードができるようになっているだけで、iTunesで追加の2曲(もうひとつはBaby's Request)を買うはめになった。<(_ _)>
ポールは、今、このタイミングでしか作らないようなアルバムだ、と語っている。

Kisses On The Bottom - Out 6th/7th Feb 2012

いかにもジャズのスタンダード風の曲だが、これは2曲あるオリジナル曲のひとつ。
I want to come homeもそうだが、
齢を重ねて、深みを増してゆくようなヴォーカル・スタイルに魅了される。(ポールの最新曲 再び ♪
~ And I love her for life ♪
ダイレクトに耳を惹くメロディではないが、聴くほどに豊潤なフィーリングが拡がっていくフレーズだ。

あのクインシー ジョーンズがこのようなコメントを寄せている。

~「ポールが「キス・オン・ザ・ボトム」で選んだ曲は私も子供時代から好きだった曲です。この前の彼のツアーの初日にバックステージでポールと一緒に座り、アルバムを全編聴かせてもらえるという栄誉にあずかりました。これらの曲は過去に書かれた曲の中でも最高の部類に入りますし、ポールはそれらに脚光を浴びさせる特別な才能を持っています。ポールはこれらの曲を8分音符でアレンジすることなく、古典的なスウィングで歌っています。(フランク・)シナトラがかつて言ったように「彼はどっぷりハマっている」のです。こんにち、ポールほど信頼でき、優雅で深い人格を持ったアーティストはいません。私たちの49年にも渡る友情関係はビートルズが米国に上陸する前にさかのぼります。ポールがこのアルバムを作ってくれたことをとても嬉しく思います。ここに収録されている曲をカヴァーしたレコードはこれまで沢山聴いてきましたが、今回のポールの作品ほど信頼できる作品はありません」。

My Valentine - Paul McCartney (Lyrics)

あんまり明快ではないファジーなメロディラインが浮かびあがってくるような秀逸なピアノ・カバーを見つけた。

Paul McCartney - My Valentine (Kisses on the Bottom Album) - Piano

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ローレライな夜

2011年12月25日 | お気に入り♪(ビートリー)

クリスマスの美しい夜に甦るローレライ伝説。

ローレライ、ってなんだかロマンを感じるキレイな響きの言葉だと思って調べたら、ドイツのライン川にあるローレライと呼ばれる岩山のこと。
船の座礁が相次ぐこの難所では、いつしか
ライン川に身を投げた乙女(ローレライ)の伝説が生まれた。

ローレライは修道院へと送られる途中の岩山から、かつて恋人が住んでいた城を見たいと願い出て、
岩山からライン川へと身を投げたという。
水の精となったローレライは、ライン川の船人を歌で誘惑して遭難させる。

ポールは(機関車トーマスに出演していた)リンゴ スターと一緒にこの曲をプレイしてますが、
その時になんだか釣りの歌みたいになっていた歌詞を書き直したようなことをインタビューで言ってました。
機関車トーマスに出てくる機関車はひとの顔をしていましたが、
この歌は座礁して岸辺に打ち上げられている船の目線で語られているような気がします。

Paul McCartney - Beautiful Night

Someone's gone out fishing   誰かが釣りに出かけた
Someone's high and dry.      岸辺に取り残されてしまう者もいる
Someone's on a mission to the lonely Lorelei.  誰かが孤独なローレライへの使命の途に就く
Some folk's got a vision of a castle in the sky  空に浮かぶ城の姿を見る者もいるが
And I'm left stranded, wondering why.       僕は座礁したまま、どうしてなのかも分からない

You and me together        君と僕一緒にいるけど
Nothing feels so good        いいことなんて何もない
Even if I get a medal from my local neighborhood    周りの皆からメダルを贈られたにしても
I won't need a castle, they've got castles in Versailles  僕は城なんか要らない、彼等はベルサイユに城を建てたんだって?
And I'm still stranded, wondering why       僕はまだ座礁したままで 理由も分からない

Make it a beautiful night for me , It's a beautiful night for love
A wonderful sight for lovers of love to behold

Some boat's on the ocean     船たちは海に集まるが
We're here in this room       僕らはこの部屋で過ごしている
Seems to me the perfect way to spend an afternoon  午後を過ごすには最高の方法だ
We can look for castles, pretty castles in the sky     僕らは城を探せる、空に浮かぶ美しい城を
No more wondering, wondering why             どうしてなのか理由を探すのは止めた           

Things can go wrong, things can go right      物事は悪くもなり、良くもなる    
Things can go bump, in the dead of the night    真っ暗な夜には衝突もする
So let me be there, let me be there           
Let me be there with you in the dead of the night

くすしき魔歌(まがうた) 謡うローレライ。
昔のおじさん達はロマンチストだ。ハイネだって、ハイジと勘違いして惑わされるが、おじさんじゃないか。

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ヴィーナスとマースは今夜も好調さ♪

2011年11月13日 | お気に入り♪(ビートリー)

ドストエフスキーについて書いたりすると、えらく気難しくて気位の高い嫌なやつに思えるよな気もする。
何を思って書いてるかと言うと、自分を含めて、
おじさんや老齢というには微妙な年代への応援になるようなもの探しがひとつのテーマになってきているのだ。
いささかでも新しい価値観へのパラダイム・シフトの蓄えになるように。
雑誌にたとえるなら、「小学校4年生」を1年生が読んでいるような感じ。

日曜だったが10月から途中参加したプロジェクトがのっぴきならない状況になっているので、
今日はコンサルのおじさんたちを含めて、タスクスケジュールの抜本的な見直しからのテコ入れ作業。

単にスケジュールといっても、プロジェクトを組成して、タスクごとにWGを置いて、全体を進捗管理するともなると、マスタースケジュール(Level1)~ 週間のWG別のスケジュール(Level3)~担当者ごとのスケジュール(Level5)まで全体の整合性を取りながらまとめていくことになる。
プロジェクトというと聞こえはいいが、仕事は生き物のように状況が変化するので、
機動力を兼ね備え柔軟性を失わずに、且つ漏れなく遅滞なく進行していくというのは、たやすいことでもない。

あ、仕事の話だ、ごめんなさい。<(_ _)>

というわけで、ゴルフの誘いを断って、日がな仕事で疲れたおじさんを元気づけてあげる必要がある。
(亭主九分九厘です。)

( ↓ ) 計算されてショーアップされた完成型の、手前のような、ネイキッドな生の音やコーラスがかえってロックを感じるRock Show。
   ほんとはVenus and Marsという曲からのメドレーになっている。

スポーツアリーナのスタンド席に座ってショーの始まりを待っている
レッドライトやグリーンライトに照らされて、ストロベリーワインを傾けてる
ヴィーナスとマースは今夜ゴキゲンさ、

でRockShowの始まり。 
Paul McCartney & Wings - Rockshow (Seattle '1976)

( ↓ ) これに応援された。 ← 応援するつもりが逆に勇気をもらった。
    このおじさん、キーボードが上手で、ポールのハイトーン・キ―の曲にもついていく歌唱力の持ち主なのだが、
    この曲ではギター片手にかなり苦しい。
    シャウトがあって、テンポ・チェンジがあって中間部で一旦スローになって、
    さらにはマドモアゼル・キティについての語りまで入るのだから無理もない。
    ポールがやると普通に聞こえるのだが、わぉ、がんばってる~!って感じが伝わってくる。
    >WOW. You can really rock XD
    >How many hours a day do you devote to practice and playing? However many, it's paid off!
    >YOU HAVE MASSIVE TALENT.
    YouTubeに寄せられたコメントも称賛する声ばかり。

venus and mars / rock show (paul mccartney cover)

( ↓ )おまけ。 亭主が口づさめるように歌詞を再確認。 

Venus and Mars/Rockshow - Paul McCartney and Wings

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レディマドンナの一週間

2011年10月30日 | お気に入り♪(ビートリー)

インプロヴィゼーションといえば、この曲の間奏もそれっぽい。

レディ・マドンナの一週間。
Tuesday afternoon is never ending 火曜の午後はだらだらと長く
Wednesday morning papers didn't come 水曜の朝は朝刊も来なかった
Thursday night your stockings needed mending 木曜の夜にはストッキングは穴だらけ

おいおい。

日曜日に市場に出かけ・・・
月曜日にお風呂を焚いて、 
火曜日にお風呂に入り
水曜日に貴方と会って、
木曜日は送っていった
金曜日は糸巻きもせず
土曜日はお喋りばかり

友だちよ これが私の一週間の仕事です。

こらこら。

一週間/東京マイスタージンガー

 

 

なんだか美味そうにみえた。

 

 

柿の木通りを駆け抜ける秋の日。

なぜかサクラが咲いていた。

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Now Here Man

2011年10月16日 | お気に入り♪(ビートリー)

Nowhere man( 居場所のわからなくなった人)が、
Nowhere land( どこだか分からない場所)に座って
Nowhere plan( 何のためにもならないプラン)を練っている、という歌。

Isn't he a bit like you and me ? ( ちょっと君や僕に似てないかい?)

でも、
nowhere man、please listen
you don't know what you're missing
the world is at your command
見失っていることが分かってないだけで、
本当は思いのままにできるんだ、
と続く。

ラジオでこの歌について語られていました。
曰く、
Nowhere manというのは、どこでもない場所にいる人、のことを歌ったシュールな曲のように思われているけど、
Now Here Man( 今 ここにいる人 )とのダブルミーニングで、
今を生きている人の曲である、とのこと。

結構な読書家で、東洋思想や色々なことに興味を持っていたジョン レノンは、
意識に上げる、というようなことについて考えていたんではないでしょうか。

The Beatles Nowhere Man (2009 Stereo Remaster)



(↓)日経おとなのOFF (⇒ 一面的な解釈を鵜呑みにするのはよくない。参考にしましょ。



ロシアが制定するという9/2の終戦記念日、複雑な思いを持ちました。

戦争が、また「大義」として、利用されようとしている。
どうして、人は民族や国家、時代や世相を反映した社会システムやイデオロギーの流れに身を置いた時に一個人としては考えの及ばぬような愚挙にでるのか。

ロシアが自国にとっての戦争終結日である9/2を戦争勝利記念日とするとの報道に、憤りのような感情を抱きましたが、
9/2はポツダム宣言受諾の日で、国際的にみれば8/15より一般的な考え方。
玉音放送の流れた8/15をもって終戦記念日としている日本のほうが、むしろ国家主義的なのかもしれない。
日本でも、8/15を越えてもまだ戦争に明け暮れている人達がいた、といいます。

~ ロシア下院は今月7日、9月2日を「第二次世界大戦終結の日」として、記念日に格上げする法案を可決した。9月2日は第二次大戦終了時、日本がソ 連を含む連合国との間で降伏文書に調印した日だ。法案は当初「対日戦勝記念日」という名称を検討しており、歴史問題で日本をけん制する狙いが鮮明になって いる。

<初稿>2010/8/16

<第2稿>2011/10/16
何にもなれず、何のためにもならず、みたいな自己嫌悪な気分の時のジョン レノン。
~ Isn't he a bit like you and me ? ( ちょっと僕や君に似てないかい?)

自分だけでもないんだな、って思える、さりげなく 救いのあるフレーズを聴きたくなって再投稿。

 

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ノルウェイの森

2011年09月25日 | お気に入り♪(ビートリー)

ビートルズのこの曲、大人の雰囲気に憧れていました。

ラバーソウルの静謐でクールな響きに憧れ過ぎて、ビートルズに紛れてみたりしたほどです。(ビートルズに紛れてみた。

陰影にあふれた曲はもちろん、
"昔 女をひっかけた、それとも俺がひっかけられたのかな"と
ストーリーが静かに始まっていくところとか、
“norwegian wood”というのが、もともと“knowing she would”だったという、
大人のシャレみたいな歌詞を含めて、
爽やかでいながら、大人の匂いが漂っているようで。
(この歌詞については、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に詳細に解説されているので引用しておきました。)

一見ふられたような歌詞にも受け取れるが、「it's time for bed(ベッドへいきましょう)」の後の間奏の間に情事があり、
その後の歌詞は情事の後の会話として受け取ることもできる。
最後の火をつけるラインはポールによるもので、
ポールの解説によれば風呂で寝ることになってしまった復讐をするために、
その場所を燃やしてしまうことにしたというもの。

また、確固たる証言は無いものの、
「I was knowing she would」
(オレは彼女がそうすると(俗的に言えば「ヤらせてくれる」と)知っていた)
という言葉を早く言った場合に「Norwegian Wood」の発音と似ているためではないか、
という説も古くから言われている。
確かに歌詞の内容からは会いに行った彼女とうまくいかなかったことを想起させる「オチ」になっているため、
ジョンの言葉遊びとしてとれば面白い説である。

ノルウェーの森Norwegian Wood (This Bird Has Flown)/The Beatles

( ↓ ) 埋め込み無効になっていますが、ノルウェイの柔らかな日射しに包まれるような素晴らしい映像です。NORWEGIAN WOOD by The Beatles 【INMONO】


この曲の影響によるところ大なのですが、家具のIKEAが出店する前から、
リビングには北欧風の家具を入れたくて、
結局ノルウェイではなく、スウェーデン製の家具とか、にしたのですが、自由が丘なんかにもよく探しにいってました。
デンマークは家具で有名だし、北欧の家具はシンプルで丈夫で、好みにぴったり。
IKEAが出てきたときは、自分たちは5年以上先をいってたなぁと嬉しいようでいて、
こんな手頃な価格になって今ごろになって日本進出か、おそい~、と複雑な気分。

 もひとつ歌詞の内容に沿ったストーリー仕立てになっているのを見つけました。
 家具が最後に燃やされちゃうところが、
 何気に残酷なマザーグース風のイギリスっぽさを感じさせます。)

Norwegian Wood - Danny's love story


<初稿  2009/5/15>

<第2稿 2010/9/23>
  削除されていた映像も入れ替えました。

<第3稿 2011/9/25>
 またまた削除されていた映像を入れ替えて手を加えました。

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Here, There and Everywhere

2011年07月04日 | お気に入り♪(ビートリー)

オリジナルのハーモニーは最後まで登場せず、左右に分かれるガイド・ヴォーカルも抜きで歌われる、
原石のままの素朴な、Here、There and Everywhere 。

Here, There and Everywhere (Take 14)

( ↓ ) 正規テイク。 ポールの声は繊細さを増し、右サイドと左サイドの声が微妙にすれ違う。

    単にロマンティックな甘さばかりが強調されるわけでもない。

    There,running my hands through her hair、
       と金髪のジェニーのような夢見心地の気分が現れ、
    someone is speaking, she does't know he's there
       と二人だけの世界を歌っていたかと思いきや、微妙にほろ苦い。      

    ラスト近く(1:50 過ぎ)の段になると、
    Love never dies watching her eyes,(彼女の眼を見ながら思う 愛は死なない、)
    とで歌われる声さえ、左サイドのガイド・ヴォーカルは下降線をたどりながら、すれ違ってゆく。

    大人になった耳にも届く、変化に逆らうことのできない移ろい。

    意識的にそうしたのかどうかは分からないが、絶妙な瞬間だと思う。

Here, There, and Everywhere- The Beatles

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The ロング・アンド・ワインディング・ロード

2011年05月29日 | お気に入り♪(ビートリー)

どこまでも逃げ去る扉、追い続ける道、、

" The " long and winding road ふたたび。

青の物理学――空色の謎をめぐる思索
ピーター・ペジック
岩波書店

イエスタディ ~ どこまでも逃げ去る色 で書いた、どこまでも逃げ去る青という色。

空の色には不思議な魅力がある。
その理由は、捉えきれない、刻々と変化し続ける移ろいにあるのではないか。

台風が近づくウィンディな夜、この本を読みながら、空や空気の色が私たちに与える気分の違いの不思議についてふと考える。

雨風の強い夜には、古代中国の「詩経」で歌われたような蒼天の空のような遥か彼方の宇宙には思いがむかない。
意識はもっと手元の近い場所にむかう。
昼間でも同じだ。
夏の午後のような青空に憧れながら、雨風の日の空は白っぽく見える。
気分までグレーで淀んだ感じにならないよう、mistyでロマンティックな景色だと思うようにしたりもするが、
青空の日とは明らかに気分は違う。
心の望遠機能は停滞し、より身近な距離に気持ちが向かう。


地球の大気に含まれる分子は、(水滴と異なり)可視光の波長より小さく、もっぱら短い波長の光を散乱するゆえ、空は青くなる。
大気中の分子の密度も関係する。
大気中の分子構成が同じだとしても、分子数密度が地球のそれより30倍大きくなると散乱のピークは青から橙色にシフトする、という。
また空の色には、分子より大きな粒子からの影響もある。
雲に含まれる水滴(これは大気中の水蒸気よりもはるかに分子サイズが大きい)の密度が濃くなると、どの色の波長の光も何度も散乱を繰り返す結果、混ざり合って白くなる。

光や闇が作りだす空の色には、彩度や色相を含めて、さまざまな要素が絡み合っている。
人間の眼の認識能力を超えたレベルで、ひとつとして同じ色はない。

~ 雨が洗い去っていった風の強いワイルドな夜、
   残されていった涙のプールたちが 明るい日射しを求めて泣き叫ぶ ~

風と雨が洗い流していくワイルドな光景が、残された水溜りという小さな心象風景へと、一夜を挟んで、僅か1フレーズで切り替わる、
センチメンタルだけど、すごい詩だ。
最初の1音 " the" を聴いたとき、その一瞬で これは凄いと感じた、と前に書いた。
この曲にはそのような、逃げ続けるがゆえに追い続けてゆかざるをえない、みたいな、
移ろい続ける瞬間を、音のフィルムに絡め取ったような凄さを感じる。
   
The Beatles The long and winding road

( ↓ ) 昨年の春に撮影した、雨が洗い去っていった夜から明けた朝のモクレン。
   青空に映えるマグノリアも美しいが、雨風に花を散らしながら佇んでいる姿にも惹かれる。

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ホログラフィ―の不思議 ~ BACK SEAT OF MY CAR

2011年05月22日 | お気に入り♪(ビートリー)

昨晩は迎えの車を出すために早起きする必要があったのだが、結局1時間半しか眠らずに家を出た。

寝不足気味で暗い夜中の道路を走っていると昔の感覚が甦ってくるような気がした。

Paul McCartney THE BACK SEAT OF MY CAR LYRICS SUBTITULADO

ひと頃、タクシーで明け方3時ー4時に家に帰り、2時間から3時間ほど休んでは朝の9時前に出社する、とい生活が続いた時がある。

それが先日は、早朝スルーの為にセットした目覚まし時計で起きることができず、危うく遅刻するところだった。

しかし、こいつをはめてから、体の「場」が整ってくるのか、多少睡眠時間が足りなくても、サッと起きれるよな気がする。

ゴルフのスコア向上の役には立っていないが、効果を感じる。 * 効果には個人差があるそうですので。

 

このホログラムに記録された光の情報に効果の秘密があるらしい。

なかなか記事化できていない、「「場」を考える ~ 意識や生命の見える化 (1)」の第2弾であるが、
生命エネルギーの「場」、「波動」というものに興味を持っているので、
ホログラムの持つ波動情報の不思議は、まったく頷けない話でもない。

ホログラムは物体そのものが放つ物体光と、鏡が放つ参照光の波の干渉を記録する技術。
記録したときの参照光と同じ光をホログラムに当てることによって、物体(物体光)を再現する。
再生される物体の情報には光の強さだけではなく位相も含まれるために、同じ場所に物体の3次元情報を再現することが可能になる。

 

宇宙論の超トリック 暗黒物質の正体 『現代物理の死角』復刻補強版 (超☆わくわく)
コンノケンイチ
ヒカルランド

EFX とは?

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みっともないジェラシーを表現できるということ

2011年05月21日 | お気に入り♪(ビートリー)

マッチョなタフガイをやめる宣言をしたジョン レノンが聴きたくなった。 

下らないものにこだわって狭苦しい考え方をする人間になりたくない、と思う一方で、
ふと、気付くと、いわゆる世間並みの恰好良さやスマートさを良しとする自分もいる。

岡本太郎氏は言った。

好かれようなんて卑しいことだ。好かれてたまるか。嫌われないといけない。

岡本太郎氏の数々の言葉を目にするにつけ、彼は生半可ではなく、本当に、徹底的に、
新しい自分を発見するために、旧い自分を捨て続けようとした人なのではないか、と思えてくる。

ジョン レノンにも似たようなものを感じる。

この歌は、詩がある意味、実にみっともない。
スタァではなく芸術家のそれである。その率直さに惹かれる。
名声やイメージに一旦とらわれた人なら、なかなか、こうは書けないと思う。
凡人、且つ、ブログのなかのバーチャルな私でさえ真似ができない。
そのほうが、よっぽど小さくてみっともない。

昔の事をくよくよと思い、
自分をコントロールできなくなってしまった
皆に愛されないかもしれないと思っては不安になり、心のなかは震えている

" Jealous Guy " という言葉を使って、口当たりの良いラブソングにもなっているが、
 もっと上手くできたんではないか、とか、 もっと違う人生があったんではないか、といったような、
 みっともない思いや考えというのは誰もが多少なりと持っているのだと思う。

卑近なところでは、うまくゴルフでナイス・スコアが出せない時のジュクジュクたる気持ちもそう。

そのような、メメしい、別のものであり得たかもしれない自分への気持ちも、
いわば自分に向けられたジェラシーであるかもしれない。

john lennon jealous guy with lyrics

学校でも職場でも、他人の自分に対する言動を何でも悪意に取ってしまう人は確かにいる。
そんな人は、おそらく、不幸なことに家庭で、幼い頃にそんな習慣を身に付けさせられてしまったのだ。
そんな人にとっては、どんな場所も楽しいはずはないし、毎日が辛く、将来が不安で、人生に疑問を感じるほどであるはずだ。
だが、今は、大なり小なり、人の善意を信じられず、すぐに悪意だと決め付けてしまう人が多い。
それは、学校生活やマスコミの影響が大きいのだ。
しかし、本当のところ、他人に悪意はないのだ。皆、ほとんどの場合、善意でそうしているのである。

* この方の記事は素晴らしい、一読をお薦めする。⇒ 非難することは本当に恐ろしいことだ

" 傷つけるつもりはなかったけど、泣かせてごめんよ" 、と歌われる下り、
本当のところ 悪意のある行ない、というのはそうそう無いものだということが表現されている風にも感じる。
 

ただの甘いラブソングには聞こえなかった夜更けに、心に響いてきたところを書き下してみた。

ジェラシーの存在に気づくことが、進歩には必要にも思える。

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ベリー・ベリー・ベリー

2011年05月08日 | お気に入り♪(ビートリー)

なにやら1本1万円以上もする健康ドリンクらしい。家内がいただいてきた。

 

有機ゲルマニウムが身体に良いのか。まるで磁気ブレスレットみたいだ。

( ↓ ) 原材料を見ると、ゴジベリー、ブルーベリー、エルダーベリー、クランベリー、アサイベリー、ブラックベリー、ストロベリー、ラズベリー、ビルベリー、
    やたらベリー類が多い。
    私は、やらせ問題で打ち切りとなったTV番組「あるある大事典」の影響もあって、
    毎朝ウィークデーは、バナナ&ココアをかれこれ7年間続けている。
    ここまで毎日だと、見てるだけでお腹一杯になるらしく、
    今や家族の中でバナナに関してはほぼ独占状態だ。
    いくら食べても飽きないし、美味しいし、朝の栄養補給には最適なのにね。

またまた影響を受けたわけでもないのだが、ベリー類も充実してきた。

( ↓ ) テラコッタにラズベリーといちご「紅茜」(ラズベリーの足もとの小苗)。
    手前のポットには以前からある幸せを運ぶという縁起もの、ワイルドストロベリー。
   (写真右) 花を終えたジューンベリーはこれから6月にかけて実をつける。
          (
ジューンベリー×ジャンク

東の方角に赤、というのは縁起が良い、と言われる。

縁起ものには赤が多い。

( ↓ ) あまり関係ないが、震災後に神社にお参りに行った時に手に入れた赤い干支兎。
     階段の踊り場に置いてあって、帰宅して階段をあがるときにはパンパンと手を叩いて北東に向かってお祈りする。

 

はじめは玄関先はホワイトガーデンがいいなぁ、と思っていたのだが、
いつもの間にか、赤がメインカラーになってきた。

( ↓ ) 赤白咲きのチェリーセージ。
    セージの花の色はこれに限らず他の色でも得も言われぬ奥深い色をしている。

(写真右)
家のメンテナンス工事で、デリケートな山椒の木がいってしまったので、
「朝倉さんしょう」という品種を鉢植えで買ってきたのだが、庭仕事をしてたら、枝をポッキリと折ってしまった。
すまぬ、というわけで、代替品の山椒。どういうわけか、家内の欲しがるのは、食べられるものばかり。

前にアップした動画が削除されていたので、もう一度。(ストロベリー・フィールズ

The Beatles Strawberry Fields Forever [HQ] LONG VERSION

 

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ア・デイ・イン・ザ・ライフ

2011年04月24日 | お気に入り♪(ビートリー)

現実世界と仮想世界、
無数に枝別れした可能性として漂っていた世界が、瞬間々々の現在ではひとつの現実となって収束する。
不確定な世界との間を往ったり来たりして揺らいでいる量子論が示す世界観、
この曲にそのようなものを感じる。

混沌とした背景で跳ねるような現代音楽風のピアノ、
これまで気づかなかった音の粒だち。
The Beatles A Day In The Life [HQ] Alternate Ver HUMMING THE CHORD ENDING

ビートルズは東洋思想(インド哲学)に触れたゆえなのか、
私のそのような嗜好にも応えてくれる。

地球が丸くて青いから ~ Because
ジョージ・ハリスン ~ The Inner Light
狂気のファンタジア
ノイズではなく、意識の粒は運動しているのだ

A Day In The Life 英語日本語歌詞

「ゼロから始めて、世界の終わりのような音を出したい」(ジョン・レノン)

中間部で差し込まれる、ポールが歌う日常的普通さが、遠近法のようにコントラストを上げてゆく。

人生に顕現したある一日。

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