ヘイ、ヘイ、なんだって?
Hey hey what do you say
誰かのせいでプランが狂ったって?
Someone took your plans away
いちいち騒ぐなよ
So what's all the fuss
俺たちみたいにイカしたスパイはいないぜぇ~
There ain't nobody that spies like us
Paul McCartney - Spies Like Us
世の中が世知辛くなってきたら
Oh when things get tough
俺たちみたいなやつらの出番だぜぃ
Guys like us act rough
なんだか白髪ふえてきたなぁ、と思ったら元気なポールを見て勇気100倍。
ケンブリッジでは、立派なスーツを着て歩いていると、
「ああ、普通の人だ」と思われるそうだ。
十年も着てるような穴の開いたセーターをまとい、今にも壊れそうな自転車をギーコギーコ漕いでいると、
「あの人は大学者に違いない」と人々がさっと道を空けてくれるらしい。
ポールもときどきスタァとは思えないようなセーターやシャツを着ていて、いかにもイギリス風で良しだと思う。
ケンブリッジでは他の人と一緒では相手にされない。
少しでも異なることがあると、アクセルを目一杯ふんでその違いを拡大することを奨励される。
しかも、少々の変わり者ぶりでは、たいして認めてくれない。
余人の追随を許さないような狂気の世界に至ってはじめて一人前の「変人」なのである。
( 「教養脳を磨く(林望、茂木健一郎)」より)
ほんとかどうか分からないけど、痛快な話に思えたので記しておきました。
こういう気質の土壌が影響してるのか、
イギリスにはときどきバカバカしい感じのPVがある。
Spiesと同じころに流行ったエルトン ジョンのニキータ( 同名の映画とは関係が無い)、
ペレストロイカ時代のソビエト軍の女の子にイカれてパパラッチおじさんを演ってるエルトン。
曲はいいのだが、明らかに変人だ。
雪のソビエト軍基地で、真っ赤なジャガーのオープンカーにパナマ帽、手には銃でなくてカメラ。
Hey, Nikita , is it cold? って、、寒いのはあなたのほうですよ~。
余人の追随を許さない変人ぶりだ。
I 'll never know how good it feels to hold you …
おっ、だが、" 唇に触れもせず 別れたひと何処 "と歌った小林旭の「熱き心に」みたいなおじさんのロマンを感じるではないか。
こら、おっさん、ハートマークを書いてる場合か。感電死するぞ。
しかし、この余人の追随を許さぬ思い込みこそがロマンを生むのではないか。
おおいなる勘違いは、人に迷惑をかけない範囲なら むしろ奨励すべきことなのではないか。
そのほうが 、きっと愉快だ。
Elton John Nikita