天地人～棚田を見に行く

「日本の棚田百選」のひとつ、山形県朝日町の「椹平（くぬぎだいら）の棚田」に行ってきました。
もともとは、大河ドラマ「天地人」のオープニング映像に使われた新潟県の棚田を候補に考えていたのですが、
会津から行くにはちょっと便がわるいので、直江兼続ゆかりの上杉神社のある山形県へと向かいました。
上杉神社を横切り、最上川に沿って北上し、まずはひたすら棚田へ。

　　　
予想はしていましたが、本当に農村の中の田んぼでした。。
ＧＷに、わざわざ田んぼを見に来る人間は少ないのでしょう。埼玉から来たと地元の人に言ったら驚いていたみたいです。
この時期、東北地方は山桜が咲いていて、田植えはこれからなので（道すがら、田んぼの用水路に水を通す準備をしている光景をみました）、
ドラマのオープニングのような、棚田の水面から朝霧が立ち上るようなシーンに巡り合うことは時節を見計らって行かないと、なかなか難しそうです。

まさしく、「天地人」が揃ってこそ、です。
（天地人とは、「天の時　地の利　人の和」。
戦に勝つには、すなわち物事を成功させるにはこの3つの条件が必要だという孟子の教えに由来する上杉謙信の言葉。）

" 輝虎（謙信）公曰く。天の時、地の利に叶い、人の和とも整いたる大将というは、和漢両朝上古にだも聞こえず。
いわんや、末代なお有るべしとも覚えず。
もっとも、この三事整うにおいては、弓矢も起こるべからず、敵対する者もなし "
（謙信公曰く、天の巡り合わせが良く、地勢の有利さに恵まれ、家臣・領民がよくまとまっている、
この3つの条件を満たす大将を、日本の歴史、中国の歴史、神話の時代にさかのぼっても見たことがない。
もっともこんな大将がいたら、戦は起こらないし、敵対する人物もいないだろう）

残念ながら、朝通り過ぎた上杉神社稽照殿（直江兼続所用の「愛」の一字の甲冑を所蔵）は16時閉館で、
神社目前まで戻りながらも、渋滞で時間切れとなりました。（夏に持ち越し。。）
すこし悔しい気分でしたが、会津では、カーネルサンダースが天地人をやってました。