ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
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陸の王、そして、空と海と

2018年04月02日 | いいことも起きるにきまってる旅行記

” この映画が求めているのは「美」である。” ~ 陳凱歌 (チェン・カイコー)

黒澤 明監督が求めていた映像美も、きっとこのようなものだったと思う。
武田巡りの旅 ~ 恵林寺詣より始める)

猫が霊獣のように時空を闊歩する様子は、どこか映画「ハウス」に似ている。
ヘリテッジを訪ねて(秋、可月亭)

RADWIMPS Mountain Top 歌詞付き(映画『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』主題歌)

 

ある日突然私たちの心に触れては、
人を覚醒し、
これまでにない世界を感じさせてくれるもの。
イギリスはスピリチュアルだ

無事退院して御礼参りに訪れたのは、いつもの九重神社と密蔵院。

密蔵院は図らずも空海が興した真言宗 密教の寺社でもある。

(九重神社は、2回位でくたばるな、ってことだ。)

そこに咲く桜の様子に、膨らみのある時空を感じる。
或る固定された空間や時間に止まらず、
空海や楊貴妃のいた時空がクロスオーバーして膨らんでいるかのように。

或いは折り畳まれたもうひとつの時空がミンコフスキー空間の如く、すぐそこに存在しているかのように。

 

ソメイヨシノとは、江戸時代の染井村(今の駒込)で作出された品種らしい。

通り路だ。

( ↓ ) 空海役の染谷翔太さん。(染井ではなかった。右は仏壇の横に掛かっている空海像。)

    坊主頭も悪くないと思わせてくれる凛々しさを感ずる。

( ↓ )密教や曼荼羅についてあらためて読み返してみた。

(裏返しの宇宙 ~この世の空間構造)

 

 御礼参りをした密蔵院にある弘法大師像。
ここは初詣に行く地元の寺社なのだが、安行桜の咲き姿も手伝って、春の桜シーズンも結構な賑わいだ。

少し唐様に色付けしてみたら、ますます映画とシンクロしてくる。

″生老病死を、春という花の時季に、ダイナミックに演じ切る” のが木蓮の凄さだと思うのです。

(椿姫と木蓮と)

(モクレンあるいはマグノリア)

木蓮やコブシの花姿は、まるで映画に出てくる、楊貴妃の化身のようでもある。

 

 そして、3月31日は、1月に続いて、(皆既月食の赤い月の見え方が違う件
今年2回目のブルームーンを見ることができる日でもあります。

なぜか、この映画に出てくる夜には、ブルームーンの如き満月が登場する。

 


2回目の入院からの復帰

一年に2回目となる一カ月に2回目の満月(ブルームーン)と満開の桜、

次回のブルームーンは2020年の東京オリンピック後。

なんだか2づくしの奇跡のようで、

『埼玉スタジアム2002』で観るとよいのではないか、と思った。

家から近くて敷地内も広いので、車で来ることはあっても、電車でスタジアムまで行ったことがない。

途中下車する訳でもなく乗り過ごさないといけないのだが、
退院間近に ” 役所広司 ” から渡された「陸王」を読み耽りたくて、乗り過ごしてみることにした。

銀行で支店業務に携わっていた頃のことを思い出させる作品なのです。
おまけに物語の舞台はご当地感満載で、埼玉の上尾や品川だったりする。
こはぜ屋のある行田は治験が終わった頃に立ち寄った場所だし。
(世界の約束 ~ 古代蓮の光景から

勝利も神も信じるために在るものだ。

 

駅で降りると、この3月に完成したばかりのステンドグラスもあった。
そんな月に訪れるとは、なかなかにタイムリーだ。

 

 

 

 

 
右は、5年前の入院時に撮ったゲンのいい写真 (夜明けのスクワット~ 腰割りトレーニングの習慣 ~)
にあやかってみたブルームーン前の月とのジャストミート。 

 

 

ブルームーンの夜には映画「空海」の余韻が残る中、ブルームーン×夜桜という奇跡のような取合せに遭遇したくて、再訪した。

ブルームーンが埼玉スタジアムを照らす。


 

現実世界との境い目が、映画で観た月や桜のシーンと混濁してくるようだ。


さらに遥か空の上へと駆け昇っていく月。

”あなたのいる場所から私はどんな風に見える?”
そして、月は地上に何を見てきたのだろう。

俄かに白楽天になる。

満開の桜とブルームーンの満月が出逢う充ち満ちた夜の時空、
何かを呼び起こしたりはしまいか。

いにしえの時代から、地上を照らす妖気を帯びた月明かり。

 

( ↓)モクレンの中でもガール・マグノリアはまだこれから。
マグノリアが咲くコースの風景が有名なオーガスタでのマスターズもいよいよ今週開幕だ。

 

今はまだ人も少ないというのに、贅沢な夜桜だ。

 

もう何年かしたら、ここも夜桜の名所になって、この静けさが失われてしまうのかもしれない。

家に戻ってからブルームーンを撮り直しました。
この日、満月になる時刻は正確には21時37分だったから、これは正真正銘のブルームーン。
(花の妖気を失ってモノトーンみたいになってますが。)

 

この春に遭遇した不思議。
入院中の朝の散歩で、たしかに白花の株と、ほのかにピンク色がかった株があったユキヤナギが
退院後に訪れたら、普通に白花の株だけになっていた。

 

桃色づいていた妖気が去ってしまったのか。

魔法にかかっていたかのような、ただならぬ春に居たような気がします。

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