中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

中小企業は女性を活用しているのか?

2013年10月09日 05時09分39秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 193ページの「教育訓練のうちもっとも重要なもの」をみましたが、今日は194ページの「女性技能者の活用状況」をみます。

(独)労働政策研究・研修機構「「全員参加型社会」の実現に向けた技能者の確保と育成に関する調査(2012年)」をみると、女性技能者の活用のきっかけは、大企業、中小企業ともに「優秀な人材を確保するため」、「職場を活性化するため」、「男女とも職務遂行能力によって評価されるという意識を高めるため」が多いが、「優秀な人材を確保するため」は大企業で70%、中小企業で60%弱と企業規模で差がみられることが分かります。

次に、女性技能者の活用を促進するための取組をみると、特に大企業の方が取り組んでいるのは、「管理・監督担当者に女性を登用」、「女性の能力発揮の重要性についての啓発」、「女性が満たしにくい募集・採用・配置・昇格基準の見直し」、「出産や育児等による休業がハンデとならないような人事制度の導入」、「男女ともに使いやすい器具・設備等の導入」ですが、いずれの項目においても中小企業との企業規模による差があることが分かります。

このように女性技能者の活用には大企業の方が積極的だが、活用のきっかけには大きな差はみられない。しかしながら、その取り組みには差が生じているということです。

では、仕事と家庭の両立支援策はどのようになっているのでしょうか。明日、見ていきます!

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ものづくり人材の育成の重要性!

2013年10月08日 05時00分38秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 191ページの「2030年までの就業者数のシミュレーション」をみましたが、今日は193ページの「教育訓練のうちもっとも重要なもの」をみます。

「技能系正社員を対象に実施している教育訓練のうちもっとも重要なもの」をみると、大企業・中小企業ともにほぼ100%が技能系正社員を対象に教育訓練を実施していることが分かります。

また、最も重要な教育訓練の内容は、大企業、中小企業ともに、「上司が部下を、先輩が後輩を日常的に指導」、「指導者を決めるなどして実施した計画的な OJT」であることも分かります。

白書も言っているように、技能者の育成については積極的に取り組まれているが、OJT が中心となっていることから、育成方法にOff-JT をより取り入れていくことが今後の課題であると考えられます。

また白書には、中小企業は「多品種少量生産中心」が5割弱と多く、5割弱は業績が悪化しているとあることから、中小企業が「コストの削減」、「製品の品質向上」に積極的に取り組むためにも、現場を支えるものづくり人材の育成はより重要性が増すと言うことですね。

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“製造業1,000万人の日本”を維持する!

2013年10月07日 05時05分53秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 187ページの「経営者の出身と「経営力」の自己評価」をみましたが、今日は191ページの「2030年までの就業者数のシミュレーション」をみます。

厚生労働省「雇用政策研究会報告書」(2012年8月)によると、経済成長と労働参加が適切に進まないケースでは、2010年に比べ、就業者数が845万人減少することが見込まれています。

一方、経済成長と労働参加が適切に進めば、就業者数の減少は213万人に留まる見込みであることが分かります。

次に、製造業をみると、1990年に1,484万人、2010年に1,060万人と減少傾向であるものの、経済成長と労働参加が適切に進めば、2030年においても987万人の就業者数を維持できるものとされています。

雇用政策研究会報告書では、政府は製造業企業の国内生産・国内雇用維持への拘りや、そのための努力を積極的に評価し、労使の取組を支援することなどにより、製造業を成長の軸として“製造業1,000万人の日本”を維持することを提唱しているとのことです。

人口減少社会においても、適切な産業政策と雇用政策を推進することによって、引き続き、製造業が日本の成長の軸となり、「製造業1,000万人」程度の雇用が維持されるよう努めること、また、ものづくり人材の育成に強力に取り組むことは重要な課題ということですね。

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出身の強みを活かした経営者にバトンを渡す!

2013年10月06日 05時01分56秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 186ページの「経営者の出身と企業業績の動向」をみましたが、今日は187ページの「経営者の出身と「経営力」の自己評価」をみます。

「経営力」の各要素の優位性をライバル企業と比べた自己評価について、経営者の出身区分別に集計すると、「経営経験者の招へい」は「変革力」や「交渉力・折衝力」に対する優位性の評価が高いことが分かります。

次に大企業について経営者の出身区分が「内部昇格」「創業家」である企業を対象に、「経営力」の各
要素の優位性の自己評価を集計すると、全ての要素で「創業家」の経営者の方がライバル企業に対する優位性の自己評価が高い傾向にあることが分かります。

「経営経験者」は外部での経験を生かし、また外部からの視点を持ち込むことで、企業に変化をもたらそうとする意向が強い。

「創業家」は「決断力・意思決定」や「行動力」に対する優位性評価が高くなっており、リーダーシップや求心力に強みを持っている。

「内部昇格」は、社内の競合を勝ち抜いた生え抜きの経営者であり、社内実務にも精通していることから経営手腕が期待される。

要するに自社が置かれている状況や必要な要素を踏まえてバトンを渡さないと、その出身の強みを活かした経営ができない可能性があるということですね!

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次の経営者は誰が良い??

2013年10月05日 05時01分57秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 184ページの「ライバル企業と比べた競争優位性の自己評価(国籍別)」をみましたが、今日は186ページの「経営者の出身と企業業績の動向」をみます。

経営者の出身を「創業家」、「内部昇格」、「親会社」、「取引先」、「経営経験者の招へい」の5つに区分し、企業業績(営業利益)の動向とクロス集計すると、「経営経験者の招へい」では営業利益が「増加基調」との比率が40.4%となり、他の出身区分より良好なパフォーマンスを示す結果となっていることが分かります。

次に良好なパフォーマンスを上げるのは「内部昇格」であり、3番目に「創業家」、最下位は「親会社」となっており、経営者の出身によって企業業績や経営力の優位性に違いが生じていることになります。

この経営経験者が良好なパフォーマンスを上げている理由を私なりに考えると、それは当たり前ですが経営者業に精通しているからであり、具体的には「ヒト」、「カネ」、「営業」の修羅場を乗り越えた人ではないかと推測します。

年齢、性別、国籍、学歴等の可視化できるもので判断するのではなく、海千山千の含蓄から学ぶことで企業は成長するのかもしれませんね。

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欧米人をトップに招聘する!?

2013年10月04日 05時02分50秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 181ページの「ライバル企業と比べた競争優位性の自己評価」をみましたが、今日は184ページの「ライバル企業と比べた競争優位性の自己評価(国籍別)」をみます。

ライバル企業に対する競争優位性の自己評価について国籍別に集計すると、全般的に米国・欧州企業よりも中国・韓国企業に対して優位性が高いと認識していることが分かります。

仔細に見ると、とりわけ「研究開発力・技術力」はいずれの国に対しても相対的に優位性が高いとの結果が出ています。

中国・韓国企業に対しては5割以上の企業が「研究開発力・技術力」で優位性があると回答していますが、米国企業に対しては38.5%、欧州企業に対しては25.3%にとどまっています。

「ブランド力」や「知財戦略」も対欧米企業と対中韓企業で優位性の認識に差が大きく、中韓企業に対しては優位との認識が強いが、欧米企業に対しては優位性の認識が低くなっています。

「営業力・販売力」、「資金力」、「経営力」については、いずれの国の企業に対しても相対的に優位性が低いと認識しています。

日本人には外国に対する潜在的な劣等感と優越感があり、これがそのまま企業経営にも反映してしまうならば、サッカーのように欧米人をトップに招聘することが打開策になるのかもしれませんね。

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「経営力」の重要性

2013年10月03日 05時05分22秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 180ページの「企業・事業の新陳代謝サイクル」をみましたが、今日は183ページの「ライバル企業と比べた競争優位性の自己評価」をみます。

「製品企画・マーケティング」、「研究開発力・技術力」、「営業力・販売力」、「ブランド力」、「知財戦略」、「資金力」、「経営力」という各要素の競争優位性について、同業のライバル企業と比較した自己評価をみると、「研究開発力・技術力」では、ライバル企業に対する自社の優位性の認識が強いことが分かります。

一方、「営業力・販売力」及び「経営力」については自動車、産業用機械、電気機械のいずれにおいても優位性の認識が低くなっています。

技術革新のスピードの高まりや製品寿命の短期化など従来よりも素早く変化に対応しなければならない経営環境は“ものづくり”に限ったことではなく、その意味でも「経営力」が一層重要な要素となっているということですね。

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一朝一夕には構築しない。。。

2013年10月02日 05時10分13秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 174ページの「市場規模と利益率の低下事例」をみましたが、今日は180ページの「企業・事業の新陳代謝サイクル」をみます。

これは、業績が低迷する前に、採算部門を切り出して別企業・事業化を図るカーブアウトやスピンオフとともに、不採算部門の中にある有用な経営資源の再活用するなどの取組が重要であることを示した図です。

この背景として、不採算部門を維持し続けることで企業業績が低迷・悪化し、倒産・清算せざるを得ない状況に陥ることになれば、大量の失業者や連鎖倒産が発生するとともに、当該企業が抱える技術が失われてしまうなど、大きな社会的コストとなる点があげられます。

不採算部門の経営資源を活用した事業転換や再生医療分野、環境エネルギー分野、農商工連携分野など新分野での創業、中小企業による連携、地域資源の有効活用などを促すような環境整備として、

1.経営者の早期の思い切った経営判断を促す仕組みの構築
2.経営資源(人材、設備などの資産)の移動の円滑化に向けた障害の除去

が必要と記載されています。経営者が常に正しい経営判断を下せるように支援する仕組みが全ての原点と考えると同時に、それは一朝一夕には構築しないことを認識しなくてはならないということですね。

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“ローカルニッチトップ”を目指す!

2013年10月01日 05時02分24秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 170ページの「日韓エレクトロニクス企業の研究開発投資」をみましたが、今日は174ページの「市場規模と利益率の低下事例」をみます。

この図では、円の大きさが市場規模の大きさを示しており、【自動車】、【ワイヤーハーネス】、【NC装置】の3業種における日本企業の利益率が記載されています。

要するに、自動車や電子機器などは市場規模が大きいが、参入企業数も多いため競争が激しい。その一方、部素材分野は市場規模が小さいものの、特定企業の市場シェアが非常に高いことが分かります。

この領域を白書では「グローバルニッチ」と呼び、「グローバルニッチ」は市場規模が小さかったり、求められる技術が高度であり容易に参入できなかったりすることから、新規参入が少ない。

そのため、一旦高い市場シェアを獲得すると、後発企業の参入が乏しいため、顧客が求める技術やサービスに応じ続けられればシェアの維持が可能であり、高い収益を確保でき得るということです。

これを踏まえ、下図を見ると、我が国企業は高い技術力を有しており、「グローバルニッチ」市場で活躍する企業が潜在的に多数存在すると考えられます。

企業規模を問わず、自社の技術を活かすことで勝てる事業領域の選択を通じて、「グローバルニッチ」市場で高い競争力を有するトップ企業“グローバルニッチトップ”を目指すことが重要だということです。

またこれはグローバル企業に限らず、地域における中小企業にも言えることであり、”ローカルニッチトップ”を目指すことが高い顧客満足と高い収益性の確保につながるということですね。

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合従連衡の必要性は分かっているが・・・

2013年09月30日 05時05分34秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 164ページの「EMS企業の業績推移」をみましたが、今日は170ページの「日韓エレクトロニクス企業の研究開発投資」をみます。

研究開発費をみると、サムスン電子は年々研究開発費を増やしており「リーマンショック」後に一時的に減少したものの2011年は7,173億円と日系3社平均のほぼ倍に達していることが分かります。

このように日系3社は個別企業ベースではサムスン電子に大きく劣っていますが、3社合計では1兆1,085億円と引き離していることも分かります。

次に、設備投資をみると、日系3社は平均額で3,379億円、合計額で1兆136億円ですが、サムスン電子は1兆5,788億円であり、遠く及ばなくなっていることが分かります。

新興国を中心にマーケットが急速に拡大している環境下では、競争力を維持・強化するために、設備投資や研究開発投資に多額の資金を継続的に投じることが不可欠ですが、日本は同一業種内の企業数が多く、各社が個別に設備投資や研究開発投資を行っているため、投資内容が重複したり、規模が海外企業に見劣りしたりするなどの課題を抱えているということです。

合従連衡の必要性は以前から指摘されていますが、具体的な動きは取りづらいというのも、日本人らしいところなのでしょうね。

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ホンハイの今後は・・・??

2013年09月29日 05時52分12秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 162ページの「外部経営資源の活用状況」をみましたが、今日は164ページの「EMS企業の業績推移」をみます。

エレクトロニクス分野で、自社ブランドを持たずに電子機器の設計・開発や生産を受託する企業はEMS(ElectronicsManufacturing Service)と呼ばれますが、この図をみると、EMS企業の売上が急拡大していることが分かります。

とりわけ目立つのが最左のホンハイです。2002年から2011年までの10年間に売上高が16倍弱の1,200億ドルまで拡大しており、これがシャープとの交渉の原動力になったことが分かります。

これまで白書をみたとおり、EMSの拡大は、デジタル化・モジュール化が進展した結果、一定の品質のものづくりが容易にできるようになり、単なるものづくりから得られる付加価値が低下していることが背景にあります。

ホンハイとシャープの出資交渉は当時は下請企業の下克上のイメージがありましたが、現在では一定の地位を築いたように感じます。

とはいえ、急拡大した企業の売上が頭打ちになると、直後に急降下することがあるので、EMS企業はこれからが正念場かもしれませんね。

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外部経営資源を有効活用する、活用される!

2013年09月28日 05時43分08秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 159ページの「ものづくり中小企業の5つの類型」をみましたが、今日は162ページの「外部経営資源の活用状況」をみます。

経済産業省による外部経営資源の活用状況をみると、「自動車」は「すり合わせ」という強みを維持しているため事業全般を自社で手掛ける傾向が強い反面、「電気機械」はコモディティ化に対応するため外部経営資源の活用が進んでいることが分かります。

白書はこれについて、コモディティ化が進んだ分野では、製品寿命が短く、また価格競争が激しいため、製造コストの削減や設備投資回収のリスクヘッジの観点から「生産委託」などの外部資源の活用が有効となるとしています。

先日、NTTドコモがアプリ開発のベンチャー企業を支援する事業の成果発表会を行っていましたが、大企業だけでなく中小企業も戦略的に外部経営資源を有効活用する、活用されることの重要性を感じますね!

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ものづくり補助金倍増へ

2013年09月27日 05時06分16秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 152ページの「国内生産拠点の役割」をみましたが、今日は159ページの「ものづくり中小企業の5つの類型」をみます。

ものづくり中小企業・小規模事業者の中には、機動力と柔軟性、ネットワークを活用して顧客ニーズへ迅速にきめ細かく対応する「対応力」を強化することが重要であり、今後の目指すべき方向性としては、以下の5つの類型に整理されます。

1.小口化・短納期化型
グローバル競争が激化し、顧客ニーズが多様化する中、他社との差別化を図るため、顧客からの他品種少量生産・短納期化のニーズに対応可能な体制を構築する。

2.ワンストップ化型
複数の技術を組み合わせた一貫生産体制の導入などを通じて、顧客の幅広いニーズに迅速に対応可能な体制を構築する。

3.サービス化型
長年培った知恵と経験を活用し、顧客のニーズに対して中小企業側から積極的な提案を行うなど製品以外の付加価値をつけた形での商品提供が可能な体制を構築する。

4.ニッチ分野特化型
潜在的なニーズがあるにもかかわらず、他社が気付かないまたは市場規模が小さいため参入しない隙間となっているニッチ分野について、ものづくり中小企業・小規模事業者の高い技術力と機動力・柔軟性を生かし、経営資源を集中して競争力を強化する体制を構築する。

5.生産プロセス強化型
新興国企業との競合や原材料価格の高騰などを背景に、低価格化のニーズに応えるべく、ものづくり中小企業・小規模事業者の柔軟性と技術力を活用して、従来の生産プロセスを見直し、生産性を向上させることで、品質を落とさずに低コスト製品に対抗しうる製品を生産する。

この5つの活動を具体的に支援する施策が「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」です。

平成24年度補正予算として1,007億円という大規模な予算が組まれ、計3回の募集で10,516件(742件+4,162件+ 5,612件)が採択を受けています。

弊社は13件のお手伝いさせていただきましたが、そのうち10件が採択を受けたので、極めて確率が高く狙い目な補助金であると同時に、次年度はこの補助額が1,000万円から2,000万円へ引き上げられるとのことですので、目が離せませんね。

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「マザー」として生き残る!

2013年09月26日 04時12分14秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 144ページの「IT投資に期待する効果・目的の日米比較」をみましたが、今日は152ページの「国内生産拠点の役割」をみます。

企業に自社の国内生産拠点の位置付けを聞くと、大企業では「製品のイノベーション拠点」、「人材育成や技能継承の拠点」、「海外から見たマザー工場」との役割、中小企業では「幅広い国内外の市場ニーズに応える拠点」との役割を挙げる回答の比率が高いことが分かります。

マザー機能とは、拠点に対して基盤、生産、コストダウン、品質安定等の技術やノウハウを水平展開していく役割のことで、マザー工場とは量産拠点を成熟させて海外生産拠点に移転させる支援、海外市場のバックアップ支援などをする拠点を指します。

日本が生き残るためには、技術戦略上重要な先行技術や基盤技術を発信していく「マザー」として、中小企業は市況や顧客ニーズに合わせて柔軟に対応できるよう製品を生産する拠点でなくてはならないということですね。

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「ビッグデータ」を活用する!

2013年09月25日 05時11分33秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 140ページの「バリューチェーン上の競争力の源泉」をみましたが、今日は144ページの「IT投資に期待する効果・目的の日米比較」をみます。

我が国企業におけるIT投資の考え方をみると、日本は「業務コストの削減」と「業務プロセスの効率化」が突出して高いのに対して、米国は「顧客満足度の向上」など理念が日本と異なることが分かります。

これについて白書はIT投資の考え方が、日本では業務の効率化を図るツール程度にしか捉えられていない傾向にあり、顧客満足度の向上や高付加価値な製品を開発するといった積極的な面でのデータの利活用が不十分と言わざるを得ないと述べています。

「守りの投資」と「攻めの投資」のバランスを図り、収集されたデータをうまく利活用することで、製品そのものの付加価値を向上させ、これまでにない新分野への事業展開や製品に対応したサービスの充実化、生産プロセスの最適化などを実現することが可能になります。

最近ではる「ビッグデータ」の活用が期待されているので、中小企業も今後、単なる業務改善にとどまらない、製品やサービスの競争力を高めていくために積極的なデータの利活用を推進することが必要ということですね。

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