[1月4日07時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川1丁目 愛原学探偵事務所(旧事務所)]
枕元のスマホがアラームを鳴らす。
それで私は目が覚めた。
リサ「……はっ!」
リサのスマホも鳴り出す。
リサもそれで起きたようだが……。
リサ「ゆ……夢……!?」
リサはどうやら、悪い夢を見ていたらしい。
愛原「どうした、リサ?悪い夢でも見てたのか?」
リサ「……サイアク。あの鬼の男にレ○プされてる夢」
愛原「マジか……。抵抗しても、ダメだったのか?」
リサ「何故か電撃が効かない。力を振り絞っても振りほどけない、爪で引き裂いても効かない……」
愛原「お前が押さえつけられるとは……」
とんでもないヤツだな。
こりゃいっそのこと、タイラントに護衛してもらった方がいいかもしれない。
リサ「シャワー浴びて来る」
愛原「あ、ああ。そうした方がいい」
リサは悪夢を見たせいで、汗びっしょりだった。
白い体操服が汗で透けて、その下の黒いスポプラがうっすら見えるほど。
高橋「先生、おはざーっす」
愛原「ああ、おはよう。シャワー室でセクロスしてんじゃねーよ、DQN共が」
パール「ええっ!?」
高橋「な、何故それを……!?」
愛原「夜中にトイレに起きたら、お前らがベッドにいなくて、代わりにシャワー室から【イチャイチャ】【ラブラブ】の声がしたんだよ」
高橋「さ、サーセン……」
パール「あの、先生……是非とも、婚姻届の保証人にサインを……」
愛原「いずれしてやる。もっと平和になったらな」
パール「ありがとうございます」
尚、婚姻届には2人の保証人が必要だが、そのうちの1つは、まだ容疑が発覚する前の斉藤元社長である。
愛原「着替えと洗顔が終わったら、朝飯食いに行くぞ」
高橋「うっス」
[同日08時00分 天候:晴 同地区内 ジョナサン菊川店]
私達は駅前のファミレスに向かった。
ここならモーニングをやっているし、目覚めのコーヒーも飲める。
愛原「俺は目玉焼きモーニングだな」
高橋「俺はスクランブルエッグで」
リサ「和風ハンバーグ」
愛原「朝からハンバーグか……」
高橋「それ、本当にモーニングか?」
リサ「うん。ちゃんとモーニングメニューに書いてある」
愛原「でも、それだとドリンクバー付いてないぞ?」
リサ「むふー!」
リサは得意げに、スマホの画面を見せた。
それは、ドリンクバー無料クーポンであった。
そこは抜かりないようだ。
愛原「スマホを使いこなす鬼型BOWか……」
高橋「爪が伸びてる時は、音声入力しかできねぇくせに……」
リサ「いいの!」
愛原「パールは?」
パール「ベーコンチーズサンドモーニングで」
愛原「洋食メニューはスープバーとドリンクバー付きだ。じゃあ、注文するぞ」
リサ「ちょっと待って!スープのクーポンを……」
愛原「いや、お前、和食のセットだと味噌汁付いてるぞ?」
リサ「……あ、そうか」
私はタブレットを操作して注文した。
愛原「それじゃ、ドリンクバーとスープバー行くか」
高橋「俺が取って来ますよ。先生、何にします?」
愛原「それじゃ、ホットコーヒーとスープ」
高橋「了解っス」
高橋達がドリンクバーやスープバーに向かう。
リサは自分のクーポンを確認してから、ドリンクバーに向かった。
私も自分のスマホを取り出す。
善場主任から何か連絡が無いか気になったが、今のところは無かった。
恐らく昨夜、新幹線に乗って京都に向かい、そこから福知山市に向かったのだろう。
鬼の兄妹とは、一体何者なのだろうか?
天長会にて、『鬼になる儀式』を受けたのだから、元人間だと思っていた。
違うのだろうか?
いやいや、元から鬼だなんて、今時いるわけがない。
私が夢で見た鬼の男だって、夢の中では元々人間の少年が鬼化する瞬間だったのだから。
それにしても、白井は何の目的だったのだろうか?
高校時代、好きな人であった斉藤早苗と一緒になる為だとか、永遠の命とかが目的だと思ったのだが……。
高橋「お待たせしました」
高橋がホットコーヒーとスープを持って来た。
愛原「ありがとう」
リサ「グリーンハーブティーとか、体力回復すると思うよ?」
愛原「ファミレスのドリンクバーにあるグリーンハーブは紅茶の茶葉であって、回復アイテムではないと思う」
霧生市にも結構あったけどな。
霧生市では料理の材料に使ったり、漢方薬の材料にしたり、虫下しの薬の材料に使ったりするようだが。
あと、タブレットにして回復アイテムとして使う場合もあったようだ。
つまり、紅茶の材料には使わないと思う。
リサ「レッドハーブとか、ブルーハーブもあったのに?」
愛原「普通に紅茶の材料だろう」
リサ「こっちは何の回復アイテムも無くて戦ってるのに、兵隊さんだけ回復アイテム使ってズルいと思ったっけなぁ……」
愛原「お前は回復アイテムを使わなくても、傷がすぐに回復するからだよ」
リサ「あっ、そうか」
しばらくして、朝食が運ばれてくる。
リサ「ハンバーグ、ハンバーグ」
高橋「先生、目玉焼きモーニングっス」
愛原「ありがとう」
高橋「今日は洋食の気分っスね」
愛原「そうだ」
高橋「すると、明日は和食の気分っスね。了解です」
愛原「そ、そうだな。冷蔵庫の中は空だから、家の引っ越しが終わったら、食料の買い出しに行かないと」
高橋「幸いスーパーがすぐ近くですし、そこで買ってきますよ」
愛原「よろしく頼む。今度からは、新しいスーパーを利用することになりそうかな?」
高橋「まあ、値段次第っス」
愛原「そうか。今夜は引っ越し祝いで、パーッとやりたいな」
高橋「おっ、いいっスねぇ!」
愛原「事務所の引っ越しまで、上手く行くといいんだがな……」
高橋「あー、それ次第っスよねぇ……。まあ、俺達で頑張りますよ。先生はピッピッと笛だけ吹いててください」
愛原「いや、そういうわけにはいかんよ」
引っ越しの開始は9時から。
まずは旧居のマンションから運び出し、運送会社の倉庫に預けてあった荷物が新居にやってくる。
これの運び入れから開梱、設置までだ。
それだけで昼までに済めば御の字である。
枕元のスマホがアラームを鳴らす。
それで私は目が覚めた。
リサ「……はっ!」
リサのスマホも鳴り出す。
リサもそれで起きたようだが……。
リサ「ゆ……夢……!?」
リサはどうやら、悪い夢を見ていたらしい。
愛原「どうした、リサ?悪い夢でも見てたのか?」
リサ「……サイアク。あの鬼の男にレ○プされてる夢」
愛原「マジか……。抵抗しても、ダメだったのか?」
リサ「何故か電撃が効かない。力を振り絞っても振りほどけない、爪で引き裂いても効かない……」
愛原「お前が押さえつけられるとは……」
とんでもないヤツだな。
こりゃいっそのこと、タイラントに護衛してもらった方がいいかもしれない。
リサ「シャワー浴びて来る」
愛原「あ、ああ。そうした方がいい」
リサは悪夢を見たせいで、汗びっしょりだった。
白い体操服が汗で透けて、その下の黒いスポプラがうっすら見えるほど。
高橋「先生、おはざーっす」
愛原「ああ、おはよう。シャワー室でセクロスしてんじゃねーよ、DQN共が」
パール「ええっ!?」
高橋「な、何故それを……!?」
愛原「夜中にトイレに起きたら、お前らがベッドにいなくて、代わりにシャワー室から【イチャイチャ】【ラブラブ】の声がしたんだよ」
高橋「さ、サーセン……」
パール「あの、先生……是非とも、婚姻届の保証人にサインを……」
愛原「いずれしてやる。もっと平和になったらな」
パール「ありがとうございます」
尚、婚姻届には2人の保証人が必要だが、そのうちの1つは、まだ容疑が発覚する前の斉藤元社長である。
愛原「着替えと洗顔が終わったら、朝飯食いに行くぞ」
高橋「うっス」
[同日08時00分 天候:晴 同地区内 ジョナサン菊川店]
私達は駅前のファミレスに向かった。
ここならモーニングをやっているし、目覚めのコーヒーも飲める。
愛原「俺は目玉焼きモーニングだな」
高橋「俺はスクランブルエッグで」
リサ「和風ハンバーグ」
愛原「朝からハンバーグか……」
高橋「それ、本当にモーニングか?」
リサ「うん。ちゃんとモーニングメニューに書いてある」
愛原「でも、それだとドリンクバー付いてないぞ?」
リサ「むふー!」
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リサは得意げに、スマホの画面を見せた。
それは、ドリンクバー無料クーポンであった。
そこは抜かりないようだ。
愛原「スマホを使いこなす鬼型BOWか……」
高橋「爪が伸びてる時は、音声入力しかできねぇくせに……」
リサ「いいの!」
愛原「パールは?」
パール「ベーコンチーズサンドモーニングで」
愛原「洋食メニューはスープバーとドリンクバー付きだ。じゃあ、注文するぞ」
リサ「ちょっと待って!スープのクーポンを……」
愛原「いや、お前、和食のセットだと味噌汁付いてるぞ?」
リサ「……あ、そうか」
私はタブレットを操作して注文した。
愛原「それじゃ、ドリンクバーとスープバー行くか」
高橋「俺が取って来ますよ。先生、何にします?」
愛原「それじゃ、ホットコーヒーとスープ」
高橋「了解っス」
高橋達がドリンクバーやスープバーに向かう。
リサは自分のクーポンを確認してから、ドリンクバーに向かった。
私も自分のスマホを取り出す。
善場主任から何か連絡が無いか気になったが、今のところは無かった。
恐らく昨夜、新幹線に乗って京都に向かい、そこから福知山市に向かったのだろう。
鬼の兄妹とは、一体何者なのだろうか?
天長会にて、『鬼になる儀式』を受けたのだから、元人間だと思っていた。
違うのだろうか?
いやいや、元から鬼だなんて、今時いるわけがない。
私が夢で見た鬼の男だって、夢の中では元々人間の少年が鬼化する瞬間だったのだから。
それにしても、白井は何の目的だったのだろうか?
高校時代、好きな人であった斉藤早苗と一緒になる為だとか、永遠の命とかが目的だと思ったのだが……。
高橋「お待たせしました」
高橋がホットコーヒーとスープを持って来た。
愛原「ありがとう」
リサ「グリーンハーブティーとか、体力回復すると思うよ?」
愛原「ファミレスのドリンクバーにあるグリーンハーブは紅茶の茶葉であって、回復アイテムではないと思う」
霧生市にも結構あったけどな。
霧生市では料理の材料に使ったり、漢方薬の材料にしたり、虫下しの薬の材料に使ったりするようだが。
あと、タブレットにして回復アイテムとして使う場合もあったようだ。
つまり、紅茶の材料には使わないと思う。
リサ「レッドハーブとか、ブルーハーブもあったのに?」
愛原「普通に紅茶の材料だろう」
リサ「こっちは何の回復アイテムも無くて戦ってるのに、兵隊さんだけ回復アイテム使ってズルいと思ったっけなぁ……」
愛原「お前は回復アイテムを使わなくても、傷がすぐに回復するからだよ」
リサ「あっ、そうか」
しばらくして、朝食が運ばれてくる。
リサ「ハンバーグ、ハンバーグ」
高橋「先生、目玉焼きモーニングっス」
愛原「ありがとう」
高橋「今日は洋食の気分っスね」
愛原「そうだ」
高橋「すると、明日は和食の気分っスね。了解です」
愛原「そ、そうだな。冷蔵庫の中は空だから、家の引っ越しが終わったら、食料の買い出しに行かないと」
高橋「幸いスーパーがすぐ近くですし、そこで買ってきますよ」
愛原「よろしく頼む。今度からは、新しいスーパーを利用することになりそうかな?」
高橋「まあ、値段次第っス」
愛原「そうか。今夜は引っ越し祝いで、パーッとやりたいな」
高橋「おっ、いいっスねぇ!」
愛原「事務所の引っ越しまで、上手く行くといいんだがな……」
高橋「あー、それ次第っスよねぇ……。まあ、俺達で頑張りますよ。先生はピッピッと笛だけ吹いててください」
愛原「いや、そういうわけにはいかんよ」
引っ越しの開始は9時から。
まずは旧居のマンションから運び出し、運送会社の倉庫に預けてあった荷物が新居にやってくる。
これの運び入れから開梱、設置までだ。
それだけで昼までに済めば御の字である。