[3月6日12時00分 天候:晴 東京都板橋区常盤台 伊藤家]
BSAA日本地区隊員「来たか」
BSAA北米支部養成学校生であるレイチェルは、北米支部の隊員2名と共に、現場に駆け付けた。
1人は白人のマイケル、もう1人は黒人のジムである。
日本地区隊員「アメリカ人は時間にルーズだな。もう30分も遅刻だぞ」
マイケル「バックレるよりかはマシだろ。で、現場は?」
日本地区隊員「地元の警察から遺体を譲り受けた。現在、ウィルスの感染状況などを確認中だ」
ジム「さて、この展開!我々の出番だと思いますけどー?なあ、レイチェル?」
レイチェル「ええ、そうですね」
日本地区隊員「待て。まだうちの地区隊員が、ウィルスの濃度をチェック中だ」
マイケル「いいから任せておきなって、なあ?だいたい、こいつは他人んちを家探しするのが大の得意なもんでねぇ」
ジム「聞こえてるぞ、グラインダー!」
日本地区隊員「グラインダー?」
マイケル「何か知らんが、勝手に俺のコードネームにされた。因みにジムはグレイハウンドだ」
日本地区隊員「アメリカの長距離バス会社か」
マイケル「そこは猟犬って言ってやれよ。まあ、他人んちを嗅ぎ回るという点でな」
ジム「だから、聞こえてるって!」
と、そこへ勝手口から防護服を着た日本地区隊員がぞろぞろと出て来る。
衛生隊員「屋内は僅かながら、特異菌の反応あり!ただ、直ちに人体に影響があるレベルではない。ワクチンを接種するか、抗体があれば防護服は不要だろう」
日本地区隊員「特異菌か」
マイケル「日本でも特異菌が流行るとはねぇ……。工兵部隊の連中、日本のリサ・トレヴァーを見物しに行ったんだって?俺達も見物してぇなぁ……」
ジム「グラインダーが行ったところで、迷惑なだけですよ」
マイケル「言ってくれるな。……まあいい。中を探索しよう。BOWの気配は、僅かな特異菌だけか?」
衛生隊員「今のところは……」
ジム「じゃ、とっとと行きましょう。レイチェル、準備はいいか?実地訓練だが、本番同然だぞ?」
レイチェル「分かってます」
レイチェルは当然学校の制服から、BSAAの軍服に着替えている。
手にはショットガンを持っていた。
マイケル「それじゃ、探索開始!」
ジム&レイチェル「了解!」
3名の北米支部隊員は伊藤家の中に突入した。
レイチェル「日本では、玄関で靴を脱ぐのがルールのようですが?」
マイケル「普通はそうだが、今やBOWの屋敷だ。ルールもマナーも必要無い。このまま行くぞ」
日本の警察でも、靴を脱いで行くのだが、元米軍人のこの2人は容赦無い。
軍靴でドカドカと家に上がった。
マイケル「日本人の家は狭いと聞いたが、この家は比較的広いのか?」
ジム「高級住宅街にあるようですからね。ルイジアナ州の自分の田舎の家と、どっちが広いかな?」
レイチェル「トールオークスの私の家よりは広そうですね」
マイケル「トールオークスか。ネオ・アンブレラによるCウィルスのばら撒きテロで滅亡した町だったな」
レイチェル「ええ。幸い、あの事件で先輩方が活躍されたおかげで、Cウィルスを封じ込めることができました」
マイケル「『ラクーンシティ同窓会』なんて言われた事件だ。あれは凄かったな」
ジム「あの時、俺達も養成学校生でしたもんね。俺も日本に留学したかったなぁ!」
マイケル「お前が日本に留学したところで、秋葉原に入り浸ってるだけじゃないのか?」
ジム「マイケルも日本留学したら、渋谷で毎日ガールハントですね?」
マイケル「……バレたか」
レイチェル「あなた達が日本に留学しなくて良かったです」
ジム「で、どこを探しますか?」
マイケル「この家に住んでいたのは、家族3人。家政婦やお抱え運転手もいたようだが、住み込みではなく、通いだったこともあって、事件には巻き込まれていない。事件に巻き込まれたのは両親。そして、息子がまだ見つかっていない」
レイチェル「その息子というのが、私の留学先である東京中央学園上野高校2年5組のクラスメートです」
マイケル「おいおい、マジかよ!留学先の友人だって!?」
レイチェル「友人というほど仲の良い付き合いではなかったんですけどね。でもまあ、そういう縁はありました」
ジム「この家に来たことは?」
レイチェル「無いです」
マイケル「よし。じゃあ、レイチェルのクラスメートの部屋を探そう。何か手掛かりがあるかもしれん」
レイチェル「恐らく2階でしょうね。日本人の家は、大抵2階を自室にしているようですから」
ジム「あっちに階段があります。あれで行きましょう」
3人は階段を駆け上る。
レイチェル「それにしても広い家ね。家族3人だけが住んでいた家とは思えない」
マイケル「トールオークスのキミの家よりも広いってか?」
レイチェル「実家はそもそも平屋建てだったので。そんなに裕福な家でも無かったですし」
ジム「それが養成学校に入れば学費はタダ。全寮制だから生活費もタダ。しかも成績が良かったら、国防大学への推薦入学の道もある!」
マイケル「俺達の成績は下から数えた方が早かったから、そんなの夢のまた夢だったがなw」
レイチェル「……でしょうね」
そして、伊藤縁のものと思しき部屋を発見する。
だが、鍵が掛かっていた。
レイチェル「どこかで鍵を探さないと……」
ジム「いや、ちょっと待って」
するとジム、銃を床に置くと、キーピックを取り出した。
ジム「この手の錠は、ここをこうして……と」
すると、カチッと音がして、鍵が開いた。
ジム「はい、一丁上がり~!」
レイチェル「凄い!手品みたい!」
マイケル「さすがは家探しの鬼w」
ジム「レイチェルみたいに、素直に喜んでくださいよ!それより中へ」
3人は中に入った。
中はカーテンが閉められているせいか、やや薄暗い。
レイチェル「……!この臭い、男の部屋って感じ」
マイケル「だが、まだ日本人の部屋だ。この程度の臭いはな」
マイケルはそう言いつつカーテンを開けて外の光を取り入れ、窓を開けた。
ジム「何か……凄い部屋ですね」
マイケル「オタクのお前から見てもそう思うか?」
ジム「何か……凄い執着心というか……」
レイチェル「うん、凄い。リサの写真ばかり……」
部屋にはリサの等身大ポスターやパネルなど、金に任せて作らせたと思われる、色々なグッズがあった。
リサの写真をプリントした抱き枕まであるくらだ。
レイチェル「うわ……何か気持ち悪い」
マイケル「日本のリサ・トレヴァー、大人気だな。アークレイ山脈のアンブレラの施設のリサ・トレヴァーとは大違いだ」
ジム「あれも、人間だった頃はかなりの美少女だったらしいですけどね」
レイチェル「リサを隠し撮りした写真ばっかりだ。これは異常ね」
マイケル「で、その本人はどこに行ったんだ?」
3人は、もう少し邸内を探索することにした。
BSAA日本地区隊員「来たか」
BSAA北米支部養成学校生であるレイチェルは、北米支部の隊員2名と共に、現場に駆け付けた。
1人は白人のマイケル、もう1人は黒人のジムである。
日本地区隊員「アメリカ人は時間にルーズだな。もう30分も遅刻だぞ」
マイケル「バックレるよりかはマシだろ。で、現場は?」
日本地区隊員「地元の警察から遺体を譲り受けた。現在、ウィルスの感染状況などを確認中だ」
ジム「さて、この展開!我々の出番だと思いますけどー?なあ、レイチェル?」
レイチェル「ええ、そうですね」
日本地区隊員「待て。まだうちの地区隊員が、ウィルスの濃度をチェック中だ」
マイケル「いいから任せておきなって、なあ?だいたい、こいつは他人んちを家探しするのが大の得意なもんでねぇ」
ジム「聞こえてるぞ、グラインダー!」
日本地区隊員「グラインダー?」
マイケル「何か知らんが、勝手に俺のコードネームにされた。因みにジムはグレイハウンドだ」
日本地区隊員「アメリカの長距離バス会社か」
マイケル「そこは猟犬って言ってやれよ。まあ、他人んちを嗅ぎ回るという点でな」
ジム「だから、聞こえてるって!」
と、そこへ勝手口から防護服を着た日本地区隊員がぞろぞろと出て来る。
衛生隊員「屋内は僅かながら、特異菌の反応あり!ただ、直ちに人体に影響があるレベルではない。ワクチンを接種するか、抗体があれば防護服は不要だろう」
日本地区隊員「特異菌か」
マイケル「日本でも特異菌が流行るとはねぇ……。工兵部隊の連中、日本のリサ・トレヴァーを見物しに行ったんだって?俺達も見物してぇなぁ……」
ジム「グラインダーが行ったところで、迷惑なだけですよ」
マイケル「言ってくれるな。……まあいい。中を探索しよう。BOWの気配は、僅かな特異菌だけか?」
衛生隊員「今のところは……」
ジム「じゃ、とっとと行きましょう。レイチェル、準備はいいか?実地訓練だが、本番同然だぞ?」
レイチェル「分かってます」
レイチェルは当然学校の制服から、BSAAの軍服に着替えている。
手にはショットガンを持っていた。
マイケル「それじゃ、探索開始!」
ジム&レイチェル「了解!」
3名の北米支部隊員は伊藤家の中に突入した。
レイチェル「日本では、玄関で靴を脱ぐのがルールのようですが?」
マイケル「普通はそうだが、今やBOWの屋敷だ。ルールもマナーも必要無い。このまま行くぞ」
日本の警察でも、靴を脱いで行くのだが、元米軍人のこの2人は容赦無い。
軍靴でドカドカと家に上がった。
マイケル「日本人の家は狭いと聞いたが、この家は比較的広いのか?」
ジム「高級住宅街にあるようですからね。ルイジアナ州の自分の田舎の家と、どっちが広いかな?」
レイチェル「トールオークスの私の家よりは広そうですね」
マイケル「トールオークスか。ネオ・アンブレラによるCウィルスのばら撒きテロで滅亡した町だったな」
レイチェル「ええ。幸い、あの事件で先輩方が活躍されたおかげで、Cウィルスを封じ込めることができました」
マイケル「『ラクーンシティ同窓会』なんて言われた事件だ。あれは凄かったな」
ジム「あの時、俺達も養成学校生でしたもんね。俺も日本に留学したかったなぁ!」
マイケル「お前が日本に留学したところで、秋葉原に入り浸ってるだけじゃないのか?」
ジム「マイケルも日本留学したら、渋谷で毎日ガールハントですね?」
マイケル「……バレたか」
レイチェル「あなた達が日本に留学しなくて良かったです」
ジム「で、どこを探しますか?」
マイケル「この家に住んでいたのは、家族3人。家政婦やお抱え運転手もいたようだが、住み込みではなく、通いだったこともあって、事件には巻き込まれていない。事件に巻き込まれたのは両親。そして、息子がまだ見つかっていない」
レイチェル「その息子というのが、私の留学先である東京中央学園上野高校2年5組のクラスメートです」
マイケル「おいおい、マジかよ!留学先の友人だって!?」
レイチェル「友人というほど仲の良い付き合いではなかったんですけどね。でもまあ、そういう縁はありました」
ジム「この家に来たことは?」
レイチェル「無いです」
マイケル「よし。じゃあ、レイチェルのクラスメートの部屋を探そう。何か手掛かりがあるかもしれん」
レイチェル「恐らく2階でしょうね。日本人の家は、大抵2階を自室にしているようですから」
ジム「あっちに階段があります。あれで行きましょう」
3人は階段を駆け上る。
レイチェル「それにしても広い家ね。家族3人だけが住んでいた家とは思えない」
マイケル「トールオークスのキミの家よりも広いってか?」
レイチェル「実家はそもそも平屋建てだったので。そんなに裕福な家でも無かったですし」
ジム「それが養成学校に入れば学費はタダ。全寮制だから生活費もタダ。しかも成績が良かったら、国防大学への推薦入学の道もある!」
マイケル「俺達の成績は下から数えた方が早かったから、そんなの夢のまた夢だったがなw」
レイチェル「……でしょうね」
そして、伊藤縁のものと思しき部屋を発見する。
だが、鍵が掛かっていた。
レイチェル「どこかで鍵を探さないと……」
ジム「いや、ちょっと待って」
するとジム、銃を床に置くと、キーピックを取り出した。
ジム「この手の錠は、ここをこうして……と」
すると、カチッと音がして、鍵が開いた。
ジム「はい、一丁上がり~!」
レイチェル「凄い!手品みたい!」
マイケル「さすがは家探しの鬼w」
ジム「レイチェルみたいに、素直に喜んでくださいよ!それより中へ」
3人は中に入った。
中はカーテンが閉められているせいか、やや薄暗い。
レイチェル「……!この臭い、男の部屋って感じ」
マイケル「だが、まだ日本人の部屋だ。この程度の臭いはな」
マイケルはそう言いつつカーテンを開けて外の光を取り入れ、窓を開けた。
ジム「何か……凄い部屋ですね」
マイケル「オタクのお前から見てもそう思うか?」
ジム「何か……凄い執着心というか……」
レイチェル「うん、凄い。リサの写真ばかり……」
部屋にはリサの等身大ポスターやパネルなど、金に任せて作らせたと思われる、色々なグッズがあった。
リサの写真をプリントした抱き枕まであるくらだ。
レイチェル「うわ……何か気持ち悪い」
マイケル「日本のリサ・トレヴァー、大人気だな。アークレイ山脈のアンブレラの施設のリサ・トレヴァーとは大違いだ」
ジム「あれも、人間だった頃はかなりの美少女だったらしいですけどね」
レイチェル「リサを隠し撮りした写真ばっかりだ。これは異常ね」
マイケル「で、その本人はどこに行ったんだ?」
3人は、もう少し邸内を探索することにした。