報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

富士急静岡バス“やきそばエクスプレス”運転再開のお知らせ。

2021-02-28 23:20:41 | その他
 このブログのコメント欄にも少しだけ書きましたが、改めて記事として投稿させて頂こうと思います。
 今年1月20日より全便運休していた“やきそばエクスプレス”号が、3月20日より運転再開するとのお知らせが公式サイトに出ていました。

 http://www.shizuokabus.co.jp/wp-content/uploads/2020/11/2cb682f71dae09125dd01ec5e42920ad.pdf

 上記のURLがそうです。
 冒頭の文章だけ見ると、3月20日より大石寺にて行われる春季彼岸会に合わせて運転再開してくれたのかと思う人もいるでしょう。
 しかし、リンク先を見て頂ければ分かると思いますが、運転再開される便は全て大石寺のバスターミナルには一切顔を出さないものばかりなのです。
 しかも、上りは朝に2便、下りは夕方に2便という有り様です。
 これでは、そもそも御登山に利用できそうにありません。
 アンチ日蓮正宗が知ったら、さぞかしディスりのネタにすることでしょう。
 この辺、“フェイク”も嗅ぎ付けてネタにしてくるかなと思うのですが、相変わらず宗門僧侶に対する罵詈雑言ばかり。
 よっぽど日顕上人以下、日蓮正宗の御僧侶方に恨みが強いと思われます。
 まあ、『人を呪わば穴二つ』と言いますからな、学会員の皆様、御用心、御用心……。
 え?顕正会はどうなのかって?
 顕正会がネタにする宗門関係と言えば、妙観講ばかり。
 まあ、妙観講を叩きたくなる気持ちも分かるのですが、そればっかり執着しないで、もっと広い目線で見ると、宗門叩きのネタは他にもあるのですがね。
 『ついに大石寺、地元企業からも見限られる!』なんてねw

 バスヲタから見れば、別に富士急静岡バスは大石寺に見切りをつけたわけではないでしょう。
 例年通りの春季彼岸会のバス利用率を見れば、本当は運行したいのではないかと思います。
 実際、新富士駅・富士駅~大石寺の特急バスは運行する予定ですからね。
 恐らく、東京側で夜間滞泊できない理由があるのでしょう。
 1月20日までの1往復体制ですと、上り便の乗務員と車両は東京側(恐らく運行支援を行っているJRバス関東の営業所)で夜を明かし、翌朝8時10分発の下り富士宮行きにて帰るという乗務行路になっていたのだと推察します。
 しかし、何らかの理由でそこで夜明かしできない理由ができてしまった(JRバス関東側から断られたか、或いは富士急側で何らかの問題が発生したか)。
 その為、東京で夜明かししなくて済む便のみで乗務行路を組み直した結果が、あの2往復体制なのかと。

 いずれにせよ、3月になっても大石寺の信徒が高速バスを利用する機会は無さそうです。
 え?JRバスの東名ライナーはどうかって?
 東名高速の渋滞が怖くて、下りは乗れないですねw
 しかも東名富士バス停って、意外と使い勝手悪いし。
 上りはともかく、下りは富士宮市内まで鉄道利用が良いかと。

 昔は清観光さんが運行する大石寺登山バスがあったのだが、ツアーバスの禁止に伴って廃止にされたようであります。
 残念!
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“私立探偵 愛原学” 「愛原の快気祝い」

2021-02-27 21:12:44 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月24日18:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 リサと善場主任の話が終わり、私達は事務所を閉めて家に帰った。

 愛原:「何だ?善場主任に怒られたのか?」
 リサ:「うん……ちょっと……ね」
 愛原:「俺には何も言って来なかったが、まあ善場主任も間違ったことは言わないから、言われたことは守っておけな?」
 リサ:「うん」

 マンションに帰る。
 そこでは先に帰った高橋が夕食の準備をしていた。

 高橋:「あっ、お帰りなさいっス」
 愛原:「おー、ただいま」
 高橋:「もうすぐ夕飯できるんで、もうちょっと待ってください」
 愛原:「ああ。何だか今日は、肉の香ばしい匂いがするな」
 高橋:「今夜は先生の快気祝いです」
 愛原:「はは、そうか。それはありがたい」

 私は高橋に笑い掛け、着替えをする為に自分の部屋に入った。
 リサはトイレに行ったようだ。
 スーツから私服に着替える。
 それからダイニングに行った。

 愛原:「お、今日はステーキか」
 高橋:「点滴と病院食だけじゃ、味気無かったと思いまして」
 愛原:「まあ、そうだな。さすがに禁酒だったし」
 高橋:「もち、ビールもあります」
 愛原:「そうかそうか。……ん、リサはどうした?」
 高橋:「さっきトイレから出て来て、自分の部屋に行きましたけど?」

 そんなことを話していると、リサが部屋から出て来た。

 リサ:「お待たせ」
 高橋:「先生がお待ちだぞ。さ、先生、どうぞビールを」
 愛原:「ああ。ありがとう。高橋、オマエも飲め」
 高橋:「サーセン!」

 私も高橋にビールを注いでやった。

 愛原:「リサはウーロン茶な」
 リサ:「私もビール飲みたい」
 愛原:「あと5年待て」

 てか、BOWに酒なんて飲ませてもいいのだろうか?

 高橋:「それじゃ先生の御病気が全快されたことを祝って、カンパーイ!」
 愛原:「乾杯」
 リサ:「カンパーイ。……てか、ノンアルコールビールならいいんじゃない?」
 愛原:「そういう問題じゃない」
 高橋:「そうだ。そういう問題じゃねーぞ」
 愛原:「このステーキ、美味い」
 高橋:「ライフで安く買いました」
 リサ:「うん。やっぱりお肉は焼いた方が美味しい。けど、生っぽいのもいい」

 だからリサのステーキはレアなんだな。
 私のはミディアムなんだが。

 愛原:「そうだぞ。だから人間を生で食い殺すのは厳禁だ。分かったな?」
 リサ:「はーい。……ん?焼いて食べる分にはいい?」
 愛原:「なワケ無い!なワケ無い!」

 私は首を思いっ切り横に振って、テレビを点けた。
 この時間帯は、どこのテレビ局もニュース番組をやっている。

〔「……昨日未明、北関東で起きました連続猟奇殺人事件について、警察は……」〕

 愛原:「ん?」
 高橋:「ああ。関東近郊で、人が食い殺されるっていう事件が何件かあったらしいっス。表向きは熊か何かってことになってますけど、こいつの見立てじゃ、犯人は『1番』っぽいっスよ」
 リサ:「『1番』は今でも人食いをしている。もう私とは違う存在になっているのかもしれない」
 愛原:「俺が入院している間に、栗原さんがいつの間にか倒してくれていたなんて展開だったら面白かったんだが、そんなことは無かったか」
 高橋:「あの片足JKも、色々と嗅ぎ回っているみたいなんですけど、いつも先越されて逃げられるって言ってました」
 リサ:「『1番』は卑怯で臆病。鬼斬りの人が追い掛けると、応戦しないで逃げてしまう」
 愛原:「ということは、一応それでもまだ栗原さんの方が強いってことかな?」
 高橋:「強いくせにビビりってヤツもいますから、100パーそうとは言えないと思いますよ」
 愛原:「なるほど」
 高橋:「まあ、いざとなったら俺がロケランぶち込んでやりますよ」
 愛原:「どこから調達するんだよ?アキバに都合良く売ってないだろ」
 高橋:「ハハハ……」
 リサ:「お代わり」

 リサは丼飯を平らげると、炊飯器の所に行った。
 因みにリサがこの家に来てから、炊飯器を大きめの物に買い替えた。
 あれだけペロリと食べる割には、リサはそんなに体は大きくならない。
 何でも形態変化の際に多大なエネルギーを使うので、カロリーはそういう所で消費されるのだそうだ。
 それに、善場主任も中学生まではちんまりした体型だったが、高校3年間のうちに一気に成長したとのこと。
 人間の肉体は25歳まで成長期であり、30歳までは安定期。
 そして30代に突入してから老化していく。
 善場主任は20歳そこいらの時に日本アンブレラに捕まり、リサ・トレヴァーに改造されたせいで、そこで体の成長が止まってしまったそうだ。
 別に今の善場主任の体型は、30歳前後の女性としては平均的であると思われる。
 もしリサ・トレヴァーにならなかったら、平均超えであったというのだろうか。
 リサの高校の制服はもう買い揃えたが、リサの成長を踏まえて少しサイズの大きい物にした。
 ダブルのブレザーなのは、成長期に合わせているからだろうか。
 セーラー服よりはゆったりしているが。

 高橋:「あ、先生。聞きました?善場の姉ちゃんから……」
 愛原:「聞いた。あれだろ?警察と善場主任が裏で所属している政府機関が、合同で学校法人東京中央学園にガサ入れするって話だろ?」
 高橋:「はい。何でも、3月2日に踏み込むらしいッス」
 愛原:「そんなことまで教えてくれたか。これは極秘だぞ?」
 高橋:「うっス。でも、何でそんな中途半端な日なんスかね?」
 愛原:「3月1日は高等部の卒業式だ。学校法人東京中央学園の事務所は高等部の校舎に程近い所にある。高等部になるべく影響が出ないように、卒業式の後にやるってことだろ。ヘタすりゃ学園関係者に逮捕者が出るってことだから」
 高橋:「ああ、なるほど」

 その時、リサが不安そうな顔をしていたので、私は頭を撫でてやりながら言った。

 愛原:「ああ、大丈夫。中等部の卒業式は3月半ばだろ?中学校は事件とは直接関係無いから、そっちには影響は無いだろうさ」
 リサ:「うん……」

 その夜、リサが風呂に入っている時に、善場主任が話していたことを高橋は教えてくれた。
 NPO法人デイライトは、早くから東京中央学園にいた白井伝三郎に目を付けていたこと。
 日本アンブレラは日本国内における学校教育振興の協力の一環として、研究員を各地の学校に派遣していた。
 善場主任だって、そのうちの1人の大学の客員教授に捕まったのだから、他の研究員も怪しいとなるだろう。
 その中でも白井は最も怪しい人物の1人とされた。
 しかし、東京中央学園に入り込んで調査する隙が無い。
 そこへ上手い具合にうちのリサを使うことができた。
 学校に興味を持ったリサを東京中央学園に入れて関係を作ることで、捜査の足掛かりにしたかったのだと。
 リサは上手いこと捜査のダシにはされてしまったが、リサとしても期待した通りの学校生活が送れたのだからウィンウィンといったところか。
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“愛原リサの日常” 「リサへの事情聴取」

2021-02-26 20:43:46 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月24日17:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原学探偵事務所]

 愛原が相模原市郊外の医療施設から帰京した日の夕方、善場が愛原の事務所を訪ねて来た。

 善場:「本来なら営業時間外でしょう?こんな時に申し訳ありません。1つ、リサに確認しておきたいことがありまして……」

 とのことだった。

 愛原:「ああ、いいですよ。そちらの応接室を使ってください。今、お茶お持ちしますから」
 善場:「恐れ入ります」

 愛原に案内され、善場とリサが応接室に入った。
 売れない探偵事務所の応接室に似つかわしい、くたびれた3人掛けのソファ1つと1人掛けのソファが2つ並んだ部屋だった。

 愛原:「紅茶でいいですか?」
 善場:「お構いなく」
 愛原:「リサはオレンジジュースな」
 リサ:「……うん」

 リサは緊張した面持ちだった。
 まるで、これから学校の先生に怒られる為に生徒指導室に来たような感じである。
 愛原が出て行くと、善場が口を開いた。

 善場:「まずは……愛原所長が全快したことは素直に喜びましょう。結果論として、あなたのGウィルスが既に所長の体内に僅かでも入っていたことが功を奏したわけだから」
 リサ:「はい……」

 リサは日本版リサ・トレヴァーの先輩でもあり、将来は上司になるかもしれない善場に対し、小さく頷いた。

 善場:「それで、今日はそのGウィルスのことについて確認しに来たんだけどね。……一応、愛原所長には、『リサと一緒に暮らしていれば、どこかのタイミングでリサのGウィルスが体に入ることもあります』と、言っておいたわ。他のウィルスならよくあることだから、愛原所長も何の疑いも無く納得してくれたからね」
 リサ:「はい……」

 リサは目を一瞬、硬く瞑った。
 『やっぱりそのことか!』と、言いたげの表情だった。
 バレてはいけないことがバレてしまったといった感じだった。
 善場はそんなリサの心境を読んだかのように言った。

 善場:「そりゃ私も元リサ・トレヴァーだし、今でもその時に入っていたGウィルスが違う形で体の中に残ってるからね。それは私の体の遺伝子に深く入り込んで、絡み付いて、纏わり付いて離れない。きっと、一生ね。だから、現役リサ・トレヴァーのあなたのことは分かるの。Gウィルスは自然に感染するものではないってことはね」
 リサ:「……ですよね」
 善場:「Tウィルスにしろ新型コロナウィルスにしろインフルエンザにしろ、それは他人に感染する。例え宿主の意思が無くてもね。でも、Gウィルスは違うってことは知ってるわね。いえ、知ってるからこそワザとやったのね」
 リサ:「……ごめんなさい」

 Gウィルスというのは、旧アンブレラが開発したウィルスの中でも異色を放つものだ。
 このウィルスは空気感染もしなければ、飛沫感染もしない。

 善場:「空気感染しかしないCウィルスとは、むしろ真逆のウィルスとでもいうのかしら。Gウィルスは接触感染か血液感染など、直接そのウィルスを体に入れなければ感染しないはずよ。愛原所長が自ら望んでGウィルスに感染したとも思えないし、他のリサ・トレヴァーがGウィルスを感染させていたという記録も無い。もちろん私だってそんなことしないし、人間に戻った今となってはそんなことできない。となると、愛原所長の体内にGウィルスを入れたのは、あなただけってことになるのね。どうなの?」
 リサ:「……はい。私です」
 善場:「ぞうしてそんなことしたの?罷り間違ってたら、愛原所長がG生物になるところなのよ?」
 リサ:「先生と……一緒にいたかったから……」
 善場:「あなたが人間に戻って、でも愛原所長がG生物になったりしたら逆になるだけで、本末転倒なのよ?」
 リサ:「はい……ごめんなさい……」
 善場:「まあ、今回はそのおかげで変異型Tウィルスに殺されかけた所長を助けることにはなったけど。こんな幸運がいつまでも続くわけじゃないんだからね?」
 リサ:「はい……」
 善場:「で……どうやって愛原所長に感染させたの?」

 善場が強く問うたのには理由がある。
 Gウィルスが最も多く滞留する場所というのは、性器だからである。
 男性なら精巣、女性なら卵巣だ。
 だからリサの卵巣には卵子の他に、Gウィルスも多く宿していることになる。
 リサ・トレヴァーに月経の症状が殆ど無い理由はそれだとされている。
 『2番』のリサもまた月経は定期的にあるものの、毎度『軽くて』『少なくて』済んでいるのだそうだ。
 これは偏に子宮や卵巣にGウィルスが滞留しているからだとされる。
 つまり、リサ・トレヴァーが手っ取り早く人間にGウィルスを感染させるには性行為が一番なのである。
 しかし、Gウィルスの宿主が男性の場合はこの限りでは無い。
 1990年代半ばに起きたアメリカのラクーン事件。
 そこにはGウィルスの開発者であったウィリアム・バーキン博士の成れの果ての化け物が現れた。
 旧アンブレラ本社に造反を企んだことが会社側にばれ、直営の秘密処理部隊を送り込まれ、瀕死の重傷を負わされた。
 ウィリアム博士は生き延びるのと、会社に復讐する為に自らにGウィルスを投与してG生物へと変貌を遂げた。
 その際、繁殖の為に自分の娘であるシェリー・バーキンにGウィルスの『胚』を植え付けた。
 シェリーは危うく自分もG生物になりかける所だったが、同じく行動を共にしていたクレア・レッドフィールドの活躍もあってワクチンを投与され、G生物になることは阻止された。
 が、残ったウィルスが形を変えて体内に残ってしまい、善場もそうであるように、(アメリカ人にしては)小柄な体型に似合わず超人的な身体能力と傷の治癒力を持ってしまった。
 報告書では『胚』となっているが、実際はウィリアム・バーキンから排出された『精子』だとされる。
 Gウィルスに汚染された精子を、意識を失ったシェリーに注ぎ込んだたとされる(シェリー自身に乱暴された形跡が無いことから、ウィリアムは【お察しください】)。

 リサ:「ある日……の夜、生理がありました。いつもよりは少し多い日で……。トイレに行こうとしたら、ちょうどお兄ちゃんが先生の所にビールを持って行くところでした。そしたらお兄ちゃんのスマホに、お兄ちゃんの彼女のメイドさんから電話が掛かって来て……。メイドさん、怒らせると怖い人だから、すぐに電話に出ないとってことで……。私が先生の所に、代わりにビールを持って行くことになって……。でも……」

 いつものリサにしては珍しく、今までで最も経血の多い日だったそうだ。
 これはきっとGウィルスの力が弱まっているからだろうとリサは思った。
 生理中のリサに起きた強い性欲と、黒い気持ちが湧いて来たのだそうだ。
 高橋は電話に出る為に部屋に入ってしまった。
 メイドの霧崎はテンションの高い時は長話をするから、しばらくは高橋は部屋から出て来ない。
 愛原はテレビに夢中になっていて、リサには気づいていない。
 リサは垂れる経血を何滴か愛原のビールに混ぜた。
 ビールの味や色が変わらない程度に……。
 案の定、愛原は何の疑いも無くビールをグイッと空けた。

 善場:「…………」

 善場の方が唖然としていた。
 リサは恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯いた。

 善場:「ほ、本当に経血を何滴かしか入れてないの?本当にその日だけ?」
 リサ:「初めての時……バレなかったので、その後……何回か……生理が来る度に……」
 善場:「……これ、報告できるかなぁ……」

 さすがの善場も困った顔をしていた。

 善場:「男性のGウィルス保持者ならだいたい想像できるけど、リサ・トレヴァーでねぇ……。こんなことするなんて……」
 リサ:「ごめんなさい……変態で……」
 善場:「変態行為なら、他のリサ・トレヴァーもしていたから、そこは安心していいから」
 リサ:「他のリサ・トレヴァーも?」
 善場:「実験相手の男性に【ぴー】や【ぴー】、それに【ぴー】してた奴もいたっていうからっ」

 成人女性の善場も顔を赤らめて言い放つほどであり、リサはそれに対して目を大きく開き、口を押えるほどあった。

 リサ:「な、何番ですか、そいつ?それとも、そいつら?」
 善場:「何番とかは言わないよ。でもとにかく、あなたが愛原所長にしたことも十分に問題なんだからね?今回はたまたま結果オーライだったけど、今度からは絶対にそんなことしないように。分かった?」
 リサ:「は、はい」

 リサは股間にむず痒さを感じて、スカートの上から掻いた。
 今日も『多い日』でナプキンを変えてみたのだが、どうも合わないようだ。
 善場のリサへの事情聴取&説教はこれで終わった。
 あとは少し、女性ならではの体の悩みについてリサへアドバイスしたりした。
 本当は高野がこの役目をしていたのだが、高野が失踪した今となっては、善場が『大人の女性』として、リサへの体のアドバイザーを務めている。
コメント (1)
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“私立探偵 愛原学” 「帰宅の探偵」

2021-02-26 15:02:54 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月24日15:29.天候:晴 東京都千代田区丸の内 JR東京駅]

〔次は終点、東京、東京。お出口は、左側です。新幹線、山手線、京浜東北線、東海道本線、上野東京ライン、横須賀線、総武快速線、京葉線と地下鉄丸ノ内線はお乗り換えです。今日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました〕

 およそ1時間半に渡る鉄道一人旅も、まもなく終わり。
 車窓には東京都心の高層ビルが立ち並ぶ光景が広がっていた。
 新宿駅で一旦別れた山手線と再び合流し、京浜東北線と並走すると、東京駅に到着するのだと分からせてくれる。
 そして電車は、赤レンガの駅舎で有名な丸の内口に最も近いホームに滑り込んだ。

〔とうきょう、東京。本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました。お忘れ物の無いよう、ご注意ください〕

 ドアが開くと、一斉に乗客達はホームへと降り出す。
 もちろん、私もそのうちの1人だ。
 高橋の連絡によると、八重洲地下駐車場に車を止めたから、八重洲南口の改札口まで来てほしいとのことだった。
 私は電車を降りると、階段を下りてコンコースに向かった。
 そして、丸の内側とは逆方向の八重洲側へ向かう。
 旅行客はそれなりにいるのだが、明らかにGoToトラベル隊の姿は無かった。
 そういえば今日から東北新幹線が全通するのだった。
 “バスターミナルなブログ”の管理人様を始め、多くのバスファンの非日常的な高速バスの運用は見納めだろう。

 愛原:「お、いたな……」

 八重洲南改札口に行くと、高橋とリサの姿を見つけることができた。
 リサはグレーのフード付きパーカーを着ていたが、そのフードを被っていた。

 高橋:「先生、お帰りなさい!」

 高橋は、まるで刑務所から出所してくる組長を迎えに来た組員の如く、ババッと最敬礼をして出迎えてくれた。

 愛原:「あ、ああ。ありがとう。いや、いいよ。そんなカタくならなくて……。てか、悪かったな。何か色々……」
 高橋:「いえ、いいんです!先生、御無事で何よりでした!」

 高橋は私の手を両手で握ってブンブン振る。
 まあ、出迎えた組員は組長にこんなことはしないか。
 確かこいつ、少年刑務所までは出ているはずで、暴力団員が収容されているような刑務所にまでは行ったこと無いはずだが……。
 私が高橋のハイテンションぶりに、少し呆れていると、後ろからリサが抱き付いて来た。

 リサ:「わたし……先生がいないとダメなの……」
 愛原:「あ、ああ。悪かったな。心配かけて」

 私が振り向いてリサの方を見ると、明らかにリサが第1形態に変化していることが分かった。
 恐らく感情を押し殺しているのだろう。
 感情を露わにすると変化するということをリサも知っているからだ。
 それでも第1形態になってしまうほどだ。
 周りに正体がバレないよう、予めフードを被って角や長く尖った耳を隠しているのだろう。
 私もリサの手を握り、頭を撫でてやった。

 愛原:「寂しかったか?今度はもう大丈夫だからな?」
 リサ:「うん……」
 高橋:「先生、車止めてますんで、こちらへ」
 愛原:「ああ、そうだったな」

 私達は駅舎の外に出ると、すぐ目の前にある八重洲地下街への階段を下りた。
 そして八重洲地下街に入ると、また下に下りる階段がある。
 そこが八重洲地下駐車場の徒歩出入口の1つである。
 東京駅から最も近い駐車場がここである。
 名前の通り八重洲地下街に直結しており、車の出入口も八重洲側にある。
 東西駐車場に別れていて東駐車場が八重洲通り(東北急行バスの『東京駅八重洲通り』バス停や都営バスの『通り三丁目』バス停付近)、西駐車場が東京駅八重洲南口バスターミナルの出入口付近にある。

 愛原:「都内でもバイオハザードが散発したらしいけど、大丈夫だったのか?」
 高橋:「何とか。BSAAが出動したのは、東京拘置所くらいですよ」
 愛原:「……高野君が脱走したらしいな?」
 高橋:「アネゴのヤツ、もう俺達とは会えませんよ」
 愛原:「参ったなぁ……」
 高橋:「おかげでサツに見張られて、ウゼェの何の」
 愛原:「警察に見張られてんの!?」
 高橋:「アネゴが先生の事務所で働いていて、タイーホ後も積極的に面会行ってたじゃないスか。オマケに俺が前科持ちだからって、サツの連中の聞き込みがウゼェの何のってなもんです」
 愛原:「それは……御苦労さんだった。まあ、向こうも仕事だからキレてお前まで逮捕されないようにな?」
 高橋:「はい。そりゃもう。アネゴが俺達に接触してくるかもってことで、サツが事務所見張ってるんスよ」
 愛原:「……てことは、俺達のマンションもだな。まあ、高野君はスパイの訓練も受けてたみたいだから、わざわざ警察の見張っている中をのこのこ来ることは無いだろう。“青いアンブレラ”と合流でもしたかな」

 日本からは排除された“青いアンブレラ”だが、外国では需要がある。
 不寛容な日本からはとっとと脱出して、海外でドンパチ活躍でもする方が高野君にはお似合いかも。

 高橋:「これです」
 愛原:「ああ」

 しばらく歩いて、やっと駐車場所に辿り着いた。
 レンタカーで安く借りられるミニバンである。

 リサ:「先生、一緒に乗ろ」

 リサが助手席後ろのスライドドアを開けて言った。

 愛原:「ああ、分かった」

 私はチラッと高橋を見た。

 高橋:「先生の御意志は絶対です」

 と、高橋は素直に頷いた。
 何か、対抗意識で助手席のドア開けて私を強引に誘導しそうなものだったが……。

 愛原:「いいのか?」
 高橋:「先生がいらっしゃらなかった間、リサにも色々あったんですよ」
 愛原:「ああ……そうか」

 少し察した。
 リサのヤツ、なかなか寂しがりやだからな。
 私が先に乗って、運転席の後ろに座った。
 リサがその隣に乗る。
 アラームが鳴って、スライドドアが自動で閉まる。
 それから高橋が運転席に乗り込んでエンジンを掛けた。

 高橋:「どうします?事務所に行きますか?それとも一旦帰りますか?」
 愛原:「そうだな……。1度、事務所に行くか。まだ、16時前だしな」
 高橋:「分かりました。先生宛てのメールや郵便物なんかも、だいぶあるんで」
 愛原:「やっぱりか」

 高橋は車を走らせた。
 そして料金所に行って、駐車料金を払う。

 愛原:「あ、領収書もらっとけよ?」
 高橋:「もちろんです」

 この駐車料金は経費で落とそう。
 それから車は地上に出た。
 地上への出口は八重洲北口にある。
 そこから外堀通りに出る。

 愛原:「あ、そうだ。善場主任から、着いたら電話してくれって言われたんだっけ」

 私は自分のスマホを取り出した。
 そして、電話帳で善場主任の電話番号を検索していると、高橋が急ブレーキを踏んでクラクションを鳴らした。

 愛原:「おわっ、とと!」

 その勢いで私はスマホを落としてしまった。

 高橋:「このクソタクシー!割り込んで来んじゃねぇっ!!」

 どうやら路肩で客待ちか何かをしていたタクシーが、いきなり割り込んできたらしい。
 まあ、駅構内などの正式なタクシー乗り場で客待ちできないタクシーだ。
 あんまりマナーの良いものではないだろう。
 私もなるべくなら、正式なタクシー乗り場からタクシーに乗るようにしている。
 幸い、衝突や接触は避けられた。
 タクシーは逃げるように急加速のような状態で走り去って行った。

 高橋:「サーセン、先生!あのクソタクシーが……!」
 愛原:「ああ、分かったから落ち着いて運転してくれ」

 私は高橋を宥めると、第0形態に戻ったリサの足元に落ちたスマホを拾おうとした。
 さっきの衝撃で手が滑って、スマホが落ちてしまったのだ。

 愛原:「悪いな、リサ」
 リサ:「ううん」
 愛原:「!」

 ふとリサの方を見ると、リサの両足が見えた。
 短い黒いスカートを穿いているのだが、その中が見え……。

 リサ:「!」

 リサはパッと足を閉じ、スカートの裾を押さえると恥ずかしそうに俯いた。

 愛原:「あっ、いや、悪い!見えてなかったから!」

 私はさっさとスマホを拾い上げると、善場主任に掛けた。
 それにしてもリサのヤツ、第0形態の時は随分と人間の女の子らしい感情や仕草を見せるようになった。
 最近はその形態でいる時間の方が長く、おかげで人間だった頃の精神を取り戻しつつあるのかもしれない。

 愛原:「あ、もしもし。善場主任ですか?愛原ですけど、先ほど東京駅に着きました。……ええ、今は事務所に向かっている所です。……あ、私の事務所ですよ」

 先ほどリサにはスカートの中は見えなかったと言ったが、あれは嘘だ。
 スカートと同じ、黒い下着が見えた。
 それを着けるのは私や高橋がそういったモノトーンの下着を着けることが多く、それに合わせてのことだという。
 もちろん私は、そんなことしなくていいと言っておいた。
 その為か、最近は明るい色の下着を着けることが多いようなのだが、そうでなくてもたまに黒い下着を穿くことがあるようだ。
 私が善場主任と明日以降の予定について話していると、リサが私の腕を掴んで来て、スッと甘えるように寄り掛かって来た。
 やれやれ。
 1週間ぶりに会ってこれだから、もっと長い期間会えなくなったら、リサは暴れるのかもしれないな。
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“私立探偵 愛原学” 「中央線一人旅」

2021-02-24 20:02:40 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月24日13:50.天候:晴 神奈川県相模原市緑区 JR藤野駅]

 私を乗せた中型路線バスが最後のバス停を通過し、相模川に架かる日連大橋を渡る。
 そして甲州街道に入った。
 この辺りの甲州街道は国道20号線でも、狭くて走りにくい区間と言える。
 何とかオレンジ色のセンターラインが引かれている二車線を確保してはいるものの、大型車だとそのセンターラインを踏んでしまうほどに狭い。
 例え中型バスとはいえ、対向車線に大型トラックが来たりすると徐行したり、一旦停車しなければならないほどだ。
 この辺りはそれでも旧甲州街道が残っていたり、或いは廃道になっていたりする箇所だ。
 何が言いたいかというと、こんな低規格な道路でも、江戸時代から存在する旧道と比べれば高規格なのである。
 駅前通りに入る丁字路交差点を右折すると、もう藤野駅前である。
 駅前広場にはタクシー乗り場も存在する。

〔「ご乗車ありがとうございました。終点、藤野駅前、藤野駅前です。お忘れ物の無いよう、ご注意ください」〕

 駅前の広場の中でバスが止まる。
 ここで乗客を降ろし、転回してバス停に着けるのだろう。
 私は手持ちのPasmoで運賃を支払った。
 バスを降りると、冷たい風が私の素肌に当たる。
 日に当たれば温かいかと思っていたのだが、風が冷たいので、体感温度は低い。
 それとも、山間だからだろうか。
 私は急いで駅構内に入っていった。
 藤野駅は特急の通過する小さな駅だが、それでも改札口は自動化され、駅員もいる。
 再びPasmoを取り出して、コンコースに入った。
 ホームは限られた平場に通された線路と線路の間にあるせいか幅は狭い。
 その代わり、有効長は長めに確保されている。

〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の2番線の列車は、14時4分発、普通、高尾行きです。この列車は3つドア、6両です。次は、相模湖に止まります〕

 列車を待っている間、私はリサにLINEを送った。
 この時間はまだ学校だろう。
 午後の授業の最中かもしれない。

 リサ:「先生、これから帰るの!?」

 意外にも早くリサから既読が付き、すぐに返信が返って来た。
 私は今、藤野駅のホームにいて、電車を待っている最中だと答えた。

 リサ:「東京駅にはいつ着くの!?迎えに行く!」

 有り難くも予想通りの答えが返って来た。
 しかし、行き先が高尾止まりでは、東京駅にいつ着くのか分からない。
 多分ちゃんと高尾駅で東京行きの電車に接続は取られているとは思うが、それがただの快速なのか特快なのか分からないからだ。
 高尾から先は電車の本数も両数も多くなるので、その辺りは心配していない。

 リサ:「分かったらすぐ教えて!なるべく早い電車に乗ってね!」

 とのこと。
 ということは、高尾で中央特快に乗ればいいわけだ。

 愛原:「分かったから、高橋と一緒に来い。高橋にも伝えてあるから」

 と、返した。

〔まもなく2番線に、普通、高尾行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックの内側までお下がりください。この列車は3つドア、6両です。次は、相模湖に止まります〕

 そんなやり取りをしているうちに、接近放送が流れて来た。
 下り方向から中距離電車タイプの6両編成がやってくる。
 塗装が違うだけで、かつては宇都宮線や高崎線を走行していた電車だ。

〔ふじの~、藤野~。ご乗車、ありがとうございます。次は、相模湖に止まります〕

 前に電車で行った時は、押釦式の半自動ドアだったと思うが、今度は自動でドアが開いた。
 ああ、そうか。
 前に宮城に行った時もそうだったが、今は新型コロナウィルス対策で、車内の保温よりも換気が優先され、普段から半自動ドアでやっていた線区や区間も、自動ドアでやっているのだった。

〔2番線、ドアが閉まります。ご注意ください〕

 車内は全てロングシートだった。
 空いているいる青緑色の座席に腰かける。
 確か長野県から来た電車だったと思うが、長野からずっとロングシートでは、『18きっぱー』も大変だろう。
 私みたいに2区間しか乗らない者は良いが。
 ドアが閉まり、ガクンという揺れで電車が走り出した。
 アナログチックな走り出し方だが、この211系も元は旧国鉄の車両であることを思い出した。

〔「次は相模湖、相模湖です」〕

 ここまで特に体調に変化は無い。
 別に熱っぽい感じはしないし、咳が出るということもない。
 もちろん、周囲に合わせてマスクはしているが……。

[同日14:17.天候:晴 東京都八王子市高尾町 JR高尾駅]

 中央快速線と違い、高尾から西の中央本線はトンネルが断続的に続いた。
 そのトンネルの1つに湯の花トンネルというものがあり、これは第二次世界大戦中に米軍戦闘機による機銃掃射が行われたトンネルだという。
 米軍の狙いはトンネルそのものではなく、トンネルに逃げ込んだ列車。
 トンネルそのものは短く、列車は『頭隠して尻隠さず』の状態となってしまった。
 そうなってしまったのは、機関士が『せめて機関車だけでも守らねば』とそこで止まった説と、機銃掃射により架線が断線され、停電でたまたま停車した場所がそこだったという説がある(列車はSLではなく、EL牽引だった)。
 トンネルに入り切れなかった客車は集中砲火を浴びて、多くの乗員乗客が死傷し、トンネル付近には慰霊碑が建てられているという。
 米軍側の言い分としては、『その列車は多くの軍人達を乗せた軍用列車だと聞いていて、敵の兵士を殺す為に攻撃した』とのことであるが、実際には兵士達が乗った車両は機関車に近い所に連結されていた2等車1両だけであり(つまり、トンネルの中に隠れることができた車両だった)、実際には多く乗っていたのは長野県に疎開する一般人達であった。
 とまあ、こんな話を私は思い出していた。
 しかし、東京中央学園旧校舎の防空壕の話といい、何だかここ最近は第二次世界大戦の話がまとわりつく。

〔「まもなく終点、高尾、高尾です。到着ホームは3番線。お出口は、右側です。お乗り換えの御案内を申し上げます。中央快速線、八王子、立川、国分寺、三鷹、新宿方面、快速の東京行きは4番線から14時20分の発車です。尚、中野から先へお急ぎのお客様は、その後の中央特快、東京行きをご利用ください。14時31分発、中央特快、東京行きは1番線から発車致します。京王電鉄高尾線ご利用のお客様は、一旦改札口を出てからのお乗り換えとなります。……」〕

 フムフム。
 すぐに乗り換えできるのはただの快速だが、やっぱり速いのは特快か。
 リサの強い要望もあるし、特快に乗り換えるか。
 ポイントを渡って、右に左に車体が大きく揺れる。
 そして、電車は長旅を終えて高尾駅のホームにゆっくりと入線した。
 もっとも、私はほんの一部分を利用させてもらったに過ぎない。

〔たかお~、高尾~。本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました。お忘れ物の無いよう、ご注意ください〕

 列車がホームに着いてドアが開くと、一斉に乗客達が降り出した。
 半分くらいは向かい側に止まっている快速に乗り換えて行く。
 地域輸送の普通列車の乗客達だから、せいぜい八王子辺りまで行くのだろう。
 私みたいに東京都の東側まで行こうとする人間は、半分以下の人数でしかないのかもしれないし、京王線に乗り換える客もいるだろう。
 私はそんなことを考えながら、特快の発車するという1番線に向かった。
 尚、その1番線は2番線と同じ島にあるが、2番線側には米軍機から機銃掃射された弾痕が未だに残っているのだという。
 別にその2番線が、かつての軍用列車専用ホームだったというわけでもあるまいに……。
コメント
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