Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

黄金週間特別企画(11)りぼーん

2014-05-06 08:41:56 | コラム
リボーン・・・reborn、いや、re-bornか。

生まれ変わること。
再生すること。
復活すること。

輪廻的なもの―を信じたい気持ちもあるが、身体の・精神の・頭脳の再生のほうが現実的だろう。

自分?

傷心しても、そうだなぁ、酒と煙草とうまいものと、それから女子の脚があれば立ち直れる。
その程度の男ともいえるし、その程度で再生可能な傷しか負ったことがない、、、ともいえる。

まぁ、そこそこに幸福な男なのだろう。

re-bornは物語の一大テーマである。
すべての物語に欠かせぬものとされている。
シナリオ教室でも起承転結の「転」は「主人公の葛藤」などとされていて、「結」とはそれが浄化されること―であるからして、それはつまりre-bornなのだ。

もちろん「それ」が描かれない特殊な物語も、あるにはある。
あるし、そんな特殊な物語からも傑作が生まれる。
生まれるが、それはあくまでも例外と捉えておいたほうがいい。

そのくらいre-bornは大事な要素―そんなわけできょうは、映画のなかで描かれた「印象的なre-born、10パターン」を選出してみたい。


(1)『ハスラー2』(86…トップ画像)

ジジイ(ポール・ニューマン)のハスラーが恐れ知らずの若造ハスラー(トム・クルーズ)に触発され、再生するまでの物語。

ジジイが「俺は戻った!」といってのける、エンディングの爽快感といったら!!

(2)『ロボコップ』(87)

身体を「再起不能」にされた刑事は、「勝手に」ロボットデカにされる。
命拾いはしたものの「されまくり、な人生」からくる怨念のでかさはすごい。

彼に「こころ」が残っていたことから起こる、哀しみのアクション映画。




(3)『用心棒』(61)

ジャイアント馬場みたいな大男から拷問を受け、瀕死状態となる三十郎。

そのまま町から去っていけば痛い思いはしないであろうに、ヒーローは逃げることを知らないのだ。

(4)『カリートの道』(93)

長い刑期を終え、伝説的なギャング・カリートは生まれ変わった。
バハマでレンタカー屋を営むという夢を叶えるため、せっせと働くカリートであったが・・・。

現実問題として、re-bornって難しい。
難しいからこそ、ドラマになるのだろう。

(5)『アウトレイジ ビヨンド』(2012)

「へへぇ、模範囚が刺されるのかコノヤロウ!」

前作で「死んだ」とされていた主人公が、文字通り生き返っちゃった。

武の映画なら、それもあり。おおいに、あり。

(6)『デッドゾーン』(83)

交通事故に遭って長い眠りから覚めたら、超能力者になっていた―。

ロボットデカもそうだが、そのまま死んだほうがよかったんじゃないか・・・と思わせる、哀しい哀しい物語。

(7)『ターミネーター2』(91)

敵が、味方に。
見た目は一緒だが、与えられた任務はちがう。
というか、見た目が一緒というだけでロボット人格? は別物。

ヒロインがそのことを理解するまでの流れを、映像ならではの勘違いで描いていてユニーク。

(8)『マトリックス』(99)

ネオは、トリニティによる愛情たっぷりのキスで蘇る。

おいおい、キスで復活って!! と突っ込みつつ、なんか安心した笑

(9)『生きる』(52)

癌を宣告された渡辺勘治さん(志村喬)が自暴自棄となり、荒れに荒れ、そうして無我の境地に達していく物語。

昔は黒澤映画で「唯一」好きでない作品だったのに、いまは好き。「そーとー」好き。

大好き!




(10)『2001年宇宙の旅』(68)

スターチャイルドが描かれる結末。

あれをre-bornと捉えていいのかは疑問だが、自分はそう解釈した。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『アナ、より「断然」とーちゃん』

コメント (1)
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