42年5月5日生まれ・2012年6月29日死去、享年70歳。
千葉出身。
いつ、どこで―なのかは「ぜんぜん」思い出せないのですけれど、地井武男(ちい・たけお)さんの紀行番組『ちい散歩』(テレビ朝日)のロケ現場を見かけたことがあります。
ちょうど休憩中だったのか、通行人が地井さんを取り囲んでちょっとしたパニック状態になっていました。
行きたいけど、行けない。
だから自分は「和夫さん!」と声をかけてみたのですが、それほど大声出すつもりはなかったのに、なぜかよく通り、少しのあいだだけ(取り囲むおばちゃんたちが)静かになったのですね。
地井さん、こっちを向いてニヤリ、、、みたいな。
おぉ、目と目があったよ。
『北の国から』(81~2002、フジテレビ)が好きでねぇ、地井さんが演じたキャラクター名「中畑和夫さん」で呼びかけてみた―というわけです。
※長いですが、好きなシーンなので。
奥さんの癌再発を五郎さんに伝えるまでの流れ。
<経歴>
8人兄弟(!)の末っ子。
高校卒業後に俳優座養成所へ入所。
この15期は「華の」とつけるべきでしょうか、同期に原田芳雄や林隆三、太地喜和子に前田吟、夏八木勲、栗原小巻、小野武彦などが居て、なんかすごいことになっています。
66年に養成所を卒業、『オンシアター自由劇場』創立に関わり、ここでキャリアを磨いていく。
映画俳優デビュー作は、岡本喜八の『斬る』(68)。
翌々年の『沖縄』(70)で初主演を飾るなど、映画との相性は良好のようで、このあと、とくに70年代は映画を中心に活躍するようになりました。
テレビが中心となる80年代と比べて、なんだかすごく意外に思えます。
70年…『反逆のメロディー』、『野良猫ロック ワイルドジャンボ』、『戦争と人間 第一部 運命の序曲』、『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』
71年…『野良猫ロック 暴走集団’71』、『戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河』、『激動の昭和史 沖縄決戦』、
若い映画小僧には「ゼッテー観ろよクソヤロウ!」と強制的に薦める『八月の濡れた砂』、
『不良番長 手八丁口八丁』、『不良番長 突撃一番』
72年…『現代やくざ 人斬り与太』、『どぶ川学級』、『海軍特別年少兵』
73年…『ゴキブリ刑事』、梶芽衣子がとことん美しくとことん格好いい『修羅雪姫』、『濡れた荒野を走れ』、『日本沈没』
74年…『必殺仕掛人 春雪仕掛針』、『炎の肖像』
75年…『阿寒に果つ』、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』
76年…『新仁義なき戦い 組長最後の日』、『沖縄やくざ戦争』、『犬神家の一族』、
やっぱり「76年は洋邦問わず、すごい年だったんだ」と再認識させられる『青春の殺人者』
77年…『北陸代理戦争』、『新宿酔いどれ番地 人斬り鉄』、『やくざ戦争 日本の首領』、『坊っちゃん』、『人間の証明』
78年…『愛の嵐の中で』、『聖職の碑』
79年…『黄金の犬』、『あゝ野麦峠』、『天使のはらわた 名美』
それにしても、ヤクザ物が多い。
年取ってからは柔和な雰囲気になりましたが、眼光も鋭いし、たしかに似合っていますものね。
80年代以降は、前述したようにテレビを中心に活躍。
その代表作が『北の国から』シリーズですが、個人的には『時間ですよふたたび』(87、TBS)も印象に残っています。
映画の出演作は・・・
『遥かなる走路』(80)、『男はつらいよ 寅次郎紙風船』(81)、『ひめゆりの塔』(82)、
鬼島を楽しそうに演じた『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ(85~88)、
『ボクが病気になった理由』(90)、『カンバック』(90)と、ちょっと寂しい感じです。
2012年―心臓疾患が判明したため、芸能活動を休止。
6月29日、心不全のため死去。享年70歳でした。
その翌年―つまり去年公開されたジブリのアニメーション『かぐや姫の物語』のアテレコ(=竹取の翁)が済んでいたため、遺作はこの映画となりました。
昔はヤンチャ、年とって「いいジジイ」・・・これ理想的な人生ですよねぇ。
次回のにっぽん男優列伝は、千葉真一さんから。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『映画の旅:都道府県版』
千葉出身。
いつ、どこで―なのかは「ぜんぜん」思い出せないのですけれど、地井武男(ちい・たけお)さんの紀行番組『ちい散歩』(テレビ朝日)のロケ現場を見かけたことがあります。
ちょうど休憩中だったのか、通行人が地井さんを取り囲んでちょっとしたパニック状態になっていました。
行きたいけど、行けない。
だから自分は「和夫さん!」と声をかけてみたのですが、それほど大声出すつもりはなかったのに、なぜかよく通り、少しのあいだだけ(取り囲むおばちゃんたちが)静かになったのですね。
地井さん、こっちを向いてニヤリ、、、みたいな。
おぉ、目と目があったよ。
『北の国から』(81~2002、フジテレビ)が好きでねぇ、地井さんが演じたキャラクター名「中畑和夫さん」で呼びかけてみた―というわけです。
※長いですが、好きなシーンなので。
奥さんの癌再発を五郎さんに伝えるまでの流れ。
<経歴>
8人兄弟(!)の末っ子。
高校卒業後に俳優座養成所へ入所。
この15期は「華の」とつけるべきでしょうか、同期に原田芳雄や林隆三、太地喜和子に前田吟、夏八木勲、栗原小巻、小野武彦などが居て、なんかすごいことになっています。
66年に養成所を卒業、『オンシアター自由劇場』創立に関わり、ここでキャリアを磨いていく。
映画俳優デビュー作は、岡本喜八の『斬る』(68)。
翌々年の『沖縄』(70)で初主演を飾るなど、映画との相性は良好のようで、このあと、とくに70年代は映画を中心に活躍するようになりました。
テレビが中心となる80年代と比べて、なんだかすごく意外に思えます。
70年…『反逆のメロディー』、『野良猫ロック ワイルドジャンボ』、『戦争と人間 第一部 運命の序曲』、『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』
71年…『野良猫ロック 暴走集団’71』、『戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河』、『激動の昭和史 沖縄決戦』、
若い映画小僧には「ゼッテー観ろよクソヤロウ!」と強制的に薦める『八月の濡れた砂』、
『不良番長 手八丁口八丁』、『不良番長 突撃一番』
72年…『現代やくざ 人斬り与太』、『どぶ川学級』、『海軍特別年少兵』
73年…『ゴキブリ刑事』、梶芽衣子がとことん美しくとことん格好いい『修羅雪姫』、『濡れた荒野を走れ』、『日本沈没』
74年…『必殺仕掛人 春雪仕掛針』、『炎の肖像』
75年…『阿寒に果つ』、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』
76年…『新仁義なき戦い 組長最後の日』、『沖縄やくざ戦争』、『犬神家の一族』、
やっぱり「76年は洋邦問わず、すごい年だったんだ」と再認識させられる『青春の殺人者』
77年…『北陸代理戦争』、『新宿酔いどれ番地 人斬り鉄』、『やくざ戦争 日本の首領』、『坊っちゃん』、『人間の証明』
78年…『愛の嵐の中で』、『聖職の碑』
79年…『黄金の犬』、『あゝ野麦峠』、『天使のはらわた 名美』
それにしても、ヤクザ物が多い。
年取ってからは柔和な雰囲気になりましたが、眼光も鋭いし、たしかに似合っていますものね。
80年代以降は、前述したようにテレビを中心に活躍。
その代表作が『北の国から』シリーズですが、個人的には『時間ですよふたたび』(87、TBS)も印象に残っています。
映画の出演作は・・・
『遥かなる走路』(80)、『男はつらいよ 寅次郎紙風船』(81)、『ひめゆりの塔』(82)、
鬼島を楽しそうに演じた『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ(85~88)、
『ボクが病気になった理由』(90)、『カンバック』(90)と、ちょっと寂しい感じです。
2012年―心臓疾患が判明したため、芸能活動を休止。
6月29日、心不全のため死去。享年70歳でした。
その翌年―つまり去年公開されたジブリのアニメーション『かぐや姫の物語』のアテレコ(=竹取の翁)が済んでいたため、遺作はこの映画となりました。
昔はヤンチャ、年とって「いいジジイ」・・・これ理想的な人生ですよねぇ。
次回のにっぽん男優列伝は、千葉真一さんから。
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