ここ数週間で数十人のデリバリーヘルス嬢とコンタクトを取り、彼女たちの話を聞いた。
あくまでも取材だからね。
まぁ客として「お願いします!」と頭を下げたくなる好みのロリータ女子も居たが、そこは我慢しましたさ。
えらいでしょう?
当然か、バカヤロウ。
店にとって彼女たちは商品である。
昔はひどい扱いを受けたこともあったろうが、いまはそんなこともなく、宝飾品? のように丁寧に丁寧に扱われており「ぜんぜんブラックではない」そうだ。
そうはいっても、ハダカを武器にする客商売。
玄関開けた途端に「チェンジ!」といわれ帰されるときは、「仕事だと分かっていても」傷つくことがあるという。
「あたしがダメで、あの子がOK。意味分かんない」
その逆―は、どうなんだろうか。
「・・・そりゃもちろん、嫌な客は居るよ。態度とかもそうだけど、見た目が気持ち悪かったり、昔の彼に似ていたり」
「気持ち悪いというのは、いま自分が想像している感じで正解かな」
「あの、パソコンの遠隔操作のヤツ」
「あぁ! 片山ね。うん、自分もそんな感じを想像してた」
「それでも、こっちは拒否すること出来ないし」
「うん、そうだね。客は選べない」
「そういうこと」
「昔の彼に似ているというのは、考えかたによっては、いいんじゃない?」
「いい想い出があればね。でも大抵は、そういう別れかたをしてきてないし」
「なるほどなぁ!」
「AVであればユーザーは選べないけど、男優は決まったひとだし、一般人よりいいんじゃない?」
「・・・肉体的にもAVのほうがいいと思ったことがある。でも、あれは一生残っちゃうし」
「そうかぁ」
客は、選べない。
18歳のころ、こんなことがあった。
新聞配達している区域に、洒落た理容室があったんだ。
新聞取ってくれているし、自分も格好つけたい? 年齢である。
カットで4000円は取り過ぎとも思ったが、付き合いとしてそこの客になった。
カットが終わればコーヒーを出してくれるサービスがあって、たいへんに居心地がいい。
同級生に紹介すると、彼もここを気に入ってくれた。
A君はどうだろう、B君はどうだろうと、手当たり次第に紹介する自分。
お初の客はメンバーズカードを作ることを勧められ、その特典のひとつに「友達を紹介すると、1000円割引」というのがあった。
ほぼ毎月ひとりかふたりを紹介していた自分は、いっつも2000円くらいでカットしてもらっていたんだ。
そういう話を新聞屋の休憩室でしていたところ、お洒落にまったく興味のないM君が「俺も行こうかな」といい出した。
M君は、いいヤツだ。
いいヤツだが、どこでもランニングで出かけてしまうようなところがあり、なおかつワキガの持ち主であった。
(割と)いいたいことをいうようになった現在ならともかく、18歳のころの自分は平和主義者で「可能なかぎり波風立たせたくない」タイプ。
だから「よしなよ」なんて、いわなかった。いえなかった。
こころのなかでは、何遍も叫んでいた? けれども。
で、M君も常連になった。
しかし。
明らかな「一見さん」に対してもメンバーズカードを勧めていたこの店が、M君にだけはそれを勧めなかった。
接客は、ほかの客と変わらない。
でもカードは勧めない。作らせない方向に持っていく、、、というかね。
「まっき~、俺だけ作ってもらえないんだけど・・・」
こういわれたときは、さすがに参った。
来て欲しくないんだよ、二度と―なんていえない。
店はプロ失格かもしれないが、気持ちは分からないでもない。
難しいよね、こういうのは。
映画『プリティ・ウーマン』(90)のなかで、唯一好きなシーンがあって笑、
それは、娼婦の格好をしたジュリア・ロバーツがブランドショップの入店を断られ、翌日、レディな格好? をして再来店した際、
店員のヘコヘコした態度を笑いながら「逃がした魚は大きかったね」といってのけるところ。
※トップ画像、そしてこの動画の中盤のシーン
M君、いま、どうしているのかな。
お洒落ガイになったろうか―などと、お洒落でもない自分が思うのも妙な話なのかね。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『ともに歌おう』
あくまでも取材だからね。
まぁ客として「お願いします!」と頭を下げたくなる好みのロリータ女子も居たが、そこは我慢しましたさ。
えらいでしょう?
当然か、バカヤロウ。
店にとって彼女たちは商品である。
昔はひどい扱いを受けたこともあったろうが、いまはそんなこともなく、宝飾品? のように丁寧に丁寧に扱われており「ぜんぜんブラックではない」そうだ。
そうはいっても、ハダカを武器にする客商売。
玄関開けた途端に「チェンジ!」といわれ帰されるときは、「仕事だと分かっていても」傷つくことがあるという。
「あたしがダメで、あの子がOK。意味分かんない」
その逆―は、どうなんだろうか。
「・・・そりゃもちろん、嫌な客は居るよ。態度とかもそうだけど、見た目が気持ち悪かったり、昔の彼に似ていたり」
「気持ち悪いというのは、いま自分が想像している感じで正解かな」
「あの、パソコンの遠隔操作のヤツ」
「あぁ! 片山ね。うん、自分もそんな感じを想像してた」
「それでも、こっちは拒否すること出来ないし」
「うん、そうだね。客は選べない」
「そういうこと」
「昔の彼に似ているというのは、考えかたによっては、いいんじゃない?」
「いい想い出があればね。でも大抵は、そういう別れかたをしてきてないし」
「なるほどなぁ!」
「AVであればユーザーは選べないけど、男優は決まったひとだし、一般人よりいいんじゃない?」
「・・・肉体的にもAVのほうがいいと思ったことがある。でも、あれは一生残っちゃうし」
「そうかぁ」
客は、選べない。
18歳のころ、こんなことがあった。
新聞配達している区域に、洒落た理容室があったんだ。
新聞取ってくれているし、自分も格好つけたい? 年齢である。
カットで4000円は取り過ぎとも思ったが、付き合いとしてそこの客になった。
カットが終わればコーヒーを出してくれるサービスがあって、たいへんに居心地がいい。
同級生に紹介すると、彼もここを気に入ってくれた。
A君はどうだろう、B君はどうだろうと、手当たり次第に紹介する自分。
お初の客はメンバーズカードを作ることを勧められ、その特典のひとつに「友達を紹介すると、1000円割引」というのがあった。
ほぼ毎月ひとりかふたりを紹介していた自分は、いっつも2000円くらいでカットしてもらっていたんだ。
そういう話を新聞屋の休憩室でしていたところ、お洒落にまったく興味のないM君が「俺も行こうかな」といい出した。
M君は、いいヤツだ。
いいヤツだが、どこでもランニングで出かけてしまうようなところがあり、なおかつワキガの持ち主であった。
(割と)いいたいことをいうようになった現在ならともかく、18歳のころの自分は平和主義者で「可能なかぎり波風立たせたくない」タイプ。
だから「よしなよ」なんて、いわなかった。いえなかった。
こころのなかでは、何遍も叫んでいた? けれども。
で、M君も常連になった。
しかし。
明らかな「一見さん」に対してもメンバーズカードを勧めていたこの店が、M君にだけはそれを勧めなかった。
接客は、ほかの客と変わらない。
でもカードは勧めない。作らせない方向に持っていく、、、というかね。
「まっき~、俺だけ作ってもらえないんだけど・・・」
こういわれたときは、さすがに参った。
来て欲しくないんだよ、二度と―なんていえない。
店はプロ失格かもしれないが、気持ちは分からないでもない。
難しいよね、こういうのは。
映画『プリティ・ウーマン』(90)のなかで、唯一好きなシーンがあって笑、
それは、娼婦の格好をしたジュリア・ロバーツがブランドショップの入店を断られ、翌日、レディな格好? をして再来店した際、
店員のヘコヘコした態度を笑いながら「逃がした魚は大きかったね」といってのけるところ。
※トップ画像、そしてこの動画の中盤のシーン
M君、いま、どうしているのかな。
お洒落ガイになったろうか―などと、お洒落でもない自分が思うのも妙な話なのかね。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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『ともに歌おう』