Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(79)

2014-06-14 00:30:00 | コラム
※トップ画像は、サッカーを題材にした映画『勝利への脱出』(81)。
名匠ジョン・ヒューストンが監督、スタローンが主演―ということになっているけれど、ペレが出ていることのほうで話題になった作品。
戦争+収容所に「サッカー」という要素をかけた技ありの作品で、いまのサッカー小僧でも楽しめるんじゃないかな。

ぜひ観よう。

※文末動画は、椎名林檎が歌う『NIPPON』。(2014NHKサッカーテーマ)
「右寄り」なんていう声もあるようだが、いつもの林檎ちゃんだ。これでいいと思うぜよ。


さて。
自分にとっての「初めてのサッカー」のお話。

自分が映画に出会うのは、小学4年生のころ。
成龍から入ってチャップリンを経由し社会派に染まって、スコセッシと黒澤にめぐりあった。
この二大映画作家に影響を受けて、映画の道に進むわけ。
そう決意したのは中学生に入ってからで、それまでは漫画家になりたいなぁ、、、なんて思っていた。

絵心があるのかといえば、うーーむ・・・と答える。

下書きまではOK、色を塗り出してアウトみたいな。
よくあるパターンだよね、それでもけっこう本気で漫画を描いてみたりした。

参考にしていたのが、当時の『週刊少年ジャンプ』に載っていた『キン肉マン』であり『ブラックエンジェルズ』であり『キャプテン翼』だった。
でも、『キン肉マン』を真似たプロレス漫画を描けば「ヒトコマずつサイズのちがうリング」しか描けず挫折、
『キャプテン翼』をパロディにしてみせた『キャプテン隼』を描けば「ゴールネットが面倒くさい」と挫折、
あぁ自分は漫画家の才能はないなぁ・・・なんて落ち込んだものだった。

そうしてペンを捨て、外に出てボールを蹴り始める。

書を捨てよ町へ出よう―なんつって。

面白くねぇよ、ぜんぜん。


体育の授業では、サッカーをやることはあまりなかった(と記憶する)。
女子も参加出来るようにと、ドッジボールかキックベースがメインだったような気がする。

だがみんな『翼』に影響を受けて、MIKASAのサッカーボールを持っていた。
ロングソックスを持っていた。それを止めるソックスバンドも持っていた。

というわけで、放課後の校庭や公民館の広場でサッカーを楽しんだ。
これがたぶん、自分にとっての「初サッカー」である。

メジャーリーグは知っていたが、W杯なんて知らなかった。
そんなクソガキが生意気にも、「いまのはオフサイドだ!」なんていいながら走っている。

ぜんぶ『翼』のおかげである。
だからカミソリシュートとか、スカイラブハリケーンも試してみた。

出来っこないけど。

あぁ楽しい。

群馬に居たころは「灰色だった」なんて何遍も書いたけれど、そこそこ楽しい青春時代だったじゃんか!!


だがある日―いつものように公民館の広場でサッカーを楽しんでいると、ボールがネットを越え、草むらのなかに入ってしまった。

前日書いたように、自分は主にキーパーをやっていた。
だからそのボールを、取りにいったんだ。

ボールはすぐに見つかった。

そのあともサッカーを楽しんだ。

その翌日、身体中にじんましんが出来た。

原因がはっきりしなかったものだから、自分は「草むらのなかで、なにかが起こった」と解釈した。
医師もそういったし、かーちゃんもきっとそうだといった。

そうして、サッカーが怖くなった。

なんだそりゃ、の話だが。
ちょうどそのころから肥満化してきたというのもあって、動くのが嫌いになった。
そこから抜け出すのは18歳くらいであり、そのあいだに自分は映画の虜になった。

運があるのかないのか。

スコセッシも小児喘息を患い、激しい運動を禁じられていた。
息子を不憫に思った母親が連れて行ったのが、映画館だったというじゃないか。

それと同じことだ―と、自分に優しく解釈して、このエピソードを終えることとしよう。


・・・・・ともかく。

日本、がんばれ!!




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『CMリビドー』

コメント (2)
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