大島渚「―誰だってねぇ、ガラガラの映画館で映画を観るなんて、面白くないことですよ」
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オオシマの意見に、半分は賛成、でも残り半分で反対―というのが率直な気持ちかな。
いわゆるビッグバジェットであれば、満員御礼状態で観たほうが盛り上がる。
ほかの観客とともに笑ったり涙したほうが、「あぁ映画を観ている!」という感慨に浸ることが出来るものねぇ。
けれどもミニシアターでかかるような映画であった場合、作品とじっくり対峙したいのに横のひとの「脚の組みかえ」や「咳」、前のひとの頭が気になったりね、
迷惑行為というわけじゃないから注意することも出来ず、なんとなく損をした気持ちになってしまうことも。
「だから映画館でなく、家で観る」というひとも多く、
分かるけど、どんな金持ちだって「映画館に勝るホームシアターセット」を設置出来るはずもないわけで、
やっぱり映画は映画館で観るべきなんだけれどなぁ、、、なんて思ったりしている。
これだけ映画館通いをつづけていると、その回の動員に驚くこともある。
自分以外、高校生だったとか。
自分も含めて男だらけ、女子がひとりも存在しないとか。
その逆に、自分以外は女子だった、あるいはカップルだった、、、ということも。
そのなかでも印象に残るのは、観客の傾向云々ではなく、やっぱり人数。
『アナと雪の女王』は「いつだって満席」だが、そんな恵まれた「勝ち」映画ばかりじゃない。
いや7割程度が、そういうビッグバジェットにやられた「負け」映画といっていい。
勘兵衛じゃないが、「またしても、負け戦だったな」といいたくなっちまう。
今宵は、自分が目の当たりにした「そんな、負け映画」の5選を展開してみよう。
もちろん興行的に惨敗しただけであり、イコール駄作というわけではない。
批評的には成功した映画も含まれており、だから批評・興行の両面で成功した作品は「えらい!」ということになっているのだった。
さらに付け加えれば、全国的にみると「興行的に、やや成功した作品」も含まれる。
自分が観たタイミング、それから「どの映画館で観たか」も重要であり、その日・その場所で「俺以外、客が居ない」という状況だったとしても、だからといって「この映画はハズレだ」とはいえないのである。
(1)『ソナチネ』(93)
初日に観て「大」感激し、上映3日目・5日目と3回観にいったが、そのどれもが「観客10人以下」だった。
信じられんっ!!
それでも幸福な映画体験だった。
(2)『ショーシャンクの空に』(94)
ビデオ発売から人気に火がついた―といえば、この作品だろう。
実際、興行面では日米とも振るわなかった。
シネコン乱立前夜であり、だから入れ替え制ではなく、自分は朝から晩まで同じ席に座ってスクリーンを眺めていたっけ。
たしか1日5回上映であり、そのときは合計しても100人入らなかったのではないか?
ありえねぇっ!!
(3)『ダイハード2』(90)
生まれて初めてアルバイトした映画館『清流』で、自分が映写技師として「独り立ち映写」した記念すべき映画。
しかし入らない。
ぜんっぜん、入らない。
最低記録はたぶん、自分のねぃちゃんと、当時付き合っていた彼氏のふたりだけ、、、だったか。
350席以上ある映画館で、カップルが一組だけ―なんか特別興行みたいで、それはそれで素敵かも。
(4)『どすこい!わんぱく土俵』(94)
若・貴兄弟ブームに便乗して創られた、クソ面白くない相撲アニメーション映画。
自分が観た回は、自分以外に観客が居なかった。
出た、劇場ひとり!!
すぐ打ち切られたと記憶するが、これはまぁ、しょうがないだろう。
(5)『しんぼる』(2009)
松本人志が手がけた映画のなかでも、たぶん最も興行的・批評的に惨敗した作品。
初日に観たのに、自分を含めてたった3人―松ちゃんは大好きなので擁護したいが、いや、この出来では、やっぱりしょうがない、、、としかいいようがない。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『Be cool ~海外男優「偏」~』
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オオシマの意見に、半分は賛成、でも残り半分で反対―というのが率直な気持ちかな。
いわゆるビッグバジェットであれば、満員御礼状態で観たほうが盛り上がる。
ほかの観客とともに笑ったり涙したほうが、「あぁ映画を観ている!」という感慨に浸ることが出来るものねぇ。
けれどもミニシアターでかかるような映画であった場合、作品とじっくり対峙したいのに横のひとの「脚の組みかえ」や「咳」、前のひとの頭が気になったりね、
迷惑行為というわけじゃないから注意することも出来ず、なんとなく損をした気持ちになってしまうことも。
「だから映画館でなく、家で観る」というひとも多く、
分かるけど、どんな金持ちだって「映画館に勝るホームシアターセット」を設置出来るはずもないわけで、
やっぱり映画は映画館で観るべきなんだけれどなぁ、、、なんて思ったりしている。
これだけ映画館通いをつづけていると、その回の動員に驚くこともある。
自分以外、高校生だったとか。
自分も含めて男だらけ、女子がひとりも存在しないとか。
その逆に、自分以外は女子だった、あるいはカップルだった、、、ということも。
そのなかでも印象に残るのは、観客の傾向云々ではなく、やっぱり人数。
『アナと雪の女王』は「いつだって満席」だが、そんな恵まれた「勝ち」映画ばかりじゃない。
いや7割程度が、そういうビッグバジェットにやられた「負け」映画といっていい。
勘兵衛じゃないが、「またしても、負け戦だったな」といいたくなっちまう。
今宵は、自分が目の当たりにした「そんな、負け映画」の5選を展開してみよう。
もちろん興行的に惨敗しただけであり、イコール駄作というわけではない。
批評的には成功した映画も含まれており、だから批評・興行の両面で成功した作品は「えらい!」ということになっているのだった。
さらに付け加えれば、全国的にみると「興行的に、やや成功した作品」も含まれる。
自分が観たタイミング、それから「どの映画館で観たか」も重要であり、その日・その場所で「俺以外、客が居ない」という状況だったとしても、だからといって「この映画はハズレだ」とはいえないのである。
(1)『ソナチネ』(93)
初日に観て「大」感激し、上映3日目・5日目と3回観にいったが、そのどれもが「観客10人以下」だった。
信じられんっ!!
それでも幸福な映画体験だった。
(2)『ショーシャンクの空に』(94)
ビデオ発売から人気に火がついた―といえば、この作品だろう。
実際、興行面では日米とも振るわなかった。
シネコン乱立前夜であり、だから入れ替え制ではなく、自分は朝から晩まで同じ席に座ってスクリーンを眺めていたっけ。
たしか1日5回上映であり、そのときは合計しても100人入らなかったのではないか?
ありえねぇっ!!
(3)『ダイハード2』(90)
生まれて初めてアルバイトした映画館『清流』で、自分が映写技師として「独り立ち映写」した記念すべき映画。
しかし入らない。
ぜんっぜん、入らない。
最低記録はたぶん、自分のねぃちゃんと、当時付き合っていた彼氏のふたりだけ、、、だったか。
350席以上ある映画館で、カップルが一組だけ―なんか特別興行みたいで、それはそれで素敵かも。
(4)『どすこい!わんぱく土俵』(94)
若・貴兄弟ブームに便乗して創られた、クソ面白くない相撲アニメーション映画。
自分が観た回は、自分以外に観客が居なかった。
出た、劇場ひとり!!
すぐ打ち切られたと記憶するが、これはまぁ、しょうがないだろう。
(5)『しんぼる』(2009)
松本人志が手がけた映画のなかでも、たぶん最も興行的・批評的に惨敗した作品。
初日に観たのに、自分を含めてたった3人―松ちゃんは大好きなので擁護したいが、いや、この出来では、やっぱりしょうがない、、、としかいいようがない。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『Be cool ~海外男優「偏」~』