56年10月21日生まれ、58歳。
千葉出身。
公式ブログ
70年代後半から80年代前半―超のつく男前ではないけれど、等身大の若者を演じ業界から高評価を受けていた永島敏行(ながしま・としゆき)さん、
現在は映画に出演しても「出ずっぱり」という感じではなく、脇を固めるというか、特別出演みたいな扱いが多いです。
93年から始めた米作りに熱中、有限会社「青空市場」の代表取締役に就任し販売などに精を出すようになった・・・ためだと思われます。
その姿勢は「○○やってみました」のような軽いものではなく、去年より秋田県立大学の客員教授に就任、農業の魅力を教えるほどに本格的なのでした。
だから―でしょうか、近代映画史に欠かせない俳優のひとりなのに、若い映画ファンは永島さんの存在を知らなかったりするのですよね~。
※代表作といったら、やっぱりこれになるのでしょうか。
『遠雷』も捨て難いけど、走る映画『サード』の脚本は寺山修司だし、このころの森下愛子って、ほんとうに色っぽくて素晴らしいから。
<経歴>
映画俳優デビュー作は、77年の『ドカベン』。
高校球児をやっていた経歴が買われて―とウィキペディアにも載っていますが、いやいやこの作品は、有名な漫画を原作としつつも、野球は最後のほうに「ちょこっと」展開されるだけ、ほとんどの時間が柔道の描写に費やされるというトンデモ作品です。
コカコーラとタイアップ? しているわけもないのに、あらゆるシーンでコカコーラのロゴや商品そのものが登場。
それらが気になって、物語に入り込めません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/9d/c4e80575320fccd8f7269a236136522c.jpg)
たぶん永島さんも、キャリアから消したいであろう珍作・・・なのですけれど、
神は才能ある若者を見捨てませんでした、翌年の『サード』(78)が評価を受けて、続々とオファーが舞い込むようになります。
『事件』(78)、『皇帝のいない八月』(78)、『俺たちの交響楽』(79)、
やっぱり森下愛子が素晴らしい『十八歳、海へ』(79)、
『動乱』(80)、『復活の日』(80)、『二百三高地』(80)、『連合艦隊』(81)、『幸福』(81)、
そしてもうひとつの代表作、『遠雷』(81)。
宇都宮、トマト栽培、ビニルハウス、そのなかでのセックス―いかにもATG、荒井晴彦的で自分は好きですが、評価の分かれる作品ではあります。
『駅 STATION』(81)、『赤い帽子の女』(82)、『キャバレー』(86)、『時計 Adieu l’Hiver』(86)、『青春かけおち篇』(87)、『愛はクロスオーバー』(87)、『噛む女』(88)、『異人たちとの夏』(88)、『ドンマイ』(90)。
『夢の女』(93)、『夜がまた来る』(94)、『ひめゆりの塔』(95)、『午後の遺言状』(95)、
石井隆の映像世界で、楽しそうにヤクザを演じた『GONIN』(95…翌年の姉妹編にも出演)、
『男たちのかいた絵』(96)、『タオの月』(97)、『クロスファイア』(2000)、『郡上一揆』(2000)、『長崎ぶらぶら節』(2001)、『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)。
2004年―。
ショーケン萩原健一主演で企画が進められていた映画『透光の樹』が、クランクイン直後からスタッフとショーケンのあいだで確執などが起き撮影が続行不可能な状態に。
結局ショーケンは降板し、永島さんが代打で主演を務めました。
田中陽造による脚本が素晴らしく、また、相手役の秋吉久美子もさすがの存在感を放っていますので、出来ればショーケン版を観たかった・・・というのが本音ですけれど、噂ではなく事実として秋吉さんまで罵倒していたようですからね、おそらく撮影どころではなかったのだと思います、精神状態が。
付け足し的な表現になりますが、永島さんもけっして悪くなかったですよ!!
『水に棲む花』(2006)、『眉山―びざん―』(2007)、『北辰斜にさすところ』(2007)、『わたし出すわ』(2009)、『ゴールデンスランバー』(2010)、そして最新作が『種まく旅人~みのりの茶~』(2012)。
出演作が減少気味なのは、前述したとおり。
ちょっと寂しいですよね・・・。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『選ばれし朴訥 ~追悼、高倉健~』
千葉出身。
公式ブログ
70年代後半から80年代前半―超のつく男前ではないけれど、等身大の若者を演じ業界から高評価を受けていた永島敏行(ながしま・としゆき)さん、
現在は映画に出演しても「出ずっぱり」という感じではなく、脇を固めるというか、特別出演みたいな扱いが多いです。
93年から始めた米作りに熱中、有限会社「青空市場」の代表取締役に就任し販売などに精を出すようになった・・・ためだと思われます。
その姿勢は「○○やってみました」のような軽いものではなく、去年より秋田県立大学の客員教授に就任、農業の魅力を教えるほどに本格的なのでした。
だから―でしょうか、近代映画史に欠かせない俳優のひとりなのに、若い映画ファンは永島さんの存在を知らなかったりするのですよね~。
※代表作といったら、やっぱりこれになるのでしょうか。
『遠雷』も捨て難いけど、走る映画『サード』の脚本は寺山修司だし、このころの森下愛子って、ほんとうに色っぽくて素晴らしいから。
<経歴>
映画俳優デビュー作は、77年の『ドカベン』。
高校球児をやっていた経歴が買われて―とウィキペディアにも載っていますが、いやいやこの作品は、有名な漫画を原作としつつも、野球は最後のほうに「ちょこっと」展開されるだけ、ほとんどの時間が柔道の描写に費やされるというトンデモ作品です。
コカコーラとタイアップ? しているわけもないのに、あらゆるシーンでコカコーラのロゴや商品そのものが登場。
それらが気になって、物語に入り込めません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/9d/c4e80575320fccd8f7269a236136522c.jpg)
たぶん永島さんも、キャリアから消したいであろう珍作・・・なのですけれど、
神は才能ある若者を見捨てませんでした、翌年の『サード』(78)が評価を受けて、続々とオファーが舞い込むようになります。
『事件』(78)、『皇帝のいない八月』(78)、『俺たちの交響楽』(79)、
やっぱり森下愛子が素晴らしい『十八歳、海へ』(79)、
『動乱』(80)、『復活の日』(80)、『二百三高地』(80)、『連合艦隊』(81)、『幸福』(81)、
そしてもうひとつの代表作、『遠雷』(81)。
宇都宮、トマト栽培、ビニルハウス、そのなかでのセックス―いかにもATG、荒井晴彦的で自分は好きですが、評価の分かれる作品ではあります。
『駅 STATION』(81)、『赤い帽子の女』(82)、『キャバレー』(86)、『時計 Adieu l’Hiver』(86)、『青春かけおち篇』(87)、『愛はクロスオーバー』(87)、『噛む女』(88)、『異人たちとの夏』(88)、『ドンマイ』(90)。
『夢の女』(93)、『夜がまた来る』(94)、『ひめゆりの塔』(95)、『午後の遺言状』(95)、
石井隆の映像世界で、楽しそうにヤクザを演じた『GONIN』(95…翌年の姉妹編にも出演)、
『男たちのかいた絵』(96)、『タオの月』(97)、『クロスファイア』(2000)、『郡上一揆』(2000)、『長崎ぶらぶら節』(2001)、『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)。
2004年―。
ショーケン萩原健一主演で企画が進められていた映画『透光の樹』が、クランクイン直後からスタッフとショーケンのあいだで確執などが起き撮影が続行不可能な状態に。
結局ショーケンは降板し、永島さんが代打で主演を務めました。
田中陽造による脚本が素晴らしく、また、相手役の秋吉久美子もさすがの存在感を放っていますので、出来ればショーケン版を観たかった・・・というのが本音ですけれど、噂ではなく事実として秋吉さんまで罵倒していたようですからね、おそらく撮影どころではなかったのだと思います、精神状態が。
付け足し的な表現になりますが、永島さんもけっして悪くなかったですよ!!
『水に棲む花』(2006)、『眉山―びざん―』(2007)、『北辰斜にさすところ』(2007)、『わたし出すわ』(2009)、『ゴールデンスランバー』(2010)、そして最新作が『種まく旅人~みのりの茶~』(2012)。
出演作が減少気味なのは、前述したとおり。
ちょっと寂しいですよね・・・。
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