じーん「ず」→「ずー」(ZOO)
調べ出したら切りがないし、おそらく死ぬまで結果を出せないように思うので、自分の持つ「映画的な、勘」でいってみるが・・・
5本に1本くらいの割合で、映画にはヒト以外の動物が登場する。
もっと多いのではないか、3本に1本くらいのような気がする・・・けれど、いや、世界中の映画を対象とすれば、これは妥当な数字だ、、、といい切ってしまおう。
そのくらい頻繁に登場する動物―主に、犬と猫、馬か―だが、しかし動物園となると、スクリーンの登場回数としては多くない。
むしろ少ないくらいだろう。
すぐに想起するのが、動物園そのものが舞台となっている映画。
モンティ・パイソンがからんだ『危険な動物たち』(96)や『旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~』(2009)、アニメーションでは『マダガスカル』(2005)など。
変化球では、邦題はサイアクだけど物語そのものは素晴らしい『幸せへのキセキ』(2011)、
デートの場として描かれる『GO』(2001)、
敵? をライオンに喰わせようとする『グッドフェローズ』(90)などなど。
『グッドフェローズ』のライオンは、ビートたけしもいっていたが、いまひとつ迫力に欠けたかな。
この映画に文句をいうとしたら、ここくらいしかないわけだけれども。
さて。
映画小僧としては、ここにもうひとつ、英国産のヘンタイ映画『ZOO』(85)を加えたい。
お馴染みの? Jポップのことではないよ。
まずはその、冒頭部分を。
もうこれだけで、ヘンテコな感じがするでしょう?
印象的な音楽は、マイケル・ナイマンが担当。
監督は、80年代の映画界に突然変異のように出現し、天才と騒がれ、日本でも淀川先生がベタボメしたことから注目されたピーター・グリーナウェイである。
公立動物園で動物学者として働く双子の兄弟、オズワルドとオリヴァー。
動画の冒頭で描かれているように、彼らの妻は「ふたりとも」交通事故で死んでしまう。
悲しみに暮れる兄弟はしかし、次第に、動物たちが死んで腐敗していく過程に興味を抱き、その様子を詳細に記録していくようになる―。
きちんとした物語はこれくらいで、あとはひたすら倒錯的な描写と、美醜の判断がつき難い腐敗画像で構成されている。
なにかの死をきっかけとして死体に取り憑かれていく、という物語で想起するのは塚本晋也の『ヴィタール』(2004)だが、これはその動物篇―と思って観ていると、最終的にはヒトの身体に辿り着くので「やっぱり、そうだよね」といった感想を抱く。
だから当然、ハダカがメインの映像になるのだが、公開当時は日本の規制が厳しくて、ぼかしだらけだった、、、と記憶している。(現在は、そうでもないらしい)
ぼかしはこの監督のトレードマーク? みたいなところがあり、ほとんどの映画に沢山(!!)登場。
淀川先生は「グリーナウェイの映画をリアルタイムで触れることが出来る、君たちは幸福なんだ!!」と熱をこめて語っていたが、最近は80~90年代の元気がない。
コーエン兄弟にはカーター・バーウェル。
スピルバーグにはジョン・ウィリアムズ。
ティム・バートンにはダニー・エルフマン。
そして、グリーナウェイにはマイケル・ナイマンという最強の「座付き」作曲家が居た。
しかし、子どものような喧嘩を繰り広げ「もう、あんなヤツには音楽は頼まん!!」と絶縁宣言をしてしまう。
それ以来なのである、グリーナウェイの映画がパッとしなくなったのは。
仲直りしてくれないかな・・・両者ともに好きな自分なんかは、そう思うわけだが・・・。
あすのしりとりは・・・
「ずー」→「ずー」らんだー。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(96)』
調べ出したら切りがないし、おそらく死ぬまで結果を出せないように思うので、自分の持つ「映画的な、勘」でいってみるが・・・
5本に1本くらいの割合で、映画にはヒト以外の動物が登場する。
もっと多いのではないか、3本に1本くらいのような気がする・・・けれど、いや、世界中の映画を対象とすれば、これは妥当な数字だ、、、といい切ってしまおう。
そのくらい頻繁に登場する動物―主に、犬と猫、馬か―だが、しかし動物園となると、スクリーンの登場回数としては多くない。
むしろ少ないくらいだろう。
すぐに想起するのが、動物園そのものが舞台となっている映画。
モンティ・パイソンがからんだ『危険な動物たち』(96)や『旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~』(2009)、アニメーションでは『マダガスカル』(2005)など。
変化球では、邦題はサイアクだけど物語そのものは素晴らしい『幸せへのキセキ』(2011)、
デートの場として描かれる『GO』(2001)、
敵? をライオンに喰わせようとする『グッドフェローズ』(90)などなど。
『グッドフェローズ』のライオンは、ビートたけしもいっていたが、いまひとつ迫力に欠けたかな。
この映画に文句をいうとしたら、ここくらいしかないわけだけれども。
さて。
映画小僧としては、ここにもうひとつ、英国産のヘンタイ映画『ZOO』(85)を加えたい。
お馴染みの? Jポップのことではないよ。
まずはその、冒頭部分を。
もうこれだけで、ヘンテコな感じがするでしょう?
印象的な音楽は、マイケル・ナイマンが担当。
監督は、80年代の映画界に突然変異のように出現し、天才と騒がれ、日本でも淀川先生がベタボメしたことから注目されたピーター・グリーナウェイである。
公立動物園で動物学者として働く双子の兄弟、オズワルドとオリヴァー。
動画の冒頭で描かれているように、彼らの妻は「ふたりとも」交通事故で死んでしまう。
悲しみに暮れる兄弟はしかし、次第に、動物たちが死んで腐敗していく過程に興味を抱き、その様子を詳細に記録していくようになる―。
きちんとした物語はこれくらいで、あとはひたすら倒錯的な描写と、美醜の判断がつき難い腐敗画像で構成されている。
なにかの死をきっかけとして死体に取り憑かれていく、という物語で想起するのは塚本晋也の『ヴィタール』(2004)だが、これはその動物篇―と思って観ていると、最終的にはヒトの身体に辿り着くので「やっぱり、そうだよね」といった感想を抱く。
だから当然、ハダカがメインの映像になるのだが、公開当時は日本の規制が厳しくて、ぼかしだらけだった、、、と記憶している。(現在は、そうでもないらしい)
ぼかしはこの監督のトレードマーク? みたいなところがあり、ほとんどの映画に沢山(!!)登場。
淀川先生は「グリーナウェイの映画をリアルタイムで触れることが出来る、君たちは幸福なんだ!!」と熱をこめて語っていたが、最近は80~90年代の元気がない。
コーエン兄弟にはカーター・バーウェル。
スピルバーグにはジョン・ウィリアムズ。
ティム・バートンにはダニー・エルフマン。
そして、グリーナウェイにはマイケル・ナイマンという最強の「座付き」作曲家が居た。
しかし、子どものような喧嘩を繰り広げ「もう、あんなヤツには音楽は頼まん!!」と絶縁宣言をしてしまう。
それ以来なのである、グリーナウェイの映画がパッとしなくなったのは。
仲直りしてくれないかな・・・両者ともに好きな自分なんかは、そう思うわけだが・・・。
あすのしりとりは・・・
「ずー」→「ずー」らんだー。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(96)』