Cape Fear、in JAPAN

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きらきらひかる:映画俳優篇

2014-11-02 03:59:29 | コラム
先月末に「あのころの輝きを取り戻してほしい映画監督10人」を取り上げたので、きょうは、その映画俳優篇を展開してみたい。


ビートたけし「米国映画を観ているとさ、あの映画の、このひとの演技が凄い、、、というのが、いっぱいあるわけ。あの一作だけっていうひとが沢山居る。少し前の日本映画なんか、もう緒形拳だらけだもん」(初期の『TVタックル』より)

まぁたしかにそうだわね、それが90年代に入ると、役所さんに変わったわけだけれども。


映画監督の場合は、思い浮かべたのは20人程度だったが、
映画俳優となると、あのひともそうだ、このひともそうだ―みたいな感じでワンサカ出てきて切りがない。

そういう意味では俳優の世界は、監督の世界よりも過酷なのかもしれない。
それでも輝きたい。きらきらしたい。

かつて松尾スズキは、「芸能界の輝きたい願望は、電球以上である」といった。
ほんとうに、そうなのだろう。

そのきらきらが一瞬であったがゆえに、忘れ難い存在になった―と結ぶことも可能だが、それでもやっぱり、再び彼ら彼女らのきらきらが見たい。

そんな10人を挙げてみた。


※強調しておくが、けっして「あのひとは、いま」的な企画ではない。


(1)ソーラ・バーチ




『ゴーストワールド』(2001)で共演したスカーレット・ヨハンソンのほうが売れたが、このころのバーチの輝きは凄まじく、スクリーンから目が離せなかった。

『アメリカン・ビューティー』(99)のテーマを支えたのも、彼女だったのだと思う。

(2)ジェナ・マローン




『ドニー・ダーコ』(2001)の転校生が最も印象に残る。
母親とのゴタゴタで、足許すくわれた感があり。

(3)真野きりな



『がんばっていきまっしょい』(98)では、はっきりいって主演の田中麗奈より輝いていた。

『バレット・バレエ』(2000)でも鮮烈な演技を披露していたが、俳優業は引退してしまった。

(4)宮崎将



あおいちゃんの実兄。
現在でもちゃんと俳優をやっているが、『EUREKA』(2001)以外は作品に恵まれていない。

(5)ヘザー・グラハム…トップ画像

大好きだった女優のひとり。

ヤンチャ集団の輪を乱す『ドラッグストア・カウボーイ』(89)、ローラースケートを履き続ける『ブギーナイツ』(97)などで好演、
しかし、なんといっても代表作は『ツイン・ピークス』(90~91)のアニー役だろう。

(6)ユン・ピョウ

成龍ジャッキーとサモ・ハン、そしてピョウが組んでいたころの香港映画は最強だった。

(7)松田暎子

『愛のコリーダ』(76)で定を演じたひと。

この役にインパクトがあり過ぎた―そう考えると、きっちりガンジーから卒業? 出来たベン・キングスレーってすごい。

(8)ジョイ・ウォン

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(87)を観たのは、高校生のころ。
当時、彼女を好きだったクラスメイトはモノスゴ多かった。

(9)ジュリエット・ルイス

『ケープ・フィアー』(91)の、デ・ニーロとのからみは映画史に残ると思う。

演技力も抜群、ウィノナ・ライダーのような問題を起こしたわけでもないのに、なぜ輝きが消えたのか。

(10)シェリル・リー

『ツイン・ピークス』組から、もうひとり。

しかし。
うーん、このシリーズが好きだからこそいうが・・・
彼女は動いているときは、それほど美しくなかった。つまり死体姿だけが美しかった―それが、彼女にとっての致命傷だったのだと思う。





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コメント (1)
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