りめい「く」→「く」らいまっくす
「敢えてそうしない」外しのテクニックもあるにはあるが、
ほとんどの映画、そうだなぁ、たぶん9割くらいの映画にはクライマックスが用意されている。
その描写が成功していれば、ほかの部分がペケでも「なんとなく」面白い映画と感じたりして。
映画にかぎらないよね、テレビドラマでも小説でも漫画でも、スポーツも、セックスだってそうだし。
climaxとはデジタル大辞泉によると・・・
「物事の緊張や精神の高揚が最高に盛り上がった状態。劇・文学作品などで、最も盛り上がったところ。最高潮」のこと。
物語は基本的に起承転結の構成になっていて、「転結」あたりにクライマックスを用意してあるのが理想だけれども、必ずしもそうとはいい切れない。
「こうでなければいけない」と決まっているわけではないので、中盤あたりに持ってくる「業師」だって居るのだった。
これから自分が選出する「まちがいなく盛り上がるクライマックス」映画の10傑を展開するが、映画ファンでなくとも知っている作品ばかりとなっている。
映画小僧らしく「ひとひねりも、ふたひねりもある」変わった作品を選出したかったが、
古典が古典であるゆえん、
ポピュラーな作品の強さというものを思い知り、
まだ観ていないアンちゃんネーちゃんも居るだろうから、敢えてこのままにしておこうかな、、、と。
(1)『七人の侍』(54…トップ画像)
クライマックス映画のチャンピオン。
わざわざ雨を降らせたところに勝因あり。
登場人物のほとんどが「なにをいっているのか分からない」が、そんなことはどうでもいい。
だからこそ、海外でもウケた。
(2)『用心棒』(61)
黒澤映画のワンツーフィニッシュ。
直前まで、主人公がボロボロであればあるほど、クライマックスは盛り上がる―というのがよく分かる。
「あんまりこっちに来るんじゃねぇ!」
このあと、三十郎はニヤリと笑うのだ。
(3)『ロッキー』(76)
アポロとの死闘。
何度でも立ち上がり、アポロさえウンザリしているところがいい。
(4)『マグノリア』(99)
カエルの雨が降ってくる。
『ロッキー』もそうだが、見せ場のあと、男と女が愛を確認し合うところも含めてのクライマックス。
(5)『独裁者』(40)
解説は不要か、映画史上で最も有名な演説。
このことをいいたいがために、サイレント映画へのこだわりを捨てたのだろう。
(6)『俺たちに明日はない』(67)
87発の銃弾、絶妙なスローモーション。
盛り上がりというより、戦慄といったほうが適切かもしれないが。
(7)『JFK』(91)
裁判シーンのすべて。
いいたいことをすべて詰め込んでいるオリバー・ストーンって、やっぱりすごい。
(8)『砂の器』(74)
演奏会と、回想シーンのモンタージュ。
(9)『ヒート』(95)
長過ぎる! と感じるぎりぎりまでつづける銃撃戦。
(10)『スパルタンX』(84)
三銃士の完成。
ひとりで勝てなくとも、ふたりで勝たなくとも、友情パワーで乗り切るぜ!
次回のしりとりは・・・
くらいまっく「す」→「す」けーる。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『階段』
「敢えてそうしない」外しのテクニックもあるにはあるが、
ほとんどの映画、そうだなぁ、たぶん9割くらいの映画にはクライマックスが用意されている。
その描写が成功していれば、ほかの部分がペケでも「なんとなく」面白い映画と感じたりして。
映画にかぎらないよね、テレビドラマでも小説でも漫画でも、スポーツも、セックスだってそうだし。
climaxとはデジタル大辞泉によると・・・
「物事の緊張や精神の高揚が最高に盛り上がった状態。劇・文学作品などで、最も盛り上がったところ。最高潮」のこと。
物語は基本的に起承転結の構成になっていて、「転結」あたりにクライマックスを用意してあるのが理想だけれども、必ずしもそうとはいい切れない。
「こうでなければいけない」と決まっているわけではないので、中盤あたりに持ってくる「業師」だって居るのだった。
これから自分が選出する「まちがいなく盛り上がるクライマックス」映画の10傑を展開するが、映画ファンでなくとも知っている作品ばかりとなっている。
映画小僧らしく「ひとひねりも、ふたひねりもある」変わった作品を選出したかったが、
古典が古典であるゆえん、
ポピュラーな作品の強さというものを思い知り、
まだ観ていないアンちゃんネーちゃんも居るだろうから、敢えてこのままにしておこうかな、、、と。
(1)『七人の侍』(54…トップ画像)
クライマックス映画のチャンピオン。
わざわざ雨を降らせたところに勝因あり。
登場人物のほとんどが「なにをいっているのか分からない」が、そんなことはどうでもいい。
だからこそ、海外でもウケた。
(2)『用心棒』(61)
黒澤映画のワンツーフィニッシュ。
直前まで、主人公がボロボロであればあるほど、クライマックスは盛り上がる―というのがよく分かる。
「あんまりこっちに来るんじゃねぇ!」
このあと、三十郎はニヤリと笑うのだ。
(3)『ロッキー』(76)
アポロとの死闘。
何度でも立ち上がり、アポロさえウンザリしているところがいい。
(4)『マグノリア』(99)
カエルの雨が降ってくる。
『ロッキー』もそうだが、見せ場のあと、男と女が愛を確認し合うところも含めてのクライマックス。
(5)『独裁者』(40)
解説は不要か、映画史上で最も有名な演説。
このことをいいたいがために、サイレント映画へのこだわりを捨てたのだろう。
(6)『俺たちに明日はない』(67)
87発の銃弾、絶妙なスローモーション。
盛り上がりというより、戦慄といったほうが適切かもしれないが。
(7)『JFK』(91)
裁判シーンのすべて。
いいたいことをすべて詰め込んでいるオリバー・ストーンって、やっぱりすごい。
(8)『砂の器』(74)
演奏会と、回想シーンのモンタージュ。
(9)『ヒート』(95)
長過ぎる! と感じるぎりぎりまでつづける銃撃戦。
(10)『スパルタンX』(84)
三銃士の完成。
ひとりで勝てなくとも、ふたりで勝たなくとも、友情パワーで乗り切るぜ!
次回のしりとりは・・・
くらいまっく「す」→「す」けーる。
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明日のコラムは・・・
『階段』