久し振りに手掛けているシナリオの第一稿目が完成。
完成といっても一稿目は骨組みに過ぎないので、祝ってる場合じゃない。
少なくとも五稿目までいかないと「作品」として他者に読んでもらうわけにはいかない、
ただ気持ち的に少しだけ楽になったというか、細部の描写はこうしてやろうとか、「凝る」楽しみを持つ余裕が出来始めている。
作品の主題と向き合う毎日のなかで、よいタイミングで観ることが出来た映画がひとつ。
リアリズム描写に定評のある、キャスリーン・ビグローの『デトロイト』(現在公開中)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/e8/866bd0321753870000cbdfd42498b7b2.jpg)
67年、デトロイト暴動の最中に発生した「アルジェ・モーテル事件」に焦点を当てた社会派実録映画である。
細かい批評は避けるが、暴力というものが、いつ・どんな風に「発火」してしまうのかを丹念に描きこむ点において、ある種の実験映画だとも思った。
イヤなテーマではあるので、観るひとしか観ないであろう。
自分は「大」好物ではあるものの、そんな映画を立て続けに観ていたら「当然」鬱っぽくはなる。
ただ今回のシナリオが、この主題と直接的に関わってくるため、この数ヶ月で20本くらい「そんな映画」と向き合ってきた。
今宵は、そんな「暴力を主題とした、あるいは鋭い視点で暴力を捉えた」映画の10傑を展開してみたい。
(1)『ワイルド・アット・ハート』(90…トップ画像)
冒頭、ルーラ(ローラ・ダーン)にちょっかいを出した男を、セイラー(ニコラス・ケイジ)が殴り殺す。
やりすぎ描写でカンヌも騒然としたらしいが、相手が持っていたナイフでスイッチが入ってしまったのだろうか。
(2)『わらの犬』(71)
窮鼠猫を嚙む、を地でいく主人公。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/76/697341355320d845109478c384cdd281.jpg)
最後の「帰り道が分からない」「俺もだ」の会話こそ、この映画の主題だろう。
(3)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
暴力の根幹には、復讐心が宿っている。
だから復讐する相手が精神をやられようと、知ったことではない。
(4)『ゆきゆきて、神軍』(87)
カメラが回っていたから、暴力を振るっていたのか。
否。
しかしカメラの存在によって、「さらに」大胆にはなったのかもしれない。
(5)『グッドフェローズ』(90)
銃が暴発して、スパイダーの足は粉砕
↓
開き直ったスパイダーに、バカにされる
↓
それに怒ったトミーは、スパイダーを撃ち殺す
この世界では、こんな「阿呆らしい」単純なことが「間違いなく」起こっている。
(6)『眠らない街 新宿鮫』(93)
「警官は、サミットは守るけど、ボクたちは守らない」
(7)『オールド・ボーイ』(2003)
閉じ込められていた怒りが肉体改造へと向かわせ、解放された瞬間に暴力が爆発する。
(8)『リービング・ラスベガス』(95)
男は繊細なイキモノなので、性的にバカにされると暴力を行使し易くなる。
彼女が暴行される場面は、観ていてつらかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f0/e8929c086ceb563a052b50b232c5d73e.jpg)
(9)『殺し屋1』(2001)
甘んじて暴力を受ける変人も、世の中には居る。
(10)『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)
日々の怒り、そして集団心理も働いての暴力か。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『PRIDE ~オスカー最終予想~』
完成といっても一稿目は骨組みに過ぎないので、祝ってる場合じゃない。
少なくとも五稿目までいかないと「作品」として他者に読んでもらうわけにはいかない、
ただ気持ち的に少しだけ楽になったというか、細部の描写はこうしてやろうとか、「凝る」楽しみを持つ余裕が出来始めている。
作品の主題と向き合う毎日のなかで、よいタイミングで観ることが出来た映画がひとつ。
リアリズム描写に定評のある、キャスリーン・ビグローの『デトロイト』(現在公開中)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/e8/866bd0321753870000cbdfd42498b7b2.jpg)
67年、デトロイト暴動の最中に発生した「アルジェ・モーテル事件」に焦点を当てた社会派実録映画である。
細かい批評は避けるが、暴力というものが、いつ・どんな風に「発火」してしまうのかを丹念に描きこむ点において、ある種の実験映画だとも思った。
イヤなテーマではあるので、観るひとしか観ないであろう。
自分は「大」好物ではあるものの、そんな映画を立て続けに観ていたら「当然」鬱っぽくはなる。
ただ今回のシナリオが、この主題と直接的に関わってくるため、この数ヶ月で20本くらい「そんな映画」と向き合ってきた。
今宵は、そんな「暴力を主題とした、あるいは鋭い視点で暴力を捉えた」映画の10傑を展開してみたい。
(1)『ワイルド・アット・ハート』(90…トップ画像)
冒頭、ルーラ(ローラ・ダーン)にちょっかいを出した男を、セイラー(ニコラス・ケイジ)が殴り殺す。
やりすぎ描写でカンヌも騒然としたらしいが、相手が持っていたナイフでスイッチが入ってしまったのだろうか。
(2)『わらの犬』(71)
窮鼠猫を嚙む、を地でいく主人公。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/76/697341355320d845109478c384cdd281.jpg)
最後の「帰り道が分からない」「俺もだ」の会話こそ、この映画の主題だろう。
(3)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
暴力の根幹には、復讐心が宿っている。
だから復讐する相手が精神をやられようと、知ったことではない。
(4)『ゆきゆきて、神軍』(87)
カメラが回っていたから、暴力を振るっていたのか。
否。
しかしカメラの存在によって、「さらに」大胆にはなったのかもしれない。
(5)『グッドフェローズ』(90)
銃が暴発して、スパイダーの足は粉砕
↓
開き直ったスパイダーに、バカにされる
↓
それに怒ったトミーは、スパイダーを撃ち殺す
この世界では、こんな「阿呆らしい」単純なことが「間違いなく」起こっている。
(6)『眠らない街 新宿鮫』(93)
「警官は、サミットは守るけど、ボクたちは守らない」
(7)『オールド・ボーイ』(2003)
閉じ込められていた怒りが肉体改造へと向かわせ、解放された瞬間に暴力が爆発する。
(8)『リービング・ラスベガス』(95)
男は繊細なイキモノなので、性的にバカにされると暴力を行使し易くなる。
彼女が暴行される場面は、観ていてつらかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f0/e8929c086ceb563a052b50b232c5d73e.jpg)
(9)『殺し屋1』(2001)
甘んじて暴力を受ける変人も、世の中には居る。
(10)『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)
日々の怒り、そして集団心理も働いての暴力か。
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明日のコラムは・・・
『PRIDE ~オスカー最終予想~』