Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

開催直前、オスカー最終予想

2013-02-23 02:00:00 | コラム
日本時間の25日午前中に開催されるので、米オスカー賞の最終予想を。

ん?

ふだんからカンヌ寄りっぽいことを書いているクセに、なにミーハーみたいに盛り上がっているのかって?

だってミーハーだもん。

月の多くは取材の仕事をしているが、有名人に会うことがいつになっても慣れなくて困っているくらいなんだ、年にいちどの祭典ぐらい楽しませてくれよって。

ただ。
わが国は現在、一部大作を除いて、ハリウッド産より日本産のほうが興行的成績を収めている。
大作志向/3D志向が飽きられている、単純に日本映画のほうが面白くなっている・・・などなど、いろいろいわれているけれど、それらはすべて正解であり、しかし不完全な正解なのではないかと。

ここらへんを論じると30000字くらいを要することになるので書かないが、「いち」映画小僧としては、あっちがどうだとか、こっちがどうだとかいわずに、バランスよくいこうぜ! といいたい。

偏愛家のクセしてさ、偏るな! だって。

年間何百本という映画が公開される現実を考えると、日米どっちが優れているかというのは評価し難い。

しかし。
しかし、である。

何遍もいうが、魅せるショウという点において、日本アカデミー賞や東京国際映画祭は、はっきりいって米国に「大」敗北している。

その、無駄に豪華な感じ。
オスカー取ったひとは、その日だけはなにをいっても許されるみたいな開放? 感。
楽しんでいるのはプレゼンターだけで、総合司会はじつは「時間的“巻き”」に追われている―にも関わらず、、、といっていいのか、どんな風にあっても「その権威」が失われることはないという絶対的な価値。

こりゃすげぇ、と毎年思う。
敗北感を引きずりながら、、、ね。


というわけで。
今年も4時間の生放送を楽しむため、自分が持つすべての知識と、あらゆる情報を取り入れて予想をしてみた・・・のだが、情報の波に溺れてしまい、自分はメディアリテラシー能力が低いのかなって。

つーか、最近聞かないね、メディアリテラシーって。
消えるのは、もったいないと思うことばだけれどな。

まぁいいや。

ともかく、75%くらい当たったら、褒めてちょうだい。


※右端に「◎」印が自分の予想。
※※前回の予想と「若干」ちがっている。きょうが最終期限と勝手に決めたので、ぎりぎりセーフ。

<主演男優賞>

ブラッドリー・クーパー 『世界にひとつのプレイブック』
ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』◎
ヒュー・ジャックマン 『レ・ミゼラブル』
ホアキン・フェニックス 『ザ・マスター』
デンゼル・ワシントン 『フライト』

<主演女優賞>

ジェシカ・チャステイン 『ゼロ・ダーク・サーティ』
ジェニファー・ローレンス 『世界にひとつのプレイブック』
エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』◎
クヮヴェンジャネ・ウォレス 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
ナオミ・ワッツ 『インポッシブル』

<助演男優賞>

アラン・アーキン 『アルゴ』
ロバート・デ・ニーロ 『世界にひとつのプレイブック』◎
フィリップ・シーモア・ホフマン 『ザ・マスター』
トミー・リー・ジョーンズ 『リンカーン』
クリストフ・ヴァルツ 『ジャンゴ 繋がれざる者』

<助演女優賞>

エイミー・アダムス 『ザ・マスター』
サリー・フィールド 『リンカーン』
アン・ハサウェイ 『レ・ミゼラブル』◎
ヘレン・ハント 『The Sessions』
ジャッキー・ウィーヴァー 『世界にひとつのプレイブック』

<監督賞>

ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
ベン・ザイトリン 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
アン・リー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
スティーヴン・スピルバーグ 『リンカーン』◎
デヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』

<作品賞>

『愛、アムール』
『アルゴ』◎
『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』


<オリジナル脚本賞>

『愛、アムール』
『ジャンゴ 繋がれざる者』◎
『フライト』
『ムーンライズ・キングダム』
『ゼロ・ダーク・サーティ』

<脚色賞>

『アルゴ』◎
『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』

<長編アニメ賞>

『メリダとおそろしの森』◎
『フランケンウィニー』
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
『The Pirates! Band of Misfits』
『シュガー・ラッシュ』

<撮影賞>

『アンナ・カレーニナ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』◎
『007 スカイフォール』

<編集賞>

『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』◎
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』

<美術賞>

『アンナ・カレーニナ』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』◎
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』

<衣装デザイン賞>

『アンナ・カレーニナ』
『レ・ミゼラブル』◎
『リンカーン』
『白雪姫と鏡の女王』
『スノーホワイト』

<メイクアップ&ヘア賞>

『ヒッチコック』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』◎

<音響編集賞>

『アルゴ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』◎
『007 スカイフォール』
『ゼロ・ダーク・サーティ』

<音響調整賞>

『アルゴ』
『レ・ミゼラブル』◎
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』

<視覚効果賞>

『ホビット 思いがけない冒険』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』◎
『アベンジャーズ』
『プロメテウス』
『スノーホワイト』

<音楽賞>

『アンナ・カレーニナ』
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』◎
『リンカーン』
『007 スカイフォール』

<歌曲賞>

“Before My Time” 『Chasing Ice』
“Everybody Needs A Best Friend” 『テッド』
“Pi's Lullaby” 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
“Skyfall” 『007 スカイフォール』◎
“Suddenly” 『レ・ミゼラブル』

<長編ドキュメンタリー賞>

『壊された5つのカメラ』
『The Gatekeepers』
『How to Survive a Plague』
『The Invisible War』◎
『シュガーマン 奇跡に愛された男』

<短編ドキュメンタリー賞>

『Inocente』
『Kings Point』
『Mondays at Racine』
『Open Heart』
『Redemption』◎

<短編アニメ賞>

『Adam and Dog』◎
『Fresh Guacamole』
『Head over Heels』
『Maggie Simpson in "The Longest Daycare"』
『Paperman』

<短編実写賞>

『Asad』
『Buzkashi Boys』◎
『Curfew』
『Death of a Shadow (Dood van een Schaduw)』
『Henry』

<外国語映画賞>

『愛、アムール』◎
『Kon-Tiki』
『No』
『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』
『War Witch』


※しつこいくらい、リンクしてやる




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あ、春。

2013-02-22 11:41:36 | コラム
WOWOWで相米慎二の特集をやっていて、久し振りに相米作品を観返した。

余談だが「相米」を「そうまい」ではなく「あいまい」と読んだヤツが居て馬鹿にしてやったが、
しかしながら響きとしては「あいまい」のほうがいいよなぁ、、、なんて思ったり。

そんな相米を自分は愛情と敬意をこめて「ハゲチャビン」と呼んでいるが、享年53歳というのはいかにも早過ぎた。
代表作とされているのは『セーラー服と機関銃』(81)で、アイドルを女優に化けさせるのが得意だった。薬師丸ひろ子とか、斉藤由貴とか。
あと子役を使うのも抜群に巧かった。

相米映画の「個人的ベストスリー」を挙げるとするならば、
別格扱いの『あ、春』(2001…トップ画像)、『台風クラブ』(85)、『お引越し』(93)となる。

あまり観られていない映画だが『あ、春』は、とーーーーーーーーーーっても味わい深い。
人間の死とヒヨコの生が同等に扱われていて、そのことに気づいたとき、相米はとうとう「向こう側」に到達したのか・・・などと感動したものだった。

さて。
2月生まれの自分は、でも冬が嫌いだ。
寒いとかそういう理由ではなく、乾燥肌だから。

かといって「春よ、来い~♪」とはいえない複雑な感情を宿している。

花粉症なのよね。
キャリア20年以上だよ、もう。

・・・ということを春が近づく度に書いているのだが、
ネットで知り合った女子に、エキナセアのチンキ剤というものをいただいた。

天然の抗生物質といわれているらしく、外出前にスプーン1杯を口に含む。

それを日課にして5日経つが、去年も一昨年もこの時期には鼻がつまっていたはずなのに、今年はそうならない・・・ということは、効果覿面であると。

ありがとー!


ちょっと気分が上がってきた? ので、『あ、春』のヒヨコの誕生から連想し、
「誕生」がテーマになっている映画をセレクトしてみた・・・ら、変化球を狙ったわけでもないのに、なんだかこんなんになっちゃったよ。


(1)『イレイザーヘッド』(76)

「腕の赤い娘」が生まれてきた衝撃―という実体験がヒントになって創り上げた、鬼才リンチのデビュー作。
登場するのは、ほとんどエイリアンのような赤ちゃんなのだった。

(2)『2001年宇宙の旅』(68)

クライマックスに登場する、宇宙の胎児=スターチャイルド。

さっぱり意味が分からないが、なんか感動するじゃないか。

(3)『エイリアン2』(86)

エイリアンクィーンがぼこぼこ産み落とす卵、あれぜんぶ生まれたら、さすがのリプリーも勝てなかったろう。

(4)『無防備』(2007)

ぴあフィルムフェスティバル、グランプリ受賞作。

実際の出産シーンをフィクションに取り込み、そのためにR―18を喰らっている。

(5)『ブリキの太鼓』(79)

オスカル少年の誕生秘話だけで、2時間のドラマが出来上がるはず。

(6)『ロボコップ』(87)

死んだはずの身体で、ロボットの刑事に。

外観は未来的だが、仮面を取ると人間の顔が・・・というのは、本人辛いだろうなぁ。。。

(7)『極私的エロス 恋歌1974』(74)

誕生がテーマになっているわけではないが、出産シーンが壮絶なので。

(8)『オーメン』(76)

6月6日に生まれたというだけで、あだ名がダミアンになっちゃった同級生が居た。

随分前に観たという映画小僧たち、改めてこれ観てほしい。
いま観返すと、これがリチャード・ドナーの監督作とは思えないから。

(9)『空気人形』(2009)

性的玩具が命を宿したら?

男のファンタジーのはずなのに、「元に戻ってくれ」つまり命を捨ててくれと頼む男が居る。
これが男子の性ってやつさ。

(10)『鉄男』(89)

ごくフツーのサラリーマンが、鉄と融合し始め悪夢を突っ走る。
確かに悪夢のはずだが、本人を含め、観ているほうも気分はハイテンション。

これ、映画だから出来ることだと思う。


※花粉ソング―野々村真、の娘なんだそうだ




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初体験 リッジモント・ハイ(33)

2013-02-21 00:15:00 | コラム
ウィンタースポーツを扱った映画は、とっても少ない。

有名な作品を挙げていくと・・・

アイスホッケーを題材にした『スラップショット』(77)、『栄光のエンブレム』(86…トップ画像)、『飛べないアヒル』(92)。
ボブスレーを題材にした『クール・ランニング』(93)。
カーリングを題材にした『シムソンズ』(2006)。
スキーを題材にした『私をスキーに連れてって』(87)、『ゲレンデがとけるほど恋したい。』(95)。
変り種で一本、『スキージャンプ・ペア』(2006)。
冬季五輪を題材にした『白い恋人たち』(68)、『札幌オリンピック』(72)。

などなど。

ホイチョイは表現集団として好きだけれど、『私をスキーに連れてって』を代表とする一連の映画は、なにがどう面白いのか、さっぱり分からなかったなぁ・・・。

あと、題材にしたわけではないものの、
デ・ニーロが渋い『RONIN』(98)のクライマックス―フィギュアスケート会場で演技をするカタリーナ・ビットが出てきて、「おぉ!」と驚いたことはある。

ともかく。
競技人口と比例していない―のは明らかで、ドラマになり難い、、、ということはないはずなので、
撮影環境を整え難いとか、撮影期間が限られてしまうとか、複合的な理由があるのだと思う。

ノルディックスキーの世界では、16歳の高梨沙羅がドエライ記録を打ち立てているので、映画方面からも盛り上げてほしいのだけれど。
しかしフィクションで物語を紡ぐ場合、まず演者がその技術をマスターしなければならないわけでね、なかなかに難しいのか。
出来ることならば、吹き替えなしでやってほしいものだし。


さて、自分の初スキーのエピソード。

修学旅行だというのに、向かっているバスに乗っている時点でちっとも楽しくない。

肥満児ゆえ、短小? ゆえ、みんなで風呂に入ることがイヤだというのもあった。
すでに「剥けて」いたり、童貞を脱していたりするヤツも居る。そういうヤツは決まって前を隠そうとせず、「どうだ、コノヤロウ」みたいな感じで迫ってくる? ところがあり、そういうのが苦手だった。
いまでは迫っていく? ほうなのに。

旅館に到着した初日は、まだいい。
飯喰って風呂入って、寝るだけだから。

問題は2日目と3日目のスキー教室。
縄跳びの二重跳びさえ出来ない、跳び箱は女子のレベルに合わせる・・・そんな肥満児が出来るわけがない―と自分で思い込んでいるので、そんな心理状態がそうさせたというのもあるのだろう、
板を装着した途端に転倒し、捻挫。

一歩目で、捻挫。

滑った滑らなかったではなく、その前に脱落。

結局、2日間ずっと見学だったのである。

体調不良で見学だったら、まだ? 格好がつく。
滑って怪我をしたのなら、まだ理由がいい易い。

そこまでいってないのだものね、コンドームつけていたら、自分の手の刺激で射精した、、、みたいな。

ちょっとちがうか。

以来、ウィンタースポーツが怖くて怖くてしょうがないのだった。

うわっ、超だせー。

『桐島、部活やめるってよ』(2012)の神木隆之介くんと同じくらい、だせぇ。


※『クール・ランニング』より、大ヒットしたナンバーを。元気出るなぁ。




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初体験 リッジモント・ハイ(32)

2013-02-20 00:15:00 | コラム
チャリダーやっている、ジョギングを欠かさない―と、いったり書いたりするので、スポーツマンと思われることが多い。

現に「まっき~はアスリートだもんね」なんていってくれる友人も居て、悪い気はしないが、ではほんとうにそうなのかと問われたら「ちがうんじゃねーの」と、小さな声で返すかもしれない。

そりゃ、肥満児を脱して以降は、ヒトナミの運動神経を有しているとは思う。
思うが、煙草吸うし、ビールばっか呑んでいるし、自慰ばっかしている―関係ねーよ―し、
ただ「そこそこの」自信を持っているスポーツはある。

基本、個人競技ね。
ずっと続けている格闘技とか、長距離マラソンとか、競技ではないが、縄跳びとか。
野球やサッカー、バレーなどは、まぁ出来ないことはないけれど、団体競技というだけで腰が引けるところはある。

協調性がないのである。

文章では「自分が、自分が」と我の強いところをみせるが、
その逆、「あいつに、あいつに」? という精神が「極端に」働き、だからまぁサポートとしての能力は発揮するかもしれない、ともかく「集団のなかの個」という位置づけが苦手で、なにをどうしたらいいのか分からなくなる。
そういう体質だから、映画制作のなかでも「ひとり」で居ることが多い脚本家に向いている、、、のだと思われ。

では、ウィンタースポーツはどうなのか。

これが、まったく出来ない。

群馬出身というだけで「滑れるんでしょ?」といわれることも多いが、
いやいや、スキーは通算5回くらいしかやったことがなく、もちろんスノーボードなんか無理。

そもそも群馬といっても館林というのは「先っぽ?」あたりで、つまり東京寄り、草津のほうに住んでいたら違っていたのかもしれないが、雪に慣れていないのである。
きのう降った雪に対してもウンザリしただけで、ワクワクなんかしないのだった。

ぎりぎり出来るのは、スケートくらいか。
(ちなみにトップ画像は、ウィンタースポーツを扱った映画で個人的に好きな、『冬の恋人たち』。92年の作品)

観るのは好きだけれどね、上村愛子とか、中学生時代からミキティ安藤美姫は応援していたし。
ウクライナ代表のエレーナ・リアシェンコとか、求婚したいくらい好きだったし。

ところで、そんなウィンタースポーツの若者人気が下降気味にあるらしい。
観るほうではなく、やるほうが。

ちょっと意外だな、と思う。

お洒落な感じがするし、格好よく出来たらモテる気もするので、アンちゃんとか飛びつきそうなのだけれど。

草野球とかとは違って「明日、どこそこの球場でやろう!」みたいなノリで出来るものではない―というところは難点かもしれない。
道具だけでなく、場所もそうだし。


というわけで、今回のテーマはウィンタースポーツ。
そのなかから、ダサさ全開の「初めてのスキー」でいきたいと思う。

もう書くのが辛くなるほどのダサいエピソードだから、そのつもりで読んでほしい。

初めてのスキーは、中学2年のときの修学旅行だった。
場所は新潟。

何度も記しているとおり、キチガイを自称し弾けた感じ? になったのは、上京後の18歳以降である。

中学生時代の自分は、肥満児で内向的で、そんなヤツが修学旅行、しかもスキーがメインになる行事なんか、楽しめるわけもなく・・・。


つづく。


※雪といえば、やっぱりこの映画が印象的。
ヨーロッパや日本での評価が先行していたコーエン兄弟が、初めて本国で評価された『ファーゴ』。




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苗字の幻想

2013-02-19 00:15:00 | コラム
映画関係者に「牧野と申します」と自己紹介すると、30%くらいの確率で軽く驚かれ、

「ひょっとして、、、」と問われる。

その後のことばを聞かなくても、なにがいいたいのかは分かる。

だから苦笑しながら「いえいえ、この苗字ですけれど、偉大なマキノ家の子孫でもなんでもありません。向こうは映画の父ですが、こっちはクソみたいな映画小僧です」と返す。

ハッタリかましてもいいとは思うんだけれどね、牧野省三は曽祖父だとか、マキノ雅弘は祖父だとかって。
いやでも、それはもうハッタリではなく、単なる嘘になっちまうから。

また、下の名前「光永」という文字を見て、

「実家はお寺かなにかですか?」と問われることも。

気持ちは分かるけれどね、説明するのが面倒なときは、「えぇ、まぁ」などと返すこともあったり。(・・・って、だからそれは嘘じゃん!)

自分のことなんか、どーでもいいんじゃ。

とある合コンでの自己紹介場面―。
ひとりの女の子が「森高っていいます」といったら、一部男子がボソッと「名前負けだよね」と呟いた。
本人には聞こえていなかったようでホッとしたが、ひでぇこというなと思った。

と同時に、誠に申し訳ないが「確かにね、、、」とも思ったのだった。

これは美形有名人が存在するがゆえの迷惑な幻想だが、
そういう存在が居ないにも関わらず、きっとイケメンなんだろうな、美人なんだろうな・・・という幻想を抱かせる魅惑の苗字ってのがある。

ひとによって違うだろうが、よく聞くのが早乙女だとか。

逆に白鳥なんていうのはベタに過ぎて、不細工であってほしいなんて思うけど。

ついでにいうと剛力という苗字は剛力彩芽の登場によって、ずいぶんとイメージが変わった。
変わったのだが、この子は可愛いなと思うときと単にうざったいなと思うときが交互にやってきて、魅力があるのかないのか、よく分からない。
しかし一部バッシングがあまりにもひどいので、ちょっとは応援しようかな・・・という気にはさせる。


さて自分が抱く苗字の幻想は、「生田」と「本間」である。

ともに、かつて惚れた女子の苗字であるという事実が(自分でも)ひじょーに気持ち悪いとは思うのだが、それ以降、会う生田さん会う本間さんが悉く美人なのだから、そういう幻想を抱いてもしょうがないでしょうよ。

だから―というのは理由にはなっていない気もするけれど、自分のシナリオにはよく生田さんと本間さんが登場する。
書いていて気持ちがいいからというのもあるが、知っているひとの名前を使ったほうが、呼吸しているように描けるものなんだよね。

ドラマのキャラクター名について、モノカキさんたちにアンケートを取ったことがある。
「一から考える」というひとが4割、残り6割が、自分と同じような理由から「知ったひとの名前を拝借、あるいは、そこから一文字だけ変える」という結果だった。

ただ、「じゃあ、自分の名前を使ってよ」といわれると、絶対に使いたくなくなるのだけれど笑

斯様に、モノカキというのはヘソマガリなのである。


ところで。
回を追う毎にひどい創りになる『ダイハード』シリーズの最新作を観てきたが、
第一作目における夫婦喧嘩のきっかけが、この苗字だった。

もう少し突っ込んでいうと、夫婦別姓問題。

「ホリー・ジェナロ、姓を戻したな」
「・・・だからいったでしょ、日本の企業は既婚者女性のイメージが悪いの」
「君はマクレーン夫人なんだぞ」
「昔の話を蒸し返す気?」

そういわれた日本は、最近のアンケートで夫婦別姓について僅差で反対が上回ったそうである。


もっと自由に、いかないものなんだべか。





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