Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(142)

2015-10-16 13:50:42 | コラム
つーぶろっ「く」→「く」しゃみ。

いよいよ肌寒くなってきて乾燥肌には厳しい季節の到来だが、春がやってきてそれを脱したとしても、こんどはスギ花粉が待っている。

だから、秋・夏・冬・春の順に好き。

そうなんだ、春がいちばん嫌いなのである。


櫻は美しいし。
花見もうれしいし。
桜色の乳首は好きだし。
春子っていう古風な名前の女子と付き合ったこともあるし。

にも関わらず、やっぱり春は苦手。

自分の花粉症の症状は、鼻に一点集中型。

目はなんともない。
ときどき痒くなるけれど、その程度。
鼻水とくしゃみが、ひどいのである。

さっきまで鼻水がずるずると垂れてきていたのに、数秒後には鼻が詰まっている―その繰り返しなので、
なにを喰っても味が分からない、
酒が美味くない(でも呑むけど)、
煙草が美味しくない(でも吸うけど)、
よく眠れない。

期間は、だいたい2月の下旬から4月の頭にかけて。
起きた瞬間に「あ、きょうからだ…」というのが分かる。

そうして、憂鬱になる。

やや鼻炎気味なので、この期間に関わらずくしゃみは多い(ほうだと思う)。

自分のくしゃみは、若いころから「豪快なジジイ型」。

ことばにすると「わっっしゃい!!」みたいな感じ。

とてもでかい、周囲が笑うほどに。
犬がビクッとするほどに。

大抵の女子がするくしゃみって、気をつけて小さくまとめよう? とする―あの感じが、たまらなくかわいい。

ちょっとそれだけで、惚れそうになる・・・って、おかしい?

まぁそうだろうね、失礼しました。


くしゃみと表現―といえば、まずは『我輩は猫である』の珍野苦沙弥(ちんの・くしゃみ)先生だろう。

ひとを喰った名前だが、そりゃそうだ、猫がヒトを馬鹿にして名づけたであろうニックネームなのだから。

映画表現における最古のくしゃみ表現となると、映画を学んできたものであれば、誰もが即答することが出来る。

トーマス・エジソンの短編? である。

なんてことない、、、と思うかもしれないが、歴史的な価値のある「なんとなく笑える」映像ですよこれは。





なぜか水着姿になったグラビアタレントさんたちが、「こより」を使ってくしゃみにチャレンジする―深夜のバラエティ番組などで見る光景だが、




くしゃみとは簡単にいえば「反射的な反応」であるからして、これを演技に持ち込もうとするのは「けっこう難儀」。

だからアニメーションでは多くても、実写でのくしゃみは少ない。

なんのドラマだったか忘れたが、吉岡秀隆くんのくしゃみは、なかなか巧い! と思ったけれど。


自分が選出する、映画のなかにおける「最高のくしゃみシーン」は、これ。

ウディ・アレンの代表作『アニー・ホール』(77)より




くしゃみでコカインが吹っ飛ぶ。

あはは! みたいな。


時代が時代だから、許された表現かもしれない。

いまだと、レーティング的に厳しいかなぁ・・・。


次回のしりとりは・・・
くしゃ「み」→「み」みをすませば。
 
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明日のコラムは・・・

『中身を知りたい』

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シネマしりとり「薀蓄篇」(141)

2015-10-15 05:37:24 | コラム
ていく「つー」→「つー」ぶろっく(ツーブロック)

スポーツ刈り

短髪で前髪ツンツン…バービーボーイズのkonta風




一瞬だけオールバック


ツーブロックで、前髪だけ茶茶茶


ソフトモヒカン

いわゆるGIヘア

いわゆる格闘家ヘア、別名は坊主


・・・これが、自分のヘアスタイルの変遷。

ロン毛がないね。
する気もないけれど。

時代に流された感・笑 があるのは、ツーブロックくらいか。

ウィキペディアを参照すれば、
「頭頂部から耳の上ぐらいまでの髪は長めに残し、そこから下の部分はかりあげにしている髪型」のこと。

自分が青春していたころ―80~90年代真ん中あたりまで―は、モノスゴ流行っていたんですよ。
これやっとけばまちがいない、とりあえずダサくは見えない、、、みたいな。

そんなこともなかったけれど、上京してすぐにこのヘアスタイルにしたのだから、少なくとも自分はそう信じていたのだよ。


現在の俳優さんでいうと・・・

その筆頭にあたるのが、トップ画像の伊勢谷友介くん。

小栗旬くん、



モックンや佐藤健くんも、たまにツーブロック。

まぁなんだ、当然のことかもしれんが、かっけーヤツはなにをやってもかっけーのだと。





・・・・・。

いま笑った?

殴るよ笑

まぁいいや。


で、坊主はいつまでつづけるのかって話。

・・・う~~ん、死ぬまでじゃないかな。

いちばん似合うヘアスタイルだと自覚しているし、女子に「たわしみたい~♪」と撫でられて射精寸前までいける男だし。


もういちど20代に戻れるのであれば、ドレッドやアフロなど、試してみたい気持ちがないわけではないけれども。

先日も友人たちとそんな話をしていたら、「パンチはけっこういけるんじゃね?」といわれた。

パンチ、ねぇ。

このガタイでパンチだとしたら、完全に「あっち側のひと」になっちまう。

まぁ現在だって、「あっち側」ではないにしろ「向こう側のひと」ではあるのだがね!!


※敬愛する監督のひとり、ミロシュ・フォアマンによるミュージカル映画『ヘアー』。

数々の名曲のなかから、みずがめ座としてはやっぱり『アクエリアス』を選んでおきたい。





あすのしりとりは・・・
つーぶろっ「く」→「く」しゃみ。
 
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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(142)』
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おおきくなあれ?

2015-10-14 05:27:44 | コラム
自分が30歳―まだ、私服保安員(万引きGメン)だけで喰っていたころ―に、こんなことがあった。

窃盗犯は捕まえたが、自分も左脚の靭帯を断裂する重傷を負ってしまう。

素直に捕まっておけば窃盗罪で済んだのに、彼(19歳、少年院から出て3日後の出来事だった)は強盗致傷の罪に問われることになった。

数週間後、彼は起訴された。
自分は横浜検察庁で、被害者として証言することになった。

あぁしますよ、いくらでもしますよ。
アルコトナイコトいって、罪を重くしてやろうかしら、、、なんて、冗談でもいってはいけない。

しかし完治までは6ヶ月を要する、自分ひとりで町田から横浜に行くのは難儀なため、上司がついてきてくれた。

検察庁の待合室―。
松葉杖の身としては、じつは立っているほうが楽。
いろんな関係者に「どうぞ楽にして」と親切にされるが、いやいやだから、これがいちばんいいんだっての!!


担当検事は、女子だった。
見た感じ30歳前半だろうか、容姿端麗、いわゆる巨乳ちゃんで、
これは無意識的・・・いいや、どう考えても完全に狙ったものだろう、胸元の大きく開いたブラウスを着ていて、なんとなく誘惑されているように思えた。

こんな検事、居るのか。
同僚は、ムラムラして大変じゃなかろーか。

とはいえ。
自分は脚キチガイであって、おっぱい星人ではない、
乳輪の大きさには(多少)こだわるが、おっぱいが大きいか小さいかはあんまり気にしないのだ。

だから証言をしているあいだ、勃起せずに済んだ・・・というのは、じつは嘘である。

ギブスをはめて以降、エッチが出来ていなかった。
だから溜まるものは溜まっている。
パンパンだ、といっていいほどに。

そんなときに、こんな色っぽい女性検事ときたもんだ。
それでも、おっぱいには反応しなかった。
しなかったが、彼女の足首と、ややハスキーな声にやられてしまった。
しまったがために、「半」勃起はしたんだ。

ごめん、嘘を吐いてしまった・・・。

なんていう馬鹿な話はこれくらいにしようか。

なにがいいたいかっていうと、このあいだも友人と街を歩いていたら「さっきの子、すげーおっぱいでかかったな!!」と興奮気味にいうわけ。

「そうだった?」
「なんだよ、見てねーのかよ」

「さっきの子なら、見てた。でも脚ばっかり注目していたから、おっぱい気づかなかったよ」

と返すと、彼は頭を抱えるオーバーリアクションを取りながら、

「だから早漏なんだよ~」

と、失礼なことをいってきやがった。


関係ないがな!!


興味がない、、、とまではいわないけれど。

たとえば。
『ヘルタースケルター』(2012)で頑張って沢尻エリカちゃんが脱いでいても、「もっとフトモモ拝ませてよ!」と思ったり。
小向美奈子のAVを観て、この巨乳だったら自分のくるぶしあたりのほうが美しいんじゃなかろうか? と思ったり。

でかいのが、そんなにえらいのかと。

まぁある意味では、えらい。

ベラ・ソーンのこのショットがそそるのは、やっぱり「でかいから」なのだからね!!



でもさ。
たとえば『さよならみどりちゃん』(2005)で「ひっそりと」脱いでいた星野真里ちゃん。

彼女は巨乳ではない。
俗にいう、貧乳。

グッとこないか、その繊細な美しさに。

巨乳にグッとくることはない。
圧倒される、、、といったほうがいい。


少なくとも自分は、でかさを有難がらないという話。


・・・・・ん?

ほんとうかって?

本能の「ほうは」どうか知らんが、頭ではそう考えてます。


・・・・・たぶん。


※そうそう、相手役はまだ人気が出ないころの西島くんだったんだ



 
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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(141)』
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にっぽん男優列伝(300)別所哲也

2015-10-13 05:44:50 | コラム
65年8月31日生まれ、50歳。
静岡出身。

公式サイト

実社会における人間関係もそうですが、映画監督や映画俳優とのファーストコンタクトって重要です。

初っ端で「あれれ…」みたいなことになると、先入観が植え付けられ、その印象のままで2作目3作目に触れてしまいがちですから。

別所哲也(べっしょ・てつや)さんといえば、「ハムのひと」。
丸大食品のCMで有名ですからね、お中元・お歳暮はハム! みたいな。

さらに、ラジオ「J-WAVE」の朝の顔としても有名。
自分もときどき、聴いています。

もうひとつ、短編映画を推進する運動家という一面もあります。
これに関しては、もっともっと評価されていいのではないでしょうか。

・・・ですが、
けっこう長いこと映画ファンをやっているひとにとって、別所さんといえば、まずは『クライシス2050』(90)なんですね。

いわゆるビッグバジェットの米産SFですが、出資は学研とNHK。
チャールトン・ヘストンが主演し、鳴り物入りで公開された―にも関わらず、スッカスカのハリボテ的な内容と映像に映画ファン・SFファン・批評家から一斉に攻撃を受けて撃沈、興行的にも大赤字となりました。

別所さんの映画俳優としてのデビュー作でもあります。




別所さんは「ぜんぜん」悪くない、ガタイがいいからスクリーン映えもする・・・のに、これがファーストコンタクトとなってしまったため、多くの映画ファンが「この程度の俳優さんね」と思ってしまったのです。

自分も、そんな大多数のひとりです。

そう考えると、よく現在のポジションに辿り着いたなぁ!! と思いますよほんとうに。

人生、なにがあるか分かりません。

<経歴>

映画倫理委員会、いわゆる映倫の委員(最年少)でもあります。

慶應義塾大学に在学中、『ファンタスティックス』というミュージカルに出演。
これが、芸能界のデビュー作となります。

90年に前述した『クライシス2050』に出演、同時にSAGという俳優の組合に加入しました。
日本にはない制度ですので、別所さん大変だとは思いますが、こういうことを日本に働きかけてほしい、、、と思っている俳優の卵さん、いっぱい居るのではないかしら?

『クライシス』によるキャリア的な危機をなんとかしようと、90年代は積極的に日本メジャーに出演。

『波の数だけ抱きしめて』(91)、『豪姫』(92)、『ゴジラVSモスラ』(92)、『RAMPO 奥山監督版』(94)、『時の輝き』(95)、『WINDS OF GOD』(95)、『日本一短い「母」への手紙』(95)。

・・・しかし、作品に恵まれず(何度もいいますが)スクリーン映えするガタイを持て余している感が強かったです。

96年、『大統領のクリスマスツリー』で初主演を飾る。

『パラサイト・イヴ』(97)や『メッセンジャー』(99)、『ekiden 駅伝』(2000)など、相変わらず映画キャリアは「・・・」な感じですが、
英語は堪能だし、元来がプロデューサー気質の持ち主、このころより短編映画の推進運動を開始して、映画を学ぶ学生のアニキ的存在となっていきます。

それと呼応するかのように、近年は映画作品も良質なものが増えてきました。

『13階段』(2003)、一人六役の声優にチャレンジした『ツナグ』(2012)、『向日葵の丘・1983年夏』(2015)、そして最新作は来年公開の『マザーレイク』。


やや面白みに欠ける・・・と書こうとしたのですが、
って、書いちゃったけれども、映画に関して一生懸命なので、そんなこといっちゃいけないような、すごく立派なひと、、、なのだと思います。


次回のにっぽん男優列伝は、ベンガルさんから。

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明日のコラムは・・・

『おおきくなあれ?』

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にっぽん男優列伝(299)古谷一行

2015-10-12 05:43:59 | コラム
44年1月2日生まれ、71歳。
東京出身。

公式サイト

少し前に、バンド「SEKAI NO OWARI」のファンたちが「電気グルーヴ」を聴いて「セカオワのパクリじゃん!」と発したことが話題となりました。

いやいや、むしろ逆だから!! と「電気グルーヴ」ファンは怒ることなく、その世代間ギャップや無知などを楽しんでいました。

大人な対応ですなぁ。
でもそういうことって、ありますよね。

世代間による認識のちがい。
たとえば自分にとって「三船美佳は三船敏郎の娘」ですが、20代の子にとっては「三船敏郎は三船美佳の父」になるわけです。
どっちがメイン? になるのかっていう話。

宇多田ヒカルが先にくるのか、藤圭子が先にくるのか。
フランシス・コッポラが先にくるのか、ソフィア・コッポラが先にくるのか。
そして自分の世代ではなかなか考えられないことですけれど、20代の子であれば、兄リヴァーよりも、弟ホアキン・フェニックスが先にくるわけですよ!!

そして本日の主役、古谷一行(ふるや・いっこう)さんも、30代前半から下にとっては「降谷建志のパパ」になります。



さらに巨乳ファン? にとっては「MEGUMIの旦那のパパ」になるっていう。



ちなみに自分は巨乳ファンでもないですが、MEGUMIは例外的に好きです。
雰囲気がいいので。

そんな乳子じゃない、、、父子は良好な関係を築いているようで、子のニューアルバムのCMに父が出演したりしています。




<経歴>

長男は「Dragon Ash」の降谷建志。

中央大学に通いながら俳優座の研修生に。
卒業後にそのまま俳優の道に進むも、しばらくは端役がつづく。

テレビドラマを中心に活躍するひとですので、俳優人生の長さに反比例し、映画出演作はひじょうに少ないです。

・・・ので、最初にちゃちゃちゃっと映画のキャリアを紹介してしまいましょう。

実質的な映画俳優デビュー作は、69年の『新撰組』。

ほかに、『富士山頂』(70)、『金田一耕助の冒険』(79)、『ジャズ大名』(86)、『宣戦布告』(2002)、父子共演した『手紙』(2003)、そして『さよなら夏休み』(2010)。

えぇ、これだけなんです主な作品は。

ちょっと少な過ぎますよね、スクリーン映えしそうなツラガマエなのに!!


このひとを有名にしたのは、70年代後半よりTBSで放送された『横溝正史シリーズ』です。
金田一耕助を好演、いろんなひとが演じたキャラクターですが、原作者の横溝正史は古谷さんをいちばん気に入っていたようですね。

TBSとは相性がいいようで、80年代にはもうひとつの代表作『金曜日の妻たちへ』(83)で主演、これも高視聴率を記録して話題になりました。

・・・が、個人的にはフジテレビで放送された時代劇『神谷玄次郎捕物控』(90)のほうが印象に残っているのですよね。
古谷さんというより、相手役の藤真利子にゾクゾクッときていた、、、というほうが適切かもしれませんけれど。

いずれにしても、映画が少ないのが残念なところ。

いぶし銀の魅力を、スクリーンで炸裂させてほしいのですが。。。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(300)別所哲也』
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