Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(199)

2017-03-21 00:10:00 | コラム
う「み」→「み」くろ

『ドラえもん』で出てきた未来の道具のなかで、いちばん魅力的だったのはベタだけど「暗記パン」だった。

喰って頭がよくなるというのは、自分がガキのころ流行った? 「睡眠学習」みたいなものだよね。


「スモールライト」は、ことばのとおり物体を小さく出来るアイテム。



引っ越しが「超」ラクになることを考えれば、「暗記パン」よりはるかに実用的かもしれない。


自身のミクロ化は、なれるものなら1日くらいなってみたいが、苦労のほうが多そうだからいいや。

人間がミクロ化するとどうなるのか、どんなことが出来るのか―創作としては、いろいろ想像力を刺激されて楽しいけれどね。


まず想起するのは、やはり『ミクロの決死圏』(66…トップ画像)だろう。

意識不明となった科学者を救うため、ミクロ化に成功した医療チームが科学者の体内へ。
しかし60分を超えると、身体は元のサイズに戻ってしまう・・・。

いかにも映画的で、ワクワクする創り。

ほぼ同じ設定で、「SFX」をふんだんに取り入れたのが『インナースペース』(87)。

注目してほしいのは、ミクロ化されるタック(デニス・クエイド)の台詞。

なぜか、繰り返し「南無妙法蓮華経」を唱えているのだ!!


「物体縮小装置」を開発している科学者の子どもたちがミクロ化されるコメディは、『ミクロキッズ』(89)。





シュール表現としての、キャラクターのミクロ化もある。

デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』(2001)に出てくるミクロ人間? は、ただただ怖かった。


ミクロ化したわけでなく、最初からミクロなキャラクターとして登場するのは、たとえば「目玉おやじ」。

あれは漫画・アニメーションだから可愛いのであって、実際にあんなのが居たら踏み潰してしまうかもしれない。


『水の旅人 侍KIDS』(93)は、大林宣彦によるファンタジー。

山崎努が演じる17cmの侍は、水の精という設定だった。

物語そのものは悪くなかったと記憶するが、『漂流教室』(87)や『ふたり』(91)にも散見された、大林流の特殊効果の主張? が、本気なのか冗談なのか分からず、ちょっとついていけなかった。

特殊効果って、それ自体をメインにしてしまうと白けるものなのだよねぇ。


ヒトにとって、巨大化と縮小化、どちらがマシ? なのだろう。

実現可能なのは「まだ」巨大化なのだろうが、ちょっと動くたびに物を壊していくことになるしなぁ・・・。


あすのしりとりは・・・
みく「ろ」→「ろ」ーあんぐる。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(200)』
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夏目ちゃんの二の腕

2017-03-20 00:10:00 | コラム
テレビ朝日のバラエティ番組、『マツコ&有吉の怒り新党』が今月末で終了することが発表された。

4月よりメインふたりはそのままで番組内容だけ変更されるとのことだが、昔ほど「欠かさずに観る」ということがなくなりそうで、ちょっと悲しい。

皆がいうが、やっぱり総裁秘書を担当していた夏目ちゃんが抜けたのは痛かった。

二の腕の回? なんて、録画したものを繰り返し再生してニタニタしていたしね、



ただ、局関係者の話では、「新三大○○」のネタに苦労していたのだとか。

なーるほど。

観ていないひとには「なんのことやら…」かもしれないが、
新しい「三大○○」を決めるというコンセプトは新味があって、たしかに面白かった。

統計によると、女性視聴者は前半の怒り投稿、男性視聴者は後半の「新三大○○」目当てで視聴する傾向にあったと。

自分もその例に漏れず、「新三大○○」が大好きだった。

個人的に好きだった特集をいくつか挙げると・・・

「新三大 ヤクルト・伊藤智仁投手の投球」
「新三大 ジャッキー・チェンのNG」
「新三大 ザンボット3・切ない戦い」




「新三大 チャージマン研!の突飛な展開」



・・・あたりになるだろうか。


その流れで、「欠かさずに観ている・録画している」テレビ番組(地上波)の話。

※『怒り新党』を除く

まずスポーツ。
ボクシングのタイトルマッチはもちろん、サッカー日本代表の試合、クライマックスシリーズ以降のプロ野球を観逃す・録り逃すことはない。

次いでバラエティ。
日曜朝の『ワイドナショー』(フジテレビ)、『ガキの使いやあらへんで』(日本テレビ)、友人がADを担当しているので『アメトーーク!』(テレビ朝日)、格闘技情報番組『FUJIYAMA FIGHT CLUB』(フジテレビ)、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)、以上。

ニュースは必ず観るようにしているが、「きまって、これ」といった番組はない。

ドラマに関しては、シーズンごとに気になる作品があるものの、結局はどれも観ていない。
映画を追いかけるので精一杯、、、というのが本音で、ただ是枝裕和や園子温が参入、つまり映画関係者がテレビドラマを手がけるときだけ観逃さないようにしているというのが現状。

こんな感じだから、ハードディスクが埋まることはなさそう・・・なのだが、なぜか「ぎゅうぎゅう」状態で。

スカパー! やWOWOWの番組を録りまくっているからなのだった。


そういうものを含めての、結論。

よく「テレビが面白くなくなった」という声が聞かれるが、自分にとって必要と思われる情報を得るために、やっぱりテレビは必要だし、観ればそれなりに楽しめるものが多く、ガキのころと比べて質が落ちているとは個人的に思えない。

「面白くなくなった」というひとが居てもいいけど、もうちょっと具体例を出してくれないと「そうかな?」としか思えないのだよな~。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(199)』
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行列も立ち見も

2017-03-19 00:10:00 | コラム
トップ画像、じつはこの写真のなかに自分も居るはずなのだが・・・分からないなぁ。
(毎日新聞より)

『ツイン・ピークス 2017』の放送が楽しみで楽しみでしょうがない、自分のようなピーカーが日本にも多いはず。
これは、ドラマのキーパーソンとなるローラ・パーマーの命日に集った日本のキチガイたちの集合写真である。

92年の5月ごろだったと記憶する。
いまじゃ想像するだけで笑えるが、このなかには「元都知事」の舛添要一、「沢尻エリカの元旦那」高城剛も居たのだよ。

なにをどうしたってわけじゃない、内容の薄いイベントだったこと「だけを」覚えているが、
東京にやってきて数ヶ月しか経っていなかったので、ひとの多さに驚いたものだった。

行列は嫌いじゃない。
もっといえば、映画館における立ち見鑑賞だって無問題である。

『ツイン・ピークス』の映画版(92)や『ジュラシック・パーク』(93)、『スピード』(94)、『タイタニック』(97)、『マトリックス』(99)、『ファントム・メナス』(99)などなど、いくつもの映画行列を体験してきた。

また、ケネス・ブラナーによる4時間版『ハムレット』(96)鑑賞の際、自分は「立ち見でも、ぜんぜん構わない」といったのに、係員が恐縮をして動き回り、パイプ椅子を用意してくれたこともあったっけ。

期待値の高さを前にすれば、何時間「立ちんぼ」したって苦痛なんか感じないものなんだ。

けれども21世紀に入りシネコン化が進行、ウェブ上でチケットを購入出来て、しかも座席まで確保してしまえる世の中となり、
立ち見という「わくわく」を伴う映画現象が起こり難くなってしまった。

『フォースの覚醒』(2015)初日だって、ひとは沢山居たけど「大」行列という感じではなかったし。




そんなこといっている自分だって利用する便利なシステムではあるが、
気軽に連続鑑賞することは不可能、
立ち見客も基本的には受け入れない映画館が多くなり、
「自由度」という視点で捉えれば、前世紀よりも低くなっているのかもしれない。


日本人は、外国人と比べて「待つことに苦を感じ難い」人種といわれている。

いや嘘だ、そんなこと誰もいっていないのだが、いま書いていて自分はそう思った。

美味いラーメンを食べるためなら「積極的に」行列に並ぶし、
土日のラブホテルの駐車場なんて日本特有の光景だろう、エッチするために「部屋が空くのを」待っているんだよ、よく考えたら、そーとー頭が悪いよね。

同じアジアでも中国とかは、よく行列の順番抜かしがニュースになるじゃない?
そういうことが、起こり難いのだよね日本では。


だから、、、ということでもないが、映画館で行列の光景が見られなくなって、ちょっと寂しい。

女性サービスデーのほかにメンズデーや映画サービスデーがあるわけでしょう、
きょうだけ「ウェブ予約禁止、早いもの勝ち、連続鑑賞あり」デーを設けたら、昭和生まれの映画ファンは集うのではないかな?


・・・ダメか、そんなの笑




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『並の映画以上だった、かつての「新三大」』
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俳優別10傑 海外「さ行」女優篇(3)

2017-03-18 09:59:32 | コラム
~ジェニファー・コネリーのキャリア10傑~

80年代というのは面白い時代で、
10~20代のころ、日本「限定」でアイドル的人気を博した女優さんが数多く居る。

元祖はブルック・シールズ、
そのあと、ダイアン・レインやフィービー・ケイツ、アリッサ・ミラノにグロリア・イップ、
そして、ジェニファー・コネリー46歳。

「日本に向けて」CDデビューした子も居るほどで、これは当時の人気雑誌『ロードショー』『スクリーン』の影響大でしょう。

低迷期を経て復活を遂げ、しかも日本限定「ではない」人気を獲得出来たのは、自分が知るかぎりダイアン・レインとジェニファーのみ。

このふたりの活躍に関しては、たぶん米国以上に日本の映画ファンのほうが感慨深いはず。

人生、なにが起こるか分からんものですなぁ。。。


(1)『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)

ジャンキーたちの末路を、超絶映画技法で描いた大傑作。

ドラッグ撲滅運動を展開したいなら、これを教材にしようぜ。




(2)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)

『アマポーラ』の少女と現在の姿が、重なるようで重ならない。



(3)『砂と霧の家』(2003)

税金未納で家を差し押さえられた孤独なヒロインを熱演、
正直、ベン・キングスレー相手に演技合戦出来る力量を備えているとは思っていなかった。

ジェニファーごめんね。

(4)『恋の時給は4ドル44セント』(91)

このシーンを目当てに公開初日に行きましたさ。



でも内容は、ぜんぜん覚えてない笑

(5)『ビューティフル・マインド』(2001)

オスカー作品賞受賞作。

ラッセル・クロウが演じる主人公に寄り添う妻を好演する。

(6)『狼たちの街』(96)

このあたりまで、脱ぎまくっていた。

ちょうどいい時期? に、脱いでくれていたんだなぁと。

(7)『ホット・スポット』(90)

6位と同文。

10代のころは細身だったから、映画少年は、そーとードギモを抜かれた。

(8)『フェノミナ』(85)

鬼才ダリオ・アルジェントによる、ホラー映画の佳作。

どの国よりも、日本でいちばんヒットしたとか。

だから彼女の将来は安泰だと、日本の映画ファン「だけは」思っていたんだ。

(9)『ラビリンス/魔王の迷宮』(86)



映画としてはどうかと思うが、デヴィッド・ボウイが頑張っているので憎めない? ファンタジー。





ちなみに日本のテレビ放送時は、ジェニファーを喜多嶋舞が吹き替えていた。

喜多嶋舞って!!

(10)『ロケッティア』(91)

アイデア満載の特撮ヒーロー物。

個人的には、『アベンジャーズ』(2012)なんかより楽しめます。

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『行列も立ち見も』
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Segretaですがなにか?

2017-03-17 00:10:00 | コラム
坊主頭は、それを維持させるのが大変。

少しでも伸びるとダサくなるし、
「会ったときに、いつも同じ髪の長さ」にしておかないと、「あれ、伸ばすの?」などといわれてしまうから。


自分は週に1度はバリカンで手入れするよう努めているが、たとえば大晦日の格闘技取材なんて2週間前から臨戦態勢になるので、その時期は3週間くらい手入れ出来なくなる。


中途半端に伸びた、坊主頭・・・元々、あまり鏡と対峙することのない男だが、自分のことを大嫌いになりそうなので、12月は鏡の前に立ち止まらなくなるね。


そんな自分は現在、Segretaを使っている。


・・・というだけで、笑いが起こる。

笑わせるつもりはないのだけれども。

でもまぁいいや、笑わせる(笑われている?)ことは大好きなので。


オメーなんか、石鹸でいいだろ? ともいわれるのだが、気持ちの問題ですよ気持ちの。


さて自分が長髪だったとして、髪質はどうなんだろうって話である。

悪くはないが、良くもないって感じなのではないか。

自分みたいなのが良過ぎても(逆に)気持ち悪いし、悪過ぎたら悪過ぎたで予想どおりで面白くないし。


そんな自分が選出する、「髪が印象的な映画3傑」。

一般アンケートを取ったとしたら、1位になるのはたぶん、ショートカットでも似合ってオドロキ、、、という展開の『ローマの休日』(53)だろうけれど。。。


(1)『愛を乞うひと』(98)

どれだけ殴られても蹴られても、「髪をすくのが上手」といわれたから、ママのことが好きなんだ。



(2)『二十日鼠と人間』(92)

シェリリン・フェンが、最も魅力的なころに出演した佳作。

優しく髪を撫でる、とても穏やかなシーン、、、だったはずなのに。



(3)『エターナル・サンシャイン』(2004)

赤い髪のケイト・ウィンスレット。

この映画は、米・映画サイト「THE PLAYLIST」が選ぶ「21世紀のロマンス映画」、第1位に輝いた。

分かるなぁ!!




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明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「さ行」女優篇(3)』
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