fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『オオカミのお札(一~三)』くもん出版

2020年02月11日 | 自作紹介
 
 先日、『しゅるしゅるぱん』を扱ってくださった読書会で、私は「死ぬときに、自分の代表作をあげるとしたら、たぶん、このデビュー作になると思います」と、皆さんに申し上げました。
 でも、『オオカミのお札』も、なんですよね・・・。 と考えはじめると、あれもこれも、今年出るあれだって・・・となってしまうのですが。毎回全力で書いてますし、出版社さんも力を入れて本にしてくださっているので、そうなるわけですが。

『オオカミのお札』、三冊の分冊になっているので、読みやすいと思います。一巻からじゃなくても、読めるようにもなっています。江戸時代末期、太平洋戦争中、そして現代と、気になる巻からぜひお手にとっていただけたらと願います。

 今、コロナウイルスが怖いと思っていることを考えると、一巻が状況が似ています。江戸末期の小さな村で、疱瘡が流行り、主人公の妹もかかってしまうという設定です。裏山に祀っている大神さまは、見守ってくださるだけ。決して助けてくれるわけではありません。人は、自分の中から力を出し、生きていかなくてはならないのです。というメッセージをこめました。


一巻 カヨが聞いた声

 よい本です。と作者が言わずして、どうしましょう。
  
 二巻 正次が見た影 

  
 三巻 美咲が感じた光  東日本大震災がもうすぐ9年になります。この本では、震災が主人公の家族を奪ってしまいます。

 各巻、兄弟、姉妹の確執があり、家族を思い合う心があります。
 先日も、今の子どもの感覚という話題が出ました。私にはついていけない感覚もあります。でも、変わらず大事にしなくてはならないものもある。そこを信じて、これからも書いていきたいと思っています。
『オオカミのお札』シリーズ、ぜひ、読んでいただけますよう、願っております。