今年は、これまでの人生で一番といっていいほど、悲しいことがありました。
母が死んだことではありません。母の死はいずれ来るということで、心構えがありましたので。でもその見送りを終えたとき、気持ちも弱っていたのか、張り詰めていて、余裕がなかったのか、その後の出来事を受け止めきれませんでした。
その後毎日そのことを考えない日がなく、年末を迎えてしまいました。
あのとき、もっと気持ちに余裕があれば、聞き流して、うまく事を運べたのかと、自分を責める部分もありました。時間薬という言葉のように、時が経てば修復できることなのかどうか、今はわかりません。
でも今を精一杯生きるしかないというのが現実です。そんな私を支えてくれるのが家族であり、創作です。そして、私の本を読んでくださる皆さんです。
ありがとうございます。
人間的に、弱い部分もありますが、物書きとしては、そこをしっかり見つめて作品に向き合っていこうと思います。
もっと明るい話題で締めくくればよいようにも思いますが、ご容赦ください。
俳句の師辻桃子は、闘病中、苦しい思いを吐露していて、でもその姿が弟子に勇気を与えてくれています。私の場合、じゃあ何があったのかを一部始終は書けない。そこはまだまだだなと思います。
今年の10句。
苦しい気持ちを抱えている皆さん、雲間から差し込む光を思い描きながら、新しい年を迎えましょう。明日からは、またなるべく明るい話題に心がけます。
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