パステルショートストーリーシリーズ、最新刊、Deep Red『すきまの むこうがわ』が発売になりました。
上質なファンタジーの短編集です。
日常に潜んでいる亀裂。その向こうに足を踏み入れたとき・・。
紅
筆師のはなし
虫送りの夜
月夜のお酒
椿
ロボットの夜
龍の衣
どれもよかったですが、木好きな私は「龍の衣」にかなり参りました。
虫送りも、今ではあまりやられなくなっている行事。私は『オオカミのお札』シリーズ2巻「正次が見た影」で虫送りを書くため、青森の虫送りを見学しました(そこは、人形祭りとしてましたが)。すっごく惹かれる。だって、農薬とかなかった時代、田んぼの稲を食べる虫を人形といっしょに火をつけて川から流すんですよ。それは厄災を村から追い出すということでもあるわけで。好きな世界。
巣山さんの作品、他にも読みたくなりました。
パステルショートストーリーシリーズは、休み時間にさくっと読み切れるシリーズとして、私も、yellow green『友だちの木』を書いています。
ぜひ、シリーズで学校図書館、公共図書館でそろえていただきたい。
このほか、数冊出ています。