fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『まいどばかばかしいお笑いを!』赤羽じゅんこ作/フジタヒロミ絵(講談社)

2024年12月04日 | 本の紹介

          

赤羽さん、この前新刊が出たばかりなのに! 乗りにのってるベテラン作家です。

シリーズおはなし日本文化の中の一冊で、お題は「落語」。赤羽さんは、落語好き。すでに何冊か落語をテーマにした作品をお持ちです。その一冊『がむしゃら落語』(福音館書店)は、産経児童文学賞をご受賞されてもいます。

さて、今回の作品の特徴は女性落語家。

中にも書かれていますが、今おしゃれな女性落語家が増えているのだそうです。でもまだまだ、落語というと男性落語家を思い浮かべます。

 天音は、おしゃべり。でも話しているうちに、話があっちにいったりこっちにいったり、うまく話せるようになりたいと思っていました。そこに母の知り合いに女性落語家がいて、教えてもらえるという運びに。まずは、ネタを覚えるのに一苦労。でも覚えておしまいではありません。

 その様子を楽しく読むことができます。目標は老人ホームでの実演。

 挿入されている落語は2本(本でいいのかな?)。これが長すぎず、そして楽しい。

 新宿の末廣亭が出てきますが、私は浅草の会場に一度行ったことがあります。自由に出入りができること、マジックなんかもあり、楽しかったです。落語という日本の文化。きっと引き継いでいかれることでしょう。ぜひ、お読みください。