井嶋敦子さんの新刊です。
おねしょで悩んでいる小学生の子の物語。たぶん、他にはないのではないでしょうか。
読んで、驚きました。10歳くらいでもおねしょで悩んでいる子、いるんです。でもあまり聞かないのは、本人や家族が言わないから。井嶋さんは小児科医として、そんなお子さんをたくさんご存じなのでしょう。とてもリアルです。
サッカー少年でもある海斗、転校してきた礼流、そして元気な女の子まほ、実は3人ともおねしょで悩んでいたとは! 3人は力を合わせて、おねしょを克服。サッカーでも力を合わせます。
おねしょには、薬もある。おねしょをしちゃうのは、膀胱が小さいから。膀胱にどのくらいおしっこを貯められるかはかるなんてシーンもあります。よく精神的なものと片づける傾向がありましたが、そうじゃないんですね。
おねしょに限らず、悩みは一人で抱えないほうがいいですね。
ちゃんと解決の糸口がある。
物語として楽しいので、たくさんの子に読んでもらいたいです。その中におねしょで悩んでいる子がいたら、え! 薬があるんだ! となるかもしれません。井嶋さんじゃなければ書けない物語でした。そう。作家一人一人に、その人じゃなければ書けない物語があるはず。
わたしにも。そう信じて書いていきましょう。
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