
関西在住作家が集まる「花」という同人誌のメンバーによるアンソロジーです。同人誌25年を記念して編纂されました。
子どものころのわくわくと、どきどきと、へえー、うんうんと、あははとにっこりが つまっています。
と、帯に書かれているのは、作家の岡田淳さん。
ホント。
みなさんのやさしさが詰まった一冊だなあと思いました。
物語への思いが共通認識として、つながっているのでしょうね。
森くま堂さんの「んの反乱」は、「季節風」からのおなじみの作品。こうして本になって、感激です。
児童文学者協会主催の絵本大賞も受賞され、ナンセンス絵本の出版も決まっている、森くまワールドの根本です。
ナンセンスは、理屈を考えてはダメ。でもどこまでも勝手にやればいいってもんじゃない。読者をおいてきぼりにしちゃあいけない。楽しませることが第一でしょうか? いや、作者が楽しむ? 森くまさんの力をひしひしと感じています。
うたかさんの「そばにいるよ」は、とにかくやさしくて、気持ちがあたたかくなって、いい作品!
童話の基本です。主人公の気持ちの変化が無理なく描かれています。
阪神淡路大震災のことを、こうして書き継いでいくことも大事だと思います。きっと皆さん、震災に対してはいろいろな思いがおありなのだと思います。
おめでとうございました!
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