![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/27/3d606fcce2e74662925fba3f18701b07.jpg)
◎2011年4月10日(日)
<舟石峠駐車場(6:50)……新道から塔の峰への尾根分岐(7:34)……塔の峰(9:38~9:54)……日ヶ窪峠(10:32)……庚申山一般道合流(13:08)……駐車場(15:20)>
塔の峰へは、仁田元沢のスリットダム先から尾根に這い上がってみることも想定したが、とにかく舟石新道を片付けないことにはと、ハイトスさんルートで塔の峰に行き、帰りはまだ歩いていない先の舟石新道を歩いてみることにした。先週のハイトスさんの石塔尾根歩きでは、まだ庚申山も雪が豊富なようだ。アイゼン、ワカン、杖を持参する。
舟石新道には迷わずに入れた。これだけは特技になってしまった。雪はない。凍結の箇所はあったが、危険もなくツボ足で通過できた。疎林の先、地形図では1231mポイントの東にある尾根に取り付く。やや急程度。大岩群が現れ、右からの尾根に合流する。これがスリットダムから登る際の尾根だろうか。合流点に赤いリボンを付ける。雪が出てきたが、当分はツボ足のまま。正面に中倉山、左に塔の峰が見えてくる。周囲は灌木帯。
1528mポイントから緩やかになり、疎林で気持ちの良い歩きになる。前を猿の群れを歩き、それを追う形になってしまった。1600mを越えると、もうツボ足では無理になり、ワカンと杖を使う。それでも、腰までの踏み抜きは頻繁だ。山頂が近づくと雪が消えた。
塔の峰は、来て良かったといった感じのピーク。皇海山、庚申山、オロ山が見える。庚申山に広い尾根が続いている。ここから先、庚申山までは雪が白く付いている。労せず行ける自信はまったくない。予定とおり、舟石新道歩きとする。ちなみに、ハイトスさんの付けられた山名板はなくなっていた。周囲をさがしても見あたらない。きっと、風に飛ばされたのだろう。ハイトスさん、もう一度、行き直しですね。
日ヶ窪峠まで行くのには往生した。ガスが出て来て、視界が悪い。南下する尾根筋もあるが、これでは舟石新道の大分先に行ってしまう。未踏部分が出来てしまう。尾根が広く、慎重に下った。それでも2か所でルートミス。雪が深かった。ここまでは、ハイトスさんルートの丸写し。
日ヶ窪峠から先、前回、少し先までは歩いている。ここから先の舟石新道、雪があったりなかったりで、ワカンの装脱着で忙しくなる。それだけ時間もかかる。都合5回の履き替え。ツボ足では行けない。
道の状態はどんどん悪くなる。雪のないところでも道型が消えている。ブリキ板のみが頼り。さらに沢の横切りが多くなり、回りは雪で、かなり気を遣った歩きが続く。そして、前半部ではなかった、かなり下まで続く急斜面のトラバース区間が多くなった。岩も出てくる。沢には、鹿の死骸があった。
滝に沿って、トラロープが下りている。わずか5m程度のところだが、足場の棒は崩れ、凍結もあって、冷や冷やする。なぜかロープだけは廃れずにしっかりしていた。
ようやく一般道に近づいたと思ったが、ここからが遠い。雪も深くなり、遅々として進まない。道はさらに悪くなり、周囲も崩れている。登山道近くはかなり荒廃しているため、前回、様子見で歩いた体験から、先まで行かず、途中から、直接、一般道に向かった。そのため、本来の起点から50mほど下に出てしまった。まっ、これで何とか舟石新道を歩き通したが、正直のところ、あまり面白みのある道とは言えない。雪がなかったとしても同じだろう。
一般道に入るが、雪の上にはあまり靴の跡が見られない。この山も、コウシンソウの時期までは寂しいままなのだろうか。それでも、かじか荘先のゲート周辺には車が6台くらい駐めてあった。途中で追い越したお2人は、雪で途中から戻ったようなことを言っていたが。さすが、舟石峠までは遠かった。
(左は舟石新道の庚申山方面。正面の尾根に取り付く)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/bb/2da6dd2e7e3f7d247be1ca7790c24725.jpg)
(塔の峰)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/31/8195a91e82b8521bef901dc83db79cba.jpg)
(中倉山が見えた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/33/72aa3c56c7229de75325201e2107a866.jpg)
(雪が深くなる)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a7/b0782306a7c83a5f22171a80ae444c35.jpg)
(塔の峰山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/c3/9cf95f8c4ad4f5e8c5e2526901e5bfaf.jpg)
(オロ山方面)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/7a/5b8e4f7ff8e967fa60cad2ec583cb533.jpg)
(新道の様子1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/04/ca68987fce5424c4b95364a951ddfdf1.jpg)
(新道の様子2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/96/5ef27225644f6826d4bc6025716b60ce.jpg)
(新道の様子3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/9d/1150447cef7f3140461becd28f75fee5.jpg)
(新道の様子4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/fa/bf633003a5cd59964f7da639fbc3c931.jpg)
(新道の様子5。ロープ場)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/56/bfda2e04dc6269f27d9e115333c9d5a9.jpg)
(ようやく一般道が目の前に)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/67/2a96fe08470067d7d93d58d828d16426.jpg)
(本日のルート。カシミールで)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/eb/b291fa4511d686fcfa4db984d921e59d.jpg)
<舟石峠駐車場(6:50)……新道から塔の峰への尾根分岐(7:34)……塔の峰(9:38~9:54)……日ヶ窪峠(10:32)……庚申山一般道合流(13:08)……駐車場(15:20)>
塔の峰へは、仁田元沢のスリットダム先から尾根に這い上がってみることも想定したが、とにかく舟石新道を片付けないことにはと、ハイトスさんルートで塔の峰に行き、帰りはまだ歩いていない先の舟石新道を歩いてみることにした。先週のハイトスさんの石塔尾根歩きでは、まだ庚申山も雪が豊富なようだ。アイゼン、ワカン、杖を持参する。
舟石新道には迷わずに入れた。これだけは特技になってしまった。雪はない。凍結の箇所はあったが、危険もなくツボ足で通過できた。疎林の先、地形図では1231mポイントの東にある尾根に取り付く。やや急程度。大岩群が現れ、右からの尾根に合流する。これがスリットダムから登る際の尾根だろうか。合流点に赤いリボンを付ける。雪が出てきたが、当分はツボ足のまま。正面に中倉山、左に塔の峰が見えてくる。周囲は灌木帯。
1528mポイントから緩やかになり、疎林で気持ちの良い歩きになる。前を猿の群れを歩き、それを追う形になってしまった。1600mを越えると、もうツボ足では無理になり、ワカンと杖を使う。それでも、腰までの踏み抜きは頻繁だ。山頂が近づくと雪が消えた。
塔の峰は、来て良かったといった感じのピーク。皇海山、庚申山、オロ山が見える。庚申山に広い尾根が続いている。ここから先、庚申山までは雪が白く付いている。労せず行ける自信はまったくない。予定とおり、舟石新道歩きとする。ちなみに、ハイトスさんの付けられた山名板はなくなっていた。周囲をさがしても見あたらない。きっと、風に飛ばされたのだろう。ハイトスさん、もう一度、行き直しですね。
日ヶ窪峠まで行くのには往生した。ガスが出て来て、視界が悪い。南下する尾根筋もあるが、これでは舟石新道の大分先に行ってしまう。未踏部分が出来てしまう。尾根が広く、慎重に下った。それでも2か所でルートミス。雪が深かった。ここまでは、ハイトスさんルートの丸写し。
日ヶ窪峠から先、前回、少し先までは歩いている。ここから先の舟石新道、雪があったりなかったりで、ワカンの装脱着で忙しくなる。それだけ時間もかかる。都合5回の履き替え。ツボ足では行けない。
道の状態はどんどん悪くなる。雪のないところでも道型が消えている。ブリキ板のみが頼り。さらに沢の横切りが多くなり、回りは雪で、かなり気を遣った歩きが続く。そして、前半部ではなかった、かなり下まで続く急斜面のトラバース区間が多くなった。岩も出てくる。沢には、鹿の死骸があった。
滝に沿って、トラロープが下りている。わずか5m程度のところだが、足場の棒は崩れ、凍結もあって、冷や冷やする。なぜかロープだけは廃れずにしっかりしていた。
ようやく一般道に近づいたと思ったが、ここからが遠い。雪も深くなり、遅々として進まない。道はさらに悪くなり、周囲も崩れている。登山道近くはかなり荒廃しているため、前回、様子見で歩いた体験から、先まで行かず、途中から、直接、一般道に向かった。そのため、本来の起点から50mほど下に出てしまった。まっ、これで何とか舟石新道を歩き通したが、正直のところ、あまり面白みのある道とは言えない。雪がなかったとしても同じだろう。
一般道に入るが、雪の上にはあまり靴の跡が見られない。この山も、コウシンソウの時期までは寂しいままなのだろうか。それでも、かじか荘先のゲート周辺には車が6台くらい駐めてあった。途中で追い越したお2人は、雪で途中から戻ったようなことを言っていたが。さすが、舟石峠までは遠かった。
(左は舟石新道の庚申山方面。正面の尾根に取り付く)
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(塔の峰)
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(中倉山が見えた)
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(雪が深くなる)
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(塔の峰山頂)
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(オロ山方面)
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(新道の様子1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/04/ca68987fce5424c4b95364a951ddfdf1.jpg)
(新道の様子2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/96/5ef27225644f6826d4bc6025716b60ce.jpg)
(新道の様子3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/9d/1150447cef7f3140461becd28f75fee5.jpg)
(新道の様子4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/fa/bf633003a5cd59964f7da639fbc3c931.jpg)
(新道の様子5。ロープ場)
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(ようやく一般道が目の前に)
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(本日のルート。カシミールで)
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何はともあれ舟石新道踏破完了おめでとうございます。
ちゃんとした軌跡を残した例としては初の快挙になるのでは無いでしょうか。
この時期残雪も結構有りそうなのは先日の庚申山からの帰りで判ってましたので当分誰も歩けないだろうと思っていたのですが、歩く人がここに居ました。自分は春になればと思っています。後半の軌跡は参考にさせてもらいます。
あえてこの時期難関にトライされましたね。
単独行なので踏み出す勇気が要ります。拍手!。
日ヶ窪峠より先の方が前半より困難度がアップなのですね。
ウームやっぱり雪が無くなってからにしよう。
腰までの踏み抜きはきついですよね。オロ山から庚申山で散々に悩まされましたばかりなのでよーく判ります。
そういえば庚申山の下りでも鹿の死骸を目にしましたなぁ。
塔の峰の山名板はやはり無くなっていましたか。
あの強風じゃあこの冬は持たないだろうと思っていましたが、やはり残念ではあります。たぶんあの山名板を目にした人は誰もいないのかと思うと不憫なやつではあります。
次回はしっかりと固定できる様に考えなくちゃならないですね。
とにかく長時間の冒険山行、お疲れ様でした
踏破、おめでとうございます。年頭での気合の入り方通りの結果ですね!
「舟石新道には迷わずに入れた。これだけは特技になってしまった。」は、最重要課題をマスターしてしまったと云う事ではないですか!
疎林と薄い笹原に惹かれました。全踏破は無理なようです。入り口を見つけ、穏やかなピークに達し、笹原でゴロついてみたい衝動にかられています。
面白いものですね。あれっ、間違えたかなと思って、先に目を凝らすとしっかりとマークがある。この繰り返しの歩きでした。
前回もそうでしたが、今回、尾根に取り付いた手前の疎林が広くて気持ちがいいところですね。後は、同じような歩きが続くトラバース道でした。
帰ってから翌日まで、両股がパンパンで痛かったです。きっと、ワカン歩きのせいでしょうね。残雪期は苦痛だけですね。
ハイトスさんも、雪が消えたら歩いてみてください。私はもう結構ですといったところです。ただ、塔の峰に行くにしろ、新道を知っていれば、何かと便利ですね。
今回のコースのハイライトは何といっても塔の峰でした。歩きはしませんでしたが、庚申山に続く広い尾根はなだらかで、いい雰囲気でした。テントを張ってもいいかなと思ったりもしたのですが、雪が溶ければ笹の海になるのでしょうか。年内には歩いてみるつもりです。
塔の峰の山頂も、なだらかな斜面ではありますけど、日がなのんびりと、寝転がっているのもいい風情だなと感じました。
震災がなかったら、気分的にももっと晴れ晴れとした気分にもなれたのでしょうけど、どうも、しっくりとは。しばらくは、山遊びをする度に感じるでしょうね。
記名無く、失礼しました。
課題クリア。さて、次はどこぞへ。益々期待が高まります。人ごとながらワクワクしておりますです。