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◎2019年9月8日(日)─またハイトスさんに同行をお願いして。
先日、ようやく念願の坑夫の滝を見られたはいいが、庚申川の水量が多く、さらに水温も低かったため、当日の課題を続行する体力と気力は失せ、その後の予定行動がとれなかった。
その予定行動とは、岡田氏の著書に記された庚申川の「8mナメ滝」と庚申七滝。余力があれば小滝の爺ケ沢というものだった。結局、8mナメ滝は、下降するには足場が悪く、その前同様に上から眺めただけ。ハイトスさんのお陰で坑夫の滝を見られてラッキーだったで終わってしまった。
せっかくハイトスさんに同行していただいた坑夫の滝。引き続きの懸案の実行もハイトスさんにお付き合いいただこうと連絡を入れると、特別な予定もなくOKとのこと。ちなみに、この日、おK3さんはお仲間と平標山に行かれたらしい。
庚申七滝は、遊歩道に架かる橋が崩壊し、復旧される見込みもないままに何十年も経過し、橋の残骸がむき出しで垂れた状態になっている。正直のところ、それを見ただけで下るのが恐ろしくなってしまい、いつも上の滝を見ては終わりにしている。もちろん、その先は通行止めだ。ハイトスさんは、この上の滝すら見たことがないらしい。自分もいつかは七つの滝を見ながら庚申川に出てみたいと思っていたが、それだけで満足できるわけがない。あくまでも今回のように「ついでに」の滝群だろう。
今日も8時の待ち合わせ。車の流れはスムーズで、7時半には小滝の里に着いた。時間に余裕があるので、爺ケ沢出合いの様子を見に行った。庚申川の水量は二週間前の2/3程度。水流もさほどに強くはない。おそらくは、これがいつもの流れなのだろう。容易に出合いまで渉れそうだ。先日の流れだったら確実に無理。
ハイトスさんを待っている間に青年三人組が庚申林道を上がって行った。かじか荘上の駐車場には自分の車しかなく、そのうちにやって来た軽トラがここに入るかためらいながらゲートの方に向かった。
(釣りのオッサンと。ここの泥濘は、いつもの状態だ)
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ハイトスさんがやってきた。軽乗用車だったから他人かと思っていたが、自分の車に横付けしたから、不審に思いながらも、出てきてオハヨウゴザイマスと声をかけてきたのはハイトスさんで、車を修理に出しての代車だった。そういえば、先日見たハイトス号は見事に後ろがへこんでいた。準備をして8時1分に歩き出す。ゲート前で、例の軽トラのオッサンが折りたたみの自転車を荷台から下ろして組み立てている。他に一台。いずれも宇都宮ナンバー。そのうちにオッサンが上がって来て、いっしょに歩いた。もちろん、自転車は押している。釣りだそうで、これまたキャッチ・アンド・リリースと、何度も記しているが自分には不可解な釣りだ。オッサンは、まさにそうは見えない顔つき、身体つきだったが、聞けば、坑夫の滝を越え、六林班道まで出たことがあるそうで、坑夫の滝は滝つぼを泳ぎ、右だったか左に垂れたロープを伝って登ったとか。それだけでも驚いたが、後で、その先、水ノ面沢の出合いまですら、深い淵が断続して続き、巻くにしてもかなり危うい状態を強いられることを知ることになるが、先日の青年二人組ならいざ知らず、このフツーのというか、むしろ華奢な感じのオッサンが平然とそれをやってのけたのかと思うと、釣り人の執念のすごさには舌を巻いてしまう。オッサンは、道が平らになるとチャリに乗って、お先にと行ってしまった。今日のポイントは大石沢と笹ミキ沢周辺らしい。笹ミキ沢情報にも精通していた。このオッサンは鹿沼からやって来たとのことだった。
(笹ミキ沢。ここから降りましょうかとハイトスさんを誘ったが、乗り気ではなかったのでやめた)
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(久しぶりに見る天狗の投石)
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今日は奥から攻めましょうと、林道を鳥居まで向かう。昨夜から今朝方にかけて、この辺に小さな雨雲が停滞していたので、雨上がりと思いきや、オッサンの話では鹿沼では雨も降らなかったし、さらに林道もまた雨上がりの様子はなく、いつもの泥濘はあっても、先日のように通過に手間取ることはなかった。つまり、ここ数日の降雨はなく、庚申川の水量が少なくなっているわけだ。笹ミキ沢の手前にオッサンの自転車がデポしてあった。ここから庚申川に入ったか、笹ミキ沢にでも入渓したのだろう。
(一の鳥居。三人グループが庚申山に向けて出発)
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鳥居前に到着したのは9時3分。出発から1時間2分かかったわけだが、何度も川に降りられそうな斜面を覗き込んだりして歩いたから、このタイムは上出来だろう。それが証拠に、我々よりも15分は先行した3人組が鳥居から庚申山に向けて歩き出すところだった。休憩していたとしても追いついたわけだ。
石に腰かけて一服。ここまで無風に近く、身体はもう汗でベットリしている。早いところ水に入りたい。水ノ面沢でも十分だと気持ちもかすかに起きる。ここで沢タビに履き替える。念のためヘルメットをかぶる。
(庚申七滝の看板。沢にかかる雲状の塊が滝)
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(上の看板を撮ったのはハイトスさん)
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庚申七滝に向かう。広場には七滝のイラスト看板が置かれ、ここで初めて、七滝エリアは狭く、庚申川まで下らず、水ノ面沢内にあることを知る。雲状の塊が七つ。これが七滝だ。下部に続く道は通行止めになっていて、通行可能な遊歩道から見られる滝は五滝ほどのようだが、実際には斜面が崩れたり、大岩が立ちはだかり、イラストに描かれたスムーズに行けそうな歩道は原型をとどめていない。過去にここに来た経験からして、通行止めを越えない限りは二滝しか見られないはずだ。ここから庚申川の河原まで下ってはみたものの、小滝にも及ばない落差の落ちも一滝にカウントされているようで、結果としては、通行可能な橋から見る一番上の滝見で十分だったか。
(これは橋下の二番目滝だろう)
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(右手に一番手の滝。いつも見慣れた滝よりも水量は少ない)
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(根利古道に向かうハイトスさん)
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まずは橋から右手の一番目と橋の下の二番目を見る。ハイトスさんが一番目滝に「ホーッ」とため息をつく。この滝は蛇行していて見ごたえはある。この先は通行止め区間だが、その前にハイトスさんに根利古道を紹介する。ちょっと行ってみましょうと、少しだけ行って、自分は待機。なぜなら、自分が歩いた根利古道は恐ろしい山道だった覚えがあるからだ。それを知っているからハイトスさんだけに行ってもらったということになるが、ハイトスさんは何事もなかったようにささっと行って、ささっと戻って来た。あの先に特に険しそうなところはないようだと言ってはいたが、さらに先まで行けば這々の体で戻ることになる。もしくは戻るのに難儀して先に行かざるを得なくなる。ハイトスさんとて恐いもの知らずなわけがない。
(沢沿いに庚申川に下る。ゲート越え)
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(三番目かと思ったが、二番目っぽい)
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戻って「キケン注意」のチェーンを越える。「通行止め」とはなっていない。ハイトスさんはさっさと庚申川に向かって下る。こちらは律儀に七滝すべてを見ようと思っているから、橋桁の残骸のある左斜面に下りたい。これがすんなりといかない。降りるにしても段差があり過ぎる。結局、戻って、もろい斜面を下ることになった。目の前の小滝は三番目か。もしかして、改めての二番目かも。
(もうカウントはやめている。右手に見えるのは崩壊した橋の残骸だろう)
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(これも七滝か?)
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(下から上がって来たハイトスさんに合流。左のでかい大岩が不気味)
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(ハイトスさん撮影の大岩)
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これも七つの一つかねぇなんて思いながら危なっかしく下ると丸い大岩が現れる。その間を滝といえば滝が流れている。これも七滝だろう。
いつの間にかハイトスさんの姿が見えなくなっているのに気づいた。というか、存在を忘れていた。大岩の脇に人の気配を感じて驚いた。こちらは下ったが、ハイトスさんは出合いから登り上げて来たようだ。
(七つの滝を見た確証がないままに庚申川に出てしまった)
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(下流に行くとこの滝。下から見たくなった)
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(これは、これは…)
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(回り込みがきつそう)
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(ちょっと巻いて行ってみる)
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(上から)
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(かなり深い)
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七滝そのものに釈然としないままに庚申川に出る。同じところを戻るつもりはない。お互いの口から改めて数えてみましょうかという言葉は出ない。七滝は確実に見ているはずだし、見落としがあったとしても惜しくはない。何せエリアは狭い。本流をちょっと下ってみることにしたが、まさに、ちょっとで終わってしまった。10m先で岩の間を3mほどの滝が落ち、下は深い淵になっている。この滝を下から見たい。何とか回り込んで下に出たが、ルートは明快。巻き道の跡がしっかり残っている。おそらく、庚申川にはこんなところが無数にあるのだろう。さらに下に行くには危険が伴いそうなので、周辺を探索して終わりにしたが、この付近だけでも見どころになる流れのスポットは豊富にある。かつては、これらの淵や奇岩、小滝を見ながらの庚申詣での道が川沿いにあったのだろう。根拠のない推測だが、その道はやがて冠水したり、崩壊で廃れる。その後に林道が通ることになるが、その工事の間に出来たのが舟石新道ではなかろうか。
(きりがないので)
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(斜面を上がって)
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(林道に出る)
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斜面の踏み跡を追うと、鳥居の近くに出た。林道の直線距離としては100mも歩いていない。ここでまた一服。水温は先日のような冷たさは感じず、むしろ温めで心地よかった。ただ、斜面登りで汗をかいてしまった。ここでヘルメットは外してザックに括り付ける。
(先日の坑夫の滝の復路は、この沢から写真右の小尾根に上がって林道に出た)
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次は例のナメ滝。林道を戻ると今度は風が流れていた。これは台風接近の影響だろうか。笹ミキ沢を過ぎてから大分歩き、また自転車がそのままなのを確認し、ここだっけ、あそこだっけと言いながら、いつしか坑夫滝の看板が目に入った。ナメ滝に下りる小尾根はすでに過ぎている。林道歩きの往路と復路歩きの違いで、こうも感覚が鈍るものなのか。自分に至っては3回目になる。いっしょに前回の記憶を辿る。坑夫の滝からにここに上がった。一旦休んで、身体が冷たいので陽のあたるところに出ようと、確か、あそこで改めて休んだ。そして、ちょっと先のカーブから下ったはず。ここでもない、あそこでもないとなり、滝の音が聞こえてきて、庚申川が見える斜面が下に見えた。ハイトスさんがここから下れそうだと言ったが、こちらは疑心暗鬼。見当違いのところに出る可能性もあるし、確かにここから下れそうだが、川の真上に出たはいいが、降りられなくて歯がゆい思いになったのではどうにもならない。
自分よりもハイトスさんの記憶がしっかりしていて、ここだと特定した。何とも自分の痴呆が入りかけた記憶のあいまいさにはあきれた。実は、ここからのルートだが、自分には確実で安全なルートのつもりでいたが、本当はそうではなかった。むしろ河原に出るには危険なルートだったのかもしれない。これは後で知る。
(件のナメ滝。ここからではどうにも滝の具合がわからない)
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(遠巻きの下りで河原に出たが、少々恐かった)
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(写真では何ともなさげだが、実際は危ういルート)
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ナメ滝の真上に出る。予定ではここからロープで下るつもりだった。前回、来た時には真下にテラス状の岩が見え、そこに立てれば滝の全容も見られると思っていたのは勘違いで、滝上の岩盤のただの出っ張りだった。これではロープで下降してもあまり意味はなさそうだし、あるのは危険だけ。斜面を下流方面に下る。それを選んだのは、最初に来た際に、白く古いテープが垂れていたからだが、先に行くと地盤は弱くてフカフカ。場所によっては穴が数か所空いている。河原までの高さは約10m。踏み跡らしい窪みがトラバース気味に下っている。これを頼りに下ればいいのだが、ロープを結わえるような強そうな樹はない。後続のハイトスさんの存在はここでも頭から飛んでいる。徐々に下ってはいるが、かなり不安定だ。さりとて四つん這いになるには逆に危険で、慎重に下って、河原に出た時には脱力感におそわれた。
ふとハイトスさんのことが気になった。見上げると、ここ一番の危険地帯を下っている。どこから下ったのかと問われ、そのまま行くようにアドバイス。ハイトスさんもかなりしんどいようだ。ここの登り返しはつらい。しばらく川を下ってから、斜面の緩そうなところから林道に出た方がいいだろう。
(休憩スポット。滝はカーブした上流にある)
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(三度目の正直となるが、写真がどうも美しく撮れないのがもどかしい)
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(ここも深い)
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さて、河原で腰を落ち着けたはいいが、ここのナメ滝下はカーブになっていて、滝そのものが見えていない。荷物をおろして水に入って偵察に行く。水量は膝レベル。右カーブの先には見事な滝があった。ここの滝つぼもまた深い。緑色をしている。足が着きそうもないのは明瞭。ハイトスさんもやって来て滝を眺める。ハイトスさんの口から感嘆が漏れる。名無しの滝で、もしかすると、庚申川では一番女性的な滝かもしれない。ただ、庚申川では坑夫の滝とこの滝しか知らない。他の滝は見るだけにせよ、おそらく危険と隣り合わせに見ることになる。
(のんびり水中の写真を撮っていたら)
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(脇ではなぜかこんなことが起きていて)
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(あっという間だった)
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(そして戻る。その間の状況はYouTubeでご確認を。後で考えれば、カメラを渡して、正面から滝を撮ってもらえばよかった)
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戻ってカメラを交換してみたが、撮れる画像は糸を引いたような流れにはならない。勢いがあるからだろうか。カラーフィルターをあてがったり、絞りを調整する撮影能力は自分にはない。カメラ任せのシャッタースピードの調整がせいぜいだ。その間、ハイトスさんも戻っては来るをやっていたが、何やら怪しげな雰囲気になっている。滝つぼに落ち込むところに岩があって、そこで滝を眺めていたわけだが、件のハイトスさんが、こちらが水中の写真を撮っている間に、岩の上に手袋とタオル、カメラを置いて、いきなり淵に入り込んだ。まだ、ハイトスさんの胸高の深さだ。顔は笑っている。そして案の定、右岸に泳ぎ出した。よほどに泳ぎたかったのだろう。あわててカメラをビデオ撮影に切り替えたが、予想はしていたものの、意表を突く速さで、切り替えは間に合わなかった。対岸から大声で何か叫んでいるが、滝音に消されている。後で考えれば、せっかくあそこまで行ったなら、滝を上がって、またスライダーで戻って来ればよかったのにと思うし、事前に知っていれば。言葉巧みにそうしていただいた。ナメだし、相当な深みもあったので、溺れない限りは命にかかわる泳ぎにはなりはしまい。
すっきりしたハイトスさん。時刻は11時15分。お腹が空いたとみえ、食事でもしましょうかとなったが、こちらは台風の懸念もあったので、早々に帰るつもりで、せっかくコンビニで買った食料も車の中に置いていた。ハイトスさんはおK3さん手作りのおにぎりを3個持参で、一ついただいた。それもお漬物付き。中味は当たりはずれがあると言われながらも、遠慮していただいた小さめのおにぎりの中味はサケで、これは自分には当たりだった。ハイトスさん、おK3さん、ごちそうさまでした。
(飽きないくつろげる滝だった。もしかして、この水の様子では今日の坑夫の滝もそうかもしれないが、あちらは極めて男性的な滝だ)
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(休憩スポットの対岸。尾根が左から右へと続いている。あそこには楽に上がれる)
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しばらく滝の見えないところでくつろぎ、一服しつつまた滝を見に行く。これが冷たかったら何度も行くことはしない。名残惜しい。坑夫の滝の時もこうだったら、しばらくは滞在しただろうが、あの時はとにかく身体の冷たさに我慢ができなかった。
休憩しながら気がついた。正面、つまりは右岸側は谷の地形が開け、上が低い尾根状になっている。ここからあの尾根には容易に登れる。10mほどの標高差だ。緩やかで岩場でもない。気になって地図を見ると、ここに明瞭な尾根はなく、等高線がかなり入り組んでいる。だが、尾根は確実に右上に向かっている。もしかしたら、先でハンター尾根に合流するかもしれないし、左に下って登り上げれば雨降沢左岸尾根に出るかもしれない。地形図では何ともわからず、自分はGPSの持参はなく、ハイトスさんに伺うと、先日の坑夫の滝で水浸しになって、今日は持って来なかったとのこと。帰宅してからなおも気になって改めて地図を見た。自分なりに分析すると、尾根は右上に向かっているとはいえ、川の本流はここで右カーブになっている。あるいは、1224mの先に上がる尾根だったのかもしれない。
(帰路ルートを確保して探索。ここにも滝がありそうだ)
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(かなり落差があり、その先も小滝になっているようだ。この先の一歩がこわい)
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(ここもまたかなり深い)
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そろそろ、帰り支度をしないといけない。左手・左岸側の斜面見上げるとかすかにガードレールが見えた。何ということはない。危うい尾根に入り込む前に、ハイトスさんがここから下れそうだと言った斜面だった。下りはともかくとして、上りなら問題はなさそうだ。帰路ルートを確保したところで、川の下流に行ってみる。鋭角的な滝が落ち込み、その淵もまた深い。もしかして、岡田氏の「7mCS」とはここかもしれないが、肝心の挟まれた岩がない。家に帰ってから岡田氏本の遡行図を見たが、それが正確だとすれば、笹ミキ沢の下流でもあるし、このナメ滝が8mナメであることに間違いはなく、それに接して描かれた下流の7mCSはこれではないのか。岡田氏が遡行してから38年経過している。震災等で挟まった岩が落ちて消えても不思議ではない。正確なところを知ったところで、改めて坑夫の滝から川沿いに登ってみるつもりはないし、そう勝手に解釈するだけで今は十分だ。現に、前回の沢屋二人組のヤマレコ記事の写真にCS滝はアップされていない。ここは段差になっていて、下は深い淵で、さらに下には白い流れが見えたから、そこもまた滝状になっているのだろう。さすがに、ここはダイビングにはこわい。ハイトスさんから「釜が深いから飛び込んでもケガはしませんよ」と言われたが、これは、ハイトスさんのお気持ちだろう。さすがのハイトスさんでもたじろいでいる。なおさら、自分がそれをやったら溺れるか、その先の滝まで持って行かれる。現世離脱の気持ちはまだ持てない。
後日談。ヒロタ氏の庚申川遡行に、この「7mCS」が「10m滝」として写真が掲載されている。まさにこの10m滝を上から眺めていたわけだが、ヒロタ氏の写真に挟まった岩はない。やはり、間の岩は落ち込んだと思われる。ただ、これは勝手な思いであって、「7mCS」は確実に存在しているかもしれない。こちらは部分、部分しか見ていない。
(林道に上がる。左にガードレールが見える。右手を登った)
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(ここに出た。この林道をよく歩く方なら、あそこかと思うだろう)
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(今回の落石は何回でしたでしょうか)
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登りの斜面にはやたらと踏み跡があった。右の石ゴロの方が安全そうなのでそこを登ったが、危うく大石を下のハイトスさんに落としそうになった。浮いただけでよかったが、前回同様に、ハイトスさんはしっかりと落石を何回か起こしたらしい。
これで満足というわけにもいかない。時間は12時。台風の影響は夜だ。本心としては、雨降沢を遡行してみたいが、途中で引き返すのでは半端な歩きになる。おそらく小法師尾根まで行きたくなってしまう。だとすれば時間が足りない。ハイトスさんは時間はたっぷりあるとおっしゃってはいるが、小法師尾根を下って、前に歩いたかじか荘裏のダム下に沢伝いに出たとして、少なくとも5時間はかかる。やはりダメだな。爺ケ沢しかないか。
自転車はそのまま。ゲートを出ると、オッサンの車しかなかった。もう一台はやはり釣り人だったか。ゲートにあった看板が目に入った。釣りの解禁日は今月の19日までとなっている。
(小滝の里駐車場。車はハイトスさんの代車)
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着替えはせずにそのまま小滝の里の駐車場に向かう。しかし、今日はハイカーが少ない。出会ったのも青年三人だけだし、車もほとんどない。これは台風接近の影響としか思えない。今日は沢日和なのにもったいない。
(ハイトスさんの第一印象はテトラポットだらけとのこと。爺ケ沢出合いの下流。底が見えていない)
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(爺ケ沢。何ともショボい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a7/1db5e0d51d0e26904a64a8409e13e7f1.jpg)
(ここから庚申川へ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/09/a29c7b2ffe6588ea52437af0b39242e6.jpg)
余計な荷物は車に置き、軽くして庚申川に下る。ヘルメットだけはかぶった。そのヘルメットは危険だからというわけではなく、水をかぶるかも知れないという理由からだ。ハイトスさんは爺ケ沢の存在は知らず、あそこですよと指差して教えたが、今日の爺ケ沢はショボ沢であることは否めない。上の滝も勢いがない。むしろ、橋の下のヒザレベルの水の岩畳を歩いていた方が楽しいかもしれない。深みもあるが、泳ぎは一回で十分か、ハイトスさんの動きに変化はない。
(岩畳の歩きが心地よい。いつぞや爺ケ沢に行こうとし、ここの流れが急過ぎなのであきらめた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/eb/e59eb2cc0ca1e6df5f7e448a1eedf5eb.jpg)
(爺ケ沢に入る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/34/180a4a0752309b59a641dde217400f31.jpg)
(対岸から目に入った小滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/92/62458664150e2ea32ae2d0347ae354a6.jpg)
(巻かずに水流を登る)
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(上の段)
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(チョロ滝や)
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(スダレもある)
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(スダレをアップで。奥行き50センチほどの裏見空間があった)
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(この大岩を見てたじろいだ)
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(大岩の左下。落ち着かない)
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難なく爺ケ沢の出合い。ゴチャゴチャした沢だ。イラスト看板を見て知ってはいたが、往時は対岸を結ぶ橋はいくつかあって、爺ケ沢地区に入るには、南夜半沢地区に通じる馬立橋を渡って行くようだった。もしかすれば、その間に逃亡監視の見張り番小屋が置かれていたかもしれない。
まぁ適当にといっては何だが、小滝とて水をかぶるほどのこともなく、沢を登って行ったが、今にも落ちそうな巨岩を見ると恐くなり、先に堰堤が見え出したところで遡行は打ち切った。このまま1326mや巣神山に向かったところであまり面白そうな雰囲気ではない。ここには釣り人も入らないのではないのか。まだ下流の滝沢の方が大滝もあったから印象は悪くはなかった。ただ、廃墟探索が目的なら楽しいかもしれない。
(左の石垣。この先は平らになって興亜寮跡地があるようだ)
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(まだショボい流れが続いているが、右手奥に堰堤が見えたのでここで打ち切り)
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(左岸側に上がる)
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(しっかりしたというか、かつての道)
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(社宅の段々)
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(車道に下る)
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堰堤の下左右には石垣があり、おそらく左側の高台に興亜寮があったのだろうが、今はその跡地を見たい気持ちになれない。爺ケ沢をこのまま下る気にもなれず、右手の石垣に上がる。石垣には道跡が残っていて、かつての社宅跡だろう。段々になっていて、南夜半沢地区に入り込んだようだ。やがて、見覚えのある景色が現れ、先に行くと、車道につながる階段があった。下って車道。あっけない爺ケ沢だった。夜半沢には気づかなかった。
(改めて庚申川歩き)
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(水はきれいだが深い)
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(中を撮ると底が映っていない)
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(そろそろ飽きてきた)
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(それでも癒される。癒しがあったり深い淵があったりで、庚申川は変化があり過ぎる)
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(ここで打ち切りにしましょうか)
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(あそこから車道に。ハイトスさんはスイスイだった)
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(振り返って象山か)
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消化不良な気分が残った。小滝を見に行きましょうかと、再び庚申川に下る。沢タビも泥が付いていたので洗いたかった。しばらくはナメ状の石畳歩きを楽しんだが、まもなく淵になって終了。小滝に行くにはもう一本先の橋から下るべきだった。深みがあるとは知らなかった。ハイトスさん、失礼しました。ここで問題発生。車道に上がらなければならないが、高さは5mくらいか。ハイトスさんがあそこから車道に上がれると言うので、先行して行ってはみたが、垂直の石垣に足場はない。ガードレールまで残り3mはある。ロープをガードレールに投げ、引っかけて登るのかいなと思ったが、石垣から出ている細い2本の木の根元に足を器用にかけてひょいひょいと登ってガードレールをまたいだ。真似をして車道に出はしたが、コンパスの短い自分にはかなりきつい作業だった。
(小滝をアップで)
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(今回は下手な写真の羅列だったがこれで終わり)
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小滝は橋から眺めただけ。ハイトスさんの依頼で小滝をアップで撮る。この爺ケ沢、ハイトスさんにはあまりよろしくない印象だったろう。カメラは濡らして使えず、さらに、愛用のアイコスもバッテリー切れになっていた。
13時46分、駐車場に戻る。5時間45分の川遊び。互いに着替えをして、東屋で軽くダベリング。自分だけタバコをふかしているわけにもいかず、自分の車内用のアイコスを吸っていただくが、こちらは最近デビューのきつめのトロピカルメンソール。ハイトスさんのお気に入りはミントだ。我慢していただくしかない。
みー猫さんの話題になった。ハイトスさんには黙っていたが、よろしかったらいかがと同行をお誘いしていた。無辺のままに今朝になっていただいた連絡は、昨日、大源太山に行ってのお疲れキャンセルメールだった。みー猫さんがいたら、おそらくまた坑夫の滝に行くことになった。それはそれで結構なこと。別な顔をした滝になっていたはずだ。泳ぎは必然だが、今日だったら、案外、震えることもなく、のんびりと坑夫の滝を眺めてくつろぎ、あるいは、上に出たかもしれない。きりんこさんコースもいいが、雨降沢出合いも含めるのなら、やはりあのコースしかないだろう。となると、爺ケ沢はパスとなるが、結果としてはその方がよかったわけだが、行かないとなると、いずれは行かねばならず、がっかりを先延ばしするだけのことだった。
本日の結論。庚申七滝は一番上の滝だけかなぁ…、爺ケ沢はわざわざ行くまでも…。ナメ滝は手前の安全な斜面からぜひ…。ということになるか。だが、七滝を下から撮った方のブログ記事を拝見したら。昨年のことなのに、随分と見事な連瀑が続いていた。自分はまったく冴えないアングルから撮っていたようで、今一歩の深入りが足りなかったようだ。あるいは七滝すべてを見ていなかったのかもしれない。だとすれば、これからの時季なら、七滝もまた、紅葉をバックにしたきれいな連瀑帯を満喫できるかもしれない。今回は滝屋さんになりきれないお粗末な滝見物だったのかも。
先日、ようやく念願の坑夫の滝を見られたはいいが、庚申川の水量が多く、さらに水温も低かったため、当日の課題を続行する体力と気力は失せ、その後の予定行動がとれなかった。
その予定行動とは、岡田氏の著書に記された庚申川の「8mナメ滝」と庚申七滝。余力があれば小滝の爺ケ沢というものだった。結局、8mナメ滝は、下降するには足場が悪く、その前同様に上から眺めただけ。ハイトスさんのお陰で坑夫の滝を見られてラッキーだったで終わってしまった。
せっかくハイトスさんに同行していただいた坑夫の滝。引き続きの懸案の実行もハイトスさんにお付き合いいただこうと連絡を入れると、特別な予定もなくOKとのこと。ちなみに、この日、おK3さんはお仲間と平標山に行かれたらしい。
庚申七滝は、遊歩道に架かる橋が崩壊し、復旧される見込みもないままに何十年も経過し、橋の残骸がむき出しで垂れた状態になっている。正直のところ、それを見ただけで下るのが恐ろしくなってしまい、いつも上の滝を見ては終わりにしている。もちろん、その先は通行止めだ。ハイトスさんは、この上の滝すら見たことがないらしい。自分もいつかは七つの滝を見ながら庚申川に出てみたいと思っていたが、それだけで満足できるわけがない。あくまでも今回のように「ついでに」の滝群だろう。
今日も8時の待ち合わせ。車の流れはスムーズで、7時半には小滝の里に着いた。時間に余裕があるので、爺ケ沢出合いの様子を見に行った。庚申川の水量は二週間前の2/3程度。水流もさほどに強くはない。おそらくは、これがいつもの流れなのだろう。容易に出合いまで渉れそうだ。先日の流れだったら確実に無理。
ハイトスさんを待っている間に青年三人組が庚申林道を上がって行った。かじか荘上の駐車場には自分の車しかなく、そのうちにやって来た軽トラがここに入るかためらいながらゲートの方に向かった。
(釣りのオッサンと。ここの泥濘は、いつもの状態だ)
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ハイトスさんがやってきた。軽乗用車だったから他人かと思っていたが、自分の車に横付けしたから、不審に思いながらも、出てきてオハヨウゴザイマスと声をかけてきたのはハイトスさんで、車を修理に出しての代車だった。そういえば、先日見たハイトス号は見事に後ろがへこんでいた。準備をして8時1分に歩き出す。ゲート前で、例の軽トラのオッサンが折りたたみの自転車を荷台から下ろして組み立てている。他に一台。いずれも宇都宮ナンバー。そのうちにオッサンが上がって来て、いっしょに歩いた。もちろん、自転車は押している。釣りだそうで、これまたキャッチ・アンド・リリースと、何度も記しているが自分には不可解な釣りだ。オッサンは、まさにそうは見えない顔つき、身体つきだったが、聞けば、坑夫の滝を越え、六林班道まで出たことがあるそうで、坑夫の滝は滝つぼを泳ぎ、右だったか左に垂れたロープを伝って登ったとか。それだけでも驚いたが、後で、その先、水ノ面沢の出合いまですら、深い淵が断続して続き、巻くにしてもかなり危うい状態を強いられることを知ることになるが、先日の青年二人組ならいざ知らず、このフツーのというか、むしろ華奢な感じのオッサンが平然とそれをやってのけたのかと思うと、釣り人の執念のすごさには舌を巻いてしまう。オッサンは、道が平らになるとチャリに乗って、お先にと行ってしまった。今日のポイントは大石沢と笹ミキ沢周辺らしい。笹ミキ沢情報にも精通していた。このオッサンは鹿沼からやって来たとのことだった。
(笹ミキ沢。ここから降りましょうかとハイトスさんを誘ったが、乗り気ではなかったのでやめた)
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(久しぶりに見る天狗の投石)
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今日は奥から攻めましょうと、林道を鳥居まで向かう。昨夜から今朝方にかけて、この辺に小さな雨雲が停滞していたので、雨上がりと思いきや、オッサンの話では鹿沼では雨も降らなかったし、さらに林道もまた雨上がりの様子はなく、いつもの泥濘はあっても、先日のように通過に手間取ることはなかった。つまり、ここ数日の降雨はなく、庚申川の水量が少なくなっているわけだ。笹ミキ沢の手前にオッサンの自転車がデポしてあった。ここから庚申川に入ったか、笹ミキ沢にでも入渓したのだろう。
(一の鳥居。三人グループが庚申山に向けて出発)
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鳥居前に到着したのは9時3分。出発から1時間2分かかったわけだが、何度も川に降りられそうな斜面を覗き込んだりして歩いたから、このタイムは上出来だろう。それが証拠に、我々よりも15分は先行した3人組が鳥居から庚申山に向けて歩き出すところだった。休憩していたとしても追いついたわけだ。
石に腰かけて一服。ここまで無風に近く、身体はもう汗でベットリしている。早いところ水に入りたい。水ノ面沢でも十分だと気持ちもかすかに起きる。ここで沢タビに履き替える。念のためヘルメットをかぶる。
(庚申七滝の看板。沢にかかる雲状の塊が滝)
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(上の看板を撮ったのはハイトスさん)
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庚申七滝に向かう。広場には七滝のイラスト看板が置かれ、ここで初めて、七滝エリアは狭く、庚申川まで下らず、水ノ面沢内にあることを知る。雲状の塊が七つ。これが七滝だ。下部に続く道は通行止めになっていて、通行可能な遊歩道から見られる滝は五滝ほどのようだが、実際には斜面が崩れたり、大岩が立ちはだかり、イラストに描かれたスムーズに行けそうな歩道は原型をとどめていない。過去にここに来た経験からして、通行止めを越えない限りは二滝しか見られないはずだ。ここから庚申川の河原まで下ってはみたものの、小滝にも及ばない落差の落ちも一滝にカウントされているようで、結果としては、通行可能な橋から見る一番上の滝見で十分だったか。
(これは橋下の二番目滝だろう)
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(右手に一番手の滝。いつも見慣れた滝よりも水量は少ない)
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(根利古道に向かうハイトスさん)
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まずは橋から右手の一番目と橋の下の二番目を見る。ハイトスさんが一番目滝に「ホーッ」とため息をつく。この滝は蛇行していて見ごたえはある。この先は通行止め区間だが、その前にハイトスさんに根利古道を紹介する。ちょっと行ってみましょうと、少しだけ行って、自分は待機。なぜなら、自分が歩いた根利古道は恐ろしい山道だった覚えがあるからだ。それを知っているからハイトスさんだけに行ってもらったということになるが、ハイトスさんは何事もなかったようにささっと行って、ささっと戻って来た。あの先に特に険しそうなところはないようだと言ってはいたが、さらに先まで行けば這々の体で戻ることになる。もしくは戻るのに難儀して先に行かざるを得なくなる。ハイトスさんとて恐いもの知らずなわけがない。
(沢沿いに庚申川に下る。ゲート越え)
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(三番目かと思ったが、二番目っぽい)
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戻って「キケン注意」のチェーンを越える。「通行止め」とはなっていない。ハイトスさんはさっさと庚申川に向かって下る。こちらは律儀に七滝すべてを見ようと思っているから、橋桁の残骸のある左斜面に下りたい。これがすんなりといかない。降りるにしても段差があり過ぎる。結局、戻って、もろい斜面を下ることになった。目の前の小滝は三番目か。もしかして、改めての二番目かも。
(もうカウントはやめている。右手に見えるのは崩壊した橋の残骸だろう)
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(これも七滝か?)
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(下から上がって来たハイトスさんに合流。左のでかい大岩が不気味)
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(ハイトスさん撮影の大岩)
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これも七つの一つかねぇなんて思いながら危なっかしく下ると丸い大岩が現れる。その間を滝といえば滝が流れている。これも七滝だろう。
いつの間にかハイトスさんの姿が見えなくなっているのに気づいた。というか、存在を忘れていた。大岩の脇に人の気配を感じて驚いた。こちらは下ったが、ハイトスさんは出合いから登り上げて来たようだ。
(七つの滝を見た確証がないままに庚申川に出てしまった)
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(下流に行くとこの滝。下から見たくなった)
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(これは、これは…)
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(回り込みがきつそう)
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(ちょっと巻いて行ってみる)
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(上から)
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(かなり深い)
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七滝そのものに釈然としないままに庚申川に出る。同じところを戻るつもりはない。お互いの口から改めて数えてみましょうかという言葉は出ない。七滝は確実に見ているはずだし、見落としがあったとしても惜しくはない。何せエリアは狭い。本流をちょっと下ってみることにしたが、まさに、ちょっとで終わってしまった。10m先で岩の間を3mほどの滝が落ち、下は深い淵になっている。この滝を下から見たい。何とか回り込んで下に出たが、ルートは明快。巻き道の跡がしっかり残っている。おそらく、庚申川にはこんなところが無数にあるのだろう。さらに下に行くには危険が伴いそうなので、周辺を探索して終わりにしたが、この付近だけでも見どころになる流れのスポットは豊富にある。かつては、これらの淵や奇岩、小滝を見ながらの庚申詣での道が川沿いにあったのだろう。根拠のない推測だが、その道はやがて冠水したり、崩壊で廃れる。その後に林道が通ることになるが、その工事の間に出来たのが舟石新道ではなかろうか。
(きりがないので)
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(斜面を上がって)
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(林道に出る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/e8/0a50c6dc4c73b4f974b07aa835407f9d.jpg)
斜面の踏み跡を追うと、鳥居の近くに出た。林道の直線距離としては100mも歩いていない。ここでまた一服。水温は先日のような冷たさは感じず、むしろ温めで心地よかった。ただ、斜面登りで汗をかいてしまった。ここでヘルメットは外してザックに括り付ける。
(先日の坑夫の滝の復路は、この沢から写真右の小尾根に上がって林道に出た)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/92/ccf2bbae85e27cfe3e9cb6aae286acc5.jpg)
次は例のナメ滝。林道を戻ると今度は風が流れていた。これは台風接近の影響だろうか。笹ミキ沢を過ぎてから大分歩き、また自転車がそのままなのを確認し、ここだっけ、あそこだっけと言いながら、いつしか坑夫滝の看板が目に入った。ナメ滝に下りる小尾根はすでに過ぎている。林道歩きの往路と復路歩きの違いで、こうも感覚が鈍るものなのか。自分に至っては3回目になる。いっしょに前回の記憶を辿る。坑夫の滝からにここに上がった。一旦休んで、身体が冷たいので陽のあたるところに出ようと、確か、あそこで改めて休んだ。そして、ちょっと先のカーブから下ったはず。ここでもない、あそこでもないとなり、滝の音が聞こえてきて、庚申川が見える斜面が下に見えた。ハイトスさんがここから下れそうだと言ったが、こちらは疑心暗鬼。見当違いのところに出る可能性もあるし、確かにここから下れそうだが、川の真上に出たはいいが、降りられなくて歯がゆい思いになったのではどうにもならない。
自分よりもハイトスさんの記憶がしっかりしていて、ここだと特定した。何とも自分の痴呆が入りかけた記憶のあいまいさにはあきれた。実は、ここからのルートだが、自分には確実で安全なルートのつもりでいたが、本当はそうではなかった。むしろ河原に出るには危険なルートだったのかもしれない。これは後で知る。
(件のナメ滝。ここからではどうにも滝の具合がわからない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/36/3179a09c7ce405f94fefb110831ac17c.jpg)
(遠巻きの下りで河原に出たが、少々恐かった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/20/f7c6c9c64b932d1ea7ec7cd6341b9cc1.jpg)
(写真では何ともなさげだが、実際は危ういルート)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/07/ff42b21228ceb70840525c486c79cbe4.jpg)
ナメ滝の真上に出る。予定ではここからロープで下るつもりだった。前回、来た時には真下にテラス状の岩が見え、そこに立てれば滝の全容も見られると思っていたのは勘違いで、滝上の岩盤のただの出っ張りだった。これではロープで下降してもあまり意味はなさそうだし、あるのは危険だけ。斜面を下流方面に下る。それを選んだのは、最初に来た際に、白く古いテープが垂れていたからだが、先に行くと地盤は弱くてフカフカ。場所によっては穴が数か所空いている。河原までの高さは約10m。踏み跡らしい窪みがトラバース気味に下っている。これを頼りに下ればいいのだが、ロープを結わえるような強そうな樹はない。後続のハイトスさんの存在はここでも頭から飛んでいる。徐々に下ってはいるが、かなり不安定だ。さりとて四つん這いになるには逆に危険で、慎重に下って、河原に出た時には脱力感におそわれた。
ふとハイトスさんのことが気になった。見上げると、ここ一番の危険地帯を下っている。どこから下ったのかと問われ、そのまま行くようにアドバイス。ハイトスさんもかなりしんどいようだ。ここの登り返しはつらい。しばらく川を下ってから、斜面の緩そうなところから林道に出た方がいいだろう。
(休憩スポット。滝はカーブした上流にある)
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(三度目の正直となるが、写真がどうも美しく撮れないのがもどかしい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7c/d945b15d5fa972b8e34a947aafbf9b97.jpg)
(ここも深い)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/bf/b61b1c5abd37ec9ef5b0d2d58dbe2b5d.jpg)
さて、河原で腰を落ち着けたはいいが、ここのナメ滝下はカーブになっていて、滝そのものが見えていない。荷物をおろして水に入って偵察に行く。水量は膝レベル。右カーブの先には見事な滝があった。ここの滝つぼもまた深い。緑色をしている。足が着きそうもないのは明瞭。ハイトスさんもやって来て滝を眺める。ハイトスさんの口から感嘆が漏れる。名無しの滝で、もしかすると、庚申川では一番女性的な滝かもしれない。ただ、庚申川では坑夫の滝とこの滝しか知らない。他の滝は見るだけにせよ、おそらく危険と隣り合わせに見ることになる。
(のんびり水中の写真を撮っていたら)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/a5/373268537fe9aa256be03e3bc8fd091c.jpg)
(脇ではなぜかこんなことが起きていて)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/59/45db27ce8eeff1fa8654ab308e85c024.jpg)
(あっという間だった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/dc/882cfcc7ec500ecf10ec31d9731914f9.jpg)
(そして戻る。その間の状況はYouTubeでご確認を。後で考えれば、カメラを渡して、正面から滝を撮ってもらえばよかった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/31/0e9f9971216a9f52f17a10bcce835ae5.jpg)
戻ってカメラを交換してみたが、撮れる画像は糸を引いたような流れにはならない。勢いがあるからだろうか。カラーフィルターをあてがったり、絞りを調整する撮影能力は自分にはない。カメラ任せのシャッタースピードの調整がせいぜいだ。その間、ハイトスさんも戻っては来るをやっていたが、何やら怪しげな雰囲気になっている。滝つぼに落ち込むところに岩があって、そこで滝を眺めていたわけだが、件のハイトスさんが、こちらが水中の写真を撮っている間に、岩の上に手袋とタオル、カメラを置いて、いきなり淵に入り込んだ。まだ、ハイトスさんの胸高の深さだ。顔は笑っている。そして案の定、右岸に泳ぎ出した。よほどに泳ぎたかったのだろう。あわててカメラをビデオ撮影に切り替えたが、予想はしていたものの、意表を突く速さで、切り替えは間に合わなかった。対岸から大声で何か叫んでいるが、滝音に消されている。後で考えれば、せっかくあそこまで行ったなら、滝を上がって、またスライダーで戻って来ればよかったのにと思うし、事前に知っていれば。言葉巧みにそうしていただいた。ナメだし、相当な深みもあったので、溺れない限りは命にかかわる泳ぎにはなりはしまい。
すっきりしたハイトスさん。時刻は11時15分。お腹が空いたとみえ、食事でもしましょうかとなったが、こちらは台風の懸念もあったので、早々に帰るつもりで、せっかくコンビニで買った食料も車の中に置いていた。ハイトスさんはおK3さん手作りのおにぎりを3個持参で、一ついただいた。それもお漬物付き。中味は当たりはずれがあると言われながらも、遠慮していただいた小さめのおにぎりの中味はサケで、これは自分には当たりだった。ハイトスさん、おK3さん、ごちそうさまでした。
(飽きないくつろげる滝だった。もしかして、この水の様子では今日の坑夫の滝もそうかもしれないが、あちらは極めて男性的な滝だ)
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(休憩スポットの対岸。尾根が左から右へと続いている。あそこには楽に上がれる)
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しばらく滝の見えないところでくつろぎ、一服しつつまた滝を見に行く。これが冷たかったら何度も行くことはしない。名残惜しい。坑夫の滝の時もこうだったら、しばらくは滞在しただろうが、あの時はとにかく身体の冷たさに我慢ができなかった。
休憩しながら気がついた。正面、つまりは右岸側は谷の地形が開け、上が低い尾根状になっている。ここからあの尾根には容易に登れる。10mほどの標高差だ。緩やかで岩場でもない。気になって地図を見ると、ここに明瞭な尾根はなく、等高線がかなり入り組んでいる。だが、尾根は確実に右上に向かっている。もしかしたら、先でハンター尾根に合流するかもしれないし、左に下って登り上げれば雨降沢左岸尾根に出るかもしれない。地形図では何ともわからず、自分はGPSの持参はなく、ハイトスさんに伺うと、先日の坑夫の滝で水浸しになって、今日は持って来なかったとのこと。帰宅してからなおも気になって改めて地図を見た。自分なりに分析すると、尾根は右上に向かっているとはいえ、川の本流はここで右カーブになっている。あるいは、1224mの先に上がる尾根だったのかもしれない。
(帰路ルートを確保して探索。ここにも滝がありそうだ)
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(かなり落差があり、その先も小滝になっているようだ。この先の一歩がこわい)
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(ここもまたかなり深い)
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そろそろ、帰り支度をしないといけない。左手・左岸側の斜面見上げるとかすかにガードレールが見えた。何ということはない。危うい尾根に入り込む前に、ハイトスさんがここから下れそうだと言った斜面だった。下りはともかくとして、上りなら問題はなさそうだ。帰路ルートを確保したところで、川の下流に行ってみる。鋭角的な滝が落ち込み、その淵もまた深い。もしかして、岡田氏の「7mCS」とはここかもしれないが、肝心の挟まれた岩がない。家に帰ってから岡田氏本の遡行図を見たが、それが正確だとすれば、笹ミキ沢の下流でもあるし、このナメ滝が8mナメであることに間違いはなく、それに接して描かれた下流の7mCSはこれではないのか。岡田氏が遡行してから38年経過している。震災等で挟まった岩が落ちて消えても不思議ではない。正確なところを知ったところで、改めて坑夫の滝から川沿いに登ってみるつもりはないし、そう勝手に解釈するだけで今は十分だ。現に、前回の沢屋二人組のヤマレコ記事の写真にCS滝はアップされていない。ここは段差になっていて、下は深い淵で、さらに下には白い流れが見えたから、そこもまた滝状になっているのだろう。さすがに、ここはダイビングにはこわい。ハイトスさんから「釜が深いから飛び込んでもケガはしませんよ」と言われたが、これは、ハイトスさんのお気持ちだろう。さすがのハイトスさんでもたじろいでいる。なおさら、自分がそれをやったら溺れるか、その先の滝まで持って行かれる。現世離脱の気持ちはまだ持てない。
後日談。ヒロタ氏の庚申川遡行に、この「7mCS」が「10m滝」として写真が掲載されている。まさにこの10m滝を上から眺めていたわけだが、ヒロタ氏の写真に挟まった岩はない。やはり、間の岩は落ち込んだと思われる。ただ、これは勝手な思いであって、「7mCS」は確実に存在しているかもしれない。こちらは部分、部分しか見ていない。
(林道に上がる。左にガードレールが見える。右手を登った)
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(ここに出た。この林道をよく歩く方なら、あそこかと思うだろう)
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(今回の落石は何回でしたでしょうか)
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登りの斜面にはやたらと踏み跡があった。右の石ゴロの方が安全そうなのでそこを登ったが、危うく大石を下のハイトスさんに落としそうになった。浮いただけでよかったが、前回同様に、ハイトスさんはしっかりと落石を何回か起こしたらしい。
これで満足というわけにもいかない。時間は12時。台風の影響は夜だ。本心としては、雨降沢を遡行してみたいが、途中で引き返すのでは半端な歩きになる。おそらく小法師尾根まで行きたくなってしまう。だとすれば時間が足りない。ハイトスさんは時間はたっぷりあるとおっしゃってはいるが、小法師尾根を下って、前に歩いたかじか荘裏のダム下に沢伝いに出たとして、少なくとも5時間はかかる。やはりダメだな。爺ケ沢しかないか。
自転車はそのまま。ゲートを出ると、オッサンの車しかなかった。もう一台はやはり釣り人だったか。ゲートにあった看板が目に入った。釣りの解禁日は今月の19日までとなっている。
(小滝の里駐車場。車はハイトスさんの代車)
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着替えはせずにそのまま小滝の里の駐車場に向かう。しかし、今日はハイカーが少ない。出会ったのも青年三人だけだし、車もほとんどない。これは台風接近の影響としか思えない。今日は沢日和なのにもったいない。
(ハイトスさんの第一印象はテトラポットだらけとのこと。爺ケ沢出合いの下流。底が見えていない)
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(爺ケ沢。何ともショボい)
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(ここから庚申川へ)
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余計な荷物は車に置き、軽くして庚申川に下る。ヘルメットだけはかぶった。そのヘルメットは危険だからというわけではなく、水をかぶるかも知れないという理由からだ。ハイトスさんは爺ケ沢の存在は知らず、あそこですよと指差して教えたが、今日の爺ケ沢はショボ沢であることは否めない。上の滝も勢いがない。むしろ、橋の下のヒザレベルの水の岩畳を歩いていた方が楽しいかもしれない。深みもあるが、泳ぎは一回で十分か、ハイトスさんの動きに変化はない。
(岩畳の歩きが心地よい。いつぞや爺ケ沢に行こうとし、ここの流れが急過ぎなのであきらめた)
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(爺ケ沢に入る)
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(対岸から目に入った小滝)
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(巻かずに水流を登る)
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(上の段)
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(チョロ滝や)
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(スダレもある)
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(スダレをアップで。奥行き50センチほどの裏見空間があった)
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(この大岩を見てたじろいだ)
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(大岩の左下。落ち着かない)
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難なく爺ケ沢の出合い。ゴチャゴチャした沢だ。イラスト看板を見て知ってはいたが、往時は対岸を結ぶ橋はいくつかあって、爺ケ沢地区に入るには、南夜半沢地区に通じる馬立橋を渡って行くようだった。もしかすれば、その間に逃亡監視の見張り番小屋が置かれていたかもしれない。
まぁ適当にといっては何だが、小滝とて水をかぶるほどのこともなく、沢を登って行ったが、今にも落ちそうな巨岩を見ると恐くなり、先に堰堤が見え出したところで遡行は打ち切った。このまま1326mや巣神山に向かったところであまり面白そうな雰囲気ではない。ここには釣り人も入らないのではないのか。まだ下流の滝沢の方が大滝もあったから印象は悪くはなかった。ただ、廃墟探索が目的なら楽しいかもしれない。
(左の石垣。この先は平らになって興亜寮跡地があるようだ)
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(まだショボい流れが続いているが、右手奥に堰堤が見えたのでここで打ち切り)
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(左岸側に上がる)
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(しっかりしたというか、かつての道)
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(社宅の段々)
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(車道に下る)
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堰堤の下左右には石垣があり、おそらく左側の高台に興亜寮があったのだろうが、今はその跡地を見たい気持ちになれない。爺ケ沢をこのまま下る気にもなれず、右手の石垣に上がる。石垣には道跡が残っていて、かつての社宅跡だろう。段々になっていて、南夜半沢地区に入り込んだようだ。やがて、見覚えのある景色が現れ、先に行くと、車道につながる階段があった。下って車道。あっけない爺ケ沢だった。夜半沢には気づかなかった。
(改めて庚申川歩き)
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(水はきれいだが深い)
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(中を撮ると底が映っていない)
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(そろそろ飽きてきた)
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(それでも癒される。癒しがあったり深い淵があったりで、庚申川は変化があり過ぎる)
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(ここで打ち切りにしましょうか)
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(あそこから車道に。ハイトスさんはスイスイだった)
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(振り返って象山か)
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消化不良な気分が残った。小滝を見に行きましょうかと、再び庚申川に下る。沢タビも泥が付いていたので洗いたかった。しばらくはナメ状の石畳歩きを楽しんだが、まもなく淵になって終了。小滝に行くにはもう一本先の橋から下るべきだった。深みがあるとは知らなかった。ハイトスさん、失礼しました。ここで問題発生。車道に上がらなければならないが、高さは5mくらいか。ハイトスさんがあそこから車道に上がれると言うので、先行して行ってはみたが、垂直の石垣に足場はない。ガードレールまで残り3mはある。ロープをガードレールに投げ、引っかけて登るのかいなと思ったが、石垣から出ている細い2本の木の根元に足を器用にかけてひょいひょいと登ってガードレールをまたいだ。真似をして車道に出はしたが、コンパスの短い自分にはかなりきつい作業だった。
(小滝をアップで)
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(今回は下手な写真の羅列だったがこれで終わり)
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小滝は橋から眺めただけ。ハイトスさんの依頼で小滝をアップで撮る。この爺ケ沢、ハイトスさんにはあまりよろしくない印象だったろう。カメラは濡らして使えず、さらに、愛用のアイコスもバッテリー切れになっていた。
13時46分、駐車場に戻る。5時間45分の川遊び。互いに着替えをして、東屋で軽くダベリング。自分だけタバコをふかしているわけにもいかず、自分の車内用のアイコスを吸っていただくが、こちらは最近デビューのきつめのトロピカルメンソール。ハイトスさんのお気に入りはミントだ。我慢していただくしかない。
みー猫さんの話題になった。ハイトスさんには黙っていたが、よろしかったらいかがと同行をお誘いしていた。無辺のままに今朝になっていただいた連絡は、昨日、大源太山に行ってのお疲れキャンセルメールだった。みー猫さんがいたら、おそらくまた坑夫の滝に行くことになった。それはそれで結構なこと。別な顔をした滝になっていたはずだ。泳ぎは必然だが、今日だったら、案外、震えることもなく、のんびりと坑夫の滝を眺めてくつろぎ、あるいは、上に出たかもしれない。きりんこさんコースもいいが、雨降沢出合いも含めるのなら、やはりあのコースしかないだろう。となると、爺ケ沢はパスとなるが、結果としてはその方がよかったわけだが、行かないとなると、いずれは行かねばならず、がっかりを先延ばしするだけのことだった。
本日の結論。庚申七滝は一番上の滝だけかなぁ…、爺ケ沢はわざわざ行くまでも…。ナメ滝は手前の安全な斜面からぜひ…。ということになるか。だが、七滝を下から撮った方のブログ記事を拝見したら。昨年のことなのに、随分と見事な連瀑が続いていた。自分はまったく冴えないアングルから撮っていたようで、今一歩の深入りが足りなかったようだ。あるいは七滝すべてを見ていなかったのかもしれない。だとすれば、これからの時季なら、七滝もまた、紅葉をバックにしたきれいな連瀑帯を満喫できるかもしれない。今回は滝屋さんになりきれないお粗末な滝見物だったのかも。
それに,庚申七滝の階段,やはり無事に,庚申川に降りることができたようで。いい加減な情報にならずに良かったですヨ。
ちなみに,七滝は,七つの滝を指すワケじゃないと思いますヨ。おそらく,七とか八とかは縁起を担いでいる話だろうし。全国的に見ても,こうした多段の滝に付けられているように思います。
8mナメ滝,いくら水量が前回からみて少ないとはいえ,相変わらずハイトスさんは,河童ですネ。この前,ヒツ沢の手前で,青々とした渕を見つけたので,是非,泳いでいただきたいところですヨ。
それと,今回のお二人の行動も,十分,滝屋的だと思いますヨ。何も,冒険ばかりするのが滝屋ではないし,ナメ滝の下流側を探索して安全なルートを見い出したワケですからネ。で,その安全な下降地点,なるほどアソコですか。おかげ様でピンときましたヨ。
ヒツ沢大滝の記事、拝見いたしました。我々のこの川遊びの記事が恥ずかしくなりますよ。
おかげさまで、右足指の突き指は違和感は残っていますが、大事にならずに済みそうです。ただ、実は、この時は別の痛みがあって、そちらにばかりに気がとられていて、足指の方はあまり気が向かなかったというところです。別の痛みとは、庭の片づけをしていて、雑草に埋もれたサボテンをもろにつかんでしまい、指に入った数本のトゲは抜いたつもりでしたが、中にまだ残っていたのか、しばらく腫れた状態でした。今は痛みも抜けました。どうも、ここのところ不注意によるケガが多くて要注意です。
名前もないただの8mナメ滝、瀑泉さんにお薦めするほどのものではないですが、後で思い出すと、せっかく対岸の尾根に楽に渉れたわけですから、そちらの斜面の中腹からでも真正面に見られたなとちょっと後悔しています。
瀑泉さんが気づかれたところからは、落石に注意すれば簡単に下りられますから、庚申林道を下る時にでも、寄って見てください。
昨日とは違って今日の好天。さっさと雨降沢をやってしまいたかったのですが、日中に半端仕事が入り込み、今日一日を棒に振る始末です。
庚申川はお世話になりました。
楽しい川遊びを満喫いたしました。
しかし写真の量は自分の倍以上ですね。
自分は余裕がないのと、集中してしまうとつい忘れがちになります。
今年の沢はこれにて打ち止めですかね。
なんて言ってますが来年はもうそんな元気もないかもしれませんが。
先週は色々とイベントが重なり今頃になって漸く記事をまとめております。
その後の懇親会もお世話になり有難うございました。
楽しく過ごさせていただきました。
色々と有難うございました。
この日は暑かったですね。台風来そうだし風も多少は吹いているだろうと筑波山に行ったら短時間なのに汗だくで帰る羽目になりました。天気が持つなら足尾の沢に行けば良かったなと。
たそがれさんとハイトスさんの歩きでこの辺りの庚申川へのアクセスもなんとなくわかってきましたが、やはり場所を選ばないと難儀しそうですね。地面ふかふかトラップは上から見ても分からないし。
しかしハイトスさんはよく泳がれますね(笑)。私は土日で沢に行ってきましたが滝を直登しようとしてシャワー浴びただけですごすご撤退して巻きですよ。腰より上を濡らすのにはどうも慣れません。
爺ケ沢はショボ沢だったみたいですがハンター尾根横の地味沢よりはいいんじゃないでしょうか。あそこは出会いの滝上に出たらすぐにチョロチョロになわりに微妙に長くて。
ここまできたら雨降沢もすぐに片づける気なのではと思ってましたがやはり天気と予定次第で行かれるつもりだったんですね(笑)。雨降沢から・巣神山と言って紅葉も楽しんで・・・と思うと10月半ばまで待つはめになりますし、さっさと出かけた方が良いんでしょうね。
二回続きでお付き合いいただき、ありがとうございました。おかげさまで、傍から見ればレベルは低いだろうものの、庚申川の川遊びは満喫させていただきました。
これで、今年の沢歩きは終了…するにはまだ物足りないものがあります。ショボい沢でも十分。一人で行っても問題のない、少しは長い沢歩きをしたいと思っています。
坑夫の滝でも感じたことですが、ああいう、危険性のあるところは一人では行かない方が無難ですね。流されたらそれでおしまいですから。
それでいて、釣りの方々は平気で一人で出向く。考えてみれば、すごいものだと思います。何かがあったら一人でどうするのか。もっとも、こちらが心配するまでもなく、安全ルートをしっかりと熟知しているのでしょうけどね。
これからは紅葉の時季に突入です。昨年、足の負傷で楽しめなかった分、今年は何とか満喫したいと思っているのですが、これもまたアカヤシオと同様に、タイミングを逃してしまうと逃げてしまう。情報をしっかり把握しながら出かけないといけませんね。
二回続けて庚申川を探索しましたが、林道から川に下りられるところは極めて少ないことはわかりました。鳥居近くになって川を見下ろせるところには大方、釣り人の踏み跡があります。他のルートとしては、地形図で尾根型になっている数か所でしょう。それ以外にはあまり足を向けない方が無難です。危険が伴います。そして、踏み跡の薄いところは避けた方がいいですね。今回のように、フカフカになっているところが多いですから。
正直のところ、庚申川は松木川や仁田元川に比べて恐い川です。深い淵が多く、流れも速い。谷間に入りこんだら逃げ場を探すのもやっかい。庚申川にはそんな印象を受けました。今後、横切ることはあっても、川を遡行することはもうないでしょう。これで十分です。
ブログには記していませんが、雨降沢正面に出る小尾根には途中で長いロープが出てきます。これを使わないと下れないわけでもないですが、釣り人もかなり通っているようですから、雨降沢に出るにはこれが無難ルートになるでしょう。ずばり、坑夫滝の看板裏になります。
雨降沢も、左岸尾根ではなく、沢そのものを辿って小法師尾根に出てみたいですが、さほどに紅葉がきれいなところといった感じもなく、その時季に合わせることもないような気はします。
そうですか。土日で沢遊びをしましたか。私は土日に用事があったので、昨日の月曜日に日光の滝見に出かけるつもりでしたが見事に雨でしたね。寝なおしました。
腰から上を濡らすことに抵抗があるのはわかります。ただ、腰まで浸かってしまったら、もう上までかぶっても平気になるものです。ただ、ハイトスさんのように、足が着かないところで泳ぎに転じるというのは、よほどのことがない限り、私にもできませんよ。