たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

またまた富士山見たさに本社ヶ丸

2008年03月15日 | 富士山見物
◎2008年3月15日(土)-1人

 昨日の大雨、今日の天気はどうだろうかと気になっていたが、山梨県の大月方面は晴れ。3月に入って、そろそろ気になりはじめた足尾方面ははっきりしない天気。前回の雁ヶ腹摺山の雪辱もあるし、富士山眺望のけじめをつける意味で出かけた。出がけに三ツ峠山からの富士山ライブ画像を確認。薄暗い中にはっきりした富士山のシルエットが浮かんでいた。今日は大丈夫だろうと、ほぼ確信。

 今回の山行、別の課題もあった。優れ物のGPS、GARMIN/MAP60CSxを最近ゲット。その試運転チェックも課題。このGPS、楽天で見ても、日本語版は11万円以上、英語版でも5万5千円以上はする。もっと安く入手できないかと、ネットで探していたら、海外からの個人輸入が安い。もちろん英語版。日本語版は買えないから致し方ない。アメリカのマリーングッズを扱っている店が海外にも出荷しているようで、その価格は$308.35。自分の英語では自信がないから、英語に堪能で貿易実務に明るい友人にすべてを依頼。輸送費用込みで$354.90。これに日本での税金関係が1,000円。1$=107.80円での計算だったから、都合、40,000円以内で購入。もしこれが1$=99円の昨日今日の話なら、もっと安かったろう。まっ、そういうことで、うまく日本の山で機能するのかチェックも兼ねている。蛇足ではあるが、このGPSはすんなりと手に入ったわけではない。相手がアホなアメリカンで、メールでのやり取りには、滅茶苦茶なスペルを使ったり、挙句の果ては、日本ではなくオーストラリアに向けて出荷してしまい、友人もかなり苦労したようだ。慎ましくも御礼に富士山の写真を所望されたから、雲だらけの富士山画像も撮れまい。出来れば快晴の富士山。それがダメなら、一席設けなくてはならない。安く買った意味がなくなる。体力と気力だけで済ませたいところ。その意味でも晴天を祈るばかり。

 いつものように、登山口には自宅から2時間弱で着いた。変電所の先の空地に車を停める。八王子ナンバーの車が1台駐車。身仕度をし、歩きかけたら、車の所有者が下りてきた。手ぶらでゴム長を履いていたから、山歩きではないようだ。また、八王子ナンバーが到着。オッサンが1人乗っている。歩き始めは8時ちょうど。林道をしばらく進む。雪はないが、ぬかるんでいる。ここも急な林道。ゲートがないので車で先まで行けないことはないが、今日は4駆の車じゃないのでやめた。林道の終点から、山道に入る。雪が若干ながらある。昨日の朝なら、滑りもしたろうが、午後からの雨と、今朝の気温の高さで、かろうじて凍結はしていない。アイゼンを付けるまでもない。山道は急で、汗だくになる。GPSはほぼ正確に登山道を進んでいる。

 ベンチのあるところでしばらく休憩。結構、疲れた。変電所が見える。ほぼ無風。上は青空だが、雲がどんどん東から流れてくる。少し不安になった。これで富士山が見えなきゃ、また山梨まで来なきゃならないなぁ。圏央道の高速代は高いんだよな。先日登った雁ヶ腹摺山が見えた。北の方は雲が巻いている。ここから、残雪が深くなる。日陰のところは雪の下が凍結して滑る。アイゼンを付けようか迷ったが、まだいいだろう。結局、今日はアイゼンを出さなかった。考えてみるに、この程度なら4本爪で十分なのだ。持参したのは6本爪。迷った末に4本爪は車に置いてきた。4本爪だったら、早々に付けていたろう。

 清八峠が近付く。眺望も良くなり、振り返れば真っ白な八ヶ岳。9時30分、清八峠。富士山は見えない。頭上は曇ってきた。正面に見えるはずの三ツ峠山すら見えない。峠の雪は深い。富士山が見えないことにはなぁ、といった安易な気持ちがよぎる。ここから近い清八山に登って、富士山が顔を出すのをじっと待っていようか。暖かいから昼寝をしてもいい。そういった邪念を振り切り、本社ヶ丸に向かう。元々、今日の予定は、本社ヶ丸から鶴ヶ鳥屋山方面に下り、林道に出て車に戻るコース。ここでUターンではどうしようもない。

 峠まではしっかりしたトレースというか、くぼみはあったが、急に少なくなった。その分、雪は膝までぬかるが、概ね雪は少なくなり、地面が出ているところが多くなった。振り返ると、木々の間に、富士山が見えた。あれっとしてびっくり。まったく期待しなくなっていたのに。雲が多い富士山。しかし、足どりは急に軽くなる。三ツ峠山も見え出した。ニセのピークが5、6峰。今のうちにとピークに立つ度に写真を撮りまくる。

 岩場が数か所。岩の間の雪が凍結していて極めて危険。アイゼンの引っ掻きが無数に付いている。ようやく本社ヶ丸山頂。10時10分。今日はまったくの標準コースタイム。狭いピーク。富士山はまた隠れた。コンビニオニギリとサンドイッチを食べる。これから向かう予定の鶴ヶ鳥屋山方面を見るが、あっさりと断念する。しばらく待ったが、富士山は雲の中。清八山まで行って時間つぶしとしようか。下りにかかる。また富士山が顔を出す。今度は頂上の雲がとれた。また写真。変な空模様。八ヶ岳と南アルプスも見える。ここで例の八王子ナンバーのオッサンに出会う。疲れ切った顔をしている。挨拶しても、返事すら返ってこない。

 ここで余談。山梨や神奈川の山の名前には、●●丸というのが多い。この本社ヶ丸もそうだ。気になって調べたら、朝鮮半島からの渡来人にルーツがあるようだ。集団で移住し、山名を朝鮮風に●●丸と命名したのであろう。朝鮮半島にその名残があるかどうかは知らない。

 一旦、清八峠に戻り、清八山に向かう。雪が深くなる。しきりと滑る。あっという間に清八山。先客が2人。聞けば御坂峠から来たと言う。雪が深くて参ったとこぼしていた。後で地図を広げたら、かなり時間がかかりそうなルート。山頂から富士山は見えるが、大分、雲に隠れている。さっさと下山。3人登って来た。立ち話で、車で来たことを話したら、「八王子ナンバーと群馬ナンバーの車が2台ありましたけど」なんて言っている。よく見ているものだ。「私は八王子ナンバーの方ですよ」と答えておいた。

 下りはすごく楽。雪もかなり緩くなり、滑りながら快適に降りられる。1回だけ尻もちをついた。上りの時は、下り時が不安だったが、特別な問題もなく下山。随分と登って来る。皆な共通して、アイゼンなんか付けていない。滑りながらも登って来る。自分は早い時間での上りで正解だった。ベンチで休憩。気温は20℃。温度計がくるってるかもしれないが、確かに暑い。もう身体中が汗でベトベト。持参の汗ふき手ぬぐいは2本とも、もうメガネに落ちた汗を拭けるような乾いているところがなくなっていて、フリ―スに拭う状態。この陽気が続けば、もう1週間もすれば、雪も溶けるのではなかろうか。

 駐車地に到着。12時10分。時間的に早くて、不消化な感じもあったが、身体が続かないだろう。本日の4時間の山行は結構、疲れた。雪と荷物の重さと暑さか。ザックから取り出したのは口に入れる物だけだった。着替えをしたかったが、下着しか持ってきていなかったので、下着だけ取り換えて、すっかり汗で重くなったシャツは脱ぎ、フリ―スを直に着込んだ。それでもすっきりとした。さて、下山時に17人と出会ったが、自分と八王子のオッサン以外の車しかないのはどういうことだ?帰りがけに変電所の手前も確認したが、車は見あたらなかった。ということは、皆さん、笹子駅から通しの歩きをしたのだろうか。だとすれば、足尾の山に例えれば、原向の駅から庚申山に行くようなもの。結構な距離はあるだろうに。タフだねぇ。

 肝心のGPSだが、やはり良好。他のGPSなら、すぐに受信不可になるような林の中でも、しっかりと受信してくれた。また、ザックの中に入れたままでも問題は無い。ただ、地図の入れ方に問題があり、等高線の表示がなされていなかった。これから入れ直しをしないと。

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1 コメント

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違いが (Yossy)
2008-03-16 00:34:01
以前に見たMt.Fujiとは違うのは、地が見えてきたのですね。あれ、今回のは強い感じがするなと思って比べたら発見。雪が解けて来て、登山も汗が出るようになって春ですねでも、相変わらず早いですね、4時間で往復してしまうなんて、本当にもったいない気分にも感じますけどね。
GPSと言うと携帯のを連想するけど、もっと皆が山で上手に使ったら遭難が減るのにと思った。日増しに暖かさが感じられるので、次回ごろから緑が出てくるかな。
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