たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

飽きもせず神子内から禅頂行者道へ。今回は南側の唐梨子山と大岩山を周回。

2017年11月04日 | 足尾の山
◎2017年11月2日(木)

安産地蔵尊前駐車場(8:20)……(皇海荘前)……1136m標高点付近(9:51~10:00)……1239.5m三角点付近(10:35)……唐梨子山(11:04~11:14)……大岩山(11:42~11:50)……1330m尾根分岐(12:09~12:18)……1183.7m三角点(12:44)……林道(13:15~13:28)……駐車場(14:09)

 神子内川左岸側の稜線上にある禅頂行者道(薬師岳~行者岳区間)には、地蔵坂から分岐する小保木沢林道を利用して登ったのを除き、神子内側から直接登ったのが2回ある。昨年の11月今年の5月。いずれも稜線上としてはハガタテ平の北側エリアだ。未踏の南側エリアを歩いて神子内川左岸側の地味尾根歩きは終止符を打つつもりでいるが、想定可能な尾根は幾多もあるものの、神子内川の渡渉は北も南側も避けられない。これが不都合なところだ。
 唯一、渡渉をせずに済むのは、林道歩きを除けば皇海荘に至る輝水橋の利用だ。5月の帰りに下見もして来た。だが、どうも施設の前を通るのではなぁと気後れがしていた。さりとて、5月にふみふみぃさんが歩かれたように、それを避けて神子内川を渡渉したくもない。となると、やはり、目をつぶって施設の前を通らせていただくしかないか。

 朝起きて、だらだらとあちこちのサイトで天気予報を見ながら、今日行くのはどうしようかと迷った。「てんきとくらす」は登山指数Aになっているが、GPVも、でんさんご紹介のYamaYamaGPVでも、終日に渡って雲量が100%に近い。これでは紅葉も冴えないなと一旦やめにしたが、明日からの3連休に山には入りたくない。まして、この時点で、翌日の天気予報はよろしくない。決断が鈍り、結局、家を出たのが6時半。さらに、低速車がずっと先までトロトロと走っていたので、着いたのは8時過ぎ。現地は陽が出ていて、青空も覗いている。正解は「てんきとくらす」だったようだ。

(輝水橋から1136m標高点ピーク)


(構内に入り、右手の林の中にさっさと逃げる)


(この辺を馬車鉄道の軌道が走っていたのだろうか)


 122号線沿いのトイレと安産地蔵尊が置かれた広場に車を置く。自分は知らなかったが、皇海荘近くに「足尾ゴルフガーデン森の家」というゴルフ場があったらしい。おそらく、橋を渡ってすぐの所に砂利敷きの駐車場があるから、そこが駐車場だったのではないだろうか。そこにも車は置けそうだ。
 着いた時間帯が悪かった。皇海荘に通う方の車の出入りが多く、人の姿も結構目に付く。登山姿でこんなところを歩くのは気が引ける。さっさと裏手に回って、植林の中に入り込んだ。何となく不思議な檜の植林だった。空地を無理に植林にした感じだ。普通は雑木林だろう。事前に『足尾の風景』で知ってはいたが、この辺を馬車鉄道の軌道が地蔵坂まで敷かれていたようだ。一帯がその名残だろうか。

(沢を渉る)


 地図を見て、水線のない沢があるのには気づていていた。裸足になって渉るつもりでいたら、両岸に階段が有り、幅の広いコンクリート敷きの沢になっている。靴底だけ濡らして渉れた。この沢、このまま登って行きたいなと思ったが、1239.5m三角点を通過するのも今日の目的の一つだったし、沢を登れば遠回りにもなる。何という沢なのかは知らない。上流に堰堤が見えたので、そこに埋め込まれているはずの銘板を見に行きたかったが、そんな時間的余裕もなくあきらめた。地味な沢でも名前はある。どうもその名前が気になる。尾根のように名前を付けないでもらいたい。

(ここを取り付きにした)


(紅葉はこんな感じで、ちょっと淡いかも)


 尾根の取り付き予定は2ポイントあったが、目の前の斜面を適当に登る。地図には見えない尾根状にもなっていたからだ。すでに檜の植林は終わり、広葉樹の自然林になっている。じわりと急になったのでストックを出す。地図を見てもわかるが、1136m標高点の手前ピークまでは急登に耐えるしかない。その後は楽なようだ。
 左右ともに小尾根が並行に走り、その間に低い沢型も続いている。むしろ、沢型を歩いた方が楽かなと思ったりもしたが、左手に予定していた北西側から続くメイン尾根が見えてきたので、いずれ合流するだろうと、このままで行くことにする。
 この辺の紅葉は色が淡いなぁなんと思いながら登って行くと、樹にピンクテープが結わえてあるのが目についた。赤ペンキもある。決してうるさいものではないが、これは作業用のテープだろう。こんなところを歩くハイカーがいるはずもなく、まして、ここだけ集中的にあり、やがて尾根に乗るとすぐに消えてしまった。

(こんな標石があった)


 ここでピンクに巻かれた何かの標石を目にする。側面には「山」とあり、反対側には何やら文字が彫られているが「●點」にも見える。上面は赤ペンキが落ちて「+」だか「×」が入っている。標高905mあたりだ。でもこんなのが傾斜地にあるというのもなぁ。ふみふみぃさんが別口の小保木沢林道から尾根に入り込んで見られたのもこれと同種のものかもしれない。

(本尾根に合流する)


(快適な尾根だが急ではある)


(巨岩もあり)


 半月山を左手にちらりと見、振り返って神子内川右岸側の紅葉した山肌を見て本尾根に合流した。これまでの雰囲気が一変した。さも尾根といった感じ。そして幾分明るくなった。石がゴロゴロし、巨岩もあるが、歩行の妨げにはならないし、登って越えられもする。そして樹の根がはびこっている。倒木はない。樹間が密になったり、尾根が一時的に細くなるところもあるが、概ね快適に歩ける。ただ、紅葉は少なく、南側が陽にあたって、時たまにキラキラと見えるレベルだ。そもそも、ここの尾根に紅葉を求めること自体に無理があるかもしれない。
 クマのフンが目立つ。新しい物はないが、ところどころにシカではない大きな足跡も残っていて、これは、近日中、もしくは今朝方のものだろう。この先、要注意だ。つい、樹の上を見る歩きになってしまう。ふみふみぃさんの件以来、周囲だけではなく上にも注意を払うようにしている。

(1136m手前のピーク)


(紅葉が賑やかではある。向かう稜線が見えている)


 明瞭な尾根を登り上げて行くと、平らなところに出た。ここは1136m標高点の手前ピークだ。ここはちょっと広くて、立ち休みして水を飲む。
 そろそろ目の前に稜線が見えてきた。樹間からだからすっきりはしないが、右手に見えるのが唐梨子山だろう。ところで、この「唐梨子山」だが、これまでずっと「からりこやま」か「からなし(こ)やま」と読むものとばかりに思っていた。帰ってから調べると「けなしやま」だった。「唐」の字に「け」のヨミはないが、何かの当て字でこうしたのか。毛無よりも唐梨子の方が密教的な臭いはするし、一部の方の反発を喰らうこともない。いずれにしても、人名も地名も間違って覚えても仕方はないが、またすぐに忘れてしまいそうだ。
 下って1136m標高点への登り。この辺の紅葉は、黄色はこれからだったり茶色になっていたり、赤はもう汚くなって混在している。わざわざ写真を撮りに尾根離れする気にはなれない。

(1136m標高点付近)


(写真ではきれいだ)


(これも。鼻血は出ないしむせることもない)


 1136m。先ほどのピークがまだ感じが良かったか。地形図では、ここからさらに緩やかになっていて、唐梨子山までの標高差は215m。直線距離としては、ここがほぼ中間点になる。とりあえずここで休憩して初めての一服。
 次第に色づきも目立ってきたが、陽もあたっているのに、依然として目を見張るようなものがない。総じてここは早いのだろう。むしろ、見物に時間をとられないから、淡々と歩いて行けるメリットはある。

(男体山)


 登りつめた1180m級小ピークから男体山がようやく見えてくる。この辺を歩いていて、男体山を見ないとどうも落ち着かない。
 樹の間隔が広がり、地面が細かな落葉片に覆われるようになり、右手から合流する尾根が見えてくると、この尾根のハイライト部分となるが、つい、クマの足跡らしき物やらクマフンを見てしまうと、のんびり歩きもできなくなる。自然に足取りも速くなる。

(ササが出てくる)


(三角点はどこにやら…)


 低いササになり、その間をシカ道が通っている。これを追って行くと、そろそろ1239.5m三角点(四等、点名:神子内)になるのだが、肝心の標石がどこにあるのか見あたらない。GPSをアップにしても、その位置にいる。周囲は斜面途中ではあるが、少し平らになっている。あるならここだろう。ササも這っている程度のもので、見えないのがおかしい。白っぽい石を掘り返すとただの石。半端な倒木をどかしてもない。改めて下から登ってみたがない、ない、ない。あきらめた。ちなみに、後で写真をアップで見てみようと、あちこちを撮ってみたが、やはり写っていなかった。同じことが、去年だったか奥武蔵の山を歩いた時にもあった。ネット記事には、ササに隠れていたのをようやく見つけたと記されていたり、自分のように見つけられなかったというのもあった。ここの標石に関しては、自分の記事を見て、見つけ出しに行くような物好きな方はいるまい。そもそも、こんなところを好んで歩くのは自分とふみふみぃさんくらいのものだ。

(カラマツを見上げる)


 尾根が広がってくる。見上げるとカラマツ。どうも鮮やかさがないし、そもそも葉が少ない。下は枝だけになっている。この辺に来ると、ドングリも落ちていず、クマフンも見かけない。自然とゆっくり歩きになる。ようやく赤いのを見つけたが、葉はカラカラになっている。

(平坦になって)


(唐梨子山)


 尾根型が不明瞭になってきた。かすかに先に稜線らしき形が見え、そちらに向かう。すでに稜線との高低差はなく、空き缶が捨てられていたり、なぜか布切れが樹に巻き付けられていたりする。キジ場の可能性有りだなと注意して行くと唐梨子山山頂に出た。
 ここに来たのは初めてではない。8年前に古峰原から周回したことがある。行者岳南の大天狗之大神までなら、足尾の向原から破線尾根伝いに来たこともある。神子内から来たせいか、どうも山頂といったイメージが薄く、ただの高台の一部にしか思えない。
 休憩して、菓子パンを食べながら、この山、何て読むんだろう。「からなし? からなしこ? とうなしではないだろうな」なんて思っている。ここでストックがじゃまになってきたので収納する。

(次は大岩山に向かう)


(足尾の盟主様。失礼ながら遠くから)


(大岩山)


 高低差のあまりないアップダウンが続く。道は明瞭。そして、紅葉は全体がくすんでいる。しかし、だれにも会わない。これが北側の地蔵、夕日、薬師だったら、平日とはいえ、他のハイカーに出会っただろう。
 だらだらと歩いて大岩山。また休憩一服。ちょっと暑くなってきた。頭からメガネに汗が一滴。今日は1リットルの水だけだが、それでもまだ3口くらいしか飲んでいない。汗ばんできたので、今日から着るようになったフリースを脱ごうかとも思ったが、面倒でそのままにした。
 黄色のテープに「キケン注意」と、足尾側に下らないように巡らされていたりする。間違って下り、とんでもないことになってしまった人がいるのだろう。確かに、地形図とコンパスも持たずに足尾側に下ったら危険ではあろうな。ラッキーなら林道に出られるけど。

(登山道は直進。自分の場合は右の尾根へ)


(主三角点とのこと)


 1267m標高点を越えてしばらく行くと、右手に北側に下る尾根が見えてきた。あれが下り予定の尾根だ。分岐の1330m級小ピークでまた休憩。この先を地図でしっかり確認しておかないと。
 ここにも標石がある。ペンキはなく側面の字もあるのかどうか不明(気づかなかっただけのことかもしれない)。頭には「+」。登り時に見かけた?の標石は「+」か「×」がわからなかった。それは、横縦線ともに角に向かっていたためだが、ここは辺に向かっているから+だろう。この標石が気になって後で調べると。やはり載っていましたねぇ。熊鷹さんの今年の5月のブログに。林野庁の主三角点だそうだ。気になると、自分もやりそうだから、さらっと切り上げることにしよう。

(横道に入り込む)


(小ピークから左折して)


(もう数日だろうな)


 地図どおりに明瞭な尾根。緩く下って登り上げると1310m級小ピーク。ここは雑然としている。北東方面からこれまた緩い尾根が合流している。それを下れば、最初に渉った沢に出られるだろうが、ここは西に下る。次の目標は1183.7m三角点。1239.5m三角点を見逃しているからこれだけでも確認しておきたい。
 コンパスを西にセットして下ったが、紛らわしいところはまずない。ここは淡いが、まずまずの紅葉だ。これからだろうが、これ以上のケチをつけるのはよしておこう。気持ちまで紅葉の気配と同じに荒んでくる。

(行者岳だろう)


(岩が出てくる)


(次第に巨岩に)


 ゴツゴツした岩が出てくる。それなりに変化があって、これは皆さんにご紹介したい尾根だなと思ったのはそこまでで、左手南側に植林帯が顔を出すと、これはお薦めから離れてしまった。尾根に沿って、植林が続くようになる。尾根上は広葉樹続きだからまだ救われるが、左手の展望は効かなくなってしまった。樹にも赤ペンキが散発的に付きだし、岩は巨岩帯が出てきて、巻いたり、すり抜けて先に行くようになった。

(ケモノが踏み荒らした跡。ヌタ場ではない)


(1183.7m三角点)


 何かのケモノが広範囲に動き回ったかのような足跡が無数にあるところを通過。おののきの思いで1183.7m三角点(四等、点名:大内)に到着。標石の側面には「四等三角点」、「国地院」、「02●848」とある。数字の意味はわからない。ケモノの足跡群を見てから落ち着かなくなり、休憩もせずに先に行く。実は、ここから先が本日の難所だった。事前に地図上に引いて来た尾根通しのマーカーの如くにすんなりとは下れなかった。
 余談だが、古い地形図には、往路で見逃した三角点は記されているが、ここの三角点は記されていない。同じ四等、登録日も同日になっているのに何でだろうか。ふと疑問になった。

(間違いルートを下っている)


(こんなところにも)


 三角点から林道着地を目指して北西にコンパスを合わせたのにもかかわらず、早速、北尾根に引き込まれてしまった。北西方向に尾根が延びているはずなのに気づかなかった。いずれ北西に戻るだろうと思っていたが、すぐに尾根型が不明瞭になった。GPSで確認すると、林道末端にはこのまま行けそうだが、ややこしい地形を歩きそうだ。西にトラバースして行くと、それらしき尾根が見えて無事に復帰。
 復帰した尾根には大岩があり、見上げると岩稜帯になっていた。三角点から尾根に忠実に下ろうとしてもおそらく無理な話だったろうから、尾根ミスは怪我の功名と思うことにしよう。

(さらに急になり)


(林道に)


 尾根型を下って行く。いつしか植林尾根になっていた。こういうところは例外なく急斜面だ。足のかかとに力点を移し、滑らないように注意して下る。ここにも大岩がゴロゴロしている。GPSを改めて確認すると、予定尾根から大きく北側にずれている。コンパス合わせが微妙に狂っていたようだが、ここもまた、あっちはこっちよりもさらに急だろうと思うことにしよう。いずれにしても、このまま下れば、林道には出られるはず。
 かなり手こずって荒れた急斜面を林道に降りた。ほっとした。場所は地図上の林道終点手前。予定ポイントよりも100mほど先だった。道端に腰かけて大休止。この先はミスしないように行かないとなぁ。この先の予定ルートは、林道終点から北にある尾根に這い上がり、西北西→北に下るというものだ。

(林道歩き。終点で右の尾根に上がらないといけないが…)


(林道終点)


 この別口の小保木沢林道を先に行くと、右手に取り付き予定の尾根が下って来ているのが見えた。まだ高い。あれに登り上がるのはきついなと思いつつ、地図上はすでに終点を過ぎているはずの林道は、運良く、その尾根をぶった切って終わっていた。終点はこじんまりした広場で、その先に踏み跡らしきものはない。ただの作業車の回転場所のようだ。曲がったカーブミラーまである。

(同じような写真が続く。ラストの植林急斜面)


(これは良かったが、写真がどうも)


(ここにも標石)


 さて、またここでしくじった。コンパスをセットしたのは言わずもがなだが、林道で削られた尾根を意識するあまり、尾根型にのみ気にとられ、延長らしき尾根を下って行った。植林内とはいえ、踏み跡はなく、赤ペンキが目についたので、つい確信もしてしまった。GPSで確認すると、その北側の小尾根を下っている。もうここまで来たら、どこを歩いても着地できるだろうと、そのまま下った。
 えらく急な斜面だった。ここは絶対に登りたくない。四つ足歩きになってしまう。林道終点からの標高差は170m。下るに連れて緩やかになりほっとしたが、ここでも830m付近に赤ペンキを塗った「山」の標石があった。頭は明らかに「×」。何だか、これまで意識はしなかったが、足尾の山を歩く度に、標石が気になりそうだ。のめり込まなきゃいいが。しかし、強く意識したのは今日に至ってのことで、この手の標石は、足尾の地味な尾根を歩いていて何度も見かけている。

(もう終点だ。前面の白いのはビニールハウス)


 ゆるりとなったところで、左下に静かな沢が流れていて、沢に下りることにした。もう植林のすき間から、ビニールハウスのようなものが見えている。一服し、ここでスズを外す。スズは2個付けていた。人の気配もするので、何食わぬ顔で通り過ぎたいもの。

(石垣)


(上小畑沢)


(これは明らかに軌道の石垣と思うが)


 このまま駐車場に直行ではもったいない。実は『足尾の風景』で見た馬車鉄道軌道跡というのを見ておきたかった。西側にぶらぶらして行くと、石垣が目に入った。軌道跡はこれだろうか。さらに行くと沢。さっきの沢とは違って大きめ。この沢は石垣積みの段状になっているからやはり軌道とは違うかなぁ。沢を渉って振り返ると、城郭の石垣のようなものが見え、沢の対岸の位置には石積みに使ったらしき石が集中して残っている。やはり、軌道跡はこれだろうか。だが、『足尾の風景』に載っている写真の橋台のようなものはここには見あたらない。対岸を攀じ登って確かめようかとも思ったが、崩れるかここに至って泥んこになりそうなのでやめた。ただ、皇海荘の裏手に回った際に不思議な植林だなと感じたのは、やはり軌道跡だったからだろう。

(どうしても皇海荘の中を歩かないと戻れない)


(輝水橋を渡る)


 ぼちぼち帰るかと、ビニールハウスの脇をそろりと抜ける。中では作業をしている人の声が聞こえる。ついでに堰堤を見ると「上小畑沢」とあった。となると、さらに南にある地図上の水線付きの沢は「下小畑沢」とでもいうのか。ついでながら、着地したところの小さな沢は「大内事」とある。これは近くの地名にもあるから、沢の名前かどうかは不明。
 できるだけ皇海荘エリアから離れるようにして歩いたが、それは避けられず、最後はゴミ処理場の脇を通って輝水橋に出た。正面に神子内川右岸側の山肌が見えたが、どうもぱっとした色づきではない。昨年の11月3日に来た時は今は盛りにキラキラしていたけどなぁ。

(改めて。左から登って奥に行き)


(こっちから下って来たといったところだ)


 実は余裕があったら、この後で昨年の紅葉スポットを見に行くつもりでいたが、気持ちの余裕もなくやめにした。来年でも改めて見に行くことにしよう。

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6 コメント

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Unknown (ぶなじろう)
2017-11-05 11:37:01
神子内川東岸の探索、お疲れ様でした。
そういった施設や民家の脇からササッと藪入りも気がひけますよね。
山腹の紅葉は鼻血ものではないにしろ、かなり綺麗に見えます。しかし、昨年の大当りとは差があるんでしょうかね。
下の地図の「紅葉スポット↑」は覚えておかなければ!
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2017-11-05 15:18:58
ぶなじろうさん、こんにちは。
紅葉はよろしくないですよ。厳選して奇麗に見えるものだけを使いましたから。他の手持ち在庫はいつの時期に撮ったのかわからないようなものばかりですわ。
「紅葉のスポット」ですけどねぇ、実は今日、行って来たのですよ。見比べの写真を改めて入れますが、今年は早いのか遅いのか、それともダメなのか。それでいて国道沿いは盛りだったのにはがっかりしましたよ。去年が、ちょっと行くのが遅かったようですが、大当たりでしたね。
ぶなじろうさんのササッというのはよく見かけますね。こちらはあまり慣れていないので、つい何食わぬ顔づくりを優先してしまいます。
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Unknown (瀑泉)
2017-11-05 23:44:25
今回は,「てんきとくらす」に軍配が上がりましたか(笑)。とはいえ,個人的には,「まぐれ」じゃないかと思ったりもいたしますが。
それはさておき,ハガタテ辺りから行者岳方面にかけての紅葉,此れは,あくまで秋の禅頂行者道を歩いてみてのことですが,夕日岳から北と比べると,どうしても地味というか,渋いというのが,自分の感覚なんですケドね。
なので,記事を拝見した際には,然も有りなんと思ったワケですが,今日,改めて「紅葉のスポット」に行かれたとのことで,其れでも国道沿いが盛りなのに,去年ほどでは無かったということは,そもそも今年の神子内はダメだったということじゃないですかネ。
ところで唐梨子山,今まで「からりこやま」と読んでいましたが,「からりこ」じゃなくて「けなし」でしたか。いや~唐を「け」とは随分と難読で,当て字でも無いし,何なんでしょうネ。
1239.5三角点,発見できず残念でしたが,おそらく三角点ハンターのSさんが行くかも知れませんヨ。
なんせ,Sさんも,たそがれオヤジさんの読者の一人ですからネ。
そのうち,また偶然会うことも有るでしょうから,その時は,発見できたか,聞くことといたします(笑)。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2017-11-06 06:30:51
瀑泉さん、おはようございます。
瀑泉さんも「からりこやま」でしたか。一発で「けなしやま」と読める方はまずいないでしょう。苗字にしても普通は「からなし」と読むようですし。ここは通称、「ケナシボッチ」とも呼ばれているようですね。ここもボッチの一つのようですよ。
Sさんは三角点ハンターでしたか。そりゃ楽しみですね。早速、行って調査を願いたいところですが、Sさんとの連絡手段は、今のところ、頻繁に出会う獏泉さんを通じてだし、ついでに、私のブログにもコメント入れていただくようにお伝えくださいよ。そろそろ地味尾根歩きの季節にもなると、お会いする確率は高いでしょう。
紅葉に関しては、つい昨日も含めて、執拗にこの辺を回ってしまいましたが、どうしても去年見た紅葉のスポットのイメージが強すぎて、実のところ、隠れたスポットがまだまだあるのではないかと思って出向いたところもあるのですが、考えてみれば、林道下は植林帯。その上は自然林とはいっても、広がりのある空間はまずないようですし、二匹目のドジョウを狙うことは無理だったようです。いずれにしても、おっしゃるように今年の神子内側の紅葉はまるでダメという結論です。人知れずの紅葉の盛りに浸りたいなんて贅沢な気分を求めるのはもうヤメにしておきますよ。
ハガタテ平から南側の紅葉は期待できませんか。古峰ヶ原に下れば多少は違うでしょうけどね。同様に、神子内でもさらに南側に紅葉を期待するのは無理があるでしょうね。
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Unknown (ふみふみぃ)
2017-11-08 21:33:50
標高905mの標石は私が見たやつの仲間でしょうね。
紅葉はだめだったとのことですが1136m標高点の辺りでは良い感じのも見えて不思議ですね。私が三連休で歩いた鬼怒川流域では1000m上はもうピーク過ぎてるなという感じでしたが。盛りは700-950mくらいかなという感じで。少し離れているだけで結構変わるものですね。
1239.5m三角点は私が行っても見つからないでしょう(笑)。まして熊糞も散見されるようでは・・・。最近の私は熊づいてますから避けたくもなります。
「けなしやま」は読めませんね。私もからりこやまと呼んでましたよ。
たそがれさんの歩きと私の歩いた部分とで薬師岳から行者岳までの区間で神子内川左岸側の気になる地味尾根は大体の中身が分かったしもう歩かなくても良いかなあと思いました。まあアカヤシオが気になる細かい部分はあるんですが。後は行者岳より南西の方で1070m地点経由で都沢湿原に行って957.0三角点経由で帰るとか考えられますがわざわざいくようなところかは微妙な気もします。
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ふみふみぃさん (たそがれオヤジ)
2017-11-09 19:33:14
ふみふみぃさん、こんにちは。
この後で、ご覧のように、もう一度神子内川左岸側の尾根を新たに一本歩きましたから、私も、もうこだわりはありませんよ。それほどの魅力ありそうな尾根があるわけでもないし、本当に地味な尾根ばかりです。一通り歩いたしね。
今度は、右岸側の通しの尾根を歩いてみたいなとは思っているのですが。奥に入ると林道になりますから、その手前あたりを赤倉山と合わせてなんてね。尾根だけ歩いて帰ってきてもしょうがないし。歩くとしても、アカヤシオがあるかわかりませんが、その頃でしょう。
紅葉は私にはまったくわかりません。今日も、奥武蔵がいつもよりも早い様子だったので、行ってみたら、やはり早かったですよ。ここは平年同様に半ばでしょう。そういうところもありますから。
ふみふみぃさんも、「けなしやま」は読めませんでしたか。瀑泉さんもそうですが、みんな、てんでに読んでいたようですね。まさか、肝心の「神子内」を「かみこうち」と覚えていたりはしていないですよね。
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