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◎2009年6月6日(土)─I男、K女と
羽田8時5分発、高松着9時25分。先割だか特割にクラスJを往復でセットした。借りたレンタカーは日産のマーチ。色は水色で、ジジババが乗るには気恥ずかしい程に目立つ。事前にレンタカー会社に送っていた荷物もあり、大人3人ではかなり窮屈じゃないかなと心配もしたが、山間部に入るにつれ、国道ながらも道は狭く、カーブも多くなる山道。上りでのパワー不足を感じながらも、結果的にはコンパクトで機動性のあるこの車で正解だったようだ。今回、全行程、車の運転はI男がした。こちらはただ、助手席でナビを調整したり、景色を眺めたり、ボーッとしたり、飽きれば居眠りをしていた。今回のツアー、羽田出発から羽田戻りまでの一連のセッティングはK女。つまり、オレだけは何もしなかったということになる。
四国の山は初めてだ。10年も前の高知出張時、剣山詣でをくっつけようとしたことはあったが、運悪く台風がきていて、土砂降りの中のドライブで終わっている。昨日の出がけに、木が昨年、剣山に行った際に送ってきたレポートを改めて読んだが、かなり悲惨なものであった。オレは当初から、剣山については、神聖な山でありながらも、登山というレベルでは、失礼ながら筑波山同様に物見遊山の対象程度の山だと考えているが、木は何を勘違いしたのか、レンタカーを借りながらも65リットルのザックを背負い、リフトに乗らずに見ノ越から歩いたそうだ。そして、周囲のお気軽スタイルの観光客を見ては落胆している。喧騒を避けて次郎笈まで行ったらしいが、こういう山はむきにならず「郷に入れば郷に従え」スタイルで歩けばいいのではなかろうか。周囲の客人に神経をすり減らしていては、せっかくの山も苦痛なものでしかなくなってしまう。ちなみに、翌日の石鎚山行はガスがかかって何も見えなかったようだ。木にとって、四国の2山は良い印象を与えなかったらしい。やり直しの百名山にとりつかれる気持ちも分からないではない。
見ノ越駐車場に着いたのは12時5分。駐車場代が無料なのは良心的だ。金銭的なことをこの時はそれ程の印象は持たなかったが、翌日の石鎚山は金尽くしの面が強烈で、つい、剣山と対比してしまった次第だ。石鎚に比べたら剣は…と。時間的に遅いのでさっと着替えして歩き出す。一応、道が泥状の可能性があるので登山靴にしておく。晴れていたらどうするか分からない。スニーカー、サンダル履きでも登れる山らしい。高松空港の天気は良かったが、山間部に入ると曇り出してきていた。やはりここも天気は良くない。霧雨。視界も悪い。風はない。強い雨でないだけまだマシというもの。この程度だったらと、傘をさして歩くつもりでいたが、I男が、仕事関係でゲットしたポンチョを3個用意してくれていたので、それをもらって被る。しかし、オレのだけは脇の下が既に破けていた。やはり中国製。使い捨てのポンチョだから仕方がないし、タダだから文句も言えないが、ヤブレで通気がある分蒸れが少なくて都合はいい。合羽をわざわざ出して、後で乾かすのも面倒だ。K女は合羽の上にポンチョを羽織っている。かなりの寒がりなのだろうか。
往復ともにリフトを使う。リフトを使うことには何の抵抗もない。決して邪道とも思わない。便利な手段があるのだから、それを利用すればいいだけの話。木はここから歩いて、途中で低いながらもヤブこぎをしたそうだ。リフトで15分。終点・西島までの標高差は340m。ところどころに色あせた石楠花が花を開いている。上を見ると、視界はせいぜい20mといったところ。それでも、そこそこに人は入っている。西島に到着。ここで水分を購入。高松からの途中で食料を購入するつもりでいたが、コンビニに恵まれず、機を逸していた。
早速、サンダル履きのオジサンに会う。登山道は整備されているし、急なところもない。考えようによっては、この山ならサンダル、ツッカケでも歩けるかもしれない。ただ、こういう天候の中ではどんなものだろうか。自分ならやらない。霧雨は上がり、視界も広がってきたが、ガスで山の風景は見えない状態が続いている。ネットで見かける景色にも出くわさない。ただ目の前に続く道を歩いているだけ。土産屋を通過してあっという間に山頂。13時12分。西島からは200mの標高差。K女もI男もまだまだ余裕。天気が良ければ次郎笈まで行けるのだが、視界はまだ50m。これでは往復しても意味がない。
一旦、土産屋に寄り、何か記念グッズを買う。それぞれ手拭いを買う。気になったのが食事コーナー。「おでん100円」の標示。100円でどんなのが出てくるのだろうか。カップラーメンはお湯付きで350円。食べる人もいるのだろうか。同じ道を下るのも何だから、ちょっと下って名水に立ち寄る。後で調べたことだが、この名水は環境省が選定した「日本名水100選」に選ばれた御神水だそうだ。環境省も退屈なことをやっているんだね。全国各地を水博士が行脚しているのだろう。して、水の味の方はというと、人それぞれだからねといったところだろうか。
ダラダラと西島に向かう。上空は次第に晴れてきた。ポンチョを脱ぐが、すでにヤブレが裂けた状態になり、垂れ下がっている。ここの裏道は落雷が多いのか倒木が多い。登った道とは風情がまったく違う。かなり幻想的。それは、明るくなったからそう感じているだけのことかも知れない。水気を含んだ緑がきれいに光っている。西島着14時。瞬間、一角が青空になって、これならと期待をしたが、またすぐに曇ってきた。晴れたら、2人に下で待ってもらい、急いで、改めて山頂に行く算段を考えもしていた。これでも百名山○一つでは、ちと悲しい。未練がましく下りのリフトに乗る。上りの時には気づかなかったが、このリフトの傾斜もかなり急だ。
晴れて暑くなってきた。しかし、剣の山頂部は見えない。駐車場の近くで祖谷そばを食べる。腹はかなり空いていた。羽田で立ち食いソバを食べたきりだ。店のジイサンは、一見ぶっきらぼうで話好き。商売にはあまり熱心ではないようだ。石鎚山情報も教えてもらった。帰る際には、わざわざ店の前で待っていて、剣山のポスターを3枚もらった。車の中で広げてみたら、別の世界の剣山がそこにあった。オレ達がさっきまで歩いた山は何という山だったのだろうか。見逃した剣山は明日の石鎚山から眺めることにしよう。明日は雨系も同行しないから天気は期待できるかも。
二重かずら橋を見物し、今日の宿のある西条市に向かう。今夜の食事はアサヒビール園でのジンギスカンと決めている。
羽田8時5分発、高松着9時25分。先割だか特割にクラスJを往復でセットした。借りたレンタカーは日産のマーチ。色は水色で、ジジババが乗るには気恥ずかしい程に目立つ。事前にレンタカー会社に送っていた荷物もあり、大人3人ではかなり窮屈じゃないかなと心配もしたが、山間部に入るにつれ、国道ながらも道は狭く、カーブも多くなる山道。上りでのパワー不足を感じながらも、結果的にはコンパクトで機動性のあるこの車で正解だったようだ。今回、全行程、車の運転はI男がした。こちらはただ、助手席でナビを調整したり、景色を眺めたり、ボーッとしたり、飽きれば居眠りをしていた。今回のツアー、羽田出発から羽田戻りまでの一連のセッティングはK女。つまり、オレだけは何もしなかったということになる。
四国の山は初めてだ。10年も前の高知出張時、剣山詣でをくっつけようとしたことはあったが、運悪く台風がきていて、土砂降りの中のドライブで終わっている。昨日の出がけに、木が昨年、剣山に行った際に送ってきたレポートを改めて読んだが、かなり悲惨なものであった。オレは当初から、剣山については、神聖な山でありながらも、登山というレベルでは、失礼ながら筑波山同様に物見遊山の対象程度の山だと考えているが、木は何を勘違いしたのか、レンタカーを借りながらも65リットルのザックを背負い、リフトに乗らずに見ノ越から歩いたそうだ。そして、周囲のお気軽スタイルの観光客を見ては落胆している。喧騒を避けて次郎笈まで行ったらしいが、こういう山はむきにならず「郷に入れば郷に従え」スタイルで歩けばいいのではなかろうか。周囲の客人に神経をすり減らしていては、せっかくの山も苦痛なものでしかなくなってしまう。ちなみに、翌日の石鎚山行はガスがかかって何も見えなかったようだ。木にとって、四国の2山は良い印象を与えなかったらしい。やり直しの百名山にとりつかれる気持ちも分からないではない。
見ノ越駐車場に着いたのは12時5分。駐車場代が無料なのは良心的だ。金銭的なことをこの時はそれ程の印象は持たなかったが、翌日の石鎚山は金尽くしの面が強烈で、つい、剣山と対比してしまった次第だ。石鎚に比べたら剣は…と。時間的に遅いのでさっと着替えして歩き出す。一応、道が泥状の可能性があるので登山靴にしておく。晴れていたらどうするか分からない。スニーカー、サンダル履きでも登れる山らしい。高松空港の天気は良かったが、山間部に入ると曇り出してきていた。やはりここも天気は良くない。霧雨。視界も悪い。風はない。強い雨でないだけまだマシというもの。この程度だったらと、傘をさして歩くつもりでいたが、I男が、仕事関係でゲットしたポンチョを3個用意してくれていたので、それをもらって被る。しかし、オレのだけは脇の下が既に破けていた。やはり中国製。使い捨てのポンチョだから仕方がないし、タダだから文句も言えないが、ヤブレで通気がある分蒸れが少なくて都合はいい。合羽をわざわざ出して、後で乾かすのも面倒だ。K女は合羽の上にポンチョを羽織っている。かなりの寒がりなのだろうか。
往復ともにリフトを使う。リフトを使うことには何の抵抗もない。決して邪道とも思わない。便利な手段があるのだから、それを利用すればいいだけの話。木はここから歩いて、途中で低いながらもヤブこぎをしたそうだ。リフトで15分。終点・西島までの標高差は340m。ところどころに色あせた石楠花が花を開いている。上を見ると、視界はせいぜい20mといったところ。それでも、そこそこに人は入っている。西島に到着。ここで水分を購入。高松からの途中で食料を購入するつもりでいたが、コンビニに恵まれず、機を逸していた。
早速、サンダル履きのオジサンに会う。登山道は整備されているし、急なところもない。考えようによっては、この山ならサンダル、ツッカケでも歩けるかもしれない。ただ、こういう天候の中ではどんなものだろうか。自分ならやらない。霧雨は上がり、視界も広がってきたが、ガスで山の風景は見えない状態が続いている。ネットで見かける景色にも出くわさない。ただ目の前に続く道を歩いているだけ。土産屋を通過してあっという間に山頂。13時12分。西島からは200mの標高差。K女もI男もまだまだ余裕。天気が良ければ次郎笈まで行けるのだが、視界はまだ50m。これでは往復しても意味がない。
一旦、土産屋に寄り、何か記念グッズを買う。それぞれ手拭いを買う。気になったのが食事コーナー。「おでん100円」の標示。100円でどんなのが出てくるのだろうか。カップラーメンはお湯付きで350円。食べる人もいるのだろうか。同じ道を下るのも何だから、ちょっと下って名水に立ち寄る。後で調べたことだが、この名水は環境省が選定した「日本名水100選」に選ばれた御神水だそうだ。環境省も退屈なことをやっているんだね。全国各地を水博士が行脚しているのだろう。して、水の味の方はというと、人それぞれだからねといったところだろうか。
ダラダラと西島に向かう。上空は次第に晴れてきた。ポンチョを脱ぐが、すでにヤブレが裂けた状態になり、垂れ下がっている。ここの裏道は落雷が多いのか倒木が多い。登った道とは風情がまったく違う。かなり幻想的。それは、明るくなったからそう感じているだけのことかも知れない。水気を含んだ緑がきれいに光っている。西島着14時。瞬間、一角が青空になって、これならと期待をしたが、またすぐに曇ってきた。晴れたら、2人に下で待ってもらい、急いで、改めて山頂に行く算段を考えもしていた。これでも百名山○一つでは、ちと悲しい。未練がましく下りのリフトに乗る。上りの時には気づかなかったが、このリフトの傾斜もかなり急だ。
晴れて暑くなってきた。しかし、剣の山頂部は見えない。駐車場の近くで祖谷そばを食べる。腹はかなり空いていた。羽田で立ち食いソバを食べたきりだ。店のジイサンは、一見ぶっきらぼうで話好き。商売にはあまり熱心ではないようだ。石鎚山情報も教えてもらった。帰る際には、わざわざ店の前で待っていて、剣山のポスターを3枚もらった。車の中で広げてみたら、別の世界の剣山がそこにあった。オレ達がさっきまで歩いた山は何という山だったのだろうか。見逃した剣山は明日の石鎚山から眺めることにしよう。明日は雨系も同行しないから天気は期待できるかも。
二重かずら橋を見物し、今日の宿のある西条市に向かう。今夜の食事はアサヒビール園でのジンギスカンと決めている。
弱点の克服、つり橋が渡れなかったけど、へっぴり腰でどうにか行けた事、精神的に疲れたけど、うれしかったです。山での訓練のおかげかなとも思っています。
でも、剣山に行く途中は山々を越えてのドライブ、緑が綺麗だったし、川の水も透明、キャンプを張りたくなってしまいました。