![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/55/ef281651f63f21614c33a724eaf520fe.jpg)
◎2013年5月6日(月)
水道施設脇駐車地(6:32)……林道終点(6:51)……木々岩峠分岐(7:02)……木々岩峠(8:16)……林道(8:33)……ゴシュウ山(9:19~9:33)……秋葉山(10:04~10:20)……林道出会い(10:59)……駐車地(11:13)
連休最後の日でもあり、短時間速攻できそうな山ということで、先月、途中まで歩いた秋葉山に行くことにした。予定では、木々岩峠経由で4時間。午前中のうちに下仁田インターから入って帰る。午後になってしまっては確実に渋滞にはまってしまう。そのため、5時には家を出た。
今日のコース、先般コースの続きでもよかったのだが、下の岩屋と童子碑は見たことでもあるし、先日の鹿岳下りで木々岩峠に行き損ねてもいたので、反対方向の水道施設起点のコースとした。それなら、あにねこさんあたりが歩かれているように、南牧村からでも入れるのではあるが、行き着くまでの車道が狭いので、これは敬遠した。水道施設からのルート、何人かの方が歩かれ、新ハイキング誌にも掲載されていたので、参考にさせていただく。
(この脇スペースに車を置く)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/3c/86fafa20f8cd9a32993ca56ab687da49.jpg)
(林道を歩く。この時点では気づかなかったが、奥の山塊の中に木々岩峠があったようだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/67/8edf49c1ee4e8f1614f833846c993b83.jpg)
(こんなプレートがあって)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/f9/1a5e6c4f58bfddd66b5538523e1d6abc.jpg)
(道祖神)
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水道施設までの細い道区間は短かった。長かったら、対向車があった場合、待避スペースがない。連休中に対向車が来るわけはないか。さっさと準備して出発。すぐに林道が二分する。右は秋葉山方面に向かうようだ。しばらくは林道を南に向かう。物音一つせず、不気味な感じがする。鈴を2個付ける。左に伐採地。正確には林道ではないようだ。看板には「作業道」とある。20分ほどで林道終点。ここから沢に下りる。水はないに等しい沢。
沢に下ると、「木々岩峠→」の手書きプレートがあった。沢沿いのためか、踏み跡はかなり薄い。上流に向かうとまたプレート。そして、3つ目のプレートは「木々岩峠道 道祖神前」となった。石の上に道祖神がある。「永井戸左馬之●」と刻されている。寄進されたものだろうが、年代はない。江戸期風のお名前だ。
(ここはプレートの指示に合わせて右の沢に移るべきであった。直進してしまったが、ビニールヒモもある)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/4a/f4891063a2ad5820a9937032658413a7.jpg)
(岩壁に突きあたって、上の尾根に出られない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1d/8fc0aabb60f10e87840bc444f9e578a2.jpg)
(ここから無理矢理よじ登った)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/bf/a809fe80e9eb342c5d05bad24e73f845.jpg)
そして、沢分岐に「木々岩峠→」のプレート。右の沢に向かえと言っている。コンパスは左の方を指している。ここを右に行ったら、峠から外れてしまうのではないのか。コンパスは、木々岩峠周辺の、岩場マークが消えている西側付近にセットしてある。プレートの指示を無視して、左側の沢に入る。これが大失敗だった。
沢の斜面が急になると、枯葉が混じり、滑るようになる。立木につかまりながら登る。やがて、前方に尾根の低くなったところが目に付いた。あそこから尾根に登ればいいのだな。楽勝だったと思いきや、眼前に至ると、そこは登れない壁のような岩だった。コンパスを見ると、かなり左側に寄って登ってしまっていた。もろ、ゲジゲジマークに出てしまった。左右に岩屋がある。何か遺物はないものかと覗くも何もなし。そんな気持ちの余裕はまだあった。到着地が東に寄り過ぎただけだと。
右に向け、岩場のヘリを迂回する。しかし、どこからも取り付けない。下は滑るし、急斜面。ここなら大丈夫かなと、試しによじ登るとズルッといく。数日前、ここを歩いた同類がいたようだ。枯葉が窪んで続いている。四つ足ではない二本足。途方にくれた。今のところ、どこからも上には登れそうにない。今日は帰るか。先で、ようやく、取り付けそうな張り出し岩を見つけた。木が生えている。岩はもろかったが、何とか、木に伝わって尾根に出た。緊張した。その間、目の前にきれいなツツジを見かけたりもしたが、それどころではなかった。尾根に着くと、へたり込んだ。すごい汗。半分以上は冷や汗であろう。プレートを無視しなければよかった。
(尾根にはこんなのや)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/42/9df6dd314b544b4db6472c87d5db66fc.jpg)
(こんなので賑わっていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/2e/7a61de539a835c7a18bef28855016449.jpg)
(木々岩峠の標識)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/13/00069a84b20629dcc36adb7b6ab925e8.jpg)
(正面にゴシュウ山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/b7/72a38e1b23142c3a079c60b13cdfdd68.jpg)
(下に林道。ここは左から下りた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/cf/96e6ddfc9a0bbe3700acb0d263610dce.jpg)
さて、肝心の木々岩峠だが、この上だろうか。東に登ってみたが、ツツジの見物をしただけだった。木々岩峠に立たずに先に行ってしまうのも何だが、いたずらに時間だけは経っていく。西に下る。尾根上は、ピンクや赤のツツジが満開になっている。これを見られただけでも良かったか。少し下って木々岩峠の標識を見かける。名札型の小さなやつ。やはり下にあったか。峠らしくない峠だ。普通は開けている。峠に南東の方から、しっかりした踏み跡が上がってきている。ここからは、尾根を外れ、これを歩くことにする。正面にゴシュウ山(仏岩山)が見えてくる。
しばらく下ると、右手に「下仁田→」と「仏岩方面→」のプレートを見かけた。出だしに見かけた手書きプレートと同じものだ。ということは、失敗した分岐を素直に辿れば、ここに至るわけだ。先を見る。踏み跡は薄いが、身がすくむ気配はない。今さら後悔しても始まらない。テープも出てきて、林道に急降下で一旦下る。この未舗装林道はどこを通っているものなのだろうか。
(ゴシュウ山への尾根)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/96/b3d2a84c56e20db647c932fdebe85e1e.jpg)
(ゴシュウ山山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3c/c137f03c223261be423624399239a783.jpg)
(山頂の石仏)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/bd/d22f0e4dadfc6fc3e0c9cbb248352702.jpg)
(峠の先に鹿岳の両耳が)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/97/f8cf8e1f8f4b9730a84f6892fc6e904b.jpg)
(荒船山が見える)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/0a/3014d2506df79bbff275a6b70b55ce03.jpg)
林道を少し歩いてゴシュウ山への斜面に取り付く。鹿岳からの尾根は、この林道で寸断されている。先のテープから入るが、滑る。なかなか上に進まない。ようやく尾根に出た。あまりいい尾根ではなかった。通行に支障はないが、倒木があるし、もろい岩場もある。辟易したのは、四つ足の糞尿の臭い。暑いから余計だろう。ツツジはまだ咲いているが、こちらは終わりかけだ。振り返ると、鹿岳が見えてくる。山頂に到着。山名板には「仏岩山」とあり、「ごしゅうざん」と添えられている。石祠と石仏。石仏は十一面観音像だそうだ。石祠の年号は慶應四年。展望は360度。西上州の山はあまり詳しくないが、鹿岳、物語山、荒船山くらいは分かる。そして、残雪の浅間山。先日よりも雪は消えた。どうも、さっきの熾烈な余韻が残っていて、昭文社マップを広げて確認する気力が出ない。しばらく休む。今日は暑いなぁ。
(途中で見かけた遺物1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/80/15c8f52a444ea3bc5c0f59a3cf95a237.jpg)
(その2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/4f/3eaf3131859f2cd40a90b116680b7710.jpg)
(その3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/3b/caeea6264ab6a1c74c253cb55742a18e.jpg)
(その4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/5f/5f6ba086fc5d2a39ce8c8dafa0b36b8f.jpg)
(秋葉山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/6d/881eced50addd3413981534957d1183a.jpg)
秋葉山(861m標高点ピーク)を目指して北に下る。テープはあるし、踏み跡も確実。そして、右手の小高いところに石仏。いよいよお好み街道のお出ましのようだ。石仏は、右手に宝剣、左手に宝珠をお持ちになっている。弁財天とのこと。ヤセ尾根になり、左に「冨士僊元神社」碑。これは小河原村の佐藤仁左エ門さんの建立になっている。そして、「白川大権現」碑。これは羽田平左エ門さん。またツツジが出てきた。小振りの岩峰に登ると、丸い「摩利支天」があった。そういえば、鹿岳にも摩利支天があったな。まっ、こんな感じで、石仏やら石碑、石祠が続く。好きな者には飽きない風景だが、興味のない人には、面白味はまったくない。アクビすら出る。しばらく、記述は省略。
(秋葉山山頂の石仏4体)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d2/266f6e7431c88b972a1ccaef4c360704.jpg)
(竹串に紙垂を巻いてワラに突き刺し、ワラ人形にも似た、纏にも似て…。どなたかご存知でしたら、名称を教えてください)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7f/c47a883adba5e8e15fc7ffdf6b729e97.jpg)
(物語山。どんな物語があるのだろう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a5/b43f18ef33aa4338f6086878f222b620.jpg)
一旦、鞍部に下って登り返す。いよいよ圧巻だ。秋葉山山頂(861m標高点)に到着。四体の石仏が置かれていた。これを見たかった。現物と写真とでは、やはり感慨も違う。幕末の頃の建立のようだが、麓の方々の信仰心が深かったのだろう。台座には三笠山、八海山、座王?の字が確認できる。最近、祭礼でもあったのか。石祠には新しいしめ縄が回され、竹竿に、何やら紙を巻いた塊のようなものを掲げてもいる。これは梵天?信仰はいまだに続いているようだ。一時は、この石仏は見られまいとあきらめかけたりもしたのだが、ここに辿り着けてよかった。山頂の展望もまたいい。麓の集落が見える。しばらくゆっくりし、昼食でも取りたいが、前半でもたついてしまったため、時間もかなり予定オーバーになっている。さっさと下るとするか。
(行かなくていい尾根の先にはこんな石仏)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/64/a18255c8ed2780bb2e08a47722d12daf.jpg)
(戻って、赤テープを改めて探しまくり、ここを下る。えらい急だ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5e/b3c23e3aa9ca90c813b04aa108889cfb.jpg)
(こんな踏み跡を辿ると)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c3/0ab70de6b80216a29ae305a31609e9ba.jpg)
(林道に)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1a/1e38c0791b1b5ee9018d3555932ab46d.jpg)
(そして、分岐に出た)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/e7/cb14e9c0b03eed070673ed4cb4be7b6f.jpg)
戻って、さっきの鞍部に出る。ここからまたおかしなことになる。植林の中、右下方向に続くかすかな踏み跡があった。辿って行ったら、尾根に出た。ここにも石仏と石碑。その先は下れない。そういえば、ハイトスさんの記事に、ここで間違ったことが記されていたなぁ。自分も早速ルートミスか。鞍部に戻って仕切り直し。目印があるはずだ。先に赤テープがあった。ほっとした。真下方向にどんどん下る。急斜面だ。踏み跡はかなり薄い。目を凝らしながら下るが、すぐにテープを見失う。炭焼き跡があった。ここまでは正解だったろう。あてもなくしばらく下る。また、テープを見つけた。ほっとするも、先に行くと、沢に出た。もう、テープはない。そして、戻る。踏み跡っぽいところを見つけては、その都度、それに合わせて下る。テープは完全に見かけなくなってしまった。やはり、見当違いのところを下っているようだ。とうとう、踏み跡もうやむやに。どうしよう。完全にお手上げ状態だ。地形図を見ても、尾根と沢が入り組んでいて、自分の居場所を特定できない。戻れと言われても戻れる状態にはない。ここは、沢沿いに下るしかあるまいか。幸いにも、駐車地に向けて、コンパスをセットだけはしてある。運よく赤テープを見つけたとしても、反対側に出てしまったら、車道歩きが長くなるだろう。テープはもういい。
沢沿いに下って行くと、やや平地になり、はっきりした踏み跡が出てきた。そして、林道に出た。ほっとすると同時に、これはまずいと思うようになった。どこに行く林道なのかも知らず、沢から離れていく。林道はやめにして、今度は、直に沢を下った。すると、また林道が現れた。さっき離れていったのはカーブだったからみたい。様子見で歩いてみるか。方向はいいみたいだ。だけど、どこに行くのやら不明のまま。今度、大きく曲ったら、また沢に戻ればいい。幸運にも、その林道は、駐車地のすぐ先で分岐していた林道のようだ。ラッキーだったとしか言えない。もう確信をもって林道を下ると、上りに使った林道と合流した。
今日は暑くもあって、本当に大汗をかいた。そんな時に限って、着替えを持ってきていなかったりする。沢に水があるわけでもなく、顔も洗えない。仕方ない。このまま帰るとするか。午前もそろそろおしまいだ。渋滞もはじまる頃だろう。ふと、失念しかかっていたことを思い出した。下り時に岩屋に寄るつもりでいたが、すっかり頭から抜け落ちていた。だが、どこをどう歩いているのかも分からない状態で、岩屋訪問はできなかったろう。いずれ機会があったらと思えども、その機会を作ることはまずないだろう。
帰り道の車の中、今日は、始め悪けりゃ終わり悪しだなと思ってしまった。追い打ちをかけるように、上信越道に入ったら、上り線は事故渋滞になっていた。
(本日の軌跡。「林道終点」から南西に行く破線は何だろう。そんなのは見かけなかった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/55/ddf1556c639fe2da7e2a47862264194f.jpg)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
(駐車地に到着し、帰り支度をしている頃、荒船山の艫岩から身を乗り出して転落死してしまった方がいたようだ。お気の毒に。以前、漫画家も亡くなっていたなぁ)
水道施設脇駐車地(6:32)……林道終点(6:51)……木々岩峠分岐(7:02)……木々岩峠(8:16)……林道(8:33)……ゴシュウ山(9:19~9:33)……秋葉山(10:04~10:20)……林道出会い(10:59)……駐車地(11:13)
連休最後の日でもあり、短時間速攻できそうな山ということで、先月、途中まで歩いた秋葉山に行くことにした。予定では、木々岩峠経由で4時間。午前中のうちに下仁田インターから入って帰る。午後になってしまっては確実に渋滞にはまってしまう。そのため、5時には家を出た。
今日のコース、先般コースの続きでもよかったのだが、下の岩屋と童子碑は見たことでもあるし、先日の鹿岳下りで木々岩峠に行き損ねてもいたので、反対方向の水道施設起点のコースとした。それなら、あにねこさんあたりが歩かれているように、南牧村からでも入れるのではあるが、行き着くまでの車道が狭いので、これは敬遠した。水道施設からのルート、何人かの方が歩かれ、新ハイキング誌にも掲載されていたので、参考にさせていただく。
(この脇スペースに車を置く)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/3c/86fafa20f8cd9a32993ca56ab687da49.jpg)
(林道を歩く。この時点では気づかなかったが、奥の山塊の中に木々岩峠があったようだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/67/8edf49c1ee4e8f1614f833846c993b83.jpg)
(こんなプレートがあって)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/f9/1a5e6c4f58bfddd66b5538523e1d6abc.jpg)
(道祖神)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/78/04d9ccda941bec950b781d3c9f89c595.jpg)
水道施設までの細い道区間は短かった。長かったら、対向車があった場合、待避スペースがない。連休中に対向車が来るわけはないか。さっさと準備して出発。すぐに林道が二分する。右は秋葉山方面に向かうようだ。しばらくは林道を南に向かう。物音一つせず、不気味な感じがする。鈴を2個付ける。左に伐採地。正確には林道ではないようだ。看板には「作業道」とある。20分ほどで林道終点。ここから沢に下りる。水はないに等しい沢。
沢に下ると、「木々岩峠→」の手書きプレートがあった。沢沿いのためか、踏み跡はかなり薄い。上流に向かうとまたプレート。そして、3つ目のプレートは「木々岩峠道 道祖神前」となった。石の上に道祖神がある。「永井戸左馬之●」と刻されている。寄進されたものだろうが、年代はない。江戸期風のお名前だ。
(ここはプレートの指示に合わせて右の沢に移るべきであった。直進してしまったが、ビニールヒモもある)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/4a/f4891063a2ad5820a9937032658413a7.jpg)
(岩壁に突きあたって、上の尾根に出られない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1d/8fc0aabb60f10e87840bc444f9e578a2.jpg)
(ここから無理矢理よじ登った)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/bf/a809fe80e9eb342c5d05bad24e73f845.jpg)
そして、沢分岐に「木々岩峠→」のプレート。右の沢に向かえと言っている。コンパスは左の方を指している。ここを右に行ったら、峠から外れてしまうのではないのか。コンパスは、木々岩峠周辺の、岩場マークが消えている西側付近にセットしてある。プレートの指示を無視して、左側の沢に入る。これが大失敗だった。
沢の斜面が急になると、枯葉が混じり、滑るようになる。立木につかまりながら登る。やがて、前方に尾根の低くなったところが目に付いた。あそこから尾根に登ればいいのだな。楽勝だったと思いきや、眼前に至ると、そこは登れない壁のような岩だった。コンパスを見ると、かなり左側に寄って登ってしまっていた。もろ、ゲジゲジマークに出てしまった。左右に岩屋がある。何か遺物はないものかと覗くも何もなし。そんな気持ちの余裕はまだあった。到着地が東に寄り過ぎただけだと。
右に向け、岩場のヘリを迂回する。しかし、どこからも取り付けない。下は滑るし、急斜面。ここなら大丈夫かなと、試しによじ登るとズルッといく。数日前、ここを歩いた同類がいたようだ。枯葉が窪んで続いている。四つ足ではない二本足。途方にくれた。今のところ、どこからも上には登れそうにない。今日は帰るか。先で、ようやく、取り付けそうな張り出し岩を見つけた。木が生えている。岩はもろかったが、何とか、木に伝わって尾根に出た。緊張した。その間、目の前にきれいなツツジを見かけたりもしたが、それどころではなかった。尾根に着くと、へたり込んだ。すごい汗。半分以上は冷や汗であろう。プレートを無視しなければよかった。
(尾根にはこんなのや)
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(こんなので賑わっていた)
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(木々岩峠の標識)
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(正面にゴシュウ山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/b7/72a38e1b23142c3a079c60b13cdfdd68.jpg)
(下に林道。ここは左から下りた)
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さて、肝心の木々岩峠だが、この上だろうか。東に登ってみたが、ツツジの見物をしただけだった。木々岩峠に立たずに先に行ってしまうのも何だが、いたずらに時間だけは経っていく。西に下る。尾根上は、ピンクや赤のツツジが満開になっている。これを見られただけでも良かったか。少し下って木々岩峠の標識を見かける。名札型の小さなやつ。やはり下にあったか。峠らしくない峠だ。普通は開けている。峠に南東の方から、しっかりした踏み跡が上がってきている。ここからは、尾根を外れ、これを歩くことにする。正面にゴシュウ山(仏岩山)が見えてくる。
しばらく下ると、右手に「下仁田→」と「仏岩方面→」のプレートを見かけた。出だしに見かけた手書きプレートと同じものだ。ということは、失敗した分岐を素直に辿れば、ここに至るわけだ。先を見る。踏み跡は薄いが、身がすくむ気配はない。今さら後悔しても始まらない。テープも出てきて、林道に急降下で一旦下る。この未舗装林道はどこを通っているものなのだろうか。
(ゴシュウ山への尾根)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/96/b3d2a84c56e20db647c932fdebe85e1e.jpg)
(ゴシュウ山山頂)
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(山頂の石仏)
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(峠の先に鹿岳の両耳が)
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(荒船山が見える)
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林道を少し歩いてゴシュウ山への斜面に取り付く。鹿岳からの尾根は、この林道で寸断されている。先のテープから入るが、滑る。なかなか上に進まない。ようやく尾根に出た。あまりいい尾根ではなかった。通行に支障はないが、倒木があるし、もろい岩場もある。辟易したのは、四つ足の糞尿の臭い。暑いから余計だろう。ツツジはまだ咲いているが、こちらは終わりかけだ。振り返ると、鹿岳が見えてくる。山頂に到着。山名板には「仏岩山」とあり、「ごしゅうざん」と添えられている。石祠と石仏。石仏は十一面観音像だそうだ。石祠の年号は慶應四年。展望は360度。西上州の山はあまり詳しくないが、鹿岳、物語山、荒船山くらいは分かる。そして、残雪の浅間山。先日よりも雪は消えた。どうも、さっきの熾烈な余韻が残っていて、昭文社マップを広げて確認する気力が出ない。しばらく休む。今日は暑いなぁ。
(途中で見かけた遺物1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/80/15c8f52a444ea3bc5c0f59a3cf95a237.jpg)
(その2)
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(その3)
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(その4)
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(秋葉山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/6d/881eced50addd3413981534957d1183a.jpg)
秋葉山(861m標高点ピーク)を目指して北に下る。テープはあるし、踏み跡も確実。そして、右手の小高いところに石仏。いよいよお好み街道のお出ましのようだ。石仏は、右手に宝剣、左手に宝珠をお持ちになっている。弁財天とのこと。ヤセ尾根になり、左に「冨士僊元神社」碑。これは小河原村の佐藤仁左エ門さんの建立になっている。そして、「白川大権現」碑。これは羽田平左エ門さん。またツツジが出てきた。小振りの岩峰に登ると、丸い「摩利支天」があった。そういえば、鹿岳にも摩利支天があったな。まっ、こんな感じで、石仏やら石碑、石祠が続く。好きな者には飽きない風景だが、興味のない人には、面白味はまったくない。アクビすら出る。しばらく、記述は省略。
(秋葉山山頂の石仏4体)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d2/266f6e7431c88b972a1ccaef4c360704.jpg)
(竹串に紙垂を巻いてワラに突き刺し、ワラ人形にも似た、纏にも似て…。どなたかご存知でしたら、名称を教えてください)
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(物語山。どんな物語があるのだろう)
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一旦、鞍部に下って登り返す。いよいよ圧巻だ。秋葉山山頂(861m標高点)に到着。四体の石仏が置かれていた。これを見たかった。現物と写真とでは、やはり感慨も違う。幕末の頃の建立のようだが、麓の方々の信仰心が深かったのだろう。台座には三笠山、八海山、座王?の字が確認できる。最近、祭礼でもあったのか。石祠には新しいしめ縄が回され、竹竿に、何やら紙を巻いた塊のようなものを掲げてもいる。これは梵天?信仰はいまだに続いているようだ。一時は、この石仏は見られまいとあきらめかけたりもしたのだが、ここに辿り着けてよかった。山頂の展望もまたいい。麓の集落が見える。しばらくゆっくりし、昼食でも取りたいが、前半でもたついてしまったため、時間もかなり予定オーバーになっている。さっさと下るとするか。
(行かなくていい尾根の先にはこんな石仏)
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(戻って、赤テープを改めて探しまくり、ここを下る。えらい急だ)
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(こんな踏み跡を辿ると)
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(林道に)
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(そして、分岐に出た)
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戻って、さっきの鞍部に出る。ここからまたおかしなことになる。植林の中、右下方向に続くかすかな踏み跡があった。辿って行ったら、尾根に出た。ここにも石仏と石碑。その先は下れない。そういえば、ハイトスさんの記事に、ここで間違ったことが記されていたなぁ。自分も早速ルートミスか。鞍部に戻って仕切り直し。目印があるはずだ。先に赤テープがあった。ほっとした。真下方向にどんどん下る。急斜面だ。踏み跡はかなり薄い。目を凝らしながら下るが、すぐにテープを見失う。炭焼き跡があった。ここまでは正解だったろう。あてもなくしばらく下る。また、テープを見つけた。ほっとするも、先に行くと、沢に出た。もう、テープはない。そして、戻る。踏み跡っぽいところを見つけては、その都度、それに合わせて下る。テープは完全に見かけなくなってしまった。やはり、見当違いのところを下っているようだ。とうとう、踏み跡もうやむやに。どうしよう。完全にお手上げ状態だ。地形図を見ても、尾根と沢が入り組んでいて、自分の居場所を特定できない。戻れと言われても戻れる状態にはない。ここは、沢沿いに下るしかあるまいか。幸いにも、駐車地に向けて、コンパスをセットだけはしてある。運よく赤テープを見つけたとしても、反対側に出てしまったら、車道歩きが長くなるだろう。テープはもういい。
沢沿いに下って行くと、やや平地になり、はっきりした踏み跡が出てきた。そして、林道に出た。ほっとすると同時に、これはまずいと思うようになった。どこに行く林道なのかも知らず、沢から離れていく。林道はやめにして、今度は、直に沢を下った。すると、また林道が現れた。さっき離れていったのはカーブだったからみたい。様子見で歩いてみるか。方向はいいみたいだ。だけど、どこに行くのやら不明のまま。今度、大きく曲ったら、また沢に戻ればいい。幸運にも、その林道は、駐車地のすぐ先で分岐していた林道のようだ。ラッキーだったとしか言えない。もう確信をもって林道を下ると、上りに使った林道と合流した。
今日は暑くもあって、本当に大汗をかいた。そんな時に限って、着替えを持ってきていなかったりする。沢に水があるわけでもなく、顔も洗えない。仕方ない。このまま帰るとするか。午前もそろそろおしまいだ。渋滞もはじまる頃だろう。ふと、失念しかかっていたことを思い出した。下り時に岩屋に寄るつもりでいたが、すっかり頭から抜け落ちていた。だが、どこをどう歩いているのかも分からない状態で、岩屋訪問はできなかったろう。いずれ機会があったらと思えども、その機会を作ることはまずないだろう。
帰り道の車の中、今日は、始め悪けりゃ終わり悪しだなと思ってしまった。追い打ちをかけるように、上信越道に入ったら、上り線は事故渋滞になっていた。
(本日の軌跡。「林道終点」から南西に行く破線は何だろう。そんなのは見かけなかった)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
(駐車地に到着し、帰り支度をしている頃、荒船山の艫岩から身を乗り出して転落死してしまった方がいたようだ。お気の毒に。以前、漫画家も亡くなっていたなぁ)
なるほど今回はこういうルートで行かれたのですね。
秋葉山からの鞍部から右手に行って石仏の行き止まりの尾根は自分と同じです。
この降りられない尾根の下には岩屋があってそこにも石仏だったか石祠があるらしいです。
これは先日行かれたあにねこさんの記事にあります。
これと先日たそがれさんが発見された石仏が心のこりとなっておりますよ。
自分もこそう言ったわけでこの尾根からの下りでは何度も降りられない尾根の突端に出ては戻ると言うことを繰り返して林道にでた記憶です。
なにか似たような歩きですね。
時代を感じさせる石仏のオンパレードにはそそられます。歴史を感じさせる山は見ているだけで行きたくなってしまいますが、レポを拝見していると怖さが先行して、躊躇われます。
先日、「藪岩魂-ハイグレード・ハイキングの世界」なる本を購入してしまい、益々気になっている山域でもありますが、入門編の簡単そうな山がありましたら、ご教授ください(^_^;)
荒船山あたりはさほどではないと思うのですが、また、転落事故ですか。。
危険そうな山ばかりで、どうも。。。
ノラさんは、この界隈は未踏でしたか。いずれも西上州の山でも、片隅に追いやられたかのような山です。
力を入れさせ、疲れさせてしまって恐縮です。
石仏群のあるのは秋葉山とゴシュウ山の方です。木々岩峠まで行く必要はないでしょう。私が前回歩いた方から、秋葉山に行き、ゴシュウ山を往復された方がよろしいかと思います。
行かれるようでしたら、私が見逃した岩屋もぜひ、ご覧になってきてください。
最初は、ハイトスさんの軌跡を辿ろうとして行ってみた秋葉山でしたが、その際、雨にあたらず、続行していたとしても、おそらく、下りで失敗していたでしょう。地形がまったく読めませんでした。反対側から歩いてもこの体たらくでしたし。
あの、尾根先端の下に岩屋があったのですか。あのテープと踏み跡がそうだったのですか。沢に出てしまったので、あっさりと引き返してしまったのですが。よく見ておけばよかったです。
ハイトスさんと違って、また歩きたい気分にならないのが不思議です。
私の立場でHIDEJIさんにお薦めするような本はありませんよ。HIDEJIさんも、ヤブや岩志向ですか。お気をつけて歩いてくださいな。
西上州の山も、いきなり、こんな通向けの山に行くことはありませんよ。とりあえず、名のある荒船山や物語山、鹿岳あたりに行って、展望を楽しみ、「次はあの山」といった展開がよろしいのではないですかね。
今回の山、たまたま石仏がたまっていましたが、これは他人様の後追いでもあって、実のところ、私もあまり、詳しくはないのですよ。西上州の山には、こんな感じの山がもっとあるのではないでしょうか。
秋葉山の魅力に・・・と期待したのですが、そこ自体は信仰、石仏メインでしたね。正直、個人的には岩屋訪問の続きが見たかったので、再訪は無いなどといわずお願いしますよ。それとも、これ見た誰かがレポくださるでしょうかね?お疲れ様でした。それはそうと週末天気がいまひとつな感じですね。
岩屋の訪問、これ大丈夫ですよ。ハイトスさんが、いずれ再訪されるご予定ですから、他の、新たな発見、発掘も含めてレポしていただけるのではないでしょうか。
週末の天気具合、連休中が良すぎたのではないでしょうか。致し方ないでしょうね。雨と分かっていて歩く気力はちょっとね。