
◎2016年3月13日(日)
手づくり公園駐車場(7:15)……391m標高点(7:37)……荒神山山頂(10:35)……林道出合い(11:25)……556m標高点(11:56)……473.9m三角点(12:39)……367.8m三角点(13:37)……公園駐車場(14:22)
月曜日から旅行に出かけるので、山は土曜日に歩き、日曜日は旅行の準備にあてる予定でいたが、土曜日に起きると雨が降っていた。そのうちに晴れはしたが、すでに山に行くような時間でもなくなり、予定を入れ替え、山は日曜日にした。
すぐにでも歩いてみたいコースがあった。みつまんさんが荒神山を奇抜なルートで歩かれていた。荒神山そのものは上まで車で行けば往復1時間程で歩ける山で、大方のハイカーは栗生山の帰り道で立ち寄っている。群馬百名山にもなっているし、手っ取り早く済ませてしまおうと思うのは当然のことで、それ以外のルートを模索してみるような奇特な方はまずいまい。自分の過去の荒神山歩きとて同じようなものだった。
そんな山を南から尾根伝いに行くというのは、自分にはそもそも発想外のことだった。眺望には恵まれないようだが、部分的に激ヤブのようで面白そうでもある。だが、そっくり真似歩きをしたのでは芸がない。無い頭をいろいろとひねる。貴船神社スタートというのも有りだろうが、263m水準点付近はかなり急斜面のようだし、擁壁の様子がどうなっているのか。さらに周回となると車道歩きが長くなる。他にはないかと調べても、長い車道歩きは避けられない。結局は、みつまんさんルートが無難に思えてくる。
スタート地点からしてまったくの後追いとはなったが、今回の歩き、帰路がみつまんさんのそれとは一部区間が違う。みつまんさんは556m標高点から南西に下られたが、自分は南に下って三角点を2つ回ってみた。これとて、みつまんさん記事のコメントで当初の予定が三角点2つ経由ということを知って付け加えただけのことで、発想そのものはみつまんさんだ。自分は、ただ地図にマーカーを加えて歩いただけのこと。さらに、激ヤブの件にしても、みつまんさんの情報があったからこそ気持ちの準備もできていたし、知らないままで歩いていたら、もうこりごりといったところだったかもしれない。
さて、今回の南からの周回歩き。調べると、『オッサンの山旅』のオッサンさんがやられていて、みつまんさんの未踏区間の参考にさせていただいた。そのオッサンさんだが、どうしたものだろう。自分のヤブ歩きへの芽生えというのはオッサンさん記事の影響のようなものだが、ここ3年、更新がない。ずっと気になっているのだが…。
(手づくり公園)

(取り付き)

(伐採地から。手前尾根を下る予定でいる)

駐車地の<手づくり公園>の実態はよく知らないが、駐車場そのものからして、あまり利用されていない公園のようだ。車のドアを開けると、近くに牛舎があるため、そこからのにおいが充満している。このにおいは、この後しばらくずっと続く。風向きのせいだろうが、ちょっと閉口した。
今日の足は、今年初めてのスパイク地下タビ。瀑泉さんご紹介のメッシュ脚絆も重宝しているが、もっと、足元をきりりとしたく、ワークマンで買ったマジックテープの布脚絆を導入した。昨日の雨(実は雪だったようだが)で地面は湿っているが、濡れてもともとだ。足指が白くふやけるほどでもないだろう。出発。
早速、道を間違えた。民家の庭先に入って行ってUターン。見当違いのところに向かっていた。ここの公園、駐車場の表示はあるが、公園はどこにあるのか標示板がない。歩く方に問題ありか。
階段を登って行くとトイレ付きの広場に出た。みつまんさんは、ゲートボールかグランドゴルフ場じゃないのと記されてはいるが、公園の実態はこの広場だけなのだろうか。周囲には遊戯施設もない。
ともあれ、広場の端から尾根に乗る。すでに低いササヤブになっている。早々に、ザックからヤッケを出して着込む。すぐに左下から道が上がってくる。何だこりゃと思いながらも、そのまま左に伐採地を見ながら尾根を登る。右手奥には荒神山らしき山が見えている。
(基本的なこんな光景が続く尾根である)

伐採地を過ぎると単調な尾根歩きになった。道型は伐採地までで、後はケモノ道のようなうっすら踏み跡があちこちに続いている。ケモノ道としたのは、そこいらじゅうにシカやらイノシシっぽい糞が転がっているからなのだが、尾根筋を歩く限りは、逸脱の心配はない。ただ、初っ端から、倒木が多く、その倒木のほとんどが腐って倒れたようだ。この倒木だが、今日は帰路も含めてずっと続いた。
みつまんさんの記録にもあったが、ところどころに白いビニールテープが半端に張られていたりする。いったい何の目的なのか。バリケードではないようだ。気づかずのうちに最初の391m標高点は過ぎていた。
荒れた殺風景な風景が続く。イノシシが掘り起こした跡、濡れた落葉、忘れ去られたような雪の塊り、かなり古いピンクテープ、そこかしこにあるケモノの糞、何かの境界を示す赤い塩ビの杭、そして牛舎から上がってくるにおい。ヤブは次第に濃くなるが、まだ先は見えている。こうるさいヤブ程度のものだ。ただ、小尾根が二重になったりしているところがあり、また視界が開けているわけでもないので、目標物になるものが設定しづらく、GPSで時々チェックして安心する必要がある。
また、地図上では破線路や実線路が下から随分と尾根を横切っているが、この先も含めて、これは消えたのか、気づかなかっただけのことなのか、ほとんどで接することがなく、GPSで確認しないとどの辺を歩いているのかもわからなくなってしまう。
(ヤブが濃くなる)

(そしてこうなった)

(確かにモーゼの十戒かも)

ヤブは痩せたササの長いのやらツツジ、枝木が主体で、次第にこれに細い竹が加わるようになり、ついには竹主体となり、かなり濃くなってきた。とうとうお出ましかと思いながらヤブに突入となった。
まったく先が見えない。どこを歩けばいいのか。両端に活路を求めたが踏み跡もない。何とも濃厚な竹ヤブだ。やはり強行突破するしかないか。ビシバシと顔と身体を叩かれ、ザックのストックが引っ張られる。ヤッケのフードをかぶって、メガネが持ち去られるのを防いだ。がむしゃらに進むしかない。
そのうちに、ヤブの中に隙間が出てきた。その隙間もあちこちからやってきているのだが、やがて一本の小径に集約された。それまでの時間は長くは感じたが、実際には10分もなかったろう。みつまんさんのように、ケモノの気配を感じることはなかった。こんなところでケモノの声や臭いに接したら怖くなるところだろう。
竹ヤブ回廊の小径を辿るとあっさりと視界が開け、赤い杭を目にし、切通しの作業道のようなところに出た。ともかく、濃密なヤブは終わったようだ。白くなったトレパンズボンとヤッケを叩いた。
(作業道にぶつかる)

(こんなところも出てくる)

作業道は使われていない林道のようでもあり、尾根を寸断して、左から右に尾根に沿って続いている。地図上のこの先にある実線が、実際はこれなのだろうか。一服して、作業道を進み、テープと踏み跡のあるところで再び尾根に上がる。
一段と歩きやすくなり、右手に荒神山が見えている。これまでに比べて幾分気分の良い広い雑木林の中の歩きになった。いつの間にか牛舎からのにおいは消え、左下から車のエンジン音が聞こえてくる。そして、樹間越しに街並みがうっすらと見える。すでに桐生市とみどり市の境の尾根に入っている。
もう熾烈なヤブはないだろうと、ヤッケは脱いでフリースとシャツだけになった。今日の陽気はちょっと寒く、汗はまだかいていない。
植林が入り込むところもあるが、見た目、ほとんど手も加えられず、倒木は散乱し、近づく人もいないようだ。作業用のテープとともに、歩きの目印のような古いテープが気まぐれに目に入る。
(林道横切り)

(アンテナ)

(まただ)

さほど荒れていない林道が横切っていた。これも地図にはない。この先にVHS系のアンテナがあった。このアンテナは現役なのだろうか。ここでまた一服する。
また次第にヤブが出てくる。倒木も束になって正面に横たわる。回避しつつ、ヤブに再突入。ここのヤブは竹と立木の枝だ。ここもまた先が見えなくなるが、ケモノ道があちこちにあって、それを辿ると何とか無理なく進める。時間もかからずに抜け出し、フリースに付いた枝葉を叩く。
(荒神山)

(奈良坂峠のプレート)

(その後はこんな明瞭な尾根に続く道も出てくる)

荒神山が近づき、左下に集落が見えてくる。赤城山は雲に隠れ、栗生山は白くなっている。これまで部分的に雪を目にはしたが、栗生山の方はそれなりの降雪があったようだ。荒神山下の車道も見えてき、ようやく落ち着いた気分になったが、今度は葉に残った水滴が身体を濡らすようになり、別なうっとうしさが出てきた。
イノシシの掘り返しをいくつも目にし、ちょっと下ると鉄塔に出た。東電の送電線だ。脇に林道があり、尾根続きの下には青プレートに「奈良坂峠」と記されている。後で知ったことだが、このプレートは県境歩き隊の御一行が設置されたもので、この近くに馬頭観音が置かれているらしい。事前に知っていたら探したろうが、この時点では気づかなかった。
もうしっかりした踏み跡になっていて、ここからの先の歩きはたいしておもしろくもないだろう。尾根道は林道だか車道に沿っていて、時たま接してしまう。ゴミも目に付く。そして伐採地に出た。東側に下り予定の尾根筋が見える。そちらから3発ほどの銃声が聞こえていた。イノシシの駆除でもしていたのだろうが、今はもう聞こえない。
(結局はこれを歩く)

(展望台)

(赤城山は見えんわ)

伐採地から下って、また林道。ちょこまかと尾根に戻りはしたが、ヤブには飽きはじめてもいたので、舗装林道を歩くことにした。緊張から解けたせいか、急に腹も弛緩し、再びヤブの中に入る。山中での用足しは久しぶりだ。いつもなら岩宿遺跡のトイレ立ち寄りだが、今日は何ら兆候もなく素通りしていた。
ハイキングコースの標識が出てくる。ここは桐生市の扱いか、桐生市発行の標識になっている。ここに至って雪があちこちに目に入るようになった。やはり、こちらにも雪が降ったようだ。先ずは展望台に寄る。傍らの案内マップはほとんどが剥がれたままに放置されている。展望盤に記された栗生山の位置がおかしい。さすがに気づく方もいて、手書きの「×→〇正しい」には笑ってしまった。赤城山も隠れているので、今日の展望はよろしくない。
(神社)

(山頂に向かう)

(山頂)

車道に戻ってさらに行くと神社。一応、お参りはする。石祠がいくつかあって、その一つには「八木原村中」「宝永八年」とあった。調べると、この頃、前後して浅間山が噴火しているようだ。この神社の広場だが、<手作り広場>の横看が立っていた。下の<手づくり公園>といい、手作りが盛んなところのようだ。
雪はベタベタしている。樹の下にさしかかると、上からどさっと水気の多い雪が落ちてくる。地下足袋に浸み込まないように注意して歩く。地下タビの濡れはここまで何とか持っている。
山頂到着。だれもいない。周囲は雪で濡れ、腰かけるところがない。ここには10年ほど前に来ているが、周囲の風景に記憶はまったくない。一服してさっさと下山にかかる。
(タビに水が浸み込む)

(下る尾根を間違えてしまった)

東側の尾根筋に下った。雪の上を歩くような形になり、地下タビはすぐに水浸しになった。この先、どういうわけかテープが目立つようになる。ピンクはないが、赤や黄色。ただ、自分の向かう方向を目指して付いているわけでもなく、尾根筋も幾多にあるから、多様なルートをとれるところだ。テープを追えば、きっとどこかの林道に早々に出てしまうだろう。こんなところに付けられたテープは紛らわしくもあり、腹立たしいとしか言いようがない。それが証拠に、テープを追って下ると、コンパスがおかしな方向を指していて、GPSを見ると、早々に林道に出る尾根を下っていた。これでは失敗と、元に戻って自分の目標尾根に戻ったが、小尾根を2回程乗り越す始末だった。テープの放置はやめてもらいたい。知らないところでは、ついテープ頼りになってしまう。ひいては遭難すら誘発する。そんな理屈がわからないのだろうか。身勝手以外の何物でもない。
(林道に出る)

その後、また尾根をミスして復帰して、林道に出た。帰路の歩きに自信がなくなってきた。大休止して頭を休める。2回のミス繰り返しでは、この先も多発してしまいそうだ。地図を見ると、尾根の分岐がかなり続いている。
林道に腰をおろしてランチタイム。菓子パン、おにぎり、コーヒー。さほどの疲れもないので、予定どおりに556m標高点から先は南下することにしよう。
向かいの尾根に取り付き、歩きやすい尾根をしばらく進むとまたヤブ。ここは軽い立木ヤブで、すぐに通過。ほどなく556m標高点付近に到着した。
(ツツジを見て)

(高松社営林)

ここで、ツツジを目にする。こんな早い時期にツツジを見たのは、姥穴山下のヤシオ山での体験以来だろうか。まだ3月中旬だ。小ぶりで満開まではまだ先だろうが、開いているのもあるし、すでに落ちているのもある。ただ、開いた様子はしなびた感じがする。この先、散発的にツツジを見かけるようになり、楽しみが一つ加わった。
南に向かう尾根は、注意しさえすればおとなしく、ここはGPSを見ずにコンパスだけで下れる。途中、「高松社営林」の標柱を見た。大方、麓の高松地区の入会地ということだろう。整備はされているようで、放置の倒木もめっきり少なくなり、踏み跡も明瞭になってくる。多少の立木ヤブはあったが、それほどの手間はかからない。
(またかい)

(そしてこんなのが。ネクタイを締めている最中にも見える)

びっくりした。目の前に黒い塊りが現れ、イノシシの子が倒れているのかと思ってしまった。黒い石を刻んだ石像だった。このマリア様のような、胸に両手を握って祈るスタイルの石像は、宗教的には何なのだろう。足尾の台石山に向かう途中で見かけた石像もこんな格好をしていた。どこかは忘れたが秩父でも見かけた。仏様なのだろうか。それとも神様? 菩薩様に見えなくもない。真っ黒けの石像に文字らしきものはない。
(あにねこさんによれば、大天狗、石尊宮、小天狗とか)

(473.9m三角点)

少し下ると石祠が3基。ようやくほっとした。ただの尾根を歩くのではつまらないし、こういった古道のような風景を期待していたところもあった。ようやくだ。だが、結果的にはここでおしまい。石祠の年代は文化。お参りされている様子はなく、放置された石祠だろうか。
473.9m三角点に着いた。オッサンさんのレポではRKさんの標高板があるはずだが、どこを探しても見つかることはなく、地元の方が置いたのか、「大柴山」の山名板があるだけだ。これも後日談だが、あにねこさんがこの辺をつい最近続けて歩かれていて、その記事を拝見すると、「柴」ではなく「大芝山」が正しいようだ。
(ここにも)

(向こうから下って来た)

(最後の目標に向かう)

すでに終盤に入っている。ちょっと下ると集落が真下に見えてくる。ここでも開花したツツジをあちこちに見た。
伐採地にさしかかる。奇妙なキノコがあちこちにある。この時期だ。大方は食べられるものではないだろう。伐採地の先には、手持ちの地図に見合った地形が続いている。367.8m三角点らしきピークも車道を挟んで見えている。倒木がまた出てきて、それを避けながら下った。車道に出た。傍らの梅が満開になっている。これは遅い感じ。
もう里の中だし、山は裏の山風情になっている。この先を歩くのに抵抗はあったが、ここまで来たからには、予定通りにさらに南の三角点を見ておこう。
あちこちに作業道やら、人工的な掘削跡があった。常にどこかに人がいそうで、だれかに出会うことはなかったものの、こんなところを歩くハイカーはいまい。
(367.8m三角点で)

(もうこれっきりだろうな)

しっかりした道を歩き、こんなところにもイノシシのフンの山が出来ていたりして、何とも不思議なところだなと思いながら367.8m三角点に着いた。ちょっとした小山だが、道はここで終わっていて、この先は戻るか、ヤブを下るしかないようだ。
残ったおにぎりを食べた。ヤブ下りをすることに決めたが、どうも地形が読めない。地図の北西に下る尾根がどこなのか見当がつかない。適当に下るしかないか。せいぜい100mにもない標高差だ。どこを通っても下れるだろうと思ったのが甘かった。また竹のヤブに入り込み、また顔をたたかれながら植林に逃げた。
(車道に出た)

(こんなのがあった)

(赤城神社)

あてにした尾根は見えたが、さんざん下った後だっただけに、もうどうでもいい。畑の脇のフェンスに沿って歩くと車道に出た。
後はこのまま手づくり公園に戻るだけ。公園の手前に神社があったので入ってみた。神社名がないので、大方、この辺は赤城神社とでもいうのではないかと思ったら、石碑にまさに赤城神社とあった。片隅に石祠をまとめて置いているだけの特徴のない神社だ。
(手づくり公園駐車場)

手づくり公園に到着。もう牛舎からのにおいはない。風向き次第ということだろう。脚絆を外して足袋を脱ぐ。靴下はさほどに濡れてはいなかった。
今日の歩きは、何だか要領を得ないおかしなものだった。たまにはこんな歩きもいいだろう。随分と歩いた感じがする。ヤブも濃かった。尾根筋をずっと歩いたとはいえ、ところどころでミスもした。そして、自分のいる場所を頻繁にGPSでチェックした。それだけ目標物がとらえづらく、小尾根の分岐が続いたということだろうが、恥ずかしながら、GPSがなかったら、歩き通しは厳しかったかもしれない。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
手づくり公園駐車場(7:15)……391m標高点(7:37)……荒神山山頂(10:35)……林道出合い(11:25)……556m標高点(11:56)……473.9m三角点(12:39)……367.8m三角点(13:37)……公園駐車場(14:22)
月曜日から旅行に出かけるので、山は土曜日に歩き、日曜日は旅行の準備にあてる予定でいたが、土曜日に起きると雨が降っていた。そのうちに晴れはしたが、すでに山に行くような時間でもなくなり、予定を入れ替え、山は日曜日にした。
すぐにでも歩いてみたいコースがあった。みつまんさんが荒神山を奇抜なルートで歩かれていた。荒神山そのものは上まで車で行けば往復1時間程で歩ける山で、大方のハイカーは栗生山の帰り道で立ち寄っている。群馬百名山にもなっているし、手っ取り早く済ませてしまおうと思うのは当然のことで、それ以外のルートを模索してみるような奇特な方はまずいまい。自分の過去の荒神山歩きとて同じようなものだった。
そんな山を南から尾根伝いに行くというのは、自分にはそもそも発想外のことだった。眺望には恵まれないようだが、部分的に激ヤブのようで面白そうでもある。だが、そっくり真似歩きをしたのでは芸がない。無い頭をいろいろとひねる。貴船神社スタートというのも有りだろうが、263m水準点付近はかなり急斜面のようだし、擁壁の様子がどうなっているのか。さらに周回となると車道歩きが長くなる。他にはないかと調べても、長い車道歩きは避けられない。結局は、みつまんさんルートが無難に思えてくる。
スタート地点からしてまったくの後追いとはなったが、今回の歩き、帰路がみつまんさんのそれとは一部区間が違う。みつまんさんは556m標高点から南西に下られたが、自分は南に下って三角点を2つ回ってみた。これとて、みつまんさん記事のコメントで当初の予定が三角点2つ経由ということを知って付け加えただけのことで、発想そのものはみつまんさんだ。自分は、ただ地図にマーカーを加えて歩いただけのこと。さらに、激ヤブの件にしても、みつまんさんの情報があったからこそ気持ちの準備もできていたし、知らないままで歩いていたら、もうこりごりといったところだったかもしれない。
さて、今回の南からの周回歩き。調べると、『オッサンの山旅』のオッサンさんがやられていて、みつまんさんの未踏区間の参考にさせていただいた。そのオッサンさんだが、どうしたものだろう。自分のヤブ歩きへの芽生えというのはオッサンさん記事の影響のようなものだが、ここ3年、更新がない。ずっと気になっているのだが…。
(手づくり公園)

(取り付き)

(伐採地から。手前尾根を下る予定でいる)

駐車地の<手づくり公園>の実態はよく知らないが、駐車場そのものからして、あまり利用されていない公園のようだ。車のドアを開けると、近くに牛舎があるため、そこからのにおいが充満している。このにおいは、この後しばらくずっと続く。風向きのせいだろうが、ちょっと閉口した。
今日の足は、今年初めてのスパイク地下タビ。瀑泉さんご紹介のメッシュ脚絆も重宝しているが、もっと、足元をきりりとしたく、ワークマンで買ったマジックテープの布脚絆を導入した。昨日の雨(実は雪だったようだが)で地面は湿っているが、濡れてもともとだ。足指が白くふやけるほどでもないだろう。出発。
早速、道を間違えた。民家の庭先に入って行ってUターン。見当違いのところに向かっていた。ここの公園、駐車場の表示はあるが、公園はどこにあるのか標示板がない。歩く方に問題ありか。
階段を登って行くとトイレ付きの広場に出た。みつまんさんは、ゲートボールかグランドゴルフ場じゃないのと記されてはいるが、公園の実態はこの広場だけなのだろうか。周囲には遊戯施設もない。
ともあれ、広場の端から尾根に乗る。すでに低いササヤブになっている。早々に、ザックからヤッケを出して着込む。すぐに左下から道が上がってくる。何だこりゃと思いながらも、そのまま左に伐採地を見ながら尾根を登る。右手奥には荒神山らしき山が見えている。
(基本的なこんな光景が続く尾根である)

伐採地を過ぎると単調な尾根歩きになった。道型は伐採地までで、後はケモノ道のようなうっすら踏み跡があちこちに続いている。ケモノ道としたのは、そこいらじゅうにシカやらイノシシっぽい糞が転がっているからなのだが、尾根筋を歩く限りは、逸脱の心配はない。ただ、初っ端から、倒木が多く、その倒木のほとんどが腐って倒れたようだ。この倒木だが、今日は帰路も含めてずっと続いた。
みつまんさんの記録にもあったが、ところどころに白いビニールテープが半端に張られていたりする。いったい何の目的なのか。バリケードではないようだ。気づかずのうちに最初の391m標高点は過ぎていた。
荒れた殺風景な風景が続く。イノシシが掘り起こした跡、濡れた落葉、忘れ去られたような雪の塊り、かなり古いピンクテープ、そこかしこにあるケモノの糞、何かの境界を示す赤い塩ビの杭、そして牛舎から上がってくるにおい。ヤブは次第に濃くなるが、まだ先は見えている。こうるさいヤブ程度のものだ。ただ、小尾根が二重になったりしているところがあり、また視界が開けているわけでもないので、目標物になるものが設定しづらく、GPSで時々チェックして安心する必要がある。
また、地図上では破線路や実線路が下から随分と尾根を横切っているが、この先も含めて、これは消えたのか、気づかなかっただけのことなのか、ほとんどで接することがなく、GPSで確認しないとどの辺を歩いているのかもわからなくなってしまう。
(ヤブが濃くなる)

(そしてこうなった)

(確かにモーゼの十戒かも)

ヤブは痩せたササの長いのやらツツジ、枝木が主体で、次第にこれに細い竹が加わるようになり、ついには竹主体となり、かなり濃くなってきた。とうとうお出ましかと思いながらヤブに突入となった。
まったく先が見えない。どこを歩けばいいのか。両端に活路を求めたが踏み跡もない。何とも濃厚な竹ヤブだ。やはり強行突破するしかないか。ビシバシと顔と身体を叩かれ、ザックのストックが引っ張られる。ヤッケのフードをかぶって、メガネが持ち去られるのを防いだ。がむしゃらに進むしかない。
そのうちに、ヤブの中に隙間が出てきた。その隙間もあちこちからやってきているのだが、やがて一本の小径に集約された。それまでの時間は長くは感じたが、実際には10分もなかったろう。みつまんさんのように、ケモノの気配を感じることはなかった。こんなところでケモノの声や臭いに接したら怖くなるところだろう。
竹ヤブ回廊の小径を辿るとあっさりと視界が開け、赤い杭を目にし、切通しの作業道のようなところに出た。ともかく、濃密なヤブは終わったようだ。白くなったトレパンズボンとヤッケを叩いた。
(作業道にぶつかる)

(こんなところも出てくる)

作業道は使われていない林道のようでもあり、尾根を寸断して、左から右に尾根に沿って続いている。地図上のこの先にある実線が、実際はこれなのだろうか。一服して、作業道を進み、テープと踏み跡のあるところで再び尾根に上がる。
一段と歩きやすくなり、右手に荒神山が見えている。これまでに比べて幾分気分の良い広い雑木林の中の歩きになった。いつの間にか牛舎からのにおいは消え、左下から車のエンジン音が聞こえてくる。そして、樹間越しに街並みがうっすらと見える。すでに桐生市とみどり市の境の尾根に入っている。
もう熾烈なヤブはないだろうと、ヤッケは脱いでフリースとシャツだけになった。今日の陽気はちょっと寒く、汗はまだかいていない。
植林が入り込むところもあるが、見た目、ほとんど手も加えられず、倒木は散乱し、近づく人もいないようだ。作業用のテープとともに、歩きの目印のような古いテープが気まぐれに目に入る。
(林道横切り)

(アンテナ)

(まただ)

さほど荒れていない林道が横切っていた。これも地図にはない。この先にVHS系のアンテナがあった。このアンテナは現役なのだろうか。ここでまた一服する。
また次第にヤブが出てくる。倒木も束になって正面に横たわる。回避しつつ、ヤブに再突入。ここのヤブは竹と立木の枝だ。ここもまた先が見えなくなるが、ケモノ道があちこちにあって、それを辿ると何とか無理なく進める。時間もかからずに抜け出し、フリースに付いた枝葉を叩く。
(荒神山)

(奈良坂峠のプレート)

(その後はこんな明瞭な尾根に続く道も出てくる)

荒神山が近づき、左下に集落が見えてくる。赤城山は雲に隠れ、栗生山は白くなっている。これまで部分的に雪を目にはしたが、栗生山の方はそれなりの降雪があったようだ。荒神山下の車道も見えてき、ようやく落ち着いた気分になったが、今度は葉に残った水滴が身体を濡らすようになり、別なうっとうしさが出てきた。
イノシシの掘り返しをいくつも目にし、ちょっと下ると鉄塔に出た。東電の送電線だ。脇に林道があり、尾根続きの下には青プレートに「奈良坂峠」と記されている。後で知ったことだが、このプレートは県境歩き隊の御一行が設置されたもので、この近くに馬頭観音が置かれているらしい。事前に知っていたら探したろうが、この時点では気づかなかった。
もうしっかりした踏み跡になっていて、ここからの先の歩きはたいしておもしろくもないだろう。尾根道は林道だか車道に沿っていて、時たま接してしまう。ゴミも目に付く。そして伐採地に出た。東側に下り予定の尾根筋が見える。そちらから3発ほどの銃声が聞こえていた。イノシシの駆除でもしていたのだろうが、今はもう聞こえない。
(結局はこれを歩く)

(展望台)

(赤城山は見えんわ)

伐採地から下って、また林道。ちょこまかと尾根に戻りはしたが、ヤブには飽きはじめてもいたので、舗装林道を歩くことにした。緊張から解けたせいか、急に腹も弛緩し、再びヤブの中に入る。山中での用足しは久しぶりだ。いつもなら岩宿遺跡のトイレ立ち寄りだが、今日は何ら兆候もなく素通りしていた。
ハイキングコースの標識が出てくる。ここは桐生市の扱いか、桐生市発行の標識になっている。ここに至って雪があちこちに目に入るようになった。やはり、こちらにも雪が降ったようだ。先ずは展望台に寄る。傍らの案内マップはほとんどが剥がれたままに放置されている。展望盤に記された栗生山の位置がおかしい。さすがに気づく方もいて、手書きの「×→〇正しい」には笑ってしまった。赤城山も隠れているので、今日の展望はよろしくない。
(神社)

(山頂に向かう)

(山頂)

車道に戻ってさらに行くと神社。一応、お参りはする。石祠がいくつかあって、その一つには「八木原村中」「宝永八年」とあった。調べると、この頃、前後して浅間山が噴火しているようだ。この神社の広場だが、<手作り広場>の横看が立っていた。下の<手づくり公園>といい、手作りが盛んなところのようだ。
雪はベタベタしている。樹の下にさしかかると、上からどさっと水気の多い雪が落ちてくる。地下足袋に浸み込まないように注意して歩く。地下タビの濡れはここまで何とか持っている。
山頂到着。だれもいない。周囲は雪で濡れ、腰かけるところがない。ここには10年ほど前に来ているが、周囲の風景に記憶はまったくない。一服してさっさと下山にかかる。
(タビに水が浸み込む)

(下る尾根を間違えてしまった)

東側の尾根筋に下った。雪の上を歩くような形になり、地下タビはすぐに水浸しになった。この先、どういうわけかテープが目立つようになる。ピンクはないが、赤や黄色。ただ、自分の向かう方向を目指して付いているわけでもなく、尾根筋も幾多にあるから、多様なルートをとれるところだ。テープを追えば、きっとどこかの林道に早々に出てしまうだろう。こんなところに付けられたテープは紛らわしくもあり、腹立たしいとしか言いようがない。それが証拠に、テープを追って下ると、コンパスがおかしな方向を指していて、GPSを見ると、早々に林道に出る尾根を下っていた。これでは失敗と、元に戻って自分の目標尾根に戻ったが、小尾根を2回程乗り越す始末だった。テープの放置はやめてもらいたい。知らないところでは、ついテープ頼りになってしまう。ひいては遭難すら誘発する。そんな理屈がわからないのだろうか。身勝手以外の何物でもない。
(林道に出る)

その後、また尾根をミスして復帰して、林道に出た。帰路の歩きに自信がなくなってきた。大休止して頭を休める。2回のミス繰り返しでは、この先も多発してしまいそうだ。地図を見ると、尾根の分岐がかなり続いている。
林道に腰をおろしてランチタイム。菓子パン、おにぎり、コーヒー。さほどの疲れもないので、予定どおりに556m標高点から先は南下することにしよう。
向かいの尾根に取り付き、歩きやすい尾根をしばらく進むとまたヤブ。ここは軽い立木ヤブで、すぐに通過。ほどなく556m標高点付近に到着した。
(ツツジを見て)

(高松社営林)

ここで、ツツジを目にする。こんな早い時期にツツジを見たのは、姥穴山下のヤシオ山での体験以来だろうか。まだ3月中旬だ。小ぶりで満開まではまだ先だろうが、開いているのもあるし、すでに落ちているのもある。ただ、開いた様子はしなびた感じがする。この先、散発的にツツジを見かけるようになり、楽しみが一つ加わった。
南に向かう尾根は、注意しさえすればおとなしく、ここはGPSを見ずにコンパスだけで下れる。途中、「高松社営林」の標柱を見た。大方、麓の高松地区の入会地ということだろう。整備はされているようで、放置の倒木もめっきり少なくなり、踏み跡も明瞭になってくる。多少の立木ヤブはあったが、それほどの手間はかからない。
(またかい)

(そしてこんなのが。ネクタイを締めている最中にも見える)

びっくりした。目の前に黒い塊りが現れ、イノシシの子が倒れているのかと思ってしまった。黒い石を刻んだ石像だった。このマリア様のような、胸に両手を握って祈るスタイルの石像は、宗教的には何なのだろう。足尾の台石山に向かう途中で見かけた石像もこんな格好をしていた。どこかは忘れたが秩父でも見かけた。仏様なのだろうか。それとも神様? 菩薩様に見えなくもない。真っ黒けの石像に文字らしきものはない。
(あにねこさんによれば、大天狗、石尊宮、小天狗とか)

(473.9m三角点)

少し下ると石祠が3基。ようやくほっとした。ただの尾根を歩くのではつまらないし、こういった古道のような風景を期待していたところもあった。ようやくだ。だが、結果的にはここでおしまい。石祠の年代は文化。お参りされている様子はなく、放置された石祠だろうか。
473.9m三角点に着いた。オッサンさんのレポではRKさんの標高板があるはずだが、どこを探しても見つかることはなく、地元の方が置いたのか、「大柴山」の山名板があるだけだ。これも後日談だが、あにねこさんがこの辺をつい最近続けて歩かれていて、その記事を拝見すると、「柴」ではなく「大芝山」が正しいようだ。
(ここにも)

(向こうから下って来た)

(最後の目標に向かう)

すでに終盤に入っている。ちょっと下ると集落が真下に見えてくる。ここでも開花したツツジをあちこちに見た。
伐採地にさしかかる。奇妙なキノコがあちこちにある。この時期だ。大方は食べられるものではないだろう。伐採地の先には、手持ちの地図に見合った地形が続いている。367.8m三角点らしきピークも車道を挟んで見えている。倒木がまた出てきて、それを避けながら下った。車道に出た。傍らの梅が満開になっている。これは遅い感じ。
もう里の中だし、山は裏の山風情になっている。この先を歩くのに抵抗はあったが、ここまで来たからには、予定通りにさらに南の三角点を見ておこう。
あちこちに作業道やら、人工的な掘削跡があった。常にどこかに人がいそうで、だれかに出会うことはなかったものの、こんなところを歩くハイカーはいまい。
(367.8m三角点で)

(もうこれっきりだろうな)

しっかりした道を歩き、こんなところにもイノシシのフンの山が出来ていたりして、何とも不思議なところだなと思いながら367.8m三角点に着いた。ちょっとした小山だが、道はここで終わっていて、この先は戻るか、ヤブを下るしかないようだ。
残ったおにぎりを食べた。ヤブ下りをすることに決めたが、どうも地形が読めない。地図の北西に下る尾根がどこなのか見当がつかない。適当に下るしかないか。せいぜい100mにもない標高差だ。どこを通っても下れるだろうと思ったのが甘かった。また竹のヤブに入り込み、また顔をたたかれながら植林に逃げた。
(車道に出た)

(こんなのがあった)

(赤城神社)

あてにした尾根は見えたが、さんざん下った後だっただけに、もうどうでもいい。畑の脇のフェンスに沿って歩くと車道に出た。
後はこのまま手づくり公園に戻るだけ。公園の手前に神社があったので入ってみた。神社名がないので、大方、この辺は赤城神社とでもいうのではないかと思ったら、石碑にまさに赤城神社とあった。片隅に石祠をまとめて置いているだけの特徴のない神社だ。
(手づくり公園駐車場)

手づくり公園に到着。もう牛舎からのにおいはない。風向き次第ということだろう。脚絆を外して足袋を脱ぐ。靴下はさほどに濡れてはいなかった。
今日の歩きは、何だか要領を得ないおかしなものだった。たまにはこんな歩きもいいだろう。随分と歩いた感じがする。ヤブも濃かった。尾根筋をずっと歩いたとはいえ、ところどころでミスもした。そして、自分のいる場所を頻繁にGPSでチェックした。それだけ目標物がとらえづらく、小尾根の分岐が続いたということだろうが、恥ずかしながら、GPSがなかったら、歩き通しは厳しかったかもしれない。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
足尾の山に比べると気楽にあるけるでしょうが、道迷いのリスクは多少高くなってしまうのではないでしょうか。
標高556地点から南に進んだほうが面白かったようですね。私も計画ではそのルートも考えていたのですが、篠竹藪を過ぎてすぐ、ショートカットに決めてしまいました。私はあきらめが早すぎるようです。たそがれさんの根性には敬服します。
ところで、ツツジは昨年12月ごろから安蘇の低山では一部の木に花を見ることができました。初冬に暖かい日が続いたので早合点したツツジがあるのかもしれません。人間もツツジもいろいろとバラエティ豊かです。
早速のコメントありがとうございます。
今回の歩き、標高差のアップダウンはさほどではありませんでしたが、結構、楽しめました。
みつまんさんのおかげですよ。
あきらめが早すぎるとはおっしゃっても、予想もしない篠竹藪の猛攻ではしかたないでしょう。
その分、こちらはみつまんさんの記事で準備も出来ていましたから、ある意味余裕だったのでしょう。
ですから、根性の問題ではないですわ。
今回のコースのハイライトは、やはり東側の尾根ではないかと思います。
556mから南西に下るコースも歩いてみたいと思っております。
あにねこさんが続けて2回歩くほどですから、それなりの魅力を見つけてみたいところです。
ツツジの開花は意外でしたが、狂い咲き、おバカさんのツツジもいるのですね。それを見る人間にとっては、なかなかの酔狂にも思えますけど。
もしそうならこのツツジはヤマツツジですよ。
私も花が好きで山を歩いているわけではないので詳しいことはわかりませんが
大小山あたりだと秋に咲いたりと狂い咲きは多く見られます。
出会った石像ですが真っ黒だし、たそがれさんの言うとおり
ネクタイを締めているように見えてしまいました(笑)
まさにそのツツジなのですが、これはヤマツツジでしたか。
あまり、その方は詳しくないもので。いっしょくたのツツジなんですよ。
そうですか、このヤマツツジは狂い咲きの常習でしたか。
いずれ、ヤシオに出会うでしょうから、その時、よく観察してみることにいたしましょう。
この真っ黒けの石像、不気味でしょう。ここのところよく見かけます。自分には3体目です。
古い石仏ではないと思うのですが…。
竹の密藪はほとんど歩いたことがないので軽い藪修行にはちょうど良さそうですね。でも猟期終わっているようなのにイノシシ狩りの銃声は怖いです。藪の中で聞いたら生きた心地がしません。
黒い石像、もう少し腕が前に出ていれば手に何かを持っていたのかと勘ぐるところですが。なんともよくわからない格好で。
ツツジの写真を見て最近山で見たツボミ達は果たして花を咲かすのだろうかとまた気になってきました。ツボミらしきものを見てしまうともう少し暖かくなってから繰ればよかったなと思ってしまいます。
荒神山の南側からの縦走、周回はこんなものでしょう。
北東側なら少しは人けのない雰囲気を味わえるかも知れませんが、ふみふみぃさんの今回の熊鷹、奈良部山レベルの周回ではなく、結果的には不良消化で終わりかねないような気がいたします。
左右いずれにも集落があって、逃げ場がどこにでもありますからね。
あの石像ですが、胸に何かを携えているのかなと思ったのですが、それらしきものは彫られてはいず、やはり、胸元を押さえているようでした。
特別な思いを込めたものなのかどうかはは存じませんが、古いものではないだけに、余計に不気味にも感じますよ。
ツツジの開花、本格的になるのはこれからで、大方のものが普通に咲き出せば、それが大勢でしょうね。
でんさんのコメントではないですが、狂い咲きも気まぐれもあるし、それが大勢ではありませんからね。
オッサンさん,自分も,先日,オッサンさんの記事を参考に赤雪山を歩いて来たんですが,やはりどうされたのか気になりますネ。70歳のヤマキチさんのようにお元気なら良いのですが,藪山のルートをいくつも開拓された方ですしネ。早期の復活を願っているんですが。
ところで,真っ黒な石仏,なんか異様ですネ。
背中側から眺めたら,まるで人が座っているみたいじゃないですか。こんなのに山中で会ったら,さすがにギョッとしそうですヨ(汗)。
今回のコース,ヤブ山としては面白そうですが,どうも荒神山にしても栗生山にしても遠くて・・・せめて草木湖なら足を運ぶ気にもなるんですが,大間々となるとR50から入るようだし・・・まぁ,そう言いつつ赤城山には行くのだから,結局,気力の問題ではあるんですケドね。
皆さん自分なりの工夫をして楽しまれていますね。
近辺の地形図を眺める事はありましたがこのような発想は無かったです。
里山の低山は結構思い描いていたルート通りに行けない事があり、GPSのお世話になる段はさもありなんと。
雪が結構残っていて驚きです。
うーん、後追いしたような、したくないような・・です。
私のところから大間々は30分ちょいで行けますので、よほどに行くところがないような場合は、地元の金山よりは選択の余地もあるのですが、いかんせん、栗生山にしてもこの荒神山にしても魅力のある山が少なく、そうすんなりとは足も向きません。
ただ、暮れの栗生山にしても、こういったおかしなルートを想定すれば、結構歩けるものなのだなと認識いたしました。
黒い石像、本当にぎょっとしましたよ。ヤブから出た途端に尾根の真ん中に鎮座していましたからね。まったく意味不明な石像だし、こんなのを見たのは初めてでもないので、ちょっと調べてみたいと思っております。
脚絆の件、瀑泉さんはそうですよね。沢の機会が多いし、布では扱いづらいでしょう。
私には、一部濡れスポットはありましたが、終始きりりとして、いい感じでした。ただ、ダブルでハゼ付きでは履くだけで時間もかかりそうで、マジックテープにしたのですが。
オッサンさん、徐々に記事が少なくなって、あっけらかんにとまっちゃいましたね。同様に復活を祈っておりますよ。何せ、奈良部山の南東尾根の岩場を平然と乗り越える方ですから。私なんか後追いをしようと、そのまんまですよ。
これ、元々はみつまんさんの発想で、未踏区間含めて、ちょっと色を付けただけのことですから。
どうぞ、後追いしてください。起伏はさほどありませんが、濃厚なヤブもあって、ヒマな時に近場でと茶を濁す際にはおもしろいところかと思います。
あにねこさんは、この辺を集中的に歩かれていますね。やはり、コース取りで面白い歩きができるのではないでしょうか。
ハイトスさんのひねったアイデアがありましたら、どうぞお声かけくださいよ。車2台だと長いコースもあるけるかもしれません。
雪は前日降り分の雪ですよ。