
◎2013年3月9日(土)
歌ヶ浜駐車場(7:35)……取り付き(7:48)……茶ノ木平駅跡地(9:02)……中禅寺湖道路徘徊(10:14~10:55)……駐車場(12:05)
社山と半月山、いずれに行くか迷ったが、社山はハイカーも多かろうと、半月山に行くことにした。それ以前に、自分には、いろは坂の通行が難題であった。ここ数日の陽気で凍結はないだろうと楽観。そこで奥日光の山にした次第。いろは坂の上り線には数か所の凍結があったものの、渋滞を引き起こす程の低速にしなくとも走れた。ちなみに、帰路の下り線には凍結もまったくなかった。
(中禅寺湖はかなり波立っている)

歌ヶ浜の駐車場には車が4台ほど。すごい風が吹きすさび、中禅寺湖もひどく波立っている。そのためか、車内で待機しているかのような感じの車が2台。ここまで2時間かけ、ガソリン、高速代もかけて来ているのに、ヤメタというわけにもいくまい。さっさと準備する。ワカンにするかスノーシューにするかで迷った。最終的には軽さとカサバリ具合でワカンにした。だが、この選択、後々考えると失敗だったかもしれない。話は飛ぶ。一週間前の靴ズレは治りはしたが、皮膚は破れたまま。ぶなじろうさんとみー猫さんのアドバイスにしたがって、バンドエイドを貼り、さらにテーピングを施した。今日の使用靴、久しぶりに硬いのを選んだ。靴ズレ防止も完璧にしておかないと、またひどいことになる。
(茶ノ木平への入口)

(最初のうちは雪も締まっていて歩きやすかった)

車道を戻る。風は音を立て、商店のサッシもガラガラと鳴っている。そして、足下はツルツル。店先に垂れ下がった温度計は0℃を指している。ショートカットをして「中宮祠阿世潟峠線歩道」の看板のある取り付きに着いた。ここを歩くのは、おそらく初めてのような気がする。階段は凍結しているが、杖をダブルにしてあるから、アイゼンもピッケルもまだ要らないだろう。堅い雪の上に、踏み跡がずっと続いている。歩くハイカーは多いようだ。ところどころで土が出ているが、上に行くに連れ、やはり土は雪の中に隠れてしまった。
(トラバース。左に尾根上部)

(尾根には雪庇が張り出している)

二股になる。右と左。直進の尾根を上がる踏み跡はない。道標は左を指している。夏道だ。左に行くと、踏み跡は消えた。戻る。戻ったついでにワカンを付ける。右に向かう。右は尾根のトラバースになっている。後ろに男体山が見え、風がまたゴーゴーと音を立て始めた。同時に、踏み跡は一気に薄くなり、数日前のスノーシューと、下りのツボ足だけになってしまった。踏み跡も、こう風が強いと、飛ばされてしまうのだろう。その踏み跡も、かなり迂回歩きをしている感じで、尾根伝いに歩けばいいだけのことだから、尾根に上がった方がいいみたい。笹ヤブを越えて尾根に出る。
尾根の雪は深かった。かしいだ案内図板も隠れている。さらに強風。帽子が飛ばされそうで、つい気をとられてしまうので脱いだ。脱いだといえば、いつもの薄手の手袋を片方、家に忘れてきていたので、厚手の手袋にしていたが、暑くて、すでに脱いで素手になっていた。風は強いものの、冷たいものではない。むしろ春の風だ。この風は、登っていると、背中を押すようにあたって吹いてくるので、ある意味、労力少なく登れる面もあることは確かだ。
(茶ノ木平の旧駅跡から)

(ここは眺望がいい)

(とんがりの社山)

(白根をアップで)

しばらく尾根の上を歩いたが、雪庇もあったり、踏み抜きが出てきたりで、下の斜面に降りてトラバース気味に歩く。踏み跡が続いていた。この頃になると、社山と半月山も右手に見え出している。半月山がやけに遠く感じる。また尾根に出て、ちょっとした樹林の中を歩くと、茶ノ木平に出た。中禅寺温泉ロープウェイが現役の頃、茶ノ木平駅があったところだ。展望地になっている。ここまでは、踏み抜きもかなりあって、時間もかかったが、この時期だから、順調とも言えよう。ただ、この先、この陽気で、踏み抜きが頻発するのではと気にかかる。現に、この駅跡地から周囲の写真を撮ろうと、広場を進むと、ズボズボと膝越えの積雪であった。日光白根も錫も、今日はよく見える。しばし休憩し、具合の悪くなったワカンを締め直す。スノーシューの方が良かったかなと、後悔する。
地図を広げ、コンパスを合わせようとした。だが、コンパスはいつも入れている場所にはなかった。どこを探してもない。仕方がない。感と道標頼りか。実は、半月山からの下りは、中禅寺山に出て、八丁出島に連なる尾根を使う予定をしていたが、この乏しい方向感覚では、コンパスがなければあきらめるしかない。今日は手袋、コンパスと、どうも詰めが甘いようだ。
(平らで方向感覚も狂う。遠くに赤い看板が見えた)

(膝越えの歩きがずっと続く)

雪の上のトレースはもはや無くなっていた。最近歩いた方も、茶ノ木平でUターンしたのだろうか。積雪はかなりあって、股まで達し、腰まで来ることもある。表面がキラキラしているところは抜かることもなく歩けるが、至って数mの安堵でしかない。分かりづらい平地の地形が続く。さっぱり進まない。水気を帯びたこの時期の雪でも、やはりラッセルと言うのだろうか。ただの踏み抜き続きの歩きと言えなくもないが。今のところ、道標やテープから逸れることなく歩いていることだけが救い。100m歩くのに10分近い時間を要している。
(半月山が見えてきた)

1625m標高点付近でミス。ここにはテープがあったから、そのまま直進だと思い込んだ。ちょっとばかり歩くと、なだらかな下り尾根が先に続いている。中禅寺湖からは離れて、南に向かっている。間違った。戻る。地形図を見直すと、車道に出るまでは、明瞭な尾根伝いにはなっていない。斜面を下るとテープがあってほっとする。さて、間違えた尾根だが、これを南下すると、日足トンネルの足尾側入口脇にある地蔵滝に出られるようだ。懸案として考えてもいいが、細尾峠までの戻りが大変だ。自転車導入でも、途中から延々と押すことになる。問題は地蔵滝付近の地形がどうなっているのかだ。沢を越えられそうにもなければ見送りだ。
(ちょっとした展望地から。中禅寺湖道路が見えている。とにかく稜線の風がすごい)

下りにかかる。右下に、曲がりくねった車道が見えている。下りだからか、余計に踏み抜きが多くなった。タイミング悪く両足ズボリで腰まで雪に浸かった時は、抜け出しに往生した。出たと思ったらまた続く。雪こぎだけで、もうバテバテだ。この時点で、半月山まで行くのは諦めた。さらに、小尾根に上がり、中禅寺湖がもろに見え出すと、突風が吹き荒れてきた。半端な風ではなく、身体が揺れて、木につかまる程だ。崩壊地を通過した時は、下から、細かい石がビシバシと飛んできた。とにかくすごい風だ。強風というよりも暴風だな、これ。
(展望台)

(男体山は、この展望台からの眺めがいいみたい)

車道が迫ると、風はおさまったというよりも風除けのエリアに入った。地肌の出た階段を下って、木枠で造られた展望台。懐かしの高薙山が見えた。展望台だけは吹きさらしの風がビュービュー。ここも長居ができない。車道に下りる。ここは第一駐車場。狸山への登山口を目の前にする。時間はまだ10時半にもなっていないが、この先を歩く気力はさらさら起きないし、体力もない。ここで撤退とする。撤退、後退、聞こえはいいが敗退、敗走、あきらめだ。
(車道を少し歩いてみた)

(薬師、地蔵岳方面)

(ここで引き返す)

このまま車道を下りたくない気持ちがあって、足尾の山々をこの先の第二駐車場から眺めたいという酔狂もあった。車道を先に行ってみた。アイゼンで歩いた真新しいトレースとワカンの跡。何も、車道をずっと歩いて来なくてもと思うのだが。アイゼンはスマートに歩かれているが、ワカンも、さらに自分も、所々でズブズブと抜かる。意外に、この身体にはつらい歩き。先の駐車場まで行くのはもう限界。薬師、夕日、地蔵、そして横根山を見て下る。足尾の西側の展望は先まで行かないと見られない。石に腰掛け、カップそばを食べ、一服する。どうも、タバコがおいしく感じない。
(狸山への登り口を横目に素通り)

(凍結箇所がかなりある)

(錫ヶ岳もよく見える)

食事も済んだら用事もない。ワカンを外して車道を下る。これ、もしかして、1月末のぶなじろうさんとまったく同じ歩きパターンじゃないのか?
林道にはまだかなりの雪があった。曲者は凍結。幸いにも転びはしなかったが、ツルツル路面には気を遣った。アイゼンを付けようかと思ったが、ところどころでアスファルトが出ている。この下り、上りの時と違って、正面に中禅寺湖があるものだから、強い向かい風になる。身体が浮いて、場所によっては、なかなか進まない。しかし、今日は風がすごい。収まる気配はまったくない。しばらく行くと、「4.0」の標識を見かけた。歌ヶ浜の起点から4kmということだろう。下から単独氏が登ってきた。もう11時を過ぎている。こんな時間にこんなところを歩いているのが不思議に思える。挨拶をし、上は強風がすごいっすよと伝える。覚悟の上とのこと。車道をずっと歩き、半月山だけの往復なら余裕かもしれない。
(この辺はかなり深い)

(ゲートを越えて)

(歌ヶ浜)

路面が出ているわりには1mほどの雪が固まったりしているところもある。そして凍結箇所。除雪車の跡が出てきて、ようやくゲート。フィニッシュで転んでいたらどうしようもなく、慎重に歩く。歌ヶ浜に到着。暑いくらいになっている。強風はそのまま。結局、ピッケルとアイゼンは使わなかった。5時間も歩いていないのに、この疲労感はいったい何なのだろう。
今日の歩きは大失敗。社山に行っていれば良かったかなともふと思う。しかし、強風とラッセルは、この稜線の延長を歩いている限り、今日はどこも同じだろう。こうも、急に暖かくなってしまっては、踏み抜いても仕方あるまい。引き続き、挽回歩きを明日にでも別の山でしたいものだが、2日続きの山遊びは家族の手前もあるというもの。来週まで我慢ということにしておこう。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図メッシュ(標高)を使用した」(承認番号 平23情使、 第832号)
歌ヶ浜駐車場(7:35)……取り付き(7:48)……茶ノ木平駅跡地(9:02)……中禅寺湖道路徘徊(10:14~10:55)……駐車場(12:05)
社山と半月山、いずれに行くか迷ったが、社山はハイカーも多かろうと、半月山に行くことにした。それ以前に、自分には、いろは坂の通行が難題であった。ここ数日の陽気で凍結はないだろうと楽観。そこで奥日光の山にした次第。いろは坂の上り線には数か所の凍結があったものの、渋滞を引き起こす程の低速にしなくとも走れた。ちなみに、帰路の下り線には凍結もまったくなかった。
(中禅寺湖はかなり波立っている)

歌ヶ浜の駐車場には車が4台ほど。すごい風が吹きすさび、中禅寺湖もひどく波立っている。そのためか、車内で待機しているかのような感じの車が2台。ここまで2時間かけ、ガソリン、高速代もかけて来ているのに、ヤメタというわけにもいくまい。さっさと準備する。ワカンにするかスノーシューにするかで迷った。最終的には軽さとカサバリ具合でワカンにした。だが、この選択、後々考えると失敗だったかもしれない。話は飛ぶ。一週間前の靴ズレは治りはしたが、皮膚は破れたまま。ぶなじろうさんとみー猫さんのアドバイスにしたがって、バンドエイドを貼り、さらにテーピングを施した。今日の使用靴、久しぶりに硬いのを選んだ。靴ズレ防止も完璧にしておかないと、またひどいことになる。
(茶ノ木平への入口)

(最初のうちは雪も締まっていて歩きやすかった)

車道を戻る。風は音を立て、商店のサッシもガラガラと鳴っている。そして、足下はツルツル。店先に垂れ下がった温度計は0℃を指している。ショートカットをして「中宮祠阿世潟峠線歩道」の看板のある取り付きに着いた。ここを歩くのは、おそらく初めてのような気がする。階段は凍結しているが、杖をダブルにしてあるから、アイゼンもピッケルもまだ要らないだろう。堅い雪の上に、踏み跡がずっと続いている。歩くハイカーは多いようだ。ところどころで土が出ているが、上に行くに連れ、やはり土は雪の中に隠れてしまった。
(トラバース。左に尾根上部)

(尾根には雪庇が張り出している)

二股になる。右と左。直進の尾根を上がる踏み跡はない。道標は左を指している。夏道だ。左に行くと、踏み跡は消えた。戻る。戻ったついでにワカンを付ける。右に向かう。右は尾根のトラバースになっている。後ろに男体山が見え、風がまたゴーゴーと音を立て始めた。同時に、踏み跡は一気に薄くなり、数日前のスノーシューと、下りのツボ足だけになってしまった。踏み跡も、こう風が強いと、飛ばされてしまうのだろう。その踏み跡も、かなり迂回歩きをしている感じで、尾根伝いに歩けばいいだけのことだから、尾根に上がった方がいいみたい。笹ヤブを越えて尾根に出る。
尾根の雪は深かった。かしいだ案内図板も隠れている。さらに強風。帽子が飛ばされそうで、つい気をとられてしまうので脱いだ。脱いだといえば、いつもの薄手の手袋を片方、家に忘れてきていたので、厚手の手袋にしていたが、暑くて、すでに脱いで素手になっていた。風は強いものの、冷たいものではない。むしろ春の風だ。この風は、登っていると、背中を押すようにあたって吹いてくるので、ある意味、労力少なく登れる面もあることは確かだ。
(茶ノ木平の旧駅跡から)

(ここは眺望がいい)

(とんがりの社山)

(白根をアップで)

しばらく尾根の上を歩いたが、雪庇もあったり、踏み抜きが出てきたりで、下の斜面に降りてトラバース気味に歩く。踏み跡が続いていた。この頃になると、社山と半月山も右手に見え出している。半月山がやけに遠く感じる。また尾根に出て、ちょっとした樹林の中を歩くと、茶ノ木平に出た。中禅寺温泉ロープウェイが現役の頃、茶ノ木平駅があったところだ。展望地になっている。ここまでは、踏み抜きもかなりあって、時間もかかったが、この時期だから、順調とも言えよう。ただ、この先、この陽気で、踏み抜きが頻発するのではと気にかかる。現に、この駅跡地から周囲の写真を撮ろうと、広場を進むと、ズボズボと膝越えの積雪であった。日光白根も錫も、今日はよく見える。しばし休憩し、具合の悪くなったワカンを締め直す。スノーシューの方が良かったかなと、後悔する。
地図を広げ、コンパスを合わせようとした。だが、コンパスはいつも入れている場所にはなかった。どこを探してもない。仕方がない。感と道標頼りか。実は、半月山からの下りは、中禅寺山に出て、八丁出島に連なる尾根を使う予定をしていたが、この乏しい方向感覚では、コンパスがなければあきらめるしかない。今日は手袋、コンパスと、どうも詰めが甘いようだ。
(平らで方向感覚も狂う。遠くに赤い看板が見えた)

(膝越えの歩きがずっと続く)

雪の上のトレースはもはや無くなっていた。最近歩いた方も、茶ノ木平でUターンしたのだろうか。積雪はかなりあって、股まで達し、腰まで来ることもある。表面がキラキラしているところは抜かることもなく歩けるが、至って数mの安堵でしかない。分かりづらい平地の地形が続く。さっぱり進まない。水気を帯びたこの時期の雪でも、やはりラッセルと言うのだろうか。ただの踏み抜き続きの歩きと言えなくもないが。今のところ、道標やテープから逸れることなく歩いていることだけが救い。100m歩くのに10分近い時間を要している。
(半月山が見えてきた)

1625m標高点付近でミス。ここにはテープがあったから、そのまま直進だと思い込んだ。ちょっとばかり歩くと、なだらかな下り尾根が先に続いている。中禅寺湖からは離れて、南に向かっている。間違った。戻る。地形図を見直すと、車道に出るまでは、明瞭な尾根伝いにはなっていない。斜面を下るとテープがあってほっとする。さて、間違えた尾根だが、これを南下すると、日足トンネルの足尾側入口脇にある地蔵滝に出られるようだ。懸案として考えてもいいが、細尾峠までの戻りが大変だ。自転車導入でも、途中から延々と押すことになる。問題は地蔵滝付近の地形がどうなっているのかだ。沢を越えられそうにもなければ見送りだ。
(ちょっとした展望地から。中禅寺湖道路が見えている。とにかく稜線の風がすごい)

下りにかかる。右下に、曲がりくねった車道が見えている。下りだからか、余計に踏み抜きが多くなった。タイミング悪く両足ズボリで腰まで雪に浸かった時は、抜け出しに往生した。出たと思ったらまた続く。雪こぎだけで、もうバテバテだ。この時点で、半月山まで行くのは諦めた。さらに、小尾根に上がり、中禅寺湖がもろに見え出すと、突風が吹き荒れてきた。半端な風ではなく、身体が揺れて、木につかまる程だ。崩壊地を通過した時は、下から、細かい石がビシバシと飛んできた。とにかくすごい風だ。強風というよりも暴風だな、これ。
(展望台)

(男体山は、この展望台からの眺めがいいみたい)

車道が迫ると、風はおさまったというよりも風除けのエリアに入った。地肌の出た階段を下って、木枠で造られた展望台。懐かしの高薙山が見えた。展望台だけは吹きさらしの風がビュービュー。ここも長居ができない。車道に下りる。ここは第一駐車場。狸山への登山口を目の前にする。時間はまだ10時半にもなっていないが、この先を歩く気力はさらさら起きないし、体力もない。ここで撤退とする。撤退、後退、聞こえはいいが敗退、敗走、あきらめだ。
(車道を少し歩いてみた)

(薬師、地蔵岳方面)

(ここで引き返す)

このまま車道を下りたくない気持ちがあって、足尾の山々をこの先の第二駐車場から眺めたいという酔狂もあった。車道を先に行ってみた。アイゼンで歩いた真新しいトレースとワカンの跡。何も、車道をずっと歩いて来なくてもと思うのだが。アイゼンはスマートに歩かれているが、ワカンも、さらに自分も、所々でズブズブと抜かる。意外に、この身体にはつらい歩き。先の駐車場まで行くのはもう限界。薬師、夕日、地蔵、そして横根山を見て下る。足尾の西側の展望は先まで行かないと見られない。石に腰掛け、カップそばを食べ、一服する。どうも、タバコがおいしく感じない。
(狸山への登り口を横目に素通り)

(凍結箇所がかなりある)

(錫ヶ岳もよく見える)

食事も済んだら用事もない。ワカンを外して車道を下る。これ、もしかして、1月末のぶなじろうさんとまったく同じ歩きパターンじゃないのか?
林道にはまだかなりの雪があった。曲者は凍結。幸いにも転びはしなかったが、ツルツル路面には気を遣った。アイゼンを付けようかと思ったが、ところどころでアスファルトが出ている。この下り、上りの時と違って、正面に中禅寺湖があるものだから、強い向かい風になる。身体が浮いて、場所によっては、なかなか進まない。しかし、今日は風がすごい。収まる気配はまったくない。しばらく行くと、「4.0」の標識を見かけた。歌ヶ浜の起点から4kmということだろう。下から単独氏が登ってきた。もう11時を過ぎている。こんな時間にこんなところを歩いているのが不思議に思える。挨拶をし、上は強風がすごいっすよと伝える。覚悟の上とのこと。車道をずっと歩き、半月山だけの往復なら余裕かもしれない。
(この辺はかなり深い)

(ゲートを越えて)

(歌ヶ浜)

路面が出ているわりには1mほどの雪が固まったりしているところもある。そして凍結箇所。除雪車の跡が出てきて、ようやくゲート。フィニッシュで転んでいたらどうしようもなく、慎重に歩く。歌ヶ浜に到着。暑いくらいになっている。強風はそのまま。結局、ピッケルとアイゼンは使わなかった。5時間も歩いていないのに、この疲労感はいったい何なのだろう。
今日の歩きは大失敗。社山に行っていれば良かったかなともふと思う。しかし、強風とラッセルは、この稜線の延長を歩いている限り、今日はどこも同じだろう。こうも、急に暖かくなってしまっては、踏み抜いても仕方あるまい。引き続き、挽回歩きを明日にでも別の山でしたいものだが、2日続きの山遊びは家族の手前もあるというもの。来週まで我慢ということにしておこう。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図メッシュ(標高)を使用した」(承認番号 平23情使、 第832号)
確かに場所によりけりですよね。昨日、前黒山を歩かれた野球親爺さんの記事なんか、強風の一言もないですよ。
今日の私の地元ですら、昼前から急に風が強くなってきて、まだまだ不安定な気候が続くのではないでしょうかね。
踏み抜き歩きは、しばらくはご容赦願って、私も、皆さんの記事を眺めながら静観し、別エリアを歩くことにしますよ。
沈み込みの画像を見ると前黒山よりも酷いようです。それに強風とのダブルパンチでは撤退やむなしです。
高原山周辺は風は確かに強めでしたが、想定内といったところでした。こちらも強風であればすぐに戻っていたと思います。
この時間のコメント、野球親爺さんも、本日のお歩きはナシのご様子ですね。
那須の風は「想定内」ですか。ということは、わざわざ記すまでもないということですね。
東北道からの話ですが、那須の山々はよく見えましたけど、風が強いため、展望も良くなっていたということでしょうね。
天気を選べば仕事day、仕事や雑事を優先すれば山も悪天候。致し方ないですよね。
お疲れ様でした。読後感は・・・疲れました。暴風と茶ノ木の先の平地と道路のたっぷり雪・・・湖面の波と足跡の形から、きつそうな感じ伝わってきました。自分のほうが楽だったんだなぁと・・・帽子は無くしちゃいましたけど(笑)
疲れさせちゃって恐縮です。ご迷惑をおかけしました。ドジな歩きと、お笑いいただければ疲れもしないのですが。
自分でも、雪こぎは、特に得意な分野でもないのですが、苦にはならないつもりでいながら、分析すると、沈んだ後の復帰に苦労したようです。雪も重くなっていましたから。
ぶなじろうさんみたいに、狸山からリスタートという気分にはなれないですね。
みー猫さんの日白山は、後でゆっくりと拝見いたします。想像を越えるお歩きで、こっちがぐったりしてしまったりして。
やっちゃいましたか!
私の場合は、昭文社のコースタイムと比べて愕然として、気力が消沈し敗走いたしました。
踏み抜きも、雪が緩んで冷え込む事も無くとんでもない状態だったと思いますよ。3/10に経験いたしました。
加えて、強風ではねぇ~。
お察し、申し上げます。
確かに、やっちゃいました。そして、散々でした。
しかし、時間はあまり気にはしなかったですね。這って歩いているような案配でしたから、最初っから、標準コースタイムは度外視ですよ。
ぶなじろうさんの山王林道歩きのレポ、拝見いたしましたが、まさに同じですね。クセの悪い雪質っていうのは、本当に苦労しますよ。
この続きをどうするか、狸山というのは登ったことがないような気がしますけど、ぶなさんの記録でもパッとしないイメージで、わざわざ、車道テクテクで歩くまでもない山のようですね。
社山に目を移した方が賢明のようです。
初っ端の中禅寺湖の湖面の波の様子で風の強さが伝わってきます。
ちょこっと近場の山を・・と云っておられたのでひょっとすると雪の消えていそうな低山里山かと思っていました。
膝まで沈む歩行はラッセルする程では無いにしても結構体力も使うし、何せ時間ばかり掛かって100m歩くのに10分ではもどかしいですよね。
その昔小黒檜からの戻りで苦戦したことを思い出しました。
しかしコンパス忘れはまずいですね。
他に誰もいない雪山で目印テープも無くなり・・なんてなるとパニクってしまいそうですよ。
日光もまた、位置的にすると自分には近場の山になりますかね。足尾もまた日光市ですし。
ハイトスさんのように、苦戦しても貫通させるのはえらいと思いますよ。今回のように、車道が横切っているからこそ逃げられましたけど、そうでなかったら、確実にトレースのある半月山まで、体力が持ったかどうか。
コンパス忘れ、雪山では確かにまずいですよね。実は、帰ってから探したら、どうも無くしてしまったようです。昨日、ICIに行って買ってきましたけど、店が移転して始めて行ってきましたよ。いいきっかけになりました。