たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

岩舟の山も今日は風が強くて冷たかった

2013年03月03日 | 近所の栃木県の山
◎2013年3月2日(土)

岩舟町総合運動公園(9:40)……大明神山(10:25)……馬不入山(11:02)……岩船山(11:58~12:21)……運動公園(13:05)

 土日は用事があるが、土曜日の用事は日中の4時間もあれば済む。短時間歩きなら可能。またまた野球親爺さんが提供してくれた素材─岩船山を歩くつもりでいたが、朝、犬の散歩で外に出たら、風が強くて寒い。そして、一昨日の靴ズレ痕がまだ痛い。両足ともに皮がむけている。今日はやめにしておこうか。用事を済ませに向かった。しかし、風はともかく、晴れているのにもったいない。明日の歩きは完全にダメ。途中で気が戻って、結局、コンビニで水を買い、岩舟の運動公園に向かってしまった。その時のために、小型のザックは車の中に入れていた。

(運動公園から大明神山)

(こちらは馬不入山か)


 運動公園というよりも、ここは、中にある風呂屋がメインとなっている公園であった。岩船山だけを歩くつもりはない。せめて、馬不入山を経由して大明神山くらいは歩きたい。予定では岩船山を最初の目的地にしていたが、この辺、意外に交通量が多く、いきなりの車道歩きは敬遠したくなった。目の前に大明神山らしき山も見えている。予定とは逆コースで歩くことにする。履物は傷口にやさしい感じのゴム長にした。

(ここから入ってみたが)

(すぐにヤブになった)

(なんだ、しっかりした道があるじゃないの)


 公園の中を北に向かった。フェンスに仕切られていた。乗り越えできなくもないが、民家もあるし、人の目もある。戻って、出入り口から道路に出た。取り付きがどこかは知らない。道路脇に上に登れそうなところがあったが、そこでご夫婦が作業をしているので先に行った。先は高い擁壁で上がれない。ここでもまた戻る。ご夫婦はいなくなっていた。やはり踏み跡があった。入ってみたが、すぐに踏み跡は消えてヤブになった。典型的な里山でヤブこぎするほどバカげたことはないが、自分にはいつものパターンだ。濃いヤブをしばらくかき分けて進むと、左から窪みが現れた。これは明らかに道。これに乗る。やがて「大明神山→」の手書きの標識が出てきてほっとする。落ち葉に覆われた道はゴム長には滑るが、歩きやすいハイキングコース。「岩舟町図根点」の石標が続いている。ここは植林帯ではない。灌木の中の歩きは明るくて気持ちがいい。良心的なハイキングコース。

(大明神山山頂。山名からして石祠くらいはあると思っていたが)

(日光方面、視界悪し)


 汗が出てきたところで「三谷→岩舟駅」の標識。大明神山はすぐそこだ。稜線に出たら一気に風が出てきて寒くなった。風は音を立てている。三角点と手書きの山名板があるだけのそっけない山頂。こんな山にも那智山青岸渡寺のお札がある。ご一行、北関東の山に毎年のように来ては歩き回っているのだろうか。管轄外の修験に、日光修験も安蘇修験も押され気味だろう。展望は開けている。北側の日光の山々はまったく見えない。空気そのものが黄色っぽくなっている。この強風で土埃がここまで流れてくる。長居は無用。汗ばんだ身体が冷えてしまった。

(馬不入山に向かう)

(長坂峠の赤鳥居)

(馬不入山山頂)


 馬不入山に向かう。山は右手に見えている。左手に見えるピークは231m標高点の山のようだ。いい感じの、里山風情といった小道が続いている。風がなかったら最高だけどなぁ。反対側から2人連れが下って来た。馬不入山からこちらの方を歩くハイカーは珍しい。小ピークをいくつか越えて下りきる。舗装道路が通っていた。ここが長坂峠か。峠の標識は見あたらない。小さな赤鳥居と石碑があった。ここにも例のお札。石碑の文字を見ようと、お札を外して読み取ろうとしたが何と刻されているのか分からない。
 道路向かいの小道を登る。ハイキングコースはしっかりしていて迷うところはない。振り返ると、木の間に大明神山が見える。この辺になると、風がゴーゴーと音を立てている。滑る上りをこなして馬不入山。バアチャンが一人、ベンチに座ってパンを食べていた。晃石山の方は今日あたり、ハイカーは多いのだろうか。この風と空気ではなぁ。そっち方面に行ったら、岩船山も遠くなるし、今日はやめておこう。セルフで写真を撮って、岩舟駅方面に下る。

(小学生グループが登ってきた)

(階段を下って)

(車道に出た)

(鷲神社)


 ゾロゾロと小学生のグループが登って来た。20人はいるだろうか。引率の大人も数人。子供らは広がって歩いている。これを避けた際、バランスを崩し、石に足をぶつけた。場所が悪く、靴ズレのところだった。うっ、とうめいた。心底痛かった。ゴム長を脱いでみたら、血が滲んでいた。バンドエイドを貼る。幸いにも痛みはすぐにひいた。
 小ピークに登って下る。ここでもオッサンに出会う。標識がある。ここは「関東ふれあいの道」か。道が整備されているはずだ。階段を下って行くと二股。標識はないが、右に行くと運動公園の方ではないのか。左に入る。階段がずっと続いている。こういったところはあまり面白くないが、ヤブこぎするのもおかしなものだ。車道に出た。車が多い。車道を渡ると、斜め前に岩舟駅への道標があった。また階段。右手にため池。すぐにまた車道に出た。ここの車道は車があまり通らない。左手に神社が見えたので入る。「鷲神社」。由来の説明版を読むと、やはり、鷲の大群が巣を作っていたとあった。狛犬はオーソドックスで、正直のところ、あまり興がそそられる神社ではない。周囲の石碑、石祠も文字も読めない。石燈籠の文久を確認できただけ。

(崩壊部分のど迫力)

 またため池。こんなものにため息は出さない。向かいのフェンスのトタン板が、風で不気味な金属音を立てていている。岩船山が見えてきた。右がぱっくりと割れている。下には少し離れて民家。一昨年の地震の際、さぞ生きた心地がしなかったのではないだろうか。採石場にもなっているので、もとから、いつ崩れてもおかしくない状態だったのかもしれない。駅に誘導するふれあい道から離れ、岩船山に向かう。「岩船山頂登り口→」の看板があった。

(岩船山の高勝寺山門)

(ちょっと雑な気がしないでもない)

(石仏群)

(見晴台から)


 竹林がガサガサとうなっている。崩壊した場所がどんどん近づく。高さ20mはあるだろうか。すごいものだ。石仏や石碑を見て高勝寺に着いた。最初に目についたのは「さいのかわら堂」。水子供養か。寺を一通り見物させていただく。この寺、霊場としてかなり歴史は古いようだ。石碑、石仏も多い。石仏には秩父札所の番号が彫られている。なるほど、やはり霊場だ。奥の院に行き、特別な感慨もなく引き返す。高いところに登ろうと、ヤブを上がってみると、右側がスパッと切れている。これは怖い。なおも行って「孫太郎」の標識。ここには西国の札所の番号がふられた石仏群。柵を巡った風通しのいいところに出た。これが孫太郎か。再建されたらしい小さな社がある。その先、見晴台。地元の富士山は見えるが、日本一の富士山は見えない。ロープを越えて奥まで行ってみたが、三角点を見つけることはできなかった。野球親爺さんはこれを確認しているようだ。後でGPS軌跡を確認すると、直近まで行っているはずなのだが…。

(三重塔)

(石段を下る)

(反対から歩いたが、ここが正面)

(このヤブを抜け出して畦道に出た)


 三重塔を見て石段を下る。なかなかの規模の山というか寺だった。夏なら涼しいだろうか。車道に出た。何か食べようかと食堂を探しながら歩いたが皆無。門前の食堂も閉まっていた。このまま車道を歩くのには抵抗がある。脇に逸れたら砕石工場があった。通過はできないだろうと、ショートカットで畦道を行ってみようとしたのが失敗だった。ヤブが立ちふさがった。戻るのが面倒で突入。イバラのヤブだった。首の周りは枯れた葉のクズだらけ。おまけにジャンパーまで破ってしまった。このジャンパー、みー猫さんが、獲物に間違われないようにと派手な色合いのヤッケだかジャンパーを買われたという記事に触発され、ユニクロで2,000円くらいで買った中綿入りのやつ。ここしばらく、山には重宝して着ていた。赤面山もこれで行った。何ともあっ気ない最期であった。ガムテープを貼れば着られなくもないが、冴えないオッサンがさらにみすぼらしくもなる。

(こちらからだと、崩壊部分で切り離されたようになっている)

(八幡宮)

(天保の石仏)

(運動公園)


 畦道を通って神社に着いた。砕石工場の方から道が続いていた。もしかしたら、ヤブに入らずとも来られたのではないのか?鳥居には「八幡宮」とある。石段の先には社殿の小屋と石碑と石祠。殺風景な神社だ。ここでようやく一服した。風が相変わらず強くて火がなかなかつかない。馬頭観音碑や天保の石仏を見ながら車道に出た。運動公園はすぐそこだ。
 明日は駅伝大会らしい。運動公園というくらいだから、ここがスタートにでもなるのだろう。明日は用事でダメだったが、今日歩いていてよかった。物足りないながらも適度に楽しめたハイクであった。風と土埃がなかったら、もっと良かっただろうな。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図メッシュ(標高)を使用した」(承認番号 平23情使、 第832号)

※アップしてから記事を確認すると、掲載写真がいつもよりも巨大化しておりました。調べると、前段階の写真縮小処理で、いつもの縮小率よりも高くしてしまっていました。お恥ずかしい限りです。里山探索での大きな写真、お見苦しいところもあるかと思いますが、パソコン操作の稚拙さによるものです。ご了承ください。

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6 コメント

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岩船山 (野球親爺)
2013-03-03 22:29:52
こんばんは。岩船山だけ登るわけないですよね。
どこも眺めが今ひとつだったようで、こればっかりは仕方ないでしょうかね。
岩船山の三角点は断崖絶壁近く、立ち入り禁止の場所にありました。行かないほうが賢明です。
岩船山の崩落の時の近隣住民の話を伺いたかったのですが、誰も歩いておらず、叶いませんでした。
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岩船山 (ハイトス)
2013-03-04 01:08:46
野球親爺さんが行かれた記事で初めて知ったわけですが、これらの山々を周回するには運動公園起点とする周回が盤石のようです。
それにしても崩落部の写真は本当に迫力がありますね。
これからも崩落が進みそうで怖そうです。
三角点の確認は止めた方が良さそうですね。
でも怖い物見たさというのは・・おバカでしょうか。
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野球親爺さん (たそがれオヤジ)
2013-03-04 08:30:02
おはようございます。
いつも、歩きの素材提供ありがとうございます。
三角点の断崖絶壁ですが、怖いもの見たさで近づいたのですが、見下ろしてたじろぎ、後ずさりしてしまいました。その際、鷲だか鷹が木にくつろいでいて、私の気配に飛び去ってしまったのですが、こちらも分かっていれば、接写できたのにと非常に残念です。
岩船山の石仏群、なかなか見どころはありますが、文字が判別しづらく、どれくらい古いものか分からずのままでちょっと残念でした。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2013-03-04 08:36:30
おはようございます。
駐車場探しは、最初、岩舟駅の周辺をぐるぐる回りました。どなたかの記事に、駅近くの公園に車を置いたと記されていたものですから。結局、見つからず、運動公園に持って行った次第です。でも、ここが正解でしょうね。汗をかけば、風呂屋も付いていますから。
ハイトスさんも、崩壊が進む前に周回してみてくださいな。言わずもがなですが、岩船山だけではあまり面白くはないですよ。
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大明神山 (みー猫)
2013-03-04 23:34:39
こんばんわ、お疲れ様でした。
大明神山と岩舟山、程よい時間で回れそうで、野球親爺さんの記事でも思ったのですが、ちょっと空いた時間に行ってみようと思いました。時期は少し暖かい頃にでも・・・三角点は遠慮しておこうかな。でも鷲だか鷹、見たいですね。ところでもう靴ズレは?さすがに治りましたでしょうか。
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みー猫さん (たそがれオヤジ)
2013-03-05 05:41:42
おはようございます。
みー猫さんは歩かれたことがなかったのでしょうか。お薦めというほどのコースでもないのですが。本当に、ちょっと空いた時間向けのハイクです。
靴ズレのご心配ありがとうございます。右はいいのですが左のズレキズが大きく、昨日あたりはズキズキしておりました。ちょっと重傷のようです。数日の我慢かと。
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