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◎2012年9月28日(金)
深田公園駐車場(7:40)……女岩付近(8:27)……深田久弥終焉の地(9:09)……茅ヶ岳(9:27~9:35)……金ヶ岳(10:12~10:24)……茅ヶ岳(10:55~11:00)……深田公園駐車場(12:05)
金、土、日と箱根に行く用事ができた。用事といっても、いつものお仲間とのお遊び山歩きだ。金曜日に仕事を終えてから出て行ってもいいのだが、せっかくだからと、休暇をとり、自分だけ山梨経由で行くことにした。いずれ行ってみようと思っていた茅ヶ岳。この機会に歩いてみたい。そして、翌日は箱根の山ではなく、ちょっと静岡まで足を延ばして、愛鷹山なんぞ歩いてみるのもいいんじゃないのか。
台風18号の影響か、八王子あたりから雨が降り出した。今日は傘を差してゴム長歩きかなとあきらめかけていたが、山梨に入るや青空が広がっていた。これは幸先がいい。だが、富士山は見えない。韮崎インターから深田公園に向かう。駐車場には車が3台。10人ほどの青年団が準備をしていた。気のいい仲間といった感じだ。その一人が、オレの車のナンバーを見て「群馬からですか?」と聞いてきたが、何だかバカにされた感じで、ふと相方の車のナンバーを覗くと長野ナンバー。同じようなものじゃないのか。青年団より、若干早く出発。弱そうな山ガールが数人入っていたから、抜かれる心配はあるまい。
(道標はしっかりしている。奥が深田記念公園)
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(こんな感じのハイキングコース)
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道標があり、幅広のしっかりした道が続いている。むしろ林道といった方が正解か。左右はまだまだ緑のきれいな疎林。木洩れ日があたり、後ろから青年団の声が聞こえる。無風で、早速、汗が流れる。花を撮っている妙齢の女性がいた。お一人。以上が、本日のハイカーだろう。クモの巣を結構払いながの歩きだから、先行者はいないようだ。林道は分岐し、案内板はないが、ここは直進だろう。そして、舗装林道に出た。ここには案内板があって、横切るだけだ。賑わいだ声はもう聞こえなくなった。
(やがて、石がゴロゴロしてくる)
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(女岩付近)
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何も下調べもせずに、昭文社マップだけ持ってやって来たが、この先、沢沿いに歩くルートらしい。苔の付いた大きな石がゴロゴロしている。その沢だが、水はない。結局、今日歩いたコースに水場はなかった。暑い日に歩くとしたら、水はかなり持参する必要があるだろう。ここも無風。何となく陰気な感じのする沢だ。植林帯もたまに現れる。やがて、ビニールテープでガードしているところに出た。女岩付近だ。説明書きを読むと、女岩はこの先50m。落石が多いため立入禁止とのこと。危ういことをしてまで見たいとは思わない。素通り。この先で、女岩の上あたりを通過した。覗き込んで見たが、どうも姿がはっきりとしない岩だった。この周辺も岩が多い。
(ようやく稜線に出た)
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(終焉の地の石碑)
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道がクネクネしてきた。ずっと先に、どうも稜線らしいものがあるのが雰囲気で分かるが、そこになかなか出ない。地形はU字型になり、クネクネも終わり、ようやく稜線に出た。風が通っていてほっとした。しかし、ここまでは風の通わぬ沢だった。稜線からは、道標に合わせて左折。少しは気分の良い尾根歩きになった。そして、深田久弥終焉の地。石碑が置かれている。前の皿は賽銭入れになっているようで、小銭が何枚か入れられていた。ここで手を合わす方は、百名山達成でも祈願するのだろうか。ちなみに、この茅ヶ岳も、明日の予定の愛鷹山も二百名山のようだ。それなりの良さがあってのカウント名山なのだろう。
(上は鮮やかではないが色づきは良い)
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(金峰山方面)
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(かたや、南アルプス方面)
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(そして、茅ヶ岳山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9d/8b91f68b604cbfefeff65a9faa70c40e.jpg)
葉が色付いている。空は青空で、その対比が何とも言えない。北の方に金峰山が見えてきた。意識して見ると、五丈岩も見えているような。左は瑞牆か。そこに至るまでの山並みは意外にも深い。しばらくは眺めながら歩く。そして、左手には南アルプスが見えだした。こちらは残念ながら雲で、上の方はすっぽりだ。右手先に金ヶ岳が見え出して、茅ヶ岳の山頂に到着。ここはもう紅葉まで数日といったところ。眺望のいい山頂だが、高い山は上に雲が張り出し、金峰も上は雲がかかってきた。富士山も見えない。八ヶ岳もしかりだ。当初から、台風17号の影響はまだなくとも、18号は去った後だからと、期待もしたのだが、ちょっと残念。さて、この茅ヶ岳、高速を走りながら、視界に入っていたかもしれない。確かに別名・ニセ八ヶ岳と思しき山の姿を見た。ただ、実際に歩き出してからは、その姿を見てはいない。そうなると、金ヶ岳まで行って望むしかあるまい。少し休んで金ヶ岳に向かう。
(金ヶ岳に向かう)
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(八ヶ岳方面。こちらもダメ)
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(石門)
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(茅ヶ岳)
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標高は金ヶ岳の方が高い。一旦、100mばかり下って、160m登り返す。きつそうだが、明るい尾根歩きだし、登る途中から、振り返れば茅ヶ岳が見えている。遙かに麓の町並みも見える。景色にいやされ、それほどの苦には感じない。こちら側から見る茅ヶ岳は、ただのうっそうとした樹林帯のこんもりとした山だ。石門をくぐり、その先がピークかと思ったら、まだ先があってがっくり。突然、異物が目に入った。登山道の真ん中。びっくりするくらいの大きさのフンの山。熊だろう。まだ新しく、湯気が漂ってくるかのようなまさに新鮮便。足がすくんでしまい、いきなり、咳払いを無理にしてしまった。やはり、いるものだね。
(金ヶ岳山頂)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/18/8bde42645e6ab69fb7463623fe8f114c.jpg)
金ヶ岳からの展望はない。しっかりした山名標識もない。三角点があるだけ。その標石の上に、だれが忘れたのか、メガネが置いてあった。ここで休むには落ち着かない雰囲気なので、その先まで行ってみたが、下りにかかってしまったので、そこで休む。踏み跡はずっと続いている。この先、どこに行くのか、2001年版の昭文社マップには記しがない。山頂から観音峠への標識はあったが。箱根に早めに着いて、温泉でもゆっくりと浸かりたい。さっさと下りることにしよう。途中、登り時に気づかなかった大岩の上に登って、景色を眺める。南アルプスはやはり雲の世界だ。熊のフン周辺に注意して、鞍部まで下る。ここで、足を滑らせた。地面が湿っていたため、ズボンも泥んこになってしまった。箱根の宿で洗濯できればいいのだが。
(茅ヶ岳直下の紅葉)
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(尾根道を下る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/21/eaa096e7a5414863cbc1c62d4face974.jpg)
さっきから、青年団の声が聞こえていた。ご一行は茅ヶ岳の山頂に着いたようだ。鞍部から登り返す。そこにご一行が下ってきた。どん尻の山ガールお2人はうんざり顔で、あとどれくらいかかります?と聞かれた。返答したらため息が漏れていた。暑くなり、さすが疲れた。茅ヶ岳に到着。出だしの最初に追い越した、妙齢のご婦人がタバコを吸っていて、慌てた顔をされていた。そりゃそうでしょう。団体が去って、ようやくほっとしたところに、ふいに現れたのだから。こちらも、吸いたくもないタバコを吸って、警戒を解くしかあるまい。来た時には飛んでいなかったトンボがすごい数でグルグルと回っている。ご婦人は、一眼レフのカメラをお持ちで、あちこちに向けて構えていらした。この方、この山は結構お詳しいらしく、山頂から、来た道とは違う方向に道があるのを見つけ、ここを行くとどこに至るのでしょうかねと尋ねたら、下で合流するとのこと。後で知ったことだが、これは「尾根道」と言うらしく、登りに使ったルートは「沢道」ということだろうか。「千本桜」の標識があった。義経ゆかりの吉野の千本桜といったほどではないだろうが、赤城の千本桜ほどの見応えはあるのだろう。
(舗装林道に出る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/9a/f823e7b97c057cbb299d7b29fe0d8904.jpg)
(深田記念公園に寄ってみる)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/0a/0dad6bb5cc9f4dcf0cd0cd0a906534c6.jpg)
沢ルートに比べて、歩きやすい。ただ、やはり急な感じがする。景色は単調。周囲はヤブで、その中に道が通っている。大岩も散発的に出てくる。どっちを選ぶ?と問われたら、強いて選択すれば沢コースかなあ。いずれのルートをとっても、上に出るまではあまり面白みがあるコースではない。どん詰まりで柵があり、その先は左折。すぐに舗装林道に出た。そして、すぐにまた、登り時使用のコースに右折して入り込む。ここで合流というわけだ。大分暑くなってきた。駐車場に近くなってから、ヤブの中に細い踏み跡を見つけて入ってみた。ズボンに粘着性の草の実が大量にくっついてしまった。むだ足運んで戻る。深田記念公園の案内板を見つけて、寄り道をする。水道くらいあるだろう。滑って転んだ時の手が汚れたままになっている。小さな公園だった。記念碑があり、ベンチがいくつかあるだけ。水道はなかった。結局、手洗いできたのは駐車場のトイレ。車は自分のを入れて6台になっていた。
ここから箱根まで2時間半はかかる。背中はベットリして気持ちが悪い。遠回りになるが、風呂に入っていきたい。車で20分くらいのところに「茅の湯」という立ち寄りがあった。部外者は700円と高いが、だれもいず、ゆっくりと浸かった。茅ヶ岳も、澄み切った秋空の中だったら、八ヶ岳、南アルプス、富士山、奥秩父の山々が見渡せてきれいだったろう。ちょっと心残りの山行であった。
深田公園駐車場(7:40)……女岩付近(8:27)……深田久弥終焉の地(9:09)……茅ヶ岳(9:27~9:35)……金ヶ岳(10:12~10:24)……茅ヶ岳(10:55~11:00)……深田公園駐車場(12:05)
金、土、日と箱根に行く用事ができた。用事といっても、いつものお仲間とのお遊び山歩きだ。金曜日に仕事を終えてから出て行ってもいいのだが、せっかくだからと、休暇をとり、自分だけ山梨経由で行くことにした。いずれ行ってみようと思っていた茅ヶ岳。この機会に歩いてみたい。そして、翌日は箱根の山ではなく、ちょっと静岡まで足を延ばして、愛鷹山なんぞ歩いてみるのもいいんじゃないのか。
台風18号の影響か、八王子あたりから雨が降り出した。今日は傘を差してゴム長歩きかなとあきらめかけていたが、山梨に入るや青空が広がっていた。これは幸先がいい。だが、富士山は見えない。韮崎インターから深田公園に向かう。駐車場には車が3台。10人ほどの青年団が準備をしていた。気のいい仲間といった感じだ。その一人が、オレの車のナンバーを見て「群馬からですか?」と聞いてきたが、何だかバカにされた感じで、ふと相方の車のナンバーを覗くと長野ナンバー。同じようなものじゃないのか。青年団より、若干早く出発。弱そうな山ガールが数人入っていたから、抜かれる心配はあるまい。
(道標はしっかりしている。奥が深田記念公園)
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(こんな感じのハイキングコース)
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道標があり、幅広のしっかりした道が続いている。むしろ林道といった方が正解か。左右はまだまだ緑のきれいな疎林。木洩れ日があたり、後ろから青年団の声が聞こえる。無風で、早速、汗が流れる。花を撮っている妙齢の女性がいた。お一人。以上が、本日のハイカーだろう。クモの巣を結構払いながの歩きだから、先行者はいないようだ。林道は分岐し、案内板はないが、ここは直進だろう。そして、舗装林道に出た。ここには案内板があって、横切るだけだ。賑わいだ声はもう聞こえなくなった。
(やがて、石がゴロゴロしてくる)
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(女岩付近)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d6/461b6682f8c58bef9f43b2856ba3f917.jpg)
何も下調べもせずに、昭文社マップだけ持ってやって来たが、この先、沢沿いに歩くルートらしい。苔の付いた大きな石がゴロゴロしている。その沢だが、水はない。結局、今日歩いたコースに水場はなかった。暑い日に歩くとしたら、水はかなり持参する必要があるだろう。ここも無風。何となく陰気な感じのする沢だ。植林帯もたまに現れる。やがて、ビニールテープでガードしているところに出た。女岩付近だ。説明書きを読むと、女岩はこの先50m。落石が多いため立入禁止とのこと。危ういことをしてまで見たいとは思わない。素通り。この先で、女岩の上あたりを通過した。覗き込んで見たが、どうも姿がはっきりとしない岩だった。この周辺も岩が多い。
(ようやく稜線に出た)
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(終焉の地の石碑)
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道がクネクネしてきた。ずっと先に、どうも稜線らしいものがあるのが雰囲気で分かるが、そこになかなか出ない。地形はU字型になり、クネクネも終わり、ようやく稜線に出た。風が通っていてほっとした。しかし、ここまでは風の通わぬ沢だった。稜線からは、道標に合わせて左折。少しは気分の良い尾根歩きになった。そして、深田久弥終焉の地。石碑が置かれている。前の皿は賽銭入れになっているようで、小銭が何枚か入れられていた。ここで手を合わす方は、百名山達成でも祈願するのだろうか。ちなみに、この茅ヶ岳も、明日の予定の愛鷹山も二百名山のようだ。それなりの良さがあってのカウント名山なのだろう。
(上は鮮やかではないが色づきは良い)
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(金峰山方面)
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(かたや、南アルプス方面)
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(そして、茅ヶ岳山頂)
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葉が色付いている。空は青空で、その対比が何とも言えない。北の方に金峰山が見えてきた。意識して見ると、五丈岩も見えているような。左は瑞牆か。そこに至るまでの山並みは意外にも深い。しばらくは眺めながら歩く。そして、左手には南アルプスが見えだした。こちらは残念ながら雲で、上の方はすっぽりだ。右手先に金ヶ岳が見え出して、茅ヶ岳の山頂に到着。ここはもう紅葉まで数日といったところ。眺望のいい山頂だが、高い山は上に雲が張り出し、金峰も上は雲がかかってきた。富士山も見えない。八ヶ岳もしかりだ。当初から、台風17号の影響はまだなくとも、18号は去った後だからと、期待もしたのだが、ちょっと残念。さて、この茅ヶ岳、高速を走りながら、視界に入っていたかもしれない。確かに別名・ニセ八ヶ岳と思しき山の姿を見た。ただ、実際に歩き出してからは、その姿を見てはいない。そうなると、金ヶ岳まで行って望むしかあるまい。少し休んで金ヶ岳に向かう。
(金ヶ岳に向かう)
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(八ヶ岳方面。こちらもダメ)
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(石門)
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(茅ヶ岳)
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標高は金ヶ岳の方が高い。一旦、100mばかり下って、160m登り返す。きつそうだが、明るい尾根歩きだし、登る途中から、振り返れば茅ヶ岳が見えている。遙かに麓の町並みも見える。景色にいやされ、それほどの苦には感じない。こちら側から見る茅ヶ岳は、ただのうっそうとした樹林帯のこんもりとした山だ。石門をくぐり、その先がピークかと思ったら、まだ先があってがっくり。突然、異物が目に入った。登山道の真ん中。びっくりするくらいの大きさのフンの山。熊だろう。まだ新しく、湯気が漂ってくるかのようなまさに新鮮便。足がすくんでしまい、いきなり、咳払いを無理にしてしまった。やはり、いるものだね。
(金ヶ岳山頂)
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金ヶ岳からの展望はない。しっかりした山名標識もない。三角点があるだけ。その標石の上に、だれが忘れたのか、メガネが置いてあった。ここで休むには落ち着かない雰囲気なので、その先まで行ってみたが、下りにかかってしまったので、そこで休む。踏み跡はずっと続いている。この先、どこに行くのか、2001年版の昭文社マップには記しがない。山頂から観音峠への標識はあったが。箱根に早めに着いて、温泉でもゆっくりと浸かりたい。さっさと下りることにしよう。途中、登り時に気づかなかった大岩の上に登って、景色を眺める。南アルプスはやはり雲の世界だ。熊のフン周辺に注意して、鞍部まで下る。ここで、足を滑らせた。地面が湿っていたため、ズボンも泥んこになってしまった。箱根の宿で洗濯できればいいのだが。
(茅ヶ岳直下の紅葉)
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(尾根道を下る)
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さっきから、青年団の声が聞こえていた。ご一行は茅ヶ岳の山頂に着いたようだ。鞍部から登り返す。そこにご一行が下ってきた。どん尻の山ガールお2人はうんざり顔で、あとどれくらいかかります?と聞かれた。返答したらため息が漏れていた。暑くなり、さすが疲れた。茅ヶ岳に到着。出だしの最初に追い越した、妙齢のご婦人がタバコを吸っていて、慌てた顔をされていた。そりゃそうでしょう。団体が去って、ようやくほっとしたところに、ふいに現れたのだから。こちらも、吸いたくもないタバコを吸って、警戒を解くしかあるまい。来た時には飛んでいなかったトンボがすごい数でグルグルと回っている。ご婦人は、一眼レフのカメラをお持ちで、あちこちに向けて構えていらした。この方、この山は結構お詳しいらしく、山頂から、来た道とは違う方向に道があるのを見つけ、ここを行くとどこに至るのでしょうかねと尋ねたら、下で合流するとのこと。後で知ったことだが、これは「尾根道」と言うらしく、登りに使ったルートは「沢道」ということだろうか。「千本桜」の標識があった。義経ゆかりの吉野の千本桜といったほどではないだろうが、赤城の千本桜ほどの見応えはあるのだろう。
(舗装林道に出る)
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(深田記念公園に寄ってみる)
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沢ルートに比べて、歩きやすい。ただ、やはり急な感じがする。景色は単調。周囲はヤブで、その中に道が通っている。大岩も散発的に出てくる。どっちを選ぶ?と問われたら、強いて選択すれば沢コースかなあ。いずれのルートをとっても、上に出るまではあまり面白みがあるコースではない。どん詰まりで柵があり、その先は左折。すぐに舗装林道に出た。そして、すぐにまた、登り時使用のコースに右折して入り込む。ここで合流というわけだ。大分暑くなってきた。駐車場に近くなってから、ヤブの中に細い踏み跡を見つけて入ってみた。ズボンに粘着性の草の実が大量にくっついてしまった。むだ足運んで戻る。深田記念公園の案内板を見つけて、寄り道をする。水道くらいあるだろう。滑って転んだ時の手が汚れたままになっている。小さな公園だった。記念碑があり、ベンチがいくつかあるだけ。水道はなかった。結局、手洗いできたのは駐車場のトイレ。車は自分のを入れて6台になっていた。
ここから箱根まで2時間半はかかる。背中はベットリして気持ちが悪い。遠回りになるが、風呂に入っていきたい。車で20分くらいのところに「茅の湯」という立ち寄りがあった。部外者は700円と高いが、だれもいず、ゆっくりと浸かった。茅ヶ岳も、澄み切った秋空の中だったら、八ヶ岳、南アルプス、富士山、奥秩父の山々が見渡せてきれいだったろう。ちょっと心残りの山行であった。
用を足しているとき、誰かが来る気配・・・・・さぞかし、熊さんも慌てたのではないでしょうか?そちら方面、特に土曜日は空気が済んで快適そうだったのですね。普通の歩きを素直にするのは、なかなか出来なくなってますが、行って見ると予期せぬ発見もありますね。2百名山だとそんな感じが多いような気がします。
確かに、湿気はさほどなく、前半を除き、快適な歩きを楽しめましたが、雲が低くなっていて、眺望を楽しめなかったのは残念です。
みーさんの関心はやはり熊に向くようですね。わざわざ写真にも収めてしまいましたが、あの巨大なフンには驚きました。木の実を食べているだけで、あんなに出るものですかね。近々、遭遇しそうですよ。
確かに、おっしゃる通り、100より200、そして300の方が意外な発見というのはありそうで、翌日分はともかく、空いていてのんびりと歩けるのは何よりです。
深田記念公園があるのは知りませんでした。
もうこの程度の標高でも紅葉してるんですね。急に寒くなったので色づきは良さそうです。秋に行ったことがないので紅葉も結構いい場所なのですね。普通の山でもなんらかの発見はありますね。越前岳はえぐれた道が印象的でした。人はたそがれさんが行かれた日ほど会わなかったです。茅ゲ岳は春の方が人気があるような気がします。たそがれさんには予想通り
ノラさんは、山梨の山に精通されているのは存じておりましたが、静岡もですか。恐れ入ります。キャリアが違いますね。さて、金ヶ岳ですが、反対側から登るつもりが、最近歩かれた方のネット記事で、そこに至る車道が通行止めとの情報で、普通のコースにした次第です。稜線に出るまでは、あまりおもしろみのあるコースではありませんね。
深田公園については、記念碑があるだけの狭い公園ですよ。申し訳程度にベンチが置かれていますが、斜面に無理して造った印象が拭えませんでした。わざわざ行く公園ではありませんね。