
◎2014年5月6日(火)
駐車場(6:20)……大小山(6:44)……妙義山(6:50)……越床峠(7:39)……大坊山(8:27~8:37)……大山祇神社(8:48)……派生尾根取り付き(9:21)……南尾根ピーク(9:48)……阿夫利神社(10:07)……駐車場(10:10)
ゴールデンウィークの最後の日、といったって4連休でしかなかったが、備前楯の後は、家の用事をしながら、ダラダラと飲んでいる状態が続き、今日くらいは朝から飲むのはやめにして、大小山にでも行くつもりでいた。天気次第だ。朝起きると、何とか持ちそうな気配。いつ降ってきてもおかしくないような空模様だが、ずぶ濡れになるほどにはなるまい。
ここを歩く時は、大小山と大坊山に寺久保山を加えたコースのつもりでいたが、設定が今日になってしまった以上、今日、それをやってしまうには明日の出勤にかかわってくるので無理がある。ここは2山だけにしておこう。そこで参考にしたルートは山渓の分県登山ガイド。途中、車道歩きが入るが、この場合、仕方がないだろう。ピストンだと体力も使いそうだ。コースタイムは5時間45分となっているが、これは富田駅起点の歩きだから、差し引き4時間45分となる。ちょっと重いかなぁ。せいぜい4時間以内におさめたいのだが。
(駐車場から大小山)

大小山、大坊山ともに、それぞれの単発歩きをしたことはある。通しはない(その時点ではそう思っていた)。このエリアは、一昨年の大小山+西場富士以来でもある。駐車場も、栗田美術館の裏側といったイメージでしかない。その後、でんさんの記事を拝見し、駐車場が使えなくなったとか、別に設置されたといったことを知り、車の置き場所が不安な状態のままに出かける。阿夫利神社が近づくと、神社の手前に駐車場があった。何だ、駐車場はそのままか?毎日登山の山だ。神社の前は混んでいるだろうと、手前の駐車場に入れる。車はまだ1台もない。
歩き出す。神社にさしかかる。車は1台だけ。掲示板のハイキングコースを確認する。大小山って、鷹巣山と言うのか。初めて知った。コースは大坊山まで延びて記されているが、下の大山祇神社からの道はない。標識くらいはあるだろうな。
(女坂を登る)

(ツツジが顔を出す)

(三毳山とと左に岩船山)

神社の脇を通って女坂を登る。先が長いから、男坂で汗を流したくはない。薄暗い。やがて男坂と合流し、街並みの一角が見下ろせる。ツツジが出てくる。そろそろ終わりだな。大分しおれている。階段を上がって見晴台。正面に三毳山と岩船山が見えている。ここは、そういった地理的な位置にあるのか。正直のところ気がつかなかった。
鉄の階段を登る。ツツジがかなり濃くなってきた。低山だし、もう終わりかと思っていたが、このどんよりとして天気のなかでは、なかなか色づきがよく感じる。アップでは見ない方がいいだろう。ほんの2~3日前に終わったことが露見する。ただ群生状態だから、雰囲気はいい。これが大坊山まで続く。つつじ街道とは知らなかった。
(次第に濃くなって)

(鷹巣山に到着)

「大小山山頂」の標識のあるピークに到着。これが鷹巣山ということか。素通り。ちょっと下って、岩場を登る。この頃から、ポツリポツリと雨が落ちてくるようになった。雨具が必要なほどではないが、ザックに雨がしみ込む。困ったなぁ。ひどくはならないだろうな。大小山を過ぎてからの撤退ではかなりしんどい。
(妙義山山頂)

(大坊山に向けて下る。左端に大坊山)

下って岩場を登ると妙義山。ここが大小山のピークか。三角点もある。今日は日光の山はおろか、赤城山すら見えない。周囲を眺めていたら、西場の方からオジサンが登って来た。本日お初の出会いハイカー。ツツジの当たり年の話になり、そういう年はヤマブキがさっぱりだとぼやいていらした。伺うと常連さんで、あるいはでんさんのお知り合いかもしれない。でんジィといったところだろうか。でんジィさんに大坊山と越床峠の位置を指さしで聞き、大坊山に向けて出発。長年の経験による「今日の天気は持つよ」のお言葉を信じて。
(こんなところも通るが、至って整備されている)

(大小山を振り返って)

(見た花はツツジとこれ。花なのかは知らない)

(しつこいが。自己満足でしかない)

(大坊山が正面に来る)

しっかりしたハイキングコースが続いている。一部岩場もあるが、ロープも設えてあるので、危ういところはない。ひっきりなしのツツジが保養になる。しかし、すごい咲き具合だねぇ。小ピークの上り下りが続く。真夏なら厳しいだろうな。振り返る大小山がどんどん小さくなり、代わって、大坊山が近づいてくる。馬蹄形の歩きをしているから、大坊山が大きく見えてくるわけではない。下に見えているのは足利病院だろう。
(越床峠)

(古道の石碑)

(ここが唯一の心臓やぶりだろうか)

雨を感じなくなった。ということは雨が上がったということか。今のうちに急がなければといった気分になる。小ピークを下って行くと越床峠に着いた。上部が欠けた石碑が置かれている。侍が扇子を手に舞っている姿がエッチングされている。そして「道」の字。欠けた部分から続いているので、何道かは知らないが古道だったのだろう。そして横には奉納者の名前。これだけでは、何の奉納かよくわからない。この石碑の奉納だろうか。
ここから少し急坂になる。上から手ぶらの男性がロープ伝いに下って来た。手ぶらだから散歩の方だろう。ツツジは一旦消えていたが、また出てきた。ピークに出ると、コンクリのベンチが置かれていた。
(山頂番屋)

(行ってみると、こう)

先に下って行くと、今度は「山頂番屋」なるものがあった。関所跡かなと思ったが、そうではないらしい。覗いてみる。広い東屋があって、「足利鉱山 山頂番屋」「行き交う人に山頂から福が舞ふ」「緊急番屋」「山の駅越床トンネル」…の文字が目に入る。何の施設だろうか。無人。フクロウ、カエル、タヌキの置物がある。庭の花はきれいだったが、失礼ながら趣味でやっているのだろうか。
(鉱山山頂から大小山)

「鉱山山頂より大坊山へ」の標識を見て、番屋裏手のピークに立ってみる。下に石灰工場のようなものが稼働していた。帰ってから調べると、ここでは珪石を採集しているようだ。そこからの景色を眺め、自分の歩いている位置がようやく分かった。越床トンネルはよく通るところだが、そのトンネルが見えている。そして、隣にはゴルフ場。なるほど、そういうことか。これを知れば、これから少しは発展的な歩きもできるというものだ。これまでは、このエリアも、自分の頭の中では切り抜きの世界であった。
(大坊山が正面に現れる)

大坊山がグンと近づいた。その手前に小ピークがある。先を下ると、左手に「シルバーコース」の標識があった。さっきの「鉱山山頂」の迂回路だ。シルバーねぇ。もっと別の表現はないものかねぇ。ゴールド、プラチナにするには何もない感じだが。ここから見る大小山は端正な顔立ちをした山だ。ここからは、例の「大小」の文字が見えないからかもしれない。
岩場の小ピークにさしかかる。ご夫婦が下りてきた。ハイカーとしては2、3人目となる。しばらくお話をする。というか、お話し好きなダンナさんだ。この方もでんさんのお馴染みの方だろうか。ここの山ザクラ、すごいそうだ。吉野の千本桜のミニチュア版だとおっしゃっていたが、見たかった。つい一月前のことだ。まことに惜しい話を聞いてしまった。でんさん記事で見てはいたが、それほどのものとは知らなかった。来年の予定にしておこう。忘れないようにメモをしておかないと。
(大坊山山頂)

またツツジを楽しみながら、岩場を歩いて大坊山に到着。だれもいない。ここで初めて休憩をとる(といっても、おしゃべり休憩が2回あったが)。腹が空いていたので菓子パンを食べる。この山には過去2回来たことがある。1回はどういった歩きをしたのか記憶がないが、もう1回は長林寺からだった。汗をかき、気温も低いためか、寒く感じる。 ※後でメモ書き記録を見ると、10年前に大小山と大坊山を往復していた。越床峠通過の記憶がさっぱりない。
(大坊山を下る。ここもツツジがきれいだった)

(大山祇神社。どこの神社にも石段にステンレスの手すりが付くようになった)

本音のところ、今日はここを終点にしておきたいところだが、まだ3/5しか終わっていない。先にある、尾根への登り返しがどうにも気になる。大山祇神社に下る。ツツジがまた群れ出した。途中で、空身のネエチャンを追い越す。単独のハイカーが登って来て神社。神社まで行き会った明瞭なハイカーは4人だけ。やけに少ないような気がする。
ここから車道歩きになるが迷った。ここにある案内板を見る限り、先の展望台の手前に、やまゆり学園方面に向かう道があることになっている。それがない。どこもヤブ。うろうろした。仕方なく展望台の先に行くと、踏み跡があった。ここかなと思って行ってみると、「ねのごんげん参道」の石柱があって、その先には石の社(これが子の権現)があったが、ここで行き止まり。戻る。結局、車道歩きになった。道の向かう方向はこれでよかった。
(畦道を通ってショートカット)

(派生尾根への入口)

住宅地を通って、標識にしたがって歩く。だが、道の分岐に標識はなく、地図をにらみながらの歩きになった。田んぼのあぜ道をショートカットもした。また分岐。しばらく地図を眺めていると声がかかった。庭いじりをされている地元の方。「大小山に行くんかい?なら、そのまんまだよ」。「ありがとうございます」。
林道っぽい道が続いてはいたが、尾根の末端から歩くつもりが、フェンスが続いていて入れない。その先はヤブで、上には尾根が見えている。強行突破しようと思ったが、すぐ側におしゃべりを楽しんでいる方々がいて、目に入ったらまずいだろう。ここはそのまま車道を行く。そしたら、事務所のようなところに出た。これがやまゆり学園だろうか。ということは、無理して末端から歩こうとしても意味がなかった。すぐ脇に、尾根への入口があった。
この尾根、先で、大小山に通じる南尾根に合流する。順路としては、南尾根を南下して途中から東に折れて阿夫利神社に出るといったものだが、地図には、折れてから先に線が入っていない。果たして行けるものなのだろうか。フィニッシュがヤブこぎではたまらない。この辺には素人だから、やたらとそこが気になる。ガイド本ではそのあたりは詳細に記載されていない。
(間もなく南尾根に合流する。左に大小山が見えている)

(南尾根に合流)

こちらのツツジは散発。しかも小さい。上の小ピークから話し声が聞こえた。4人グループ。追い越して行く。大小山が近づいた。南尾根もすぐそこ。ここで、また大小山に行くことも考えたが、やめておこう。だが、そちらの方が近いかもしれない。
南尾根に合流した。岩場の小ピーク。自分一人で休んでいたが、次々とハイカーが上がって来た。最初に上がって来たオジサンに「ここを下れば阿夫利神社に行けますか?」と聞くと、行けるとのことだ。そのオジサン、後から登って来た方々に「御隠居」と呼ばれていた。確実にでんさんのお仲間だろう。
(大小山)

「大小」の字を眺めて、南尾根を下る。どんどん上がって来るハイカー。9時半過ぎの出発が多いようだ。その意味では、朝飯を食べ、洗濯をしてからの山なのだろうか。ここもツツジが続く。先に小ピークがあって、女性グループが左手の巻き道から登って来た。ここだな。神社に折れるコースは。安心しはしたが、まだ疑心暗鬼なところがあって、登って来たオッサンに確認したら、「ここ、滝コースっつうんだ」と返事をいただいた。そんなコースがあることは記憶にある。
(下に行くと植林の歩きが少しある)

(石尊の瀧。以前は本当の滝で、修験道も打たれたのだろう)

(阿夫利神社)

(神社前駐車場)

(大駐車場)

植林の中を下って行くと、長い樋を通した「石尊の瀧」に出た。なるほどここに出るのか。一歩、大小山の通に近づいたか。神社に到着。ここの駐車場には13台ほど。出発時の1台は消えていた。数分歩いて駐車場に着いた。こちらには20台くらい。
結構、汗をかいた。気温も上がらずに寒い。今日は近いからと、着替えの持ち合わせもない。そのまま帰る。途中のコンビニで缶チューを買う。結局、今日もまた昼から飲んでしまいそうだ。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
駐車場(6:20)……大小山(6:44)……妙義山(6:50)……越床峠(7:39)……大坊山(8:27~8:37)……大山祇神社(8:48)……派生尾根取り付き(9:21)……南尾根ピーク(9:48)……阿夫利神社(10:07)……駐車場(10:10)
ゴールデンウィークの最後の日、といったって4連休でしかなかったが、備前楯の後は、家の用事をしながら、ダラダラと飲んでいる状態が続き、今日くらいは朝から飲むのはやめにして、大小山にでも行くつもりでいた。天気次第だ。朝起きると、何とか持ちそうな気配。いつ降ってきてもおかしくないような空模様だが、ずぶ濡れになるほどにはなるまい。
ここを歩く時は、大小山と大坊山に寺久保山を加えたコースのつもりでいたが、設定が今日になってしまった以上、今日、それをやってしまうには明日の出勤にかかわってくるので無理がある。ここは2山だけにしておこう。そこで参考にしたルートは山渓の分県登山ガイド。途中、車道歩きが入るが、この場合、仕方がないだろう。ピストンだと体力も使いそうだ。コースタイムは5時間45分となっているが、これは富田駅起点の歩きだから、差し引き4時間45分となる。ちょっと重いかなぁ。せいぜい4時間以内におさめたいのだが。
(駐車場から大小山)

大小山、大坊山ともに、それぞれの単発歩きをしたことはある。通しはない(その時点ではそう思っていた)。このエリアは、一昨年の大小山+西場富士以来でもある。駐車場も、栗田美術館の裏側といったイメージでしかない。その後、でんさんの記事を拝見し、駐車場が使えなくなったとか、別に設置されたといったことを知り、車の置き場所が不安な状態のままに出かける。阿夫利神社が近づくと、神社の手前に駐車場があった。何だ、駐車場はそのままか?毎日登山の山だ。神社の前は混んでいるだろうと、手前の駐車場に入れる。車はまだ1台もない。
歩き出す。神社にさしかかる。車は1台だけ。掲示板のハイキングコースを確認する。大小山って、鷹巣山と言うのか。初めて知った。コースは大坊山まで延びて記されているが、下の大山祇神社からの道はない。標識くらいはあるだろうな。
(女坂を登る)

(ツツジが顔を出す)

(三毳山とと左に岩船山)

神社の脇を通って女坂を登る。先が長いから、男坂で汗を流したくはない。薄暗い。やがて男坂と合流し、街並みの一角が見下ろせる。ツツジが出てくる。そろそろ終わりだな。大分しおれている。階段を上がって見晴台。正面に三毳山と岩船山が見えている。ここは、そういった地理的な位置にあるのか。正直のところ気がつかなかった。
鉄の階段を登る。ツツジがかなり濃くなってきた。低山だし、もう終わりかと思っていたが、このどんよりとして天気のなかでは、なかなか色づきがよく感じる。アップでは見ない方がいいだろう。ほんの2~3日前に終わったことが露見する。ただ群生状態だから、雰囲気はいい。これが大坊山まで続く。つつじ街道とは知らなかった。
(次第に濃くなって)

(鷹巣山に到着)

「大小山山頂」の標識のあるピークに到着。これが鷹巣山ということか。素通り。ちょっと下って、岩場を登る。この頃から、ポツリポツリと雨が落ちてくるようになった。雨具が必要なほどではないが、ザックに雨がしみ込む。困ったなぁ。ひどくはならないだろうな。大小山を過ぎてからの撤退ではかなりしんどい。
(妙義山山頂)

(大坊山に向けて下る。左端に大坊山)

下って岩場を登ると妙義山。ここが大小山のピークか。三角点もある。今日は日光の山はおろか、赤城山すら見えない。周囲を眺めていたら、西場の方からオジサンが登って来た。本日お初の出会いハイカー。ツツジの当たり年の話になり、そういう年はヤマブキがさっぱりだとぼやいていらした。伺うと常連さんで、あるいはでんさんのお知り合いかもしれない。でんジィといったところだろうか。でんジィさんに大坊山と越床峠の位置を指さしで聞き、大坊山に向けて出発。長年の経験による「今日の天気は持つよ」のお言葉を信じて。
(こんなところも通るが、至って整備されている)

(大小山を振り返って)

(見た花はツツジとこれ。花なのかは知らない)

(しつこいが。自己満足でしかない)

(大坊山が正面に来る)

しっかりしたハイキングコースが続いている。一部岩場もあるが、ロープも設えてあるので、危ういところはない。ひっきりなしのツツジが保養になる。しかし、すごい咲き具合だねぇ。小ピークの上り下りが続く。真夏なら厳しいだろうな。振り返る大小山がどんどん小さくなり、代わって、大坊山が近づいてくる。馬蹄形の歩きをしているから、大坊山が大きく見えてくるわけではない。下に見えているのは足利病院だろう。
(越床峠)

(古道の石碑)

(ここが唯一の心臓やぶりだろうか)

雨を感じなくなった。ということは雨が上がったということか。今のうちに急がなければといった気分になる。小ピークを下って行くと越床峠に着いた。上部が欠けた石碑が置かれている。侍が扇子を手に舞っている姿がエッチングされている。そして「道」の字。欠けた部分から続いているので、何道かは知らないが古道だったのだろう。そして横には奉納者の名前。これだけでは、何の奉納かよくわからない。この石碑の奉納だろうか。
ここから少し急坂になる。上から手ぶらの男性がロープ伝いに下って来た。手ぶらだから散歩の方だろう。ツツジは一旦消えていたが、また出てきた。ピークに出ると、コンクリのベンチが置かれていた。
(山頂番屋)

(行ってみると、こう)

先に下って行くと、今度は「山頂番屋」なるものがあった。関所跡かなと思ったが、そうではないらしい。覗いてみる。広い東屋があって、「足利鉱山 山頂番屋」「行き交う人に山頂から福が舞ふ」「緊急番屋」「山の駅越床トンネル」…の文字が目に入る。何の施設だろうか。無人。フクロウ、カエル、タヌキの置物がある。庭の花はきれいだったが、失礼ながら趣味でやっているのだろうか。
(鉱山山頂から大小山)

「鉱山山頂より大坊山へ」の標識を見て、番屋裏手のピークに立ってみる。下に石灰工場のようなものが稼働していた。帰ってから調べると、ここでは珪石を採集しているようだ。そこからの景色を眺め、自分の歩いている位置がようやく分かった。越床トンネルはよく通るところだが、そのトンネルが見えている。そして、隣にはゴルフ場。なるほど、そういうことか。これを知れば、これから少しは発展的な歩きもできるというものだ。これまでは、このエリアも、自分の頭の中では切り抜きの世界であった。
(大坊山が正面に現れる)

大坊山がグンと近づいた。その手前に小ピークがある。先を下ると、左手に「シルバーコース」の標識があった。さっきの「鉱山山頂」の迂回路だ。シルバーねぇ。もっと別の表現はないものかねぇ。ゴールド、プラチナにするには何もない感じだが。ここから見る大小山は端正な顔立ちをした山だ。ここからは、例の「大小」の文字が見えないからかもしれない。
岩場の小ピークにさしかかる。ご夫婦が下りてきた。ハイカーとしては2、3人目となる。しばらくお話をする。というか、お話し好きなダンナさんだ。この方もでんさんのお馴染みの方だろうか。ここの山ザクラ、すごいそうだ。吉野の千本桜のミニチュア版だとおっしゃっていたが、見たかった。つい一月前のことだ。まことに惜しい話を聞いてしまった。でんさん記事で見てはいたが、それほどのものとは知らなかった。来年の予定にしておこう。忘れないようにメモをしておかないと。
(大坊山山頂)

またツツジを楽しみながら、岩場を歩いて大坊山に到着。だれもいない。ここで初めて休憩をとる(といっても、おしゃべり休憩が2回あったが)。腹が空いていたので菓子パンを食べる。この山には過去2回来たことがある。1回はどういった歩きをしたのか記憶がないが、もう1回は長林寺からだった。汗をかき、気温も低いためか、寒く感じる。 ※後でメモ書き記録を見ると、10年前に大小山と大坊山を往復していた。越床峠通過の記憶がさっぱりない。
(大坊山を下る。ここもツツジがきれいだった)

(大山祇神社。どこの神社にも石段にステンレスの手すりが付くようになった)

本音のところ、今日はここを終点にしておきたいところだが、まだ3/5しか終わっていない。先にある、尾根への登り返しがどうにも気になる。大山祇神社に下る。ツツジがまた群れ出した。途中で、空身のネエチャンを追い越す。単独のハイカーが登って来て神社。神社まで行き会った明瞭なハイカーは4人だけ。やけに少ないような気がする。
ここから車道歩きになるが迷った。ここにある案内板を見る限り、先の展望台の手前に、やまゆり学園方面に向かう道があることになっている。それがない。どこもヤブ。うろうろした。仕方なく展望台の先に行くと、踏み跡があった。ここかなと思って行ってみると、「ねのごんげん参道」の石柱があって、その先には石の社(これが子の権現)があったが、ここで行き止まり。戻る。結局、車道歩きになった。道の向かう方向はこれでよかった。
(畦道を通ってショートカット)

(派生尾根への入口)

住宅地を通って、標識にしたがって歩く。だが、道の分岐に標識はなく、地図をにらみながらの歩きになった。田んぼのあぜ道をショートカットもした。また分岐。しばらく地図を眺めていると声がかかった。庭いじりをされている地元の方。「大小山に行くんかい?なら、そのまんまだよ」。「ありがとうございます」。
林道っぽい道が続いてはいたが、尾根の末端から歩くつもりが、フェンスが続いていて入れない。その先はヤブで、上には尾根が見えている。強行突破しようと思ったが、すぐ側におしゃべりを楽しんでいる方々がいて、目に入ったらまずいだろう。ここはそのまま車道を行く。そしたら、事務所のようなところに出た。これがやまゆり学園だろうか。ということは、無理して末端から歩こうとしても意味がなかった。すぐ脇に、尾根への入口があった。
この尾根、先で、大小山に通じる南尾根に合流する。順路としては、南尾根を南下して途中から東に折れて阿夫利神社に出るといったものだが、地図には、折れてから先に線が入っていない。果たして行けるものなのだろうか。フィニッシュがヤブこぎではたまらない。この辺には素人だから、やたらとそこが気になる。ガイド本ではそのあたりは詳細に記載されていない。
(間もなく南尾根に合流する。左に大小山が見えている)

(南尾根に合流)

こちらのツツジは散発。しかも小さい。上の小ピークから話し声が聞こえた。4人グループ。追い越して行く。大小山が近づいた。南尾根もすぐそこ。ここで、また大小山に行くことも考えたが、やめておこう。だが、そちらの方が近いかもしれない。
南尾根に合流した。岩場の小ピーク。自分一人で休んでいたが、次々とハイカーが上がって来た。最初に上がって来たオジサンに「ここを下れば阿夫利神社に行けますか?」と聞くと、行けるとのことだ。そのオジサン、後から登って来た方々に「御隠居」と呼ばれていた。確実にでんさんのお仲間だろう。
(大小山)

「大小」の字を眺めて、南尾根を下る。どんどん上がって来るハイカー。9時半過ぎの出発が多いようだ。その意味では、朝飯を食べ、洗濯をしてからの山なのだろうか。ここもツツジが続く。先に小ピークがあって、女性グループが左手の巻き道から登って来た。ここだな。神社に折れるコースは。安心しはしたが、まだ疑心暗鬼なところがあって、登って来たオッサンに確認したら、「ここ、滝コースっつうんだ」と返事をいただいた。そんなコースがあることは記憶にある。
(下に行くと植林の歩きが少しある)

(石尊の瀧。以前は本当の滝で、修験道も打たれたのだろう)

(阿夫利神社)

(神社前駐車場)

(大駐車場)

植林の中を下って行くと、長い樋を通した「石尊の瀧」に出た。なるほどここに出るのか。一歩、大小山の通に近づいたか。神社に到着。ここの駐車場には13台ほど。出発時の1台は消えていた。数分歩いて駐車場に着いた。こちらには20台くらい。
結構、汗をかいた。気温も上がらずに寒い。今日は近いからと、着替えの持ち合わせもない。そのまま帰る。途中のコンビニで缶チューを買う。結局、今日もまた昼から飲んでしまいそうだ。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
今日は呼び出しお仕事になっちゃいました。少しでも歩きたいところでしたが・・・春の大小山は、純に里山としていいなと思います。今年は逃してしまいましたが、次回はでんさんに、教えていただけるでしょうか?ツツジはこの前の雨ですっかりやられたかと思ってたのですがまだまだ見られたのですね。お疲れ様でした。
連休中にご出勤とはお気の毒に。仕事好きな上司の方いらっしゃるんですね。
大小山のツツジですが、アップで見ると、かなりくたびれていましたよ。来週になったら、もう変色してしまうかもしれません。
しかし、不思議でしたが、あの大小山って、すごく人気のある山なのですね。毎日登山の対象とはいっても、桐生の吾妻山あたりとはちょっと様子が違います。ハイカーの流れの時間帯もずれているようですし。昨日の天気の関係なのでしょうかね。
また、ここは四季折々の表情がはっきりと違うといった印象が残りました。
詳細なレポに感動しました(^^)私は大小山をまともに書いたことないですから(^^;)
連休最終日は前日に続いてグズツイタ天気になってしまいましたね。沖縄は少し早めの梅雨入りですので致し方ないところです。
たそがれさんのご察しのとおり、登場人物が心当たりのある方ばかりでニヤニヤしながら読ませていただきました(笑)
まずは山名、大小山の名板のある山が鷹巣山です。
数年前までは「鷹巣山」と表示されていたのですが、いつのまにか「大小山」に変わってしまいました。
みー猫さんへのコメントにありますように吾妻山とは違って朝が遅いんですよ。
同じ年金山でも社長出勤なのが面白いところで現役の頃の役職がものを言ってるのでしょうか?(笑)
9時スタートというのがセオリーとなってまして10時に山頂が賑やかのなってきます。
来年はミニ吉野の桜もご覧になってくださいね(^^)
私はGWは毎年フラワーパーク周辺道路が混むので行かないのです。
で近場という事で赤城や足尾ばかり、この日も赤城で雲の上だったです。
天気予報なんて,その日の朝まで,今日は行楽日和といっていたのに一行に天気が良くならなくて。
大坊・大小はどうやら,雨を持ちこたえたみたいですネ。
それに,過ぎたとはいえツツジも綺麗だったみたいで,良いお歩きができたではないですか。
自分は,天気予報に騙されて「わらじ初め」に出かけましたが,天気は悪いは,雪渓はあるはで,結構大変な歩きになってしまいましたヨ(笑)。
でんさんの専門エリアにお邪魔してまいりました。
以前来た時とは違って、何だか、初めて来た山のような気がしました。自然の色が違うためなのでしょうね。
撮った写真を見ると、ツツジもさることながら、随分とが濃く感じました。そんな中での歩きですから、これまでとは違った印象を持ったのでしょう。
詳細なレポなんてとんでもない。時間相応のレポです。だらだらと長い歩きなら、長編にもなります。その意味では、ちょっとあっけなかった気がしないでもないのです。さらに、空に青空も見えていたら、もっと突っ込んだ報告もできたかと。
さて、私が実感した時間帯の比較、やはり日常的なのですね。ということは、年金をもらっている額の違いがそのまま山選びに反映しているということなのでしょうか。ということは、自分の立場に置き換えれば、いずれは吾妻山専門ということになるのかも。
でんさんは、また赤城にいらしたのですか。大小山から赤城は見えませんでしたが、あのガスの中では、視界も相当に悪かったのではないでしょうか。
瀑泉さんもやはり行かれましたか。こんな天気でどうされるのかなとは思っておりましたが。
ワラジ初めですか。どこに行かれたのかは、記事の楽しみということにしておきましょう。雪渓有りということから、栃木県北部ではと。
前記事にRRさんからコメントをいただきましたが、RRさん、悪天の中を歩かれ、沢を間違えたりして踏んだり蹴ったりだったようですね。視界の悪い中、沢に迷い込んだら、私には怖いですね。
このお山も近ければちょくちょく登りたい好きな山です。
ツツジが終わりかけとはいえ綺麗ですね。
自分も連休最終日に徒歩で行ける経塚山に夕方近くになってからツツジ見物に行きました。
頂上付近は結構ツツジの株が多く目を楽しませてくれました。
里山はほんのり出来るのが良いですね。
大小山は 1月3日に ここで日の出を見る習慣が
いつの間にできて 今年で3年目となりました。
山頂で お逢いする オジサマの音頭で万歳三唱です(^.^)
雨上がり?雨の中?(笑) 新緑が濃いです。。
この時季も 良いのですね。
この日は鳴神山で カッコソウを見てきました♪
この時期の里山は、やはり常連さんだらけのようですね。遠出したって渋滞に巻き込まれていたらどうしようもあんめぇと、開き直った通の方々ですよ。
あの経塚山もツツジ山ですか。上から覗いた大間々側の斜面なんざ、さぞきれいでしょうね。
そういえば、先日、どなたかの記事でちらっと見たのですが、大小山と大坊山の間に小ピークが随分とあるのですが、そのいずれかがツツジ山と呼ばれているらしいですよ。
でも今回は、どこもかしこもツツジだらけでしたから、そのツツジ山を特定しようにも、わからなかったでしょう。
ハイトスさん、「近ければ」とのことですが、私よりも十分に近いのではと。そりゃ、吾妻山界隈のような、オラッちの裏山といった感覚まではいかないかもしれませんがね。
早速、ありがとうございます。お気軽に。今回は足尾ならぬ足利でしたが。
しかし、まなさんも、よくお歩きですね。まめにちょこちょこと。感服いたします。
で、昨日は鳴神山でしたか。後で拝見いします。
大小山で万歳三唱ですか。もしかして、その中にでんさんやらでんジィさんもいたりして。
来年はぜひ、日章旗をご持参ください。私の腐れ縁仲間に、山頂で日の丸を掲げる風変りのがいますが、御目出度い一興になるかもです。
新緑が次第に深緑になりつつあるようですね。きれいなのですが、山が薄暗くなって考えものですよ。薄暗い=怖い=クマ?の方向にどうしても行ってしまって。