僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

左手の法則(お箸の国の人)

2006年06月13日 | 何でも掲示板
お箸が上手く持てない…

「父親に似て」あるいは「私の家系で」この子は不器用なのかな?と思ったら、自分の左手でやってみるとよいです。(利き手ではない方という意味です)

お箸を左手できちんと持って使えますか?鉛筆を持って上手に文字が書けますか?実際にやってみるととても面白いことが分かります。
基本に忠実に扱った方がうまくいくということです。

箸は下の一本を親指の付け根に押し込み、薬指の第一間接あたりで固定します。
上の一本を親指の第一間接のあたりで下の一本から離して持ち、人差し指と中指の先の方に挟みます。
親指は動かさず、人差し指と中指だけを動かします。親指の所が支点になるようにです。

初めは箸の先端が合わず、とても物を挟むどころではないのが普通です。ここで諦めてはいけません。すぐにできるようになりますから頑張ってやってみましょう。

少しだけ難しい作業ですからきっと面白いでしょう。先端を合わせよう合わせようと意識していると指の筋肉が学習を始め、なんとなく合ってきます。
そうしようと思って一生懸命になると、できてしまうものです。
子どもは本来努力(一生懸命すること)を苦痛と思わない生き物ですが、大人で1週間はかかると思って努力すればの話です。

人間はそうゆうふうにできています。  つづく
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宇宙(ひろし)の夢…7日目

2006年06月13日 | SF小説ハートマン
気が付くと海岸にいた。

ここ「GEALMAリゾート」は緻密にコンディショニングされた環境であった。照りつける太陽、乾いた珊瑚の砂浜、ブルーグリーンの海、亜熱帯の植物達。それは全てバーチャルスペースにはない本物の匂いがする。ただ生物たちは海中陸上を問わず、巻き貝から昆虫に至るまで意図的に配置されたものだけしか生存していなかった。

ドラッグの快い麻痺から覚醒するにつれ、ハートマンは自分がなぜここにいるのかを考えようとしたが、彼のバイオリストコンピュータはその答えを探せずにいた。大脳へのアクセスパルスを遮断されているのだ。

砂浜を駆ける足音に振る返ると、数人の少女が水着で水をはねとばしながら楽しげに遊んでいる。
「おーい、ねぇきみー。」
ハートマンは手を振りながら少女達に走り寄った。
「君たちはどこから来たの?ホテルは?」
訪ねても少女達は笑っているだけで何も答えない。だが警戒している様子も全くない。屈託のない笑顔だ。みんなでハートマンを囲み、水際まで連れて行こうとする。
少女の一人が手で水をすくいハートマンの体にかけると、それに同調するかのように全員で水掛ごっこが始まった。そう言えば俺はいつ水着に着替えたんだっけ?
「おいおい、何をするんだ。」

両手で顔をガードしながらハートマンは、最初に水掛を始めた少女に聞いた。
「どこかこの辺に外部と連絡できる場所を知らないかい。」
少女達はみんなでマングローブに似た植物の林を指さすと、互いに顔を見合わせくすくすと笑いながら走り去って行った。

照りつける日射しの中、ピチピチと健康的な体をぶつけ合いながら遠ざかって行く少女達を見送ってしまうと、どこまでも続く美しい海岸にたった一人残された自分がいた。   つづく
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