私がまだ若かった頃、てゆ~かぁ学生だったころぉ~、当時まだタバコとか吸っててぇ~、無くなるとちょ~困ったり~、みたいな生活をしていたのですが
そんな私が好んで行くタバコ屋さんがありました。
その店は間口半間程の古びた作りで、赤い「たばこ」の看板に飾られた小さなガラス窓が付いていました。
街にはもう自動販売機も沢山ありましたが、たばこが必要な時は遠くともわざわざその店まで足を運んだものでした。
ひょっとして可愛い看板娘が・・・
と思われたかも知れませんが残念でした、違います。店番はおばあちゃんでした。声をかけると薄暗い奥の間から窓口へ出て来てくれます。銘柄を言うと緩慢な動きで出してくれるのですが、
その時に両手を添えて「ハイどうぞ」と差し出してくれるのです。
当時消費税もなく50円のショートホープ一個が、デパートで買うお土産のように貴重なものに感じました。
今時のお店では「ありがとう」もない時がしばしばありますし、あっても視線を合わせることはほとんどありません。
あのおばあちゃんの自然な品の良さを懐かしく思い出します。
人にものを渡す時、人からものを受け取る時、小さな紙切れ一枚でも両手を使うと気持ちも素敵に受け取ることができるんですね。
そんな私が好んで行くタバコ屋さんがありました。
その店は間口半間程の古びた作りで、赤い「たばこ」の看板に飾られた小さなガラス窓が付いていました。
街にはもう自動販売機も沢山ありましたが、たばこが必要な時は遠くともわざわざその店まで足を運んだものでした。
ひょっとして可愛い看板娘が・・・
と思われたかも知れませんが残念でした、違います。店番はおばあちゃんでした。声をかけると薄暗い奥の間から窓口へ出て来てくれます。銘柄を言うと緩慢な動きで出してくれるのですが、
その時に両手を添えて「ハイどうぞ」と差し出してくれるのです。
当時消費税もなく50円のショートホープ一個が、デパートで買うお土産のように貴重なものに感じました。
今時のお店では「ありがとう」もない時がしばしばありますし、あっても視線を合わせることはほとんどありません。
あのおばあちゃんの自然な品の良さを懐かしく思い出します。
人にものを渡す時、人からものを受け取る時、小さな紙切れ一枚でも両手を使うと気持ちも素敵に受け取ることができるんですね。