僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

だって、だってママがダメって言うんだもん

2006年06月09日 | いろいろな顔たち
                   どうせ僕なんて




       アタマからっぽですよ~だうぃ~

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リゾート…④

2006年06月09日 | SF小説ハートマン
バイオリストコンピュータは直ちに次の処理にかかった。

コンピュータとは言ってもバイオリストコンピュータは、実際には使われていない脳の一部を他と切り離して機能させるもので、本人の意思と協力し合いながら最適の判断をする生理的なものだ。生物組織的に変化は全くなく、ACTIVE-MRAスキャニングでもその存在自体全く分からないだろう。
ハートマンのリストから発生するパルスは主に外部とのインターフェイスの役を担っている。膨大な処理を行っているのはリストではなく彼自身の脳なのだ。
 
それら最も信頼のおける彼の神経細胞群は発熱しながらも冷静に処理を続け、起こりうるあらゆる事態に対応するプログラムを組み立てていった。だが働き続けるこのコンピュータに言葉が話せるなら、きっとこう言ったに違いない。

「やばいことになったぞ、おい。」

本人のリラックスしきった表情とは裏腹に、実際緊急事態と言ってよかった。
感覚器官からの刺激が遮断され、リストからのパルスがフィードバックされなくなった。バイオリストコンピュータはその本来の任務から全くリストラされてしまった訳だ。

だがほんの一瞬の差で、いくつかの重要なプログラムを大脳の各部署に送り込むことが出来たのは幸運だった。大脳に対する刺激にトラップをかけ、何らかの攻撃がなされた時はすぐに別の部分に機能をスワップする。現状を記録し、いつでも必要な時、出来る限り元の状態に近い形で復帰させる。「ハザードスワップシフト」に入ったのだ。
リストからのパルスが戻るまでそれぞれの感覚器官は独立してノルマを実行することになった。

ハートマンの視覚分野はPS計画の実体を詳細に記録し続け、その言語に絶する悲惨な映像は後に記録の解析作業に当たったセクションの科学者達を驚愕させた。   つづく
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