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malibu string labo.

ガット張りで、トップダウンかボトムアップかはたいした問題じゃない

2015-10-29 | ガット張り 
え~、僕は道具に関してはかなりこだわっていますが、ことガット張りに関しては、まあ、出来るだけカンタンラクチンに張るということを優先していますw ただ、経験上何事においても先入観に囚われるということは、最もあってはならないことだと認識しております。 

現在、プロストリンガーさん達のストリンギングの主流はトップダウンになっています。 巷の説明によると、フレーム形状からボトム側はシャフトにストレスを逃がしやすいので、トップダウンの方がフレームに優しい張り方なのだとか、トップ側の張り上がりが柔らかくなるのでスウィートスポットがどうのとか言われていますが、これはちょっとちがうんじゃないかなと僕は思います。 

というのも、現在主流のストリングマシンの場合、すべてのラケットでメインガットを先に張ることを前提にしているので、とりあえずヨコに広がる変形を極力抑えるということが主目的のマシン設計になっています。 結果、クロスガットから張るということは想定していないので、ハッキリ言ってタテにやせる変形に対してはまったく考慮されていないというか、無防備です。 とりあえずヨコに広がる変形を最小限に抑えておいて、クロスを張ることによってなるべく元に戻そうという設計思想です。 と、思いますw

と言う訳で、最新のプロ用マシンは高価なだけにマシンの剛性が高く、メインを張った時点での変形がホーム用にくらべてかなり少なくなっているハズです。 で、プロ用マシンを使ってボトムアップで張ると、一部のラケットにおいては戻り過ぎて逆にやせてしまう傾向があります。 ややデブっていたフレームが元に戻り、そこから少しでもヤセ始めると、固定していたはずのラケットが動き始めます。 そして、マシン設計がヤセる変形に対応していないので、どんどんヤセていってしまう。 この現象を嫌うストリンガーはそうとうに多いと思います。 激ヤセよりかはややポッチャリの方がまだマシだなとw 加えて、トッププロの多くがハイブリッドでナチュラルガットをクロスに使っているということも少なからず影響していると思います。 ナチュラルガットをクロスに使う場合、トップダウンが必須ですから。 

それと、ATWはメインの両端を後で張るので、広がる変形を抑えやすいと言う人もいるかもしれませんが、両端の2本くらいじゃ焼け石になんとやらですねw もし広がる変形を抑える事が目的ならば、最低でも4~6本くらいは残しておかないとw 2本張りであればこういうこともわりとカンタンに出来ますけどね。 まあ、僕の場合は完全に変形を抑えようとは思っていないし、たぶん出来ないデスw 

ただ、僕は出来るだけラクチンカンタンに張ることを追求しているのですが、それでも、ボトムアップにするかトップダウンにするかは、フレームの変形が少ない方か、ガットの負担が少ない方かのどちらかをケースバイケースで選択しています。 まあ、ATWはメンドクサイので、ボケないようにガット張りのおけいこをする以外は普通の1本張りか2本張りデスw

現在、malibu Gut Labo.ではテンションムラが少なくなるクールストリンギングという張り方をしています。 普通メインであれクロスであれテンション操作をしない限り、必ず後に張るにつれ張り上がりテンションは高くなっていくということは、もう常識になっていると思います。 で、トップダウンであれ、ボトムアップであれ、テンション操作ナシでこのテンションムラをできるだけ少なくしようとユル~く考えたのがクールストリンギングです。 なるべくフレーム際でクランプするというセオリーをまったく無視しているので、プロストリンガーのミナサンだけでなく、ココに来るマニアックなミナサンもたぶん試したことはないとは思いますけれど、これがなかなかデス、ハイw

まあ結局のところ、ガット張りで大切なことはフレームを変形させないことだとよく言われていますけど、誰がどんなマシンでどんな張り方で張ってもフレームは変形しますw ただ、一発勝負なら、ヤセる変形よりかは太る変形の方が多少はオサエが利くのでまだマシなのかなとw そして、どんな張り方をしても、実際に使うヒトには、テンション差以外はまず解らないというか、気付かれないですw   

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2 Comments

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Unknown (malibu)
2015-11-03 20:16:30
まあ、今のところ僕の場合は、
テンションムラもフレームの変形もなるべく抑えるというスタンスです。
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Unknown (聖闘士)
2015-10-29 21:29:52
僕に至ってはテンションムラすら気にしません
よく全てのストリングに同じテンションがかかるようにという人もいますが、弾性力を考えるならば長さが短い部分はテンションが低くてもいいのではないかと思います

メインのサイド辺りはテンションが出ないと言いますが、出なくていいんじゃないかということですね

クロスに関してポイントにしてるのは変形が戻る影響で張り始めた方が緩くなるということですね
多少テンション操作をしようがこの傾向は変えられない気がしますし、もし使用感に影響を与えることがあるとすれば(あるか判らないですが)コレではないかと思います

変形の戻りについては経験上どうやってもボトムアップの方が簡単かつ汎用性も高いですね
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