我が家に、まだ、
うめという猫が居た頃からだ。
おはようございます。
私が早起きになったのは、うめのせいだったんだ。
うめさん、聞いているか?
うめが、毎朝、工夫を凝らして私を起こしていたからなんだ。
テレビのリモコンを、パタン、パタンっと机に何度も打ち付けたり、
ラックの雑誌を、ベララララ~ベララララ~って鳴らしたり、
雄叫んだり、踏みつけたり、机の上の物を一つずつ、
じっくりじわじわと落として行ったりした。
灰皿を落としかけた時、私も、さすがにダイビングした。
時計を見れば、午前4時、ぴったりだった。
うめさんが居なくなってから、私は起床時間を30分だけ遅らせた。
大幅に遅らせられなかった訳は、
他の猫たちの腹時計が、うめのおかげで、しっかり定着していたからだ。
4時になったら、騒ぎ出す。
もともと根性無しの私など、限界まで粘ったところで4時半に起こされる。
しかし、今朝は3時から起きている。
夜中に、のん太が風呂に落ちたからだ。
風呂の蓋を、わざわざ自らずらして落ちたからだ。
ずぶ濡れで、家中を走り回っていたからだ。
追いかけて捕まえて、体を拭いて床を拭いた。
やれやれと、再び寝ようと横になったら、
今度は、たれ蔵が風呂に落ちた。
さっきの光景を見たはずなのに、同じように風呂に落ちた。
わざわざ直した蓋をずらしてまで、落ちた。
追いかけて捕まえて、体を拭いて床を二度拭きした。
時計を見れば、午前3時、ぴったりだった。
今、日が昇り床を見てみれば、素晴らしく磨かれていて、
朝日に反射して、つややかに輝いている。
ばーかばーかばーか!
眠いわ!
まったくもう!!
うんこさん、びっくりしたな。
あいつらは、何度落ちたら、学ぶんだ?
のん太は3度目、たれ蔵は2度目だ。
だから、風呂に湯を貯めないようにしていたが、
昨夜は、おじさんが「朝に入りたい」って言うもんだから。
うんこ「うんちゃんは、そんなヘマしないわ。」
たしかに、うんこは落ちたこと、ないね。
うんこ「俊敏だからよ、母さん」
うんこは、若い頃は運動神経抜群だったもんな。
今は、こんなだけどな~
うんこ「だまらっしゃい!」
※拡散希望です。
草加市の子猫ちゃん、捜索中です。
早く見つかりますように。