うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ヘルプ!の歌詞の和訳、初めて知った。

2021年02月21日 | 日記

おかっぱは、起きていようと、

努力している。

いつだって、起きていようと努めているのだ。

 

おはようございます。

好きなテレビ番組は、何ですか?と問えば、

おかっぱは、迷わず、答える。

「何でも、お宝鑑定団?お宝、何でも鑑定団だったっけ?」

 

正しくは、『開運 なんでも鑑定団』だが、

おかっぱは、自身の好きな番組を、迷わず正確に言えないまま答えるのだ。

その理由は、おかっぱの早寝体質にある。

火曜日、夜8時54分、

『開運 なんでも鑑定団』は始まる。

♪help!I need somebody

 help!Not just anybody

 help!You know I need someone help

助けて!誰かが必要だ。

助けて!誰でもいい訳じゃないけど、

誰かの助けが必要なんだ。

助けてくれ~!

 

と最後、叫んだか叫ばなかったかの瞬間、

おかっぱは、睡魔に負け、意識を失う。

毎週だ。

当然、お宝は一つも観る事が叶わないどころか、

タイトルコールさえ滅多に見聞きできずにいるから

好きな番組名を正確に言えないという訳だ。

 

しかし、テレビ愛知は、そんなおかっぱを救った。

日曜日、午前11時25分、傑作集を再放送している。

テレビ愛知がそこまでしてくれているのに、

おかっぱは、土日の昼寝も省くことができない。

どうしても、11時20分辺りから、眠くなってしまうのだ。

これも、揺るがない体質だ。

そして、やはり、

助けて!

どなたか~どなたが助けてください!

閉じてゆく瞼を恨みながら、心は叫んでいる。

 

それなのに、

時にその時間、不意に玄関チャイムが鳴っても、

その千載一遇のチャンスには、意識的に無視を決め込んでしまう。

自ら救いの手を払いのけるという、訳の分からない天邪鬼だ。

 

そんなおかっぱは、それでも諦めない。

男が仕事で遅くなるとラインで知らせて来た時もだ。

「遅くなるので、先に休んでいてください」

この男の優しさに、おかっぱは、こう返した。

「ねてたらおこすた」

もう、すでに半分寝ていることが伺えるが、

おかっぱは、遅くでも帰宅した男に晩御飯を滞りなく用意したいのだ。

それでないと、男は面倒な汁物を自分で温めてまで飲んだりしない。

せっかく作った汁物を無駄にしたくない一心だ。

 

そして、10年以上、おかっぱと共に暮らしてきた男なら、

この文字を、「寝てたら起こして」という意だとは解釈できた。

それをやらずに、そっとしておくと、

それはそれで、厄介な事になる事も、知っている。

 

男は帰宅後、起きて待っている猫達を撫ぜ、

そして、おかっぱに声を掛けた。

「ただいま、帰りましたよ」

炬燵に入って向こう向きに横たわっている、

おかっぱの背中は、ピクリとも動かない。

 

台所には、アジフライが置いてある。

「これは、普通に食べればいいのだろうな」

男は、おかっぱを起こすまでもないと判断し、

アジフライの乗った皿を炬燵へ運んだ。

 

すると、おかっぱは目を閉じたまま、座る男の方へ体ごとゴロンと寝返った。

「起こしちゃいましたか?おかっぱちゃん?」

声を掛けてみると、それでも瞼は固く閉ざされたまま、

しかし、おかっぱは声を発した。

「ソース」と呟いたのだ。

男は、懸命に起きようとしている女に憐れみを感じ、

優しく静かに答えようとした。

「そうですね、ソース掛けて食べまっ」

とその時、突如、

「ソースぶっかけて、逃げろ――!」

おかっぱは、逃げろと叫んだ。

「へっ?」

おじさんが、へっとなっている隙に、おかっぱは、やはり目を閉じたまま、

でもしかし、にんまりと笑みを浮かべて断言した。

「でも、エビは食べた方がいい!絶対!!祭りだから。」

 

男は、家中を探し回った。

「どこに、エビがあるのだろうか?」と。

だから寝ていても起こせと言ったに違いないと。

しかし、エビは見つからない。

男は意を決して、おかっぱを揺さぶった。

「ねえ、エビはどこにあるんですか?」

すると、半眼のおかっぱは、ただひたすらに、微笑んでいる。

 

「あっ」

男はようやく気が付いた。

この人、寝ぼけてると。

エビなど、はなから無い事を悟った男は、

やはり、汁物には手を付けず、遅い晩御飯を終えたのだった。

 

悔しい・・・。

だれか、助けてー!

 

さて、我が家のヤングチームは、なにしてんの?

仲良くしてんの?

 

仲良く寝んねするのかな?と思いきや

 

のん太「こにょ、こにょ!真っ黒め」

 

たれ蔵「わ~のんちゃん強いね(棒読み)」

 

数分後

のん太「のんを、たちゅけろ~!」

べろんべろんに舐められていた。