ある日、
左足の脛に、見たことのない痕を見つけた。
おはようございます。
チャー坊がよく寄り掛かる、私の左足に、
キスマークみたいな痕を見つけたんだ。
私は咄嗟に、なんて可愛らしいんだろうって思った。
それはまるで、恋する乙女心だ。
とか言ってる場合では無かったりする!
この痕は、真菌感染だ。
チャー坊は、4月からずっと、この真菌とも闘っている。
いわゆるカビだ。
カビに感染して起こる、脱毛症に悩まされているのだ。
正確には、皮膚糸状菌症と呼ぶらしい。
始まりは、耳の脱毛だった。
耳に毛が生えてきた頃、首がハゲて、
首のハゲが目立たなくなった頃、肩甲骨辺りにハゲ!
デコにハゲ!顔にハゲ!顎にハゲ!
と、あらゆる部位に感染が飛ぶ。
真菌は、手ごわい。
飲み薬もあるが、チャー坊の場合は塗り薬で対処している。
とにかく、ハゲを見つけたら、塗る!
実にシンプルな治療法だ。
当のチャー坊は、とっても体調が良さそうだ。
インターフェロンを注射しても3日しか保たなかった体調が、
現在、3週間以上、インターフェロンを必要としていない。
とはいえ、消炎剤と抗生剤の服用は欠かせない訳だけれど、
チャー坊は、薬を飲まされるのも塗られるのも、非常に上手だ。
川の流れのように、さらっとこなす。
もうこの際、ハゲくらい、どうってことないとさえ思える。
猫の真菌症は、人間に感染するのだが、
私もようやくと呼ぶべきか、チャー坊からもらった。
どうってことはない。
チャー坊からもらった痕なら、愛おしい。
チャー坊「次は、塗り薬だよね?」
君は、偉い!