例えば・・・
恋をしていると、時々、
「ねえ、あたしのこと好き?」と聞きたくなる。
「好きだよ」と言ってくれても、あたしは安心できないから、
だから聞いたりしないんだ。
おはようございます。
自分が揺らいだ時、そんな時だ。
そんな時は、誰の言葉も信じられないくせに、
どうしても、言葉を求めてしまう。
欲しかった言葉が聞けたとしても、それは一瞬の真実でしかない。
放たれた言葉は、放たれた瞬間にだけ生きる真実だ。
それを知っているのに、
時々、どうしても欲しくなる。
厄介なものだ。
唐突に、何言ってるの?って思うでしょ?
いやね、風邪引いたんです。
どんどん症状が酷くなっていくから、仕事も早引きして、
友人と会う予定も断って、実家へ行くのも止めて、
そんな時に限って、おじさんはシフトが遅番で夜中にしか帰ってこない。
ああ、気楽だ!
でも淋しい・・・
こんな時は、独りでいるのがいい。
そう、私はそもそも独りでいるのが好きなんだ。
なのに淋しいという、中2みたいな、厄介な心持になっていた。
独りといっても、猫らはいる。
いやんなっちゃうくらい、居てくれる。
ねえ、あやさん?
あたし、そこで寝込もうと思って毛布広げたの。
知ってる?
退いてほしいなって言葉、知ってる?
あと、たれちゃん?
すごい見下ろしてくるけど、かまって欲しいんだよね?
母ちゃん、かまってって言葉を発しているんだよね?
知ってるよ。
あっ、たれに気を取られているうちに
あやさん、すっかり熟睡体制になってもうたやんけ!
ああ、寝込めない!
でも幸せ・・・